2023年3月31日金曜日

令和5年4月1日よりヘルメットの着用が努力義務化!

 どこの自転車メーカーや業者も「ヘルメットを装着して安全に自転車に乗りましょう!」なんて言っていますが・・・


正直僕は物申したい気持ちでいっぱいです。


まず物理的な理由として、政府がそれを義務化に向けて動き出したタイミングです。


ヘルメットメーカーも突然問い合わせや受注が増えて、供給が間に合わない状況に陥っているのであります。


当然お買い物メインの主婦層がロードバイク用のヘルメットなんて被りたい訳もなく・・・


一応女性用の帽子のようなお洒落なデザインのヘルメットや、カジュアルなファッションに溶け込みそうなヘルメットも出ているのですが、とにかく供給が追い付いていません。


もう少し段階を踏んで義務化に向けて働きかけて頂きたかったというのが一つ!




次に根本的な話なのですが・・・


「今更何言ってんねん?」って気持ちが一番物申したい要素です。


そもそもロードバイクやMTBを競技レベルやレジャーでされている方々はヘルメット着用が2001年頃から当たり前になっています。(それまでは大会のみ義務とされ、日常においてはしなくても怒られなかったのです。)


つまり今回の着用努力義務に至った理由はそこの層の話ではないのです。


道路交通法で自転車の走行ルールも徐々に厳しくなっています。


にもかかわらず宅配サービスの事故を筆頭に、ながら運転や信号無視、車道の逆走、歩道で歩行者を優先しない乱暴な運転、轢き逃げ案件・・・などなど、自転車運転のモラルを問われるような事件や事故が度々ニュースなどで報道されるようになった事がこういった流れになったと見ています。


いやいや、だからってヘルメットをかぶったら事故は減るの?


マナーの悪い自転車が減るの?


何か根本を履き違えていないだろうか?


当店の地元でも赤信号なのに原付や自転車が信号無視して斜め横断とか、そういう身勝手な行為が常習的に横行しているので、特に原付と自転車に関してはもっと明確なルールを提示してもらいたい。


しかし最近のニュースを見ていると「本来自転車は車道を走るもの!」と紹介されているものが増えていて、いつの間にかメディアによる誘導で常識を勝手に情報操作されているように感じる事もある。


別に歩道も絶対に走ってはいけない訳ではないので、月末の金曜日とか交通量の多い日はむしろ車道が危険なので、歩道でも良いと感じる事がある。


歩行者も複数人で並んで歩いたり、スマホ画面を見ながら歩いている人が多く、あと歩行者優先って最強神話に頼り過ぎかなぁ~とも思う訳です。


歩行者の安全は当然・・・それについては自転車や自動車に乗っている人は絶対に最優先すべき事なのですが、歩行者側も周りの通行車両の状況とかに気をかけてあげて欲しいなぁ~と思う事も多いです。

歩行者の多い交差点など右左折車両がいつまで経っても曲がれなくて渋滞になる事も多いですから。


結局のところ自転車も自動車も歩行者さえも周りへの気遣いとか譲り合いの精神があれば全体的なイライラも解消されて、事故って少なくなると思うんですよね。


それに加えて交通マナーの徹底した取り締まりを実施する事で更に事故やトラブルって少なくなるんじゃないかなぁ~って。


間違ってもヘルメットをかぶったくらいで世の中そんなに変わらないと思うのが、全国的に見ても交通マナーの悪い神戸市の一市民として感じる僕の独断と偏見です。



尚、ヘルメットはスポーツバイク用の本格的なものは2万円前後が平均相場なので高価ですが、その代わり軽くて風通しも良い。

肩こりの人には300gのヘルメットでも重くて余計に肩が凝ります。


ちなみにこのモデルは235gと超軽量でデザインも悪くない!

しかもバイザーも取り外し自由なのに4400円(税込み)と破格の逸品です。

しかし現在人気で供給が遅れております。

当店も在庫が無くなり次第次の入荷は未定です。


本格的なヘルメットはどうも・・・って方向けのヘルメットも増えてきていますが、軒並み入荷未定が多いです。


まるで乗馬用のヘルメットみたいな帽子タイプもあります。


これならご婦人も恥ずかしくなく使えそう?

ハンチング帽タイプも気になります。


ダンディなおじいちゃんにはこんなヘルメットも悪くないです。


まあヘルメット業界が儲かってくれるなら僕らも頑張って販売はしますが、とにかく今は供給待ち状態ですので、連日お問い合わせを頂いている中で、納得のいく回答ができなくて本当に困っているのも事実です。


自転車通いOKの中学生や高校生がかぶるようなヘルメットなら今の所入荷可能ですので、また気になる方がおられましたら是非ご来店下さいませ!



2023年3月2日木曜日

三連勝カタナ・・・少しづつチューニング!


