せっかく楽しかったルートがヒデさんの落車で残念な思い出になってから2ヶ月が経ちました。
ヒデさんは順調にリハビリも進んでおり、毎日家でローラー台を回しているそうです。
そういう話もあって景気付けに同じルートのリベンジに行こうかと思いまして・・・
参加者には一切そんな話もなくスタート!
烏原水源地の壁を上るタイミングでようやくルートを明かす。
ユル原君が少し早いタイミングで飛び出す!
それに反応してM籏君も飛び出す!
「あちゃ~っ!ちょっと気が早くないか?」と思いつつ僕はマイペース。
今回もヴィーナスRSに乗っているので、反応しようと思えば出来るのですが、やはり走行会後の仕事に影響するのは恐いので温存の方向で(笑)
案の定、社会福祉施設前のヘアピンを曲がったところで、M籏君は反応した事を後悔したらしい。
それでもM籏君の上りの速さは確実にレベルアップしている。
K田様は2人を追って上って行きましたが、僕は立ち止まって撮影。
少し遅れてH川様が上ってきます。
しかし僕も撮影後に後悔する事になる。
いつもは下りのタイミングで撮影するのですが、この日は上りの道中・・・
再スタートがきつい!
ここの壁は普通に20%を余裕で超えてますので、真横を向いて自転車に乗るが、ただでさえ狭い道で・・・タイミング悪く、おじいちゃんやおばあちゃんが散歩していた事もあって、再スタートするだけで余計なエネルギーを消費してしまいました(苦笑)
とりあえず烏原貯水池沿岸を鈴蘭台方向へ進む。
その途中で前回写真を撮っていない箇所があったので撮影。
苔むしていて既に情緒たっぷり!
写真でここの風景を美しく表現するのって難しいですね。
烏原水源地111年の歴史を写真で表現するには、携帯電話のカメラでは役不足か・・・。
山麓バイパスを潜った後に潜る橋。
この橋を潜ったら間も無く鈴蘭台処理場(浄水場)の正門前の激坂が・・・
H川様が遅れています。
写真撮影で遅れただけではなく、烏原の壁で早くも脚にきたそうです。
しかしそうなると石井ダムの階段を登るのが大変になります(汗)
そしてここから自転車を担ぐ区間が続きます!
しんどいといえばしんどいのですが、僕はこういうアドベンチャー要素が大好きです。
そして廃駅の菊水山駅を過ぎて、石井ダム手前で自転車にまたがる際、右手の『マムシ注意!』の看板を見て、「そういえばそろそろマムシが出るシーズンなので気をつけてね!」って言ったら・・・
「ああ、全然大丈夫っすよ!」とユル原君。
「全然大丈夫って、今までマムシに遭遇した事は?」
「いえ、無いっす。」
「無いんかい!(笑)だったら根拠の無い自信は持たない事!マムシは人が逃げようかどうしようか迷っている間にでも、容赦なく飛びかかってくるよ。」
まあ主に産卵時期にはなりますが、マムシの攻撃性が高い時期に遭遇したら、反射的にさっさと全速力で逃げないと大変です。
北区でもマムシの比較的多い、花山という所に住んでいた経験のある僕が「気をつけて!」と言ったら、だまって周囲に気をつけて走るしかないのです。
そしてそんなやり取りの最中、ふと左に気配を感じたので見てみたら・・・
言った矢先に蛇がいました。
これはただのシマヘビですが、かなり大きいです。
通常シマヘビは50~70cm程度の長さで、太さも直径1.5cmくらいなんですが・・・
これは軽く1m以上の長さがあって、太さも一番太い部分で3cmは軽くありました。
ここまで立派なシマヘビは初めて見ました!
「青大将と変わらないくらいの大きさですねぇ~。」って、皆さんもビックリ。
縁起物なので、撮影していたら、左手にも気配を感じて・・・
一瞬「カナヘビか?」と思って、よく見たら大きなトカゲでした。
なるほど『蛇に睨まれたなんとか・・・』って奴ですね。
しかしこのトカゲもかなり大きく育っていました。
いやぁ~春というか初夏ですね。
実際僕はこの日から半袖半パンで走っています。(山を走るので念の為にアームウォーマーだけ装備していますが)
それでもかなり汗をかきました。
そしてこのダムの階段を、一気に登らなくてはならないセクションが訪れました!
暑さも加わって全員ヘロヘロです(笑)
やっと階段を登り切りましたが、僕の予定では更に向こうに見える菊水山の山頂まで上るつもりです。
花壇にチューリップが咲いています。
「白、赤、ピンク、黄色?」
色しか書いてないので品種は不明でした。
それはそうと、この日は『撮り鉄タイム』を設けました!
