2020年4月26日日曜日

コロナウイルスショックによる自転車屋需要について・・・

まず皆さんどうお過ごしでしょうか?

在宅勤務の方や、そんなの関係なく毎日出勤されている方・・・

様々だとは思いますが、日々感染リスクに怯える・・・そんな毎日ですね。



ところで自転車屋は生活必需品と・・・少なくとも僕はそう思っているので営業時間を短縮しつつも営業は続けています。



皮肉なことにコロナウイルスのお陰で自転車需要は上がっているのです。



「公共交通機関を使いたくない!」



そんな声をたくさん耳にします。



しかし皆さんよく考えて下さい!

日本で販売されている自転車の多くが中国製。

国内ブランドの自転車でさえ、フレームや部品の多くを中国で生産。

中国の工場が止まったら日本への供給もストップする訳です。



特に電動アシスト自転車は2月のうちに人気商品からメーカー在庫がなくなり・・・

いつ入荷するかも判らない日々が続いております。


そうなる事を伝えていた人も、電動アシスト自転車って安くはないので、「急ぎじゃないから4月頃・・・。」って買わずに今に至っている人も多いです。



商品がありません!



でも予約すれば随時1~2ヶ月程度で入荷するものもあります。

必要な方は情報をお尋ね頂ければ結構です。




更に先週辺りから子供用の自転車やヘルメットの需要が爆発的に上がっています。



これは在宅になって・・・家族との時間を見直す切っ掛けが増えたから・・・だと思うのですが・・・

それにしてもこのタイミングでみんな考える事が一緒なんだから、商品なんて一瞬でなくなってしまいますよ!



既にそうなる事を予想しているご家族は3月のうちにお子さんの自転車を注文しに来て頂いています。


今子供用自転車もメーカー在庫がゼロになりかけている・・・そんな状況です。



売りたくても商品が手に入りにくい状況なので、僕らもこんな悔しい事は無いと感じています。



だからと言って変身バイクとか・・・ネットで購入したような自転車を持ち込みで「組み立てて欲しい。」と言われても、元々精度も剛性も低い自転車のような形をした何かなので、それを安全に乗れるように組み立てるのって楽じゃないので・・・

組立工賃もそれなりの金額を頂きます!

当然じゃないですか!

作業工賃は自転車屋も自動車のディーラーも、基本的に1分で100円が相場です。

1時間かかる作業なら気持ち程度お値引きして5000円・・・っていうのが一般的な工賃です。

変身バイクの組み立てもキッチリ精度を出して組み立てるなら1時間程度は欲しいところですし、そもそもネット購入の自転車の組み立ては断る自転車屋さんも多くて、それを当店が安く引き受けようものなら、業界の顔に泥を塗る行為になってしまうので、持ち込みの組み立てについては割増料金を追加するようにしています。

その辺の事情は何事にも筋道ってものがあるので、どうかご了承頂きたいと思っております。

という訳で自転車がお入り用でしたら、とにかく早め早めに問い合わせ・・・そして在庫の無いものに関してはすぐにでもご予約を入れて頂きたいのです。

どうぞよろしくお願い致します!

2020年4月15日水曜日

若狭の新店舗について・・・

若狭の僕の新店舗の名前は『銀輪劇場アルカンシェル』とする事に決定しました。

風光明媚な若狭にて僕をはじめとしたガイドスタッフが、現地の歴史や文化、産業や伝説など、あらゆる話を面白おかしくご案内する事に加え、多くの来訪者にとって記憶に残る思い出の1ページにして欲しい・・・

すなわち『主役は他の誰でもないお客様自身』になって頂きたいという願いから、若狭という舞台を大きなシアターとして捉える事にしました。

アルカンシェルは自転車ロードレースにおいては、ワールドカップや世界選手権を制したチャンピオンのみが着る事を許される虹色ジャージを意味します。

またアルカンシェルとはフランス語で『虹』を表します。

実は若狭には『レインボーライン』という道路がございます。

今年はコロナウイルスのせいで開催中止になってしまった『若狭路センチュリーライド』でもお馴染みの名物ルートです。

なぜ『レインボーライン』なのか?

そこにはラムサール条約にも指定された『三方五湖』があります。

久々子湖と菅湖は濃度の違う汽水で、同じく汽水の水月湖は更に湖底に硫化水素が発生して溜まっています。

塩湖(海水)の日向湖と淡水の三方湖・・・

5つの湖はそれぞれ色が異なります。

レインボーラインの展望台でもある梅丈岳山頂から360度のパノラマを見渡して下さい!

