2020年11月20日金曜日

2020年5月は山三昧!・・・その②『七三峠からの鍋蓋山』

 5月5日


この日は再度ドライブウェイの堂徳山をスタートとして、二本松林道を西へ向かい七三峠経由で鍋蓋山山頂を目指す。


なっちゃんとMちゃんは二本松林道までは気持ちよく森林浴を楽しんでいた。


ところが七三峠までの登りで「店長!何かしんどくない?」と訴え始める。


「おう!ここはウォーミングアップやと思って楽しんで!」


そして七三峠の三差路に着いた頃、僕は鍋蓋山山頂を指さして「ほら!あのアカマツがたくさん立っている場所が見えるだろ?あそこが今日の目的地ね。そんなに遠くないから安心してくれ!」


そう安心させて登り始める。


ところが実はここからの登りが・・・なかなか強烈な坂道と階段の連続する地獄なのです。(笑)



顔にしんどさが滲み出ています。(笑)


どんどんスピードが落ちています。

なっちゃんに至っては小さい頃から体操やバレエでトレーニングを続けているので、本来なら体力や根性はかなりあるはずなのですが・・・


僕は六甲山県全山縦走路との合流点まで走って登り、距離を確認してまた戻ってきました。

「あと3分の1だから頑張れよ~!」


さすがに疲れたみたいで、表情がおばちゃんになっています。(笑)

Mちゃんは意外に根性があります。

なっちゃんは縦走路に合流して間も無くの急斜面で、疲労からバランスを崩して倒れそうになるなど想像以上に体力が落ちている模様。


鍋蓋山山頂から淡路島方面の眺望。

写真右手のアンテナが立っている所が菊水山の山頂です。


景色を楽しみながら長閑な時間を過ごしている・・・ように見えますか?

実は周辺を5匹のクマバチに囲まれて二人ともビビっています。(笑)

クマバチって縄張りに入るといつまでもホバリングして付きまとって来るので・・・

これはメスを探す行動の一環らしいのだが・・・本当にねぇ~人とハチの見分けぐらいつかないものだろうかねぇ?(苦笑)

「あんまり意識しないで!急な動きは威嚇と取られるから、自然に溶け込んでゆっくり動くんだよ!」

クマバチにはそこまでの毒はないので、刺されると痛いけど病院にお世話になる程ではない。(でもアナフィラキシー症候群の耐性が低い人は危険!)

しかも毒針があるのはメスだけで、オスには針が無いので刺される心配もする必要がない。

僕はしばらくこの状況を微笑ましく見て楽しんでいた。

下山は縦走路に沿って大龍寺を目指す。

意外と強烈な道なので、山歩きに不慣れななっちゃんを僕とMちゃんでフォローしながら歩く。


大龍寺から二本松に向かって、尾根と再度ドライブウェイに沿って歩くルートに進むとこんな石碑があった。

『グレートトラバース3』でも紹介されていた神戸市民独特の文化です。

そもそもは旧居留地に移住してきた外国人の健康志向が発端じゃなかったか?と思われる。

M籏君の敬愛するアレキサンダー・キャメロン・シムさんとか、六甲山系全山縦走の生みの親とされる加藤文太郎さんの話を掘り下げて行ったら、毎日登山発祥の原点にぶち当たりそうな気がします。


ところでこの日の営業時間中に河野さんのお母さんと、愛犬の『大吾』がご来店。

『大吾』は人懐っこくて可愛いのですが、なぜかアキラ君に対してだけは・・・眉間にシワを寄せて威嚇するのです。(笑)

さすがに飼い主と犬猿の関係である事を知っているのか・・・実に面白い。

普段動物に好かれているアキラ君だが、河野家のペット達にはきっと天敵扱いを受けるものだと思われます。


そしてご近所のお客様から差し入れにトーストを頂きました。

噂の『乃がみ』です!


さすが人気があるだけに美味しかったです。

どうも一人暮らしの長い僕は貧乏性なのか、トーストに贅を求める習慣が無い。

中学生時代によく遊びに行っていた友達の家では、食パンはフロインドリーブで3時のおやつはケーニヒスクローネと、昭和と平成の変わり目って時代背景を考えてもハイソな家庭だった覚えがある。

そこの母親は日頃からフェラガモのパンプスを愛用していて・・・(当時はフェラガモの靴を売っている店を探すだけでも苦労するくらい、一般人がおいそれと買えるような靴じゃなかった。)

今ならネット通販やヤフオクで中古を買ったり、偽物も出回っているので・・・普通にそういう見栄を張っていそうな人は居そうなのだが、当時はまだ一般人にブランド品を着こなす文化は定着して無かったので、今思い出しても友達の家庭は裕福だったと思える。

そういう僕も中学生の身分で既にリーバイスでは飽き足らず、アルマーニやトラサルディ、モスキーノのジーパンをコレクション(当時親の仕送りの無い僕に祖母が随分と贅沢をさせてくれた)して、時計はオメガのシーマスターを愛用(祖父の形見)、友達を数人引き連れては京都の老舗料亭で会食するなど、およそ中学生としては浮世離れしたクソガキだったと思いますが、普段の食生活では美味しく食べれたら質素なものでも平気でした。

今は贅沢なんてたまにできればそれでいいとさえ思っています。

ブランド品とかも興味なし。

時計も一時コレクションしかけていましたけど、過去にダイヤ入りのデイトナを盗まれてから熱が冷めました。

今はサブマリーナ・デイトを色違いで2本(1本はゴールドとのコンビ)と上記のシーマスターの3本のみ。

ブルガリのクロノグラフもお気に入りだったけど随分前に友達にあげてしまいました。

そういえば最近サブマリーナの価格が随分跳ね上がっているみたいですね?

購入した当時の価格の4~6倍くらい?

僕のベゼルとインデックス(文字盤)がブルーでベルトがステンとゴールドのコンビのやつ・・・

今だったらいくらするんだろ?(70~80万円くらいで買った記憶があるけれど。)


そしてHAT神戸の夕焼け・・・


1時間経っただけでこんな風に変わりました。


ここで働いていて時々贅沢を味わえる瞬間っていうのはお客様から差し入れを頂いた時と、この夕景が観れる時くらいかな?


いつも色々な方からお気遣い頂き、本当に感謝しています。

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