2020年11月29日日曜日

2020年5月・・・久々の走行会

 学生たちはいよいよ通学開始が決定して、課題の仕上げに追われていた。


アキラ君も例外なく大学の授業開始でしたが、5月30日は一緒に走行会!


僕もH川様もまだまだリハビリが必要なので、ポタリングを兼ねてダラダラと走りました。


というよりもコロナ渦で実質的に車の交通量は増えています。

鉄道などの公共交通機関を使う事にリスクを感じる方が増えていて、それまでサンデードライバーだった人まで車通勤が増えて、平日及び週末に限らず、運転のおぼつかないドライバーが一気に増加。

平日はその為に意味もなく自然渋滞発生率が増え、トンネルではライトも点けずに走るドライバーが倍増し、車線変更や右左折でのウインカーも点けないか、点けても今更?な車が蔓延し、意味不明な交通事故も多くなりました。

土日祝日もレジャーに出かける家族が軒並み車で移動するもので、土日も早朝から交通量が増えています。

神戸市内の主な車道は何処も混沌としていました。(現在も全体の交通マナーは悪化の一途を辿っている感じはあります。)


そういった背景から以前よりも街中の車道が、自転車で走りにくくなっている事を本能的に感じていました。


走行会でイライラしながら危険と隣り合わせで大通りを走るくらいなら、交通量の少ない裏道をゆっくりでも止まらずに走り続けた方がストレスが少ない時もあるのです。


西側へ走りに行く場合、中央区を抜けるまでは臨海線で倉庫街を抜け、メリケン波止場からハーバーランドにかけては車道以外を走って港の風景を楽しみます。


川崎重工を過ぎてからは再びドック街(船舶の修理工場)や倉庫街を走って中の島(中央卸売市場)へ・・・


兵庫区より西であれば、少しずつルートを選んで走れるようになります。


この日は高松線を走って須磨まで行きました。



たまにはビーチを走るのも悪くないですね!


心なしか須磨の海水の透明度が綺麗になったような気がします。


開かずの踏切に随分と捕まってしまいました。

このあと塩屋から多井畑方面へ北上。


コンビニで休憩をしていたら珍しい三輪車が!


ダイハツのオート三輪ですが、この近くの車の整備工場の車の様でした。


やはり三輪でバランスがシビアなのか、緩い坂道で左折してスロープを上がるのは難しいらしく、独特なライン取りで侵入していました。


横転しても簡単に起こせるんでしょうけど・・・昭和ロマンとはいえ、この車で峠道とかは走りたくないですね。(汗)


しかし久々にイイモノを見る事が出来ました!


この日はこの後、妙法寺から鵯越方面へ抜けて山麓沿いに帰ってきました。

2020年11月27日金曜日

2020年5月は山三昧!・・・その⑥『感傷に浸った摩耶上野道』

5月23日は店前スタートで摩耶山を目指す。 


当然いつもは灘丸山公園まで車で行ってからのスタートだから上まで登れるのであって、店前からスタートとなると上まで登っていたのでは、開店時間までに戻って来れません。


それにまだ尺取虫のシーズンが終わったかどうかの確認もできていないので、ある意味下見を兼ねて五鬼城展望公園くらいまで登れたらいいかな?って考えでスタートしました。


灘駅を抜けて、王子公園内を登って行く。


神戸高校の東側の住宅街から摩耶ケーブル駅方面まで登って休憩。



そこから上野道へ登って行く。


もう尺取虫のカーテンは随分と減っていたが、それでも油断していたら頭や背中に降ってきて、這いつくばっていたりする。(笑)



展望公園からの景色。

この日はMちゃんと登ったのだけど、「こういう景色も良いけど、店長みたいに山の上から綺麗な星空を見てみたい!」と言われまして・・・

これはやはり我が登山部(!?)に入部させなければいけないなぁ~等と思うのでした。



別の日になっちゃんとも摩耶ケーブルまで登ったのですが・・・

彼女も進路や、バレエの事で色々と悩んで葛藤している模様。

何かしら新しい事を始めて視野を広げるなら、高校生のうちにやらないと・・・

大人になってからだと新しい事を始める勇気が湧かなくなったり、自分自身に対する自信の喪失とか、コンプレックスに負けてしまう気がするので、若いうちにあれこれトライしてもらえたらいいな。と思いつつ話を聞いていました。



