2017年7月13日木曜日

7月16日(日)『エヴァディオ』 ロードバイク試乗会やります!


チタンフレームの『ペガサス』はフレーム&フロントフォーク重量が1500gを割る超軽量。

シマノ・デュラエースで組み立てても、総重量6kg台前半も十分可能な自転車です。

下手なカーボンバイクよりも大幅に軽量で、それでいてしなやかなバネ感!

乗っても楽しいけど、眺めていても楽しくなる・・・そんな所有欲をこの上なく満足させる自転車です。

ブルべなど長距離を走られる方にも非常に人気が高いのですが、この自転車の素晴らしいところは、乗り手の気分や体調、その時の疲労度に合わせて自転車の性格や走りが変化するところ。

これほど変幻自在で、誰が乗っても乗りやすく、またワクワクさせてくれる自転車は他にはございません。

これでフレーム価格が30万円少々、シマノ・105での完成車価格が40万円前後だと考えると、かなりコストパフォーマンスが高いです!





カーボンフレームの『ヴィーナスRS』

このフレームは現在ラインナップされている世界中の全てのロードバイクの中でも、間違いなくトップクラスの走りを実現させてくれる、自転車というより戦闘機のような乗り物です。

乗った瞬間に全身の血液が逆流しそうなくらいの『予感』を与えてくれます!

とてつもないバネと加速感、コーナーリングの切れ味!

この自転車に乗って、自転車をコントロールする悦び、人馬一体感を一度味わってしまったら、他の自転車がつまらなくて乗れなくなってしまうほど、とてつもなく速くて楽しい自転車です。

この走行性能でフレーム価格が30万円弱なのはボーナスプライスです!





アルミフレームの『バッカスSL』

アルミフレームのロードバイクは価格が安くなっているので、最近の人には「廉価バイク=大した事が無い」と思われがち。

ところが2000年頃には、既に最高の技術が出来上がっていたはずのアルミフレームは、最近になって更に進化を続けています。

このバッカスSLはフレーム&フロントフォークの重量がペガサスと同等の1500g弱で、アルミフレームなのにまるでスカンジウム合金フレームのようなしなりが発生します。

しなったその反動で加速が伸びる走行感は、初めて乗った方なら間違いなく驚きます。

こまめな変速や、コーナーリングのテクニックなど、それなりに高いライディングスキルを求められはしますが、乗りこなした時の楽しさはとてつもなくグレートです!

乗り手を育てる自転車としてもおススメの1台になっています。



その他エヴァディオオリジナルのホイールなど、軽さだけではなく、剛性や滑らかな回転、そしてカラーバリエーション等で満足ができるパーツも装備していますので、併せてその素晴らしい走行性能を満喫してみて下さい!


時間は未定とさせて頂きますが、概ね11:00~18:00頃を目安とさせて頂きます。

参加費は無料ですが、身分証明証等のご持参だけお忘れの無いようお願い申し上げます!

2017年7月7日金曜日

自転車屋で感じるギャップとか・・・

当店のラインナップは自分でいうのもなんだけど中途半端だと思う。

勿論ちゃんと理由はあります。

①スポーツ車オンリーで店をすると、一般客が修理や空気入れでさえ入りにくいお店になる。

②一般車ばかりだとサイクリングの楽しさを広めたいって目的からやや遠のいてしまう。

③店舗の周辺は住宅密集地なので一般車は外せない。

④個人商店なので在庫を無駄に抱え込む事は出来ないので、ラインナップは極限まで絞るしかない。

⑤大手の有名ブランドは縛りがきついので、今はまだ手を出せない。

などなど・・・

営業マンが会社でノルマを設けられるように、我々小売業もメーカーや卸さんとの間でノルマが設けられている場合があるので、お客様が思っているほど商品のラインナップを増やしたり変えたりすることは容易ではないというのが、まずお店側とお客様との感覚の大きなズレが生じる部分。

メーカーや卸業者ありきで僕らの商売が成り立っていますから、時としてお客様の目線に立って商売したくても、そのようにできない場合があるという現実。

某メーカーの入荷日が延々と延期されて、1ヶ月待ちって話が3ヶ月待ちになるとか、「入荷する予定が今回の便に入っていませんでした!」ってオチだったり。

結果的にお客様に頭を下げるしかありませんし、某メーカーのマイペースぶりはともかく、卸業者さんも多くのメーカーと取引して、ほとんどが海外のメーカーとかなので、言葉の行き違いとかもあったりして、予定が未定になる事は多々ある訳で、そこを頭ごなしに指摘すると、それはそれで卸業者さんとの関係がこじれてしまいます。