K様の依頼でブレーキレバーを600アルテグラのエアロブレーキレバーに交換。


僕の記憶では当時(1993~1996年頃)のブレーキレバーだとデュラエースの次に軽かったのが105のレバーで、次にRX100(現ティアグラ)で、アルテグラはその次だったような・・・


あくまでカタログ値のデータですけど。


僕もアマチュア時代はカタログ値を参考に安くて軽くてコストパフォーマンスに優れた部品を探して、低予算で自分の自転車を軽量化する事にハマっていた時期がありました。


実際の所そこまで重量に大差がないと思うので今回はアルテグラのレバーで。


このダークグレーのカラーリングがハンドル周りを引き締めてくれるので、雰囲気は良くなりました。



旧車の改良点としてBBの交換は必須事項!


スチールフレームの場合パイプ内側の結露でできた錆びた鉄粉などもBB付近に溜まっていたりするので、BBを外してフレーム内の汚れも出してBBも新品に交換!


シャフトは本来113mmの物を110mmに短縮。


重量が軽くなるだけじゃなくてBBハンガーの捻じれ応力を軽減し、ダイレクトなペダリングを可能にする。


ただしやり過ぎるとチェーンステーとインナーギアが干渉するので、極端な短縮は厳禁。


当然ですがフロントディレーラーの可動域も変わるので要調整。



 クランクボルトもついでに変更して、少し雰囲気が精悍になりました。


スプロケは12Tー28Tなんてワイドギアレシオの物を使ってらっしゃるので、是非8速化して12Tー21Tを使って頂きたいものです。


ペダルは中古でPP396を探しているみたいです。


旧型のLOOKのペダルは初心者にオススメなんです。KEOよりもトルクを掛けやすくて楽なペダリングができます。


難点は旧型のデルタクリートが入手困難な事。


でも僕個人としてはLOOKに旧型のペダルを復活させて欲しいと願っています。


もしも中古で旧型のLOOKペダルを買うならPP396かPP296、或いは一番古いPP65がオススメかな?


アルミボディなので破損しにくいんです。


僕が駆け出しの頃使っていたPP256はグラスファイバーボディなので2年半ほどで根元から割れて、走行中にスピンドル(シャフト)が抜けてしまいました。


それよりはアルミボディの方がしっかりしているので、一応オールドパーツである事を加味してお探し下さい。


近年色々なロードバイクに乗ってみて面白くない自転車が増えたなぁ~と思う事が多かったのですが、最近になってようやく「あれ?」って感じる事に気が付きました。


「最近のロード乗りってダンシングが下手な人が増えてない?」って。


シマノのSPDーRに始まり、最近のペダルは薄くなって限りなくシャフトに近いところを踏んでいる。


ダイレクトなペダリングは解るが、重たいギアが踏めなくなった要因の一つになっているなぁと感じました。


加えてカーボンフレームが増えて軽量化を追求した結果、BBの規格も増えたが・・・何よりもBBハンガーのボリュームが大きくなった。


つまりフレーム剛性が硬いのである。


ことごとくダイレクトな自転車が増えてしまった感じ。


僕はロードバイクは全身で走る乗り物だと思っている。


知らない人は「脚が太くなったりしないの?」とかよく聞いてくるけれど、脚力だけで走るスポーツではない。


上半身のパワーも、肘の屈伸もフルに活用する。


どんなに自転車を左右に振っても、身体の軸さえ地面に対して垂直ならタイヤのトラクションは逃げたりしない。


しかし最近のライダーを見ていたら自転車をリズムよく綺麗に振っている人が少ないです。


それだけ自転車が硬くなって踏みやすくなった証拠でもありますが・・・。


僕は若い頃、全身のパワーを最大限に活かす為のダンシングを身に着けました。


直線が200mあれば0発進でも時速70kmまで引っ張れる瞬発力をずっと鍛えていました。


何なら100mで時速70kmに達するくらいの瞬発力を磨こうって気持ちで走っていました。


最初はただがむしゃらに・・・ではありましたが、ダンシングで全身の筋力としなりを駆使して、自転車を左右に振ったりペダリングのコツを掴んでテコの原理を最大限に生かしてロケットのような加速を実現するべくトレーニングしていました。


『弱虫ペダル』の巻島先輩のダンシングは人間業ではありませんが、イメージとしては最初はあんな感じで良いと思います。


車体を左右に振るのと、ペダリングのタイミングがシンクロすれば綺麗なダンシングはできます。


K様もアキラ君もぎこちないダンシングだったので、昨日の午後はほぼライディング教室になってしまいましたが、お陰で2人の走りも加速が鋭くなって良い走りに変わりました。


ビンテージバイクに乗る事でこれまで忘れていた大切な事を、ようやく僕も思い出せたような気がします。