やはり歩くなら土の上の方が気持ち良いですね。


アスファルトの上は結構疲れます。


そういえばこの日は神戸高校側に下山したのですが、途中ですれ違った人に見覚えが・・・


大学時代に勤めていたフィットネスクラブの会員さんのグループでした。


確かランニングクラブに所属していた方々ですが、20年以上も仲良く活動されているなんて羨ましいというか・・・素晴らしいですね。


僕は20年前までのチームでは、一人だけヨーロッパ行きを目指して必死で、中には練習が厳しいからサボりたいってメンバーも数人いて温度差が激しく、僕の練習不在中にチーム内でサボり癖を蔓延させたメンバーに怒った僕が、「これは連帯責任や!」と、メンバー全員へ怒りのメールを一斉送信した事をきっかけとして、絆に亀裂が生じ解散した経緯があります。


メールだと感情が伝わらないから仕方ありませんが、高校卒業時から学業とバイトを両立しながらチームを運営し、7年かけて自分の成績だけではなく、メンバー全員の成績アップを目指してトレーニングの指導や自転車のメンテナンスをしてきたという僕の気持ちを、当時のメンバーたちには考慮してもらいたかった。


当時はひたすら悔しくて悲しくて、もう二度と自転車になんて乗りたくない!って思えるほど落ち込んで・・・それからせっかく就職した仕事を辞めて1年間、命懸けのストリートレース漬けで、いつ死んでも構わないって気持ちで自暴自棄な放浪生活をしていた経緯があります。


そのくらい当時は自分の人生のすべてを自転車に懸けていたんです。


ものすごくショックでした。




そんな僕がいつしか自転車店を始めて、またチームを作って同じ目標を持って走れる同志を増やしたい!って思ったものの・・・


結局集まってくる人の中には、ブランクが長く落ち目になった僕を上りで負かして自己満足に浸りたいってチャレンジしてくる人も何人かいて・・・


そういうのって言葉の端々でも感じるし、中にはネットで誹謗中傷を書く人までいて、そりゃ僕じゃなくたって良い気なんてしませんよね?


もちろん楽しくみんなで走りたいって人の方が多かったのですが、中には僕の考えるメニューとか(個人ではなく全体のレベルアップを)意図して考えているプランとか、そういうのを一切無視して自己満足の為に走る人もいて・・・。


指摘したら店に来なくなって、他所の店で僕の誹謗中傷をしているって噂も耳に入ってきて・・・


そういうのでどんどん疑心暗鬼になってモチベーションが崩れて・・・更には怪我や体調不良とかよりも、昔みたいに走れなくなった自分自身の(走れていた頃の)幻影に苛立ちを感じながら、それを追って走る事に疲れと絶望を感じて・・・


でもそんな僕の心情なんて誰も知る由もないでしょうから、単純に僕のサボり癖が酷くなったと感じたメンバーもいたみたいで、いつの間にかまた分裂したなぁ~って。


だから20年以上続いているあの人たちを見て、素直に羨ましいって感じました。


僕ももっと腹を割って付き合える人を増やしたいですよ。

店主とお客様としてだけではなく、自転車を通した戦友とか同志って関係を使い分けてくれる仲間を・・・。


だからどんな状況になっても信じて来てくれるお客様やメンバーさんを、僕は感謝していますし、これからも大切にしていきたいと思っています。


とまぁ・・・ちょっと傷心に浸りながら下山したのでした。

2020年5月は山三昧!・・・その⑤『しばらくは山以外でウォーキング!』

 


5月13日以降しばらく、山は尺取虫が久々に大量発生しているので避けよう!って話で、普通に街中をウォーキングする事になりました。


それにMちゃんもなっちゃんも、そろそろ緊急事態宣言中に与えられた学校からの課題を提出しないとならない期限も近付いており、歩く頻度を少し減らす事にしました。


ところで上の写真は中央卸売市場近くで撮った写真ですが、カニが2匹(こんな小さいサイズでも2杯とするべきか?)紛れて写っています。


発見できましたか?(笑)