三方五湖の5色に加え、空の青と若狭湾の青が絶妙なバランスで溶け込みます。

この7色を一望できることからレインボーラインという名前になった訳ですが・・・

そこに繋げて僕も新店舗を『アルカンシェル』とした次第なんです。



現在コロナウイルスの影響で準備も進まず困っていますが、営業の開始など決定次第改めてご案内させて頂きます。

5月 6日(祝)までは試験的に営業時間を短縮します!

これも兵庫県や国の方針次第でいつどうなるか明言できませんが・・・

取り急ぎ営業時間は10:00~18:00の予定でしばらく様子を見させて頂きます。

あと明日4月16日(木)は臨時休業を取らせて頂きます。

コロナで若狭のドライブインも休業中。

しかも僕のテナントを出店するビール工場付近で小規模ながら火事が発生しまして、現在工事の為に僕の準備も進んでおりません。

明日は様子を見に行って・・・今後の予定や現地でのホームページを作り直す件についても話し合いたいと思っています。

2020年4月14日火曜日

河野さんキレる。

実際には留美さんもアキラ君も怒り心頭だったらしい。

僕はたまたま別の作業に没頭していて事の顛末を一切知らずにいました。

逆に言えば、僕がその現場にいたら、間違いなくその客を怒鳴り散らして店から追い出していたと思える事。

そのくらい失礼な来客があったそうです。

某アメリカのS社のステッカーだけ貼り付けた幼児車のコマを外してスタンドを付けて欲しいという来客(祖父と孫)。

「子供用のスタンドっていくらするの?」って質問に対して、河野さんは「そのサイズでしたら500円で販売していますよ。」と回答。

購入して自分の家で交換するなら部品代だけで構わない。

ここでの河野さんの回答は何一つ間違っちゃいない。

コマに関してはクルクル回したら外れる簡単な構造で、そのおじいちゃんが目の前で外して「簡単に外れたわ!」って・・・。

それで結局当店でスタンドを付ける話は生きていたので、ハブナットを外してスタンドを取り付けたらしい。

するとそのおじいちゃん「スタンドの角度ってそれでいいの?車体に対して垂直じゃなくていいの?」って、作業をしている河野さんにダメ出しにもなっていないダメ出し。

これで河野さん1ギレ。

通常どういうものかも解っていない外野には黙って頂きたいところ・・・

今度はハブナットを締め込めば締め込むほど、片足スタンドの台座が一緒に締め込まれて傾く。

これは車体のエンドがルーズに作られているから、台座の爪幅だけでは固定しきれないだけで、これも工夫すれば綺麗に固定はできるのである。

それを横から「そんなに回って大丈夫なのか?」と、またしても口出ししてきたそうだ。

そこで見兼ねた留美さんが、エンドの癖を見抜いてハブナットを締め直す。

それを見たおじいちゃんが「それやったら問題ないわ!それでええねん!」

多分僕が作業していてこんな言い方されたら・・・すみませんが理性が働く前に「お前!偉そうに誰にもの言うとんねん!」って、顔面5発くらい殴っています。きっと(笑)

ここで河野さん2ギレ。

そして精算の際に「そうしましたら今回、部品が500円と工賃が600円で、合計1100円になります。」と伝えたら・・・

「はあ?なんでそんなに高いの?500円って言うたんとちゃうの?」とおじいちゃん。

「はい、部品代は500円と申し上げましたが、作業工賃は別にかかりますので。」

「せめて1000円にまけてくれや!」

河野さんの説明に何も落ち度はない。

むしろ常識が無いのはおじいちゃんの方である。

店に作業を依頼しといてまけてくれって言い方も気に入らない。

ここで河野さん3ギレ。

因みに工賃の内訳は単純にハブナットを緩めてスタンドを締め込むだけではなく、チェーンの張りが適正かどうかもチェックして、更にはホイールセンターを綺麗に出しながらハブナットを締める訳で、ただスタンドだけを締め込んで固定すれば良いものではない。

だから世のお父さんがDIY気分で適当に作業をしちゃうと、子供の事故に繋がるっていうもので、我々のような職業の必要性が成立する訳じゃないですか?

それなのに600円頂く事がそんなに問題か?

たいそうな事なのか?