お客様にその辺りの事をご理解頂きたくても、頂けない場合もあったりするので、そういう時はやるせない気持ちになる事もしばしば・・・。

概ね自転車部品は年に数回コンテナで入荷するものが大半ですので、お客様の急ぎのニーズに応えられないケースが多く、買うか買わないかも決まってない部品を、国内の店舗在庫まで調べたりする事だってありますが、そんな水面下の努力が報われない事もしばしば・・・。

当店の場合は今のところ僕か留美さんくらいしか、そういったお客様の対応ができない現状なので、キャパがパンク寸前になっている事も多いです。

気が付けばややこしい案件を抱えたお客様の、駆け込み寺的なお店になってきているので、柔軟性と行動力のあるスタッフを強化したいと思える今日この頃。

駆け込み寺的なお店になった事は、個人的には良い傾向だと感じているので、そこのチャンスは活かしたいというのが僕の望みです。



それはそうと若いお客様や、最近スポーツ車に興味を持ったばかりのお客様等は、基本的に値札を見て安いものへと流れていく傾向があります。

当店の場合両極端で、買い求めしやすい安いものか、次に買い替える気持ちにさえならないパーフェクトな自転車しか扱っていません。

しかも買い求めやすい自転車も、僕自身が試乗して徹底的に吟味した上で、性能が価格以上であると評価し認めた自転車しか基本的に仕入れていません。

それでも「ここの自転車は高い!」と思って帰られるお客様は、自転車の形は見分けがついても、価格の違いにどんな乗り味や性能の違いがあるのか?といった、率直な疑問などは考えたりなさらないのだなぁ~と思いながらスタッフ目線で見ております。

逆に高い高いと言いながら見ている割には、店内で最も高価な自転車などには脇目も振らないというのも寂しかったりしますよね?

そうかと思えば僕の所有する自転車を乱暴に触りながら「これで20万円くらいはしたりするんですか?」とか「僕の友達が40万円もする自転車を作ったとかで、そんなにお金をかけるなんてすごいよね?」等とおっしゃる方もいて・・・

「いやいや、その自転車にはもっとお金かけてますから・・・。」とは言いたくても言えずに苦笑いしているしかない時とか・・・

内心「失礼なやっちゃなぁ~。」とか思いつつ・・・

お客様も色々とギャップを感じるでしょうけど、僕らも常にギャップとの戦いだったりします。



ただどうでもいい話ですけど、挨拶しても返してくれない人とか、ポケットに手を突っ込んだままとかヘッドホンをしたままで店内に入ってくる人って何なんだろう?って思う事はよくありますね。

店員さんに声を掛けられるのがうっとおしいとか思うんだったらお店に入らなきゃいいじゃない?って思うのは手前勝手な意見なんでしょうか?

お店って他人の家に入るようなものだと僕は思うんですけどね。

僕もお店に入って商品とかを見る以上は、何かしら面白い(新しい)情報を聞きたいし、店員さんの話を聞きたいとかって思ったりします。

もし店員さんのお話を聞いてワクワクさせられたら、僕はその人から商品を買いたいって思えるので、それが楽しみでショッピングってしたりしませんか?

自転車屋だから変な来客が多いの?

いやいや、そんな事ないよね?って、色々とギャップに悩まされています。



余談ですけど僕が中学生の頃、よく入り浸っていた中古車専門店がありました。

中古車と言ってもトヨタ2000GTとかロールスロイスのクラシックカーなど、高級車やビンテージばかりを扱っていたお店で、小学生の頃から車が好き過ぎて、よくディーラーとかに見に行ったりしたものですが、子供だからって邪険にされる事も多かったんですよ。

ところがそこのお店の店員さんは、僕が好きな車のどこがどう好きなのか等、詳細を聞いて下さって、より詳しくそれについて持論や他の車との比較を説明してくれて・・・

今思い出しても楽しかったなぁ~って。

当時で既に1500万円以上の価値があった2000GTや、2億円のロールスロイスの運転席に座らせてもらい、ステアリングを握るだけでなく、実際に助手席に乗せて頂いて走らせてもらった事もあり、当時の僕にとってそれは夢のような時間でした。

「僕はF40が一番好きだけど、2000GTも好きだなぁ~。」

「じゃあ大人になってしっかり稼いだら買いに来てよ!」

「はい!僕の買う車、その時に絶対用意して下さいね!」

そんな会話も虚しく、バブルの崩壊でそこのお店は倒産しちゃったんですけど・・・

当時の店員さんとの約束は、自分への約束として常に目標に抱いています。

男が一度口にした事なので必ず全うするのが目標です。



最近そんな夢に溢れた若者を、あまり見なくなってしまったなぁ~って感じるのは僕だけですかねぇ?