なっちゃんにしてもMちゃんにしても、HAT神戸以外をほとんど知らずに育っています。


アキラ君もそうです。


両親が共働きだったり、習い事で忙しかったり、理由や環境は様々ですが、家族でゆっくり旅行に行ったり、友達とだったり一人旅だったりの経験がまだないので、本当に何も知らない事が多いです。


アキラ君の場合、家族旅行は毎年しているらしいのですが、だいたいお決まりのコースで馴染みの宿に泊まるパターンらしく、新しく行った事のない所へプランを立てて行くって習慣が無いそうなんです。


だから地元神戸の事ですらHAT神戸を出たら知らない事だらけ。


最近はそういうお子さんが多いみたいです。


僕は幼稚園から一人で片道1時間20分かけて電車通いしていたり、祖母の買い物に付き合って難波や梅田、京都に出歩く事も多かったし、父親とは東北地方と東京を1週間以上かけて旅をした事もありますし、祖父母とは頻繁に旅行に行きました。


親戚のいる北海道にも青森から青函連絡船で函館に渡ったり・・・(小学生の時点で一人で行けと言われても、平気で寝台車で青森まで行き、連絡船に乗り継ぎ・・・更に函館から札幌まで出てから、小樽の親戚の家にも、芽室に住む親戚の家にも、旭川の親戚の家であっても、迷わずに特急に乗って行けていました。)


だから尚更最近の若い子を見ていると、あちこちに連れて行ってあれもこれも教えてあげたくなります。


地元神戸でさえ、平安時代から震災前までの様々な歴史や、街の栄枯盛衰の経緯やその理由など、辿って行けば面白い話がそこら中に転がっています。


中央卸売市場周辺だけでも平安時代からのネタが詰まっていますし、映画のロケになった場所だったり、旧兵庫県庁跡地があったり・・・そこに初代兵庫県知事にして初代総理大臣であった伊藤博文が通っていたなんて事を想像してみただけで、何だか不思議な気持ちになったりもするものだ。



これは2号線沿いのポスト・・・


近くまで行くと兵庫大仏のイラストが描いてある。


この兵庫大仏も、奈良と鎌倉に次ぐ日本3大仏の一つであり、その大仏のある能福寺は天台宗の最澄が建立した日本で最初の密教寺と伝わっていますし、平清盛が出家した際に断髪した場所だとも云われています。