新開地行きの神戸電鉄です。
ウルトラマン世代の僕には親しみの深い車両です。
この車両、僕の子供の頃は急行か準急でしか使われてなかったんですけど・・・
内張りとシートが阪急電車と同じものを使っていて、好きな車両でした。
最近乗っていないから判りませんが、内装・・・かなり劣化してるだろうなぁ~。
そしてトンネルへと入っていく・・・
この辺のトンネルは新しくなっているはずですが、古いトンネル等は当時の朝鮮人労働者を含む、建設中に事故で亡くなった方々の人柱が埋まっているそうなので、実は昔から心霊スポットして有名な場所でもあります。
ちなみに慰霊碑は会下山公園の北東斜面にひっそりと建っています。(余談ですが)
石井ダムで自殺が多いのはその影響があるのかどうかまでは判りませんが・・・
まあ深夜に一人では絶対に通りたくない・・・ちょっと寂しい場所ではございます。
神鉄の車庫前に出てきました。
ここの右の脇道から菊水山山頂まで続く舗装路があります。
途中すれ違う散歩の方や、ハイカーの方々に挨拶しつつ、全員で会話を楽しみながらのんびりと上りました。
舗装路(車道)はここまでなので、展望台まではまた自転車を担いで行きます。
空はスモッグなのかPM2.5なのかは知りませんが、遠くの景色は霞んで見えません。
本当は淡路島とか一望できるのですが。
それはそうとユル原君の自転車がフェニックスに戻っていました。
「あれ?中華カーボンはどうしたん?」
「あ・・・あれはちょっと・・・封印して自宅で盆栽になっています。」
「ほう・・・もしかしてSNSで叩かれでもしたんか?」
「まあ、そんなところです。」
「なるほど。」(笑)
いや~っ。どうせだったら開き直って堂々と乗っていてもらいたかったかも。
偽物っていうのはロゴも形もそっくりに作っているから犯罪なのであって、ロゴにテープを張ったり、ペイントを施すなどして、本物とは全く異なる別物です!ってしておけば、とりあえずではありますが商標を侵害する事にはならないはず。
先日『フランク三浦』という大阪の時計メーカーが、本家フランク・ミュラーの訴訟を退けて逆転勝訴したばかりですが・・・
確かにデザインとかパクって似せてます。
しかし『完全非防水』って何推しなん?って突っ込みたくなるような謳い文句もさながら、数千円程度のリーズナブルな時計って事もあって、「この時計とフランク・ミュラーの時計を見分けもつかないような人が果たしているんですか?」の一言に、フランク・ミュラー側が言葉を返せなくなったというのが理由だそうで・・・
そりゃフランク・ミュラーの時計と言えばコンキスタドールのシリーズは軒並み100万円以上する超高級腕時計ですからねぇ~。
数千円の時計と見間違われたんじゃやってられませんよ。
そういう事例もあるので、そこは人に非難されるのを覚悟で買った中華カーボンな訳ですから、あえて非難を浴びながらでも堂々と乗って欲しかった。
あくまで僕の理想とする男気の問題ですが・・・
そこで引っ込めちゃうと「ちょっと他人から非難された程度で、簡単に己の信念を曲げてしまうんかい!」という、とっても残念な思いになってしまうんですね。
ちなみにここで言う『己の信念』とは、ユル原君の場合「自分が欲しいと思ったら何としても手に入れたい!」というものと、「人に何を言われようが、自分がそれでいいと思ったら絶対にその考えを曲げない!」といった考え方や価値観の事です。
頑固なのは良くないけど、大切な信念ですよ。
そういう人はたくさん失敗を積み重ねて立派な人になるんです!・・・多分。
そもそも高校生なんだから、何かを試すにしても普通はその程度が限界だと思うので、「中華カーボンしか買うお金が無いんです!」と割り切って、素直に非を認めつつも・・・己の信念を貫いて欲しかったかも・・・
まあこれは自転車屋の店主としてではなく、同じ男としての意見ですが(笑)
しかし本人はかなり反省しているらしくて・・・
やはり同じ自転車乗りとして、他のライダーから後ろ指を指されながら走るのは不本意だと悟った結果がこれなので、そういう意味では別にこれで良かったのかな?
とりあえず自転車を続ける以上は楽しく走ってもらいたいので、今後もそういったわだかまりとかは無しの方向性で頑張って欲しいですね!
学生さんは楽しい気持ちで自転車に乗らないと、競技が続かないし伸びないですからねぇ。
そんな訳で、帰りはヒデさんの落車した道を全員で慎重に走りつつ、無事に有馬街道を下って帰還したのでありました。
これで仕切り直しは完了!
あとはヒデさんの復活を待つのみです。
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