妙に現実的過ぎて、面倒くさい事やややこしい事から目を逸らして逃げている人が多いような・・・

何だか寂しいですよね?

これも乗り物という『男のロマン』を売り物にしている人間の抱く、現実世界へのギャップというものなんでしょうか。

2017年7月6日木曜日

連続で来るとさすがに態度に出ちゃうよなぁ~って思う事。

「中古の自転車って置いてるの?」

「ちなみにお求めの車種ってなんでしょうか?」

「普通のママチャリとか、乗れたらなんでもええねんけど。」

「例えばリサイクルショップとかで3000円だったり5000円だったりするそれですか?」

「そうそうそんなやつ!」

「それって違法駐輪で回収された自転車や、廃棄業者から格安で拾ってきたようなゴミ同様の自転車ですよね?結局ブレーキワイヤーやブレーキシュー、タイヤなどの消耗部品を交換してがたつき等の修正やチェーンの張りや注油など、最低限の安全整備を施すと・・・それだけで10000円~15000円くらいになるってご存知でしょうか?それだったら新車を買った方が安全じゃないかと思いますよ~。」

「ああ、そんな事考えてもみなかったわ。自転車にそんなにお金かけたくないし・・・。」

といったやり取りだったり・・・



「ここって一番安い自転車でなんぼなん?」

「最近は自転車も値上がりしていますから15000円代からになりますね。」

「はあ?そんなにすんの?」

「国内のメーカーの自転車ですから定価は24000円以上はしますので、それでも安くなっていると思いますよ。それに当店では納品した自転車は全てホイールの振れとかも確認して組み直ししていますので、その手間も考えたら破格だと思いますよ。」

「じゃあなんで1万円前後とかの新車があったりするの?」

「海外で大量に生産して、向こうで組み立てたまま船で運ばれてきて、そのまま店頭に並べているだけですから。店舗では梱包の皮むき作業とハンドル起こしくらいしかしていないはずですよ。大手のチェーン店ですらそれプラスブレーキシューの当たり調整をする程度ですから、そういうのと比較されると個人経営の店としては非常に心外な話になりますね。」

というやり取りとか・・・



未だにそういうずれた考え方の人々が多いことに驚く事がございます。

最初はできる限り優しく噛み砕いて説明はしているのですが、立て続くとさすがに態度や言葉尻にトゲトゲが出てしまいます。

是非消費者の方にも冷静に考えて頂きたい。

我々は自転車に乗る人の安全と、サイクリングの悦びを広める為に、時には持ち主さんに一切愛されてもいないようなボロボロの自転車だって、手や服を真っ黒に汚しながらも安全な状態に整備しているのであります。



例えばブレーキシューのすり減って効かない自転車に乗っている、或いは中古で購入した自転車で、長い下り坂を下っていて、突然の歩行者の飛び出しに慌ててブレーキをしても、キーキーと音鳴きがするだけで止まれなかった場合どうするんですか?

①周りの壁にぶつかったり、両足を地面に着くなどして、転倒してもいいから何とかして止まろうとする。

②止まれないものは仕方がないので、可能な限りお互いのダメージが小さくて済むようにぶつかる。


どっちも最悪な選択ですよね?


①の場合あなた自身が後続の自動車に踏まれ兼ねないし、いずれにしても大けがは免れないですよね?そして万が一後続車が轢いてしまった場合、そのドライバーさんが可哀想過ぎやしませんか?

日本の法律上自動車のドライバーさんの過失割合が大きくなってしまいますから、家族とかお持ちの方だったら、あなたの自転車の整備不良のせいで一生を滅茶苦茶にされてしまうんですよ?

そんな事考えて見た事ありますか?