そして昭和の風景が所々残っている兵庫区は、昭和生まれの僕世代にはたまらなく懐かしい場所なんです。


それはもう新開地周辺の昭和初期に建てられたビルとか、ほとんど無くなりましたけれど、それでもまだ昭和のまま残っているお店とかも多いですし・・・


我が地元ながら歩いていて飽きる事がありません。


ここからハーバーランドまで戻った瞬間、平成以降の神戸(現実)に戻ってきたような気分にさせられます。


この日はなっちゃんに昭和から平成、阪神淡路大震災を経て変わった街の変化について語りながらウォーキングを楽しみました。


後日、今度は兵庫運河を中心に和田岬や苅藻、尻池の方をMちゃんと歩きました。


改めて思うのは神戸市の都市開発には個性が無いという事。


世界中を見回せば、どんなに最先端の技術や企業が密集した都会でさえ、歴史的建造物などをみだりに壊したりはしていない。


住宅街でさえその街並みを保存しようという傾向が強い。


神戸にも歴史的な背景や、明治以降の日本で海外から入って来た最先端の文化を発信していた街である由緒がある。


その情緒がどんどん失われている事に寂しさしかない。


中央区の海岸通りなどは昭和初期のビルと最新の建築がコラボした状態で保存されているビルもあって、僕はすごく好きなのですが・・・


全くの新しい建築に建て替わっていく事には賛同できない。


せめて三宮の阪急会館ビルのように復刻させようという意図が含まれていると嬉しいのですが・・・。


やはり自分の生まれ育った街なので、いつまでも愛着を持っていたいし、世界に誇れる街であって欲しいと願う訳。


僕が子供の頃・・・神戸市は世界的レジャーと観光の街だったはずなんですよ。


そう思うと『時代の移り変わり=便利な世の中=情緒もくそも無い』の図式が出来上がってしまう。


知事の公用車にセンチュリーなんて買っていないで、県も市も街の景観を保存して神戸らしさを無くさない努力を費やしてもらいたい・・・と庶民は願っているのである。

2020年11月23日月曜日

2020年5月は山三昧!・・・その④『須磨アルプスの馬の背へ!』


5月9日は妙法寺からスタートし、横尾団地を抜けて栂尾山から須磨アルプスを逆時計回りに歩く事にしたのですが・・・。

この指標にはちょっと困惑した。

これは横尾団地から啓明学院脇を登ってきた左手の公園奥から栂尾山への階段に向かう登山口の指標であるが、これから向かう方向が高倉台とある。

確かにこの先で六甲山系全山縦走路と合流するのだが、左へ登れば栂尾山で、離宮道に沿ってまっすぐ進めば右手に高倉台へ渡る歩道橋がある。

だから決して間違いではない。

しかし高倉台へはこの公園の前を通る車道沿いに橋を渡った方が早いので、ここの指標には書いて欲しくない。

『縦走路合流まで50m』とかに書き換えてもらえないだろうか?


階段を登り始めると高倉台~高倉山~鉄拐山~旗振山越しに淡路島と明石海峡大橋が見えてくる。

六甲山系全山縦走は塩屋からのスタートが旧来のルートらしいが、住宅街を大勢の参加者が歩く訳に行かないので、須磨浦公園の駅西側の展望公園で受付を済ませてから、まず鉢伏山を一気に登るところからスタートするのが公式である。

スタート直後は時間も早朝5時で真っ暗の中、ヘッドランプを付けた集団で渋滞するので、敢えてヘッドランプなしで旗振山まで全力疾走で駆け上がるのが基本。

ヘッドランプを点けない理由は「ハイスピードで迫られたら、ゆっくり歩きたい参加者に余計なプレッシャーを与えてしまう。」っていうのが一つと、「同じような考えを持った参加者に自分の居場所を教えてしまうので、ペースメーカーにされたくない!」っていうのが一番の理由です。

なので、他の参加者には失礼のないよう、明るく元気に挨拶しながら、「あれ?今誰か抜いて行かなかった?」って抜かれた事すら幻影に思えるくらいのスピードで登ってしまうのが僕流の礼儀です。(笑)

でもそれで一度、真っ暗けの旗振山から鉄拐山の道中で、何度も歩いて絶対に間違えるはずのない道を間違えたらしく、いつの間にか一の谷へ迷い込んだ事がある。

僕は山の中で姿の見えない足音に迫られる体験を何度かしているのですが、この時も前と後ろから足音に迫られて左の脇道へ進み・・・するとまた前方から足音が接近してくるので、更に左の急斜面を全力の藪漕ぎで逃げたら、無事に本線に戻れたという体験をしている。

こんな海や住宅地の近くの山とはいえ、一の谷って場所柄も踏まえると油断のできないミステリースポットではあります。

という訳でその時はせっかくスタートが早くて、旗振山を先頭で通過したアドバンテージをそこで失ってしまい、その年は全山縦走のタイムを更新するモチベーションを序盤で崩してしまったという。


まあそんな感じで参加者の集団は高倉台に着く頃には大きくばらけているので、高倉台の住民にはそこまでご迷惑を掛けずに済んでいるのかな?

ただそこからのこの栂尾山への登りがとにかくヘビー!