作業時間は5分足らずでできる場合もあれば、なかなかセンタリングが出ない車体もある。

それに前後の空気入れもして、他に不具合が無いかも簡単な操作と目視で行ない、取り外したコマを袋に梱包して・・・

諸々で600円なんですけど。

このやり取りだけでも、僕が傍で聞いていたら「もうええわい!払いたくなかったら払わんでええわい!そやからそのゴミ持ってとっとと帰れ!二度と来るな!」ってブチギレていたかも知れません。

僕はスタッフの作業を安く見られる事に激しく怒りを感じます。

しかも最後に「ほんまに大丈夫やろうな?」と、そのおじいちゃん・・・

あろうことかスタンドがぐらつかないかを確認したのである。

これには留美さんも顔が真っ赤になるくらい腹が立って、必死に堪えたらしい。

きっとそのおじいちゃんは女性が作業をしたことに対して、日頃から卑下した目線で見る人なんだと思います。

河野さん4ギレ。

ついでに言うとそのS社の三輪車。

コマの取付が簡易過ぎるだけではなく、地面に対して垂直になるように固定すると、完全に遊びがありません。

すなわち後輪と2つのコマが同時に地面へ接地している状態。

これってカーブを曲がったら、荷重を内側に倒し込めない(バンクできない)訳で、遠心力に負けて外側に転倒します。

しかも回して固定する貧弱な構造なので、角度を付けた場合、カーブで内側にバンクした際に内側のコマに体重がかかったら、固定が緩んでそのまま倒れる可能性もあります。

そのくらいちゃちな造りの幼児車でした。

偉そうに某アメリカのS社のステッカーは貼っていましたけど、自転車そのものは子供の安全性に欠如した3流バイクでした。

そんなものを持って来て、作業にいちいちケチを付けられたんでは、河野さんでなくても頭に来ます。



確かに当店で言うところの河野さんのキャラクターは『ややヤンキー寄り』なイメージで定着しつつありますが・・・(笑)

それはアキラ君の教育にあたって、彼の飲み込みの悪さと態度の悪さに、度々怒りを露わにしているだけで、通常お客様に対しては懇切丁寧な対応をしています。

僕も気の短いキレキャラみたいに言われる事もありますが、余程理不尽な事でもない限り、大抵の事は笑顔で堪えています。

僕が10代、20代の頃とは時代も違うので、実際にそんなに声を荒げたり、相手を殴って片付けるようなことも当然ありません。



そもそもうちのスタッフは、認知の進んだ高齢者が迷い込んできたら車いすでご自宅まで送ったり、小さなお子さんの盗まれたキックボードを夜な夜な捜し歩いて、それを見つけて届けたりと・・・

地域の方々と良いお付き合いを続けるために、各々の範疇で意識して仕事をしています。

何事も気持ちの問題です。

お店とお客様の関係はどちらかが偉い訳でもなく、対等の関係だと思っていますので、お互い節度ある対応でお願いできればありがたいと思っています。


2020年4月8日水曜日

コロナウイルス緊急事態宣言・・・

とうとう出てしまいましたが、当店は本日も営業しています。

幸いな事に当店のスタッフは誰一人公共交通機関を使用していません。

だから大丈夫だという意味ではございませんが、自転車を利用する方が増えているのも事実で、実際に先週辺りからお客様方にも動きが出ています。

しばらく乗っていない自転車をメンテナンスに持ってお越しの方や、とにかく新規の購入も含めて需要が上がって来ています。

そういった需要もあるので、本日は全員出勤しておりますが・・・

ただ残念なことに2月末以降、電動アシスト自転車を中心に、メーカーの在庫がほぼゼロ状態が続いています。

そのお陰で在庫を大量に確保できない当店のような個人店は、軒並み売上ダウンしたと思われます。

当店も3月の売上は寒波にやられた昨年の3月に比較しても27%以上のダウンで、本来の3月の売上見込みから計算すると50%ダウンですから、かなりの痛手です。

ただ在庫の確保が難しい以外は、自転車の利用者自体は地味に増えているようにここ数日で実感しています。

神戸は特に東西への移動がメインとなるので、片道10km程度までのエリアであれば、通勤通学手段として自転車を使う方が比較的増えていると僕は見ています。

ただ同時に自宅待機になっている方々も増えているので、今後はどのように展開するのか僕も予測ができません。

そんな中で招待旅行などの応募用紙を配布しているお店があるという話を聞いてビックリしました。

若狭もそうですが、バスツアーで人気の観光地はどこも6月以降までの予約が白紙になって困っています。

旅行会社やバス会社もパニックでしょう。

そんな中での招待旅行専門の旅行会社の強さをちょっと垣間見た気がします。

招待旅行なので希望者は応募するでしょう。

今は行けなくても、事態が収束した瞬間にバスをすぐ出せるのは、実はこういうスタンスの旅行会社だろう・・・って改めて感心。

しかしなんでこんな事になったんでしょうね?