②の場合、必ずお互いが無傷で済むって保証がどこにあるでしょうか?突然飛び出して来た方にも責任はありますが、自転車の整備を怠っている時点であなたが100%悪くなりますよ。

むしろそうならないと巻き込まれた人が可哀想です。



なので僕は、そういった「乗れたらなんでもいい!」っていうような中古自転車をお買い求めになろうとする方々を自己中心的で危機管理能力の乏しい人だと判断していますので、正直申し上げると・・・まともに対応する時間が勿体ないとさえ思っています。

そういう人は車もバイクも自転車も乗っちゃいけない人なんです。

乗り物に乗るっていう事は、そういった不測の事態に備えて自分の乗り物の整備状態を管理し、公道を走るに至っての覚悟ができている事が大前提なので、そういう心構えができていない時点で乗り物に乗る資格が無いとさえ言っても過言ではありません。



ちなみにブレーキに限らず、最も多いのはタイヤの管理ができていない人が大多数なので、気を付けて頂きたいのが、タイヤはツルツルになったら替え時だと思っている人が多い事実。

実際には綺麗にツルツルになるまでタイヤを使い込んでいる人の方が少なくて、大半の人はひび割れて中の繊維が丸見えのタイヤで走り続けている人ばかり!

原因は空気圧不足によるもの!

そもそも空気圧の管理ができていない人が、HAT神戸周辺をリサーチしただけでも80%を大きく上回っているのであります。

空気圧が低いと何が問題か?

①接地面積が広くなるので、ガラスなど尖ったゴミを拾いやすくなる。

②多少ならクッション性が上がっていいが、極度に減ると信号などの段差でリム打ちパンクの原因になる。

③常にタイヤが押しつぶされた状態なので、タイヤサイドやトレッド(溝)が傷んでひび割れしやすい。

④空気圧が少ない状態でトルクを掛けたり、強いブレーキングをするとチューブがバルブを起点に引っ張られて反対側へアコーディオンのように折りたたまれる現象が起きて、チューブが傷ついたり伸びてゴムの厚みが薄くなってしまい、パンクやバーストの原因になる。

⑤タイヤのビードとリムの間に弛んだチューブが挟まって、バースト(破裂)を起こす可能性がある。



パンクの原因の半分以上は、こういった乗り手の空気圧管理ができていない事が元になっている。



中古自転車の場合、そんな安全管理もできていない人が放置したり、捨てた可能性が高い自転車である訳で、尚更の事状態が怪しい自転車が過半数と見て間違いないのであります。

タイヤ交換は部品代と工賃を合計すると、前後セットで8000円~10000円が相場です。(当店はもっと安くしていますが)

その代り一度替えてしまえば、2年~3年は乗れるのです。

勿論空気圧の管理をきっちり行なっているのが前提での話ですが。

しかし「タイヤって交換しないとダメなんですか?」って言う人もたまにいるので、本当に人の価値観の持ち方っていうものは奥が深いというか、驚かされる事ばかりです。



結論として、自分の命や無事を考えるなら万全である乗り物を選んで下さい!

そして整備を怠っている乗り物は、他人を巻き込む可能性すらある事を理解して下さい!

交通規則を守らないだけではなく、整備不良車両に乗っての事故も保険対象外になり、過失割合も高くなり、自分も周りも不幸にするって事を、今一度じっくりと考え直して頂きたいと願います。


当店は古物商の資格もあるので中古自転車も取り扱っていますが、全て整備を施したものなので、決してネットオークションなどに多くあるような『現状売り』ではありません。

そういった事情からも、中古販売の多くは元々高額のスポーツ車や、それ以上に価値の高いビンテージ車がメインになります。

ママチャリなどの一般車は中古車で売るメリットがほとんど皆無なので、余程「買ったばかりなのに転勤が決まって、持っては行けないので手放します!」っていうような、特別な事情で手放されたような状態の良いものしか扱いませんので、当店に「中古自転車ってありますか?」って電話をする前に、この記事を何度も読み返してからお電話なりご来店なりなさって下さい。



この記事に書いてある内容が、万が一にもご理解できないとおっしゃる方は、失礼ではございますが、当店の販売ポリシーに沿わないと思われますので、不毛なお問い合わせはお断り申し上げます。

当店は『売れたら何でもいい!』って考えは一切持ち合わせていませんし、基本的に消費者軽視な事はしたくありませんので、ご理解の程よろしくお願い申し上げます!