高倉山のおらが茶屋までの階段も同じくらい強烈で、登るのも下るのも膝にダメージが蓄積されて大変なのだが、この日はここからが本格的な登りとあって、高校生二人はまだまだ元気でした。

何度見ても嫌になる階段です。


まだ少し登ります。


少し登ってからはやや緩やかになりますが、栂尾山の展望台まではもうしばらく林道を登ります。



このプレートの上をショートカットすれば展望台までは早いのですが、どうもなっちゃんが厚底スニーカーを履いている兼ね合いで山歩きに苦手意識を持ってしまったらしく・・・


それにバレリーナが足を捻ったら一大事なので、南側の斜面を大きく巻いて展望台へ登った。



栂尾山山頂にある櫓の上からの展望。



意外と夜景が綺麗だったりする場所ですが、初夏は虫だらけなのでお勧めできません。(笑)


この櫓の下ではスズメバチが警戒して飛び回っていました。



こども病院の跡地が寂しいですね。


あの病院前の交差点は離宮道の下り坂で、スピードが出やすいから意外と事故も多く・・・


僕が小学3~4年生の頃に同級生が名谷から板宿まで自転車で行こうとして事故をし、そのまま目の前にあるこども病院へ担ぎ込まれて入院したなんていう事もありましたし、僕が以前活動していた頃のサイクリングチームの練習中には、お調子者の大学生メンバーがバランスを崩してヒデさんに接触し、ヒデさんが大落車を起こす事故もありました。


色々とアクシデントの話ばかりですが、こうして山の上から見下ろすとなぜか感慨深いです。



二人もこの景色に登ってきた手応えみたいなものを感じたみたいです。



さあ、スズメバチに付き纏われないように次の横尾山を目指します!



こういう表記だと判りやすいですね!


横尾山の山頂です!

ここから下って行くといよいよ今回のメインルートである『馬の背』に近付きます!


Mちゃんは別に疲れている訳ではありません。

尺取虫まみれでうんざりしている図です。

時期的に尺取虫が増えてきているので、敢えて岩場の多い・・・でもなっちゃんに芦屋ロックガーデンはまだ早い!って事情で須磨アルプスを選んで来たのですが・・・。

まさかの虫の多さに僕もうんざりしてきました。

そしてなっちゃんは岩場の急斜面にどう歩いて良いのか戸惑っています。
 


馬の背の一部が見えてきました。

が実はここの時点で本線から外れています。

ここも随分歩き慣れたルートなんです。

確かになっちゃんの歩きやすいルートを選びながら巻き道を進んだりしたものの、まさか自分が本線を見失うとは思いもよりませんでした。(汗)


「あれ?こんな滑りやすい不安定なルートだったかな?」


とんでもない急斜面を木の枝や根を掴みながら下ってきて、どうにも道らしい踏み跡も少ないので一旦二人をここで待機させ、僕一人でこの先の急斜面を降りてみる。

すると先ほど我々を抜いて行ったトレイルのお姉さんが、慌てた顔で登り返してきた。

「ここから先は切れ落ちていて・・・行けない訳じゃなさそうですけど、ちょっと自信が無いので戻ります。」って。

ただでさえ崩れやすく滑りやすい岩質なので、まともに掴む場所もないこんな危険なルートが馬の背へのルートな訳が無いので、僕も引き返してもう一度ルートファインディングをする事にしました。


二人にはルートを確認するまではじっと動かないように伝えています。


馬の背の位置が判りました!

もっと手前に左手に下る道がありそうです。

どうやら巻き道を歩いたから分岐を見逃したみたいです。

それにしても最近僕のルート間違いが多いので、もう少し慎重に状況判断しないとなぁ~と思いつつ・・・いざ馬の背へ!



以前に比べたら怖さが緩和されていました。

鎖場も鉄階段も歩きやすくて・・・


少なくとも南側斜面は転げ落ちても大事には至らない感じ。

スキップで渡れそうな感じです。

指標の形から馬の背の中間から離脱できる道のある事が判断できます。

そこを右手に下ると水野町(離宮公園の東側)に下山できるみたいです。


久々に来た馬の背でしたが・・・奥穂高岳の馬の背とは比べ物にならないくらい歩きやすくて・・・しかも楽しいです。


それでもなっちゃんにしてみたら、これは間違いなく大冒険だった事だろう。


少しは怖がっているのかと思ったら・・・


やはり若者は慣れるのが早いなぁ~。(笑)

切れ落ちた北側斜面に身を乗り出して写真撮影とか・・・


最初は向かって左手のピークに見える所から、あの急斜面を下っていたのだ。

そりゃまともなルートじゃない訳ですよね。(苦笑)


でも岩場に自信のある人だったら・・・

スリリングで楽しめるルートかも知れませんね。

命の保証はできませんけど。

馬の背を通過した頃、先ほどのお姉さんも本線で渡っているのが確認できました。

やはり迷いやすくなっているのかも知れませんね。

判りやすい指標や看板が必要だと思います。


東山の山頂から横尾団地へ下山するルートの最中でまた蛇と遭遇しました。

蛇はガサガサとは言いません!