店のブログであまり政治的な事には言及したくないのですが、中国政府やWHOの対応とその後の態度には不信感しか湧きません。

まあとりあえず・・・当店はスタッフの今後の出勤については、話し合って調整を掛けるかも知れませんが、僕自身は健康である以上店を閉めるつもりはございませんので、引き続きよろしくお願い申し上げます。

2020年4月5日日曜日

『今日のアキラ語録』その4

ブルーレイで録画していた『グレートトラバース3』の紀伊山地のところを観ていたら、田中陽希さんがホラ貝を吹いているシーンがあって。

河野さんと留美さんが「金管楽器をしていたから多分ホラ貝も吹けるよね!」って話をしていて、その流れで木管楽器の話をしていたら・・・




「僕・・・木管楽器なんて小学2年生の頃叩いて以来やったことないです!」




すかさず僕が「それって木琴の事を言っているのかな?」と確認をする。



「はいそうですよ!」



「今日はそう来たか・・・木琴は打楽器な!」

「えっ?木琴って木でできているから木管楽器じゃないんですか?」

「まず・・・木琴も鉄筋も叩いて演奏するから打楽器な。次に木でできているから木管楽器っていう理屈ではないから。サックスやフルートみたいに唇の振動を使わずに、リードや空気の振動で音を出すのが木管楽器なんだよ。」

「・・・・・・???・・・とりあえず僕がやった事のない楽器だという事は何となく解りました。」



いいのかそんな程度の解釈で?



今日も(自転車の)重症患者ばかりが修理に訪れるもので、忙しい一日ではございましたが、それでもアキラ君だけはエブリデイ平和そのもの!って感じでした。


うらやましい!

2020年4月4日土曜日

『今日のアキラ語録』その3

今夜アキラ君が仕事を終えてから「お腹が空いたのでマクドに行ってきます!」と出かけました。

そして僕に『シャカチキ』の差し入れを買ってきてくれました。

日頃仕事で一杯一杯になっているアキラ君ですが、意外にもそういう気遣いを・・・僕だけじゃなく他のスタッフや、店に遊びに来る子供たちにもしてくれて、そういう気持ちが素直に嬉しかったりする事があります。




「店長!このシャカチキ、焼きたてなんですよ!」





「えっ・・・(しばらく沈黙)・・・。そうか・・・じゃあその焼きたてのシャカチキとやらをありがたくご馳走になります。」



「あっ!焼きたてではなく揚げたてだった!」



今夜も新ネタごちそうさまでした。


シャカチキも美味しゅうございました。




2020年4月1日水曜日

『今日のアキラ語録』その2

「度肝を突かれた」


これはアキラ君について言及した時に彼から返ってきた言葉。

本来「的を射る」と表現するところをそう返されて・・・

僕と河野さん、留美さん共に・・・

「むしろこっちが度肝を抜かれたよ!」って3人ハモって突っ込みを入れる。



するとアキラ君・・・

「あぁ・・・そうか!”抜かれる”だった!」



いやいやそこかよ!

気付く観点ずれてるよ!




そういえばアキラ君が、仕事に関係ない話で「8時ちょうどに・・・ゴニョゴニョ・・・。」と言って後半が聞き取れなかったので・・・

「えっ?今何て言ったの?あずさ2号か?」って聞き返したら・・・

「あずさ2号?何ですかそれ?」

「8時ちょうどつったら狩人の歌だよ!」

そんなやり取りがあって、アキラ君の年齢を考えたらそれについては知らなくても当然なのですが・・・



今日店の前をハトやスズメがうろちょろしていて・・・

鳥嫌いの河野さんが「ちょっと!どっか行ってよ!」

留美さんが「そろそろ剣山でも置きますか?」

冗談でそんな会話をしていたら・・・

アキラ君が「ケンザン・・・?」なリアクション。

どうやら剣山も知らなければ、当然剣山の本来の使用用途も知らなかったらしい。

HAT神戸の箱入りアキラ君は当店で、日々知らない言葉を勉強する毎日です。

念の為に言いますが、これはエイプリルフールとは関係なく日常的な事実です。(笑)