2016年4月22日金曜日

なぜ自分の自転車の空気圧を知らない?

確かにママチャリなど一般の自転車では、空気圧をどのくらいで・・・って話になる事は基本的にほぼ無いのですが・・・

ママチャリ用のタイヤにも、ちゃんと推奨空気圧の記載がされています。

概ね2.5~3.0気圧が推奨される空気圧になっています。

空気圧計付きのフロアポンプで入れれば、当然アダプターを使用した状態でも圧は表示されるので、ちゃんと推奨空気圧まで入れる事が可能です。

チューブのクオリティには当たりハズレもあるので、自然と空気が抜ける速度には個体差もございますが、少なくとも10日~2週間に1度は、十分な空気圧が入っているか確認し、どんなにおおちゃくな人でもせめて1ヶ月に1度は空気を足して頂きたい!

それを怠って低い空気圧のまま走る事で、パンクのリスクが大きくなります。

空気圧が少ない=路面接地面積が広くなるので、ガラスや金属片、釘などの鋭利なゴミが拾いやすくなる原因となります。

更に段差のショックを吸収する際に、空気圧が少ない=空気容積が少ないという現象になり、タイヤとチューブのゴムが、ホイールのリムと段差部分のコンクリートに挟まれる形で左右並行に2ヶ所の噛み傷みたいな穴が開く場合もございます。

当店にパンク修理でお越しになるお客様の中でも、後者であるケースが全体の25%と多いです。

しかし最も多いのが、空気圧が少ない状態=タイヤの形を保つ為にリムに引っかかる部分であるワイヤービードが緩んで、急ブレーキなどハードなブレーキングをするとタイヤごとチューブがリムに対して、進行方向逆周りにズレる(引っ張られる)現象が起こる。

これによって『引っ張られて伸びた部分のチューブは薄くなって穴が開きやすくなる』『バルブは傾き、チューブが引っ張られた側からバルブ根本のゴムが裂けてしまう』『バルブの反対側はアコーディオンのように寄ったり折り重なったりしたチューブのゴムが擦れ合って傷が出来る』

等といった3種類のうち、いずれかのパンクになっているであろう!といったパターンが発生する。

この急ブレーキによる3段構えのパンクパターンは、全体の40%から下手をすれば50%以上を占めます。

つまりパンクの多くの原因は、何かが刺さったとか刺されたっていうものよりも、空気圧管理が出来ていない事による理由の方が圧倒的に多いという事をご理解頂きたい。



まあそんな話は一般車に限った話ではない。

時々ロードバイクやマウンテンバイクに乗った人でも「すみません!空気を入れて頂けますか?」ってきた時に・・・

「何気圧が希望ですか?」って聞き返すと・・・

「えっ?いや、よく判らないんですが・・・。」

って答える方が多くて・・・

「なぜそんな自転車に乗っているのに、自分の使っているタイヤの推奨空気圧も判らないんだ?」

って???となってしまいます。

自転車を買ったばかりの人は、買ったお店で説明を受けていないのでしょうか?

説明を受けたけど忘れてしまったとして・・・

タイヤのサイドに記載されていますよ!

ちゃんと見て確認しておいて下さい。

『MAX8.0BAR』とか『MAX120PSI』といった表示があると思うんですよ。

仮に『MAX10.0BAR』と記載されていたとしても・・・

WO(クリンチャー)タイヤの場合は、例えアルミリムであっても8気圧を超える空気圧は入れないで頂きたい。

特に夏場など、気温も路面温度も高い上に、ブレーキの熱でチューブ内の空気が膨張する為、リムが開いて変形し、リムが割れたりチューブが飛び出したりしてバースト(破裂)に繋がる原因となります。

フルカーボンリムの場合は尚更の事、アルミに比べて耐熱レベルが低いので、リムの破損やバーストに発展しやすいです。

オークション等でむやみに中古ホイールに手を出さないで!って言うのは、そういうジャンク品・・・或いはジャンク候補生が出品されている可能性が、思っている以上に高いからです。

そしてオークションなどで安価にロードバイクなどを仕入れた人ほど、空気圧管理どころか、自転車のケアの仕方も何も解らないまま購入されている方が多いように思えますので・・・

どうぞお近くの自転車屋さんに自転車を持ち込んで、恥を忍んで基礎を教わって下さい!

そしてその自転車屋さんで購入しなかったバツの悪さを、しっかりと噛み締めて下さい!(笑)

ちなみに色々と教えてもらうのも、スタッフの拘束時間が伴っていますし、実際に言葉の説明だけでどうにもならない部分も出てきますので・・・

基本的に安全点検や、不具合箇所があればきっちり直してもらうとかで、それ相応の修理工賃として講習料金を支払ってあげて下さい!

そうすればそこのお店で購入していない自転車であっても、今後気持ちよく利用できる心強い味方となってくれるはずです。

お店のスタッフも人間ですから、お客様とは気持ちよく接したいので、それはお客様もお互い様って訳でよろしくお願い致します!

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