草や落ち葉の上をシュルシュル~っと這いずる音で判断できます。

まあまあ大きめのシマヘビでしたが、写真でも判断できないくらい自然色に同化しています。

そして尺取虫がたくさんぶら下がっている公園近くの登山口を走り抜けて無事ゴール。

それにしても疲れました。

意外と須磨アルプスはここだけ単体で歩いても歩きごたえがあるので、体力に自信の無い方はくれぐれも無理しないように歩いて下さい。

2020年11月21日土曜日

2020年5月は山三昧!・・・その③『芦屋ロックガーデンの大冒険』


5月7日は芦屋ロックガーデンに来ました。

Mちゃんは岩場が初めてなので、初心者向けに風吹岩までのルートを歩かせようと思った訳ですが。


意外にもMちゃんは岩場を怖がらず、そこそこ良いペースで登ってきた。


間も無く最初の高圧電線の鉄塔に到着・・・ってタイミングでヤバい生き物に遭遇しました。

写真を見て判りますか?

実はヤマカガシの子供が目の前をジグザグにうねりながら逃げています。


どうせ逃げるんなら脇の草むらに逃げて欲しいのに、なぜかこれから進むルートから外れてくれない。

これはもう少し接近して撮影した写真ですが、ヤマカガシは木の根の下をこれから潜ろうという所にいます。

仕方が無いので刺激を与えないように脇からヤマカガシを追い越す。

普通の毒蛇と違って毒牙が顎の奥にあるので、深く噛みつかれない限りは心配ないのですが、毒の強さはハブと同等クラスで・・・しかも血清を持っている病院がほとんどないので噛まれたら最後。

それだけにMちゃんが噛まれないように先に進ませる。

その後間も無く最初の鉄塔に着いたのだが、ここで痛恨のルートミス。

何度か歩いて道を覚えているはずなのに、何故かルートを見失ったのである。

確実に〇のペイントに従って登ったし、道を間違ったつもりはない!

それなのに「あれ?こんな道あったかな?」

僕の記憶では風吹岩の先までは部分的にフラットな区間はあっても、基本的には登り続ける道のはずなので、こんなに下るはずがないし、余りにも草がボーボーで荒れている。

せっかく登ったのに急斜面をかなり下らされて・・・ここからどうやって本来のルートに戻ろうか?

さすがに僕が道に迷ったなんて、きっと不安になるからMちゃんには言えない。

とりあえず僕の勘に従って、見晴らしの良い場所を探して現在地を把握しよう!

そう思って下った先の沢を右手に登って行く。


するとガイドブックなどで見覚えのある岩壁が左手に現れた!

『A懸』と呼ばれるロッククライミングの練習に使われる岩壁だ。


登りたい気持ちはあったけど、さすがに命綱無しでここをMちゃんに登らせる訳にはいかないので・・・

少し先のチムニー状の岩場からこのA懸の上に登ってみる事にした。


一番向こうに見える岩場は間違いなく『万物相』と呼ばれる岩場です。

つまりその左の稜線上に建っている鉄塔が風吹岩のある場所だ。

これで方向は把握できた。

あとはこの岩場だらけの尾根を繋ぐルートを探せるかどうか・・・。


意外に高い所は平気らしい。


バランスを崩して向こうに転げ落ちたらひとたまりもないので、ちょっとは怖そうにしろよ!って思ってしまうのですが・・・。(笑)


僕が岩場を走って岩から岩へ飛び移りながらA懸のピークまで来ると、Mちゃんも岩場のコツを掴んだのか僕を追ってピークまでやって来た。

「ずっと運動音痴だと思っていたけど、意外なところでセンスを発揮したなぁ。」

「自分でもこんなすごい所に来たのは初めてなのに不思議と怖くないから驚いてる。」


さすがに岩の上で『シェ~』とまではいかなかったが余裕のポーズ!


さて風吹岩を目指して進もうか!

万物相の右上には風吹岩の手前にある展望台が見える。(正確にはそこから景色を楽しんでいるハイカーが見えているので、僕とMちゃんは大きく手を振ったが、悉く無視をされて凹んでしまった。)


この真下がA懸の岩壁。


次の岩場までのルートを上から探る。

行けそうな道は見えるが道幅が狭くて急勾配。

Mちゃんでも登りやすいルートが他に無いか、近くに行って探る必要がある。


この先を下って次の岩場の取り付きを探す。


下ってすぐの目の前の岩山を登ったが、ここは滑りやすいし足場が少ない。

登ったらもう降りれない。

何よりこの次の岩場に連結していない独立した岩場だった。

つまり登っただけ骨折り損!(苦笑)

下で待っているMちゃんを巻き込んで怪我をさせてはいけないので別のルートを探す。


ここはこの先が切れ落ちて掴まる場所も無かったので、左手(西側)に立っている木に岩から飛び移って下に降りる。


左が今しがた僕が登っていた岩場で、右手が本来登るべき岩場。

あの右巻きに登って行く急斜面を木の枝や安定した岩を掴みながら登る。


登って振り返る。

左下にA懸の岩壁が・・・右下に登ったら降りれなくなる岩場。

正面の岩場の左のピークが先ほど記念写真を撮った場所。


そこからはあっという間にここまで来ました。

ここまで歩いてきた岩場が一望できます。


またしてもチムニー状の岩場を登ります!

Mちゃん笑顔で楽しそう。


一気に標高を稼ぎました!


先ほどまで居た岩場がもうあんなに遠くなってきました。


そしてこの狭い岩の間を通れって事らしい。

僕が32歳頃までなら余裕で通れたのになぁ~。


何とか通り抜けれそう・・・(笑)


そしてA懸のような岩壁を登る!


Mちゃん・・・想像以上に度胸が据わっている。


もうこんな所まで登ってきました!


万物相はもうあと少し!

しかしこの岩場から降りるルートが見つからない!

崖になった所に一段降りれる棚があったが、そこから先へは木の枝を鉄棒みたいに掴んで降りなくてはならず・・・

そんな場所なのにMちゃんは躊躇なく枝を掴んで飛び降りた!

「いつからそんな強い子になったんや?」(汗)


結局そこから先の道は藪漕ぎに近い感じで、方向を間違えてしまい・・・

万物相ではなく、2本目の鉄塔付近へ登り、間も無く展望台に到着!


すぐ真下に万物相があったのにスルーしてしまうなんて・・・勿体ない事をしてしまった。


そして難なく風吹岩に到着。

電線工事をしているここの鉄塔は3本目にあたる。

猫たちは相変わらずいたのですが・・・この後大変なことになったので、我々は早々に撤退する。

帰りは荒地山方面へキャッスルウォールを左手に見ながら下り・・・


間も無くロックガーデンの最初の分岐点に到着ってところでイノシシに遭遇!

ここでも特にビビらないMちゃん。

いつも店で夜まで勉強した帰りに、マンションが暗いから家までついて来て!って怖がっているあのMちゃんに一体何が起こったのだろう?

とにかく登山のセンスがある事は間違いない。

いずれ穂高にでも連れて行ってやろうかと思うくらいガッツがある。


これは下山の時に撮影。

ここって関係者以外は車で来たらいけないはずなんだけど・・・?(トレイルランや登山に来ている人たちの車だという事をスタートの時点で把握している。)

我々は芦屋川の駅近くのコインパーキングに停めて真面目に歩いて来ているので、こういった連中を見ると良い気はしない。


とりあえずこの日は初心者にはとんでもない岩場を大胆に踏破した訳なので、頑張った祝いにシンズバーガーを御馳走しました。


食べ物に目が無いMちゃん。


美味しそうにがっついてます!(笑)


そして〆にデザートまでしっかりと要求されました。(汗)


ちゃん♪ちゃん♪