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2016年6月9日木曜日
コーダーブルームの新色・・・
実は4月に公式に発表される前から出るって話を聞いていた新色の『ファーナ700・105』!
価格は変わらず160000円(税別)です。
公式発表前にちょうど、ファーナ700が欲しくて迷っておられたお客様にこの色の話をしたら、即決でご予約頂きました。
当初5月の中旬にリリースと聞いていたものが、5月末にずれてしまい・・・
お客様も相当楽しみにされていたと思います。
既に465mmサイズは完売していますが、余りにも人気が高かったので、7月上旬に少数ながら追加される事が決まっております。
2016年モデルのファーナ700は、乗り心地や安定感のレベルが一段と上がっており、今ではコストパフォーマンスから考えても、初めてロードバイクを買う人に一番薦めたい自転車の代表格になっている。
コーダーブルームがパーツをケチらない事は以前にもお伝えしましたが・・・
フル105のコンポーネントにホイールは6800アルテグラ!
それだけでも税込みで12万円を超えてしまう。
タイヤは前後2本で13000円、そこにチューブ2本、ハンドル、ステム、サドル、シートピラー、バーテープ等・・・
諸々を差っ引いたら、フレーム代に宛がえるコストはたったの15000円程度しか残らない。
しかし実際に乗ってみた僕の感想としては、下手なカーボンフレームバイクを騙されて買うよりも、100倍乗り心地も進みも良い!
フレーム売りしても十分なくらいの性能ではある。
アルミ全盛期の90年代末期であれば、少なくとも15万円くらいはしていたであろうレベルのフレームです。
465mmサイズの実測で完成車重量は8.4kgって考えたら・・・
デュラエースに換装すれば7.6kg・・・ホイールその他を変えれば6kg台にもできてしまう訳で、それだけ考えてもフレームの価値が15000円でいいはずが無いことは明白!
これで完成車価格が同じシマノ・105装備の最安クラスのカーボン完成車と比べて60%くらいの低価格って考えたら・・・
「いや~。何を踊らされてカーボンなんかに手を出してるの?カーボンなんてピンキリだって知らないの?」って言いたくなってしまいます。
カーボンが欲しければフレームだけで30万円!完成車で50万円以上の予算が出せるようになってから視野に入れて下さい。
初心者のうちは落車や立ちごけもするでしょうし、ホイールの着脱すらも満足にできないのですから、20~30万円もお金をかけて、中途半端なカーボンバイクに手を出すのはどうかと・・・
安いカーボンフレームで良いと思えるフレームは数えるほどしかありませんし、それでも装備が良くなれば価格は一気に上がります。
30万円の予算があるなら残りはヘルメットやウェアにお金をかけて、自転車は20万円以下で探しても良いのではないでしょうか?
本気で速く走りたいとか、人と違う珍しい自転車に乗りたいとか、世界で1台だけの自転車に乗りたい・・・
そんな人は予算を極端に気にしてはいけないのです。
そういう訳で現在僕がMASIやラピエールよりも、初心者にお薦めしたいのがこのファーナ700なんです。
先日新しい自転車を買いたいと言っていた高校生・・・
すぐに必要だった事もあって、他店でGIANTのDEFY3を買って乗って来ました。
「君はある意味勇気があるな。」と驚きましたが・・・
結局新車購入後2日しか経っていないのに、既にヘッドががたついて、前後輪は振れ取りもしていない、ブレーキキャリパーはセンターが出ていない、フロントディレーラーはセッティングがちゃんと出ていない等、色々問題があったみたいで、修理の相談に来ていたのですが、ファーナ700の存在を知って悔しがっていました。
そもそも購入したお店で薦められたDEFYはサイズが1サイズ大きくて・・・
根本的にそれは『あかんやつ』ですね。
実はファーナ700でも箱から出して普通に組み付けをしただけのものでしたら、『あかんやつ』になる可能性が十分にあります。
例えばインナー×トップのギアでチェーンが弛んでいるケースがあって、フロントディレーラーのブレードのボトムにチェーンが擦ることがあります。
その場合はリアディレーラーのテンションボルトを調整して、チェーンの張りを直してあげる必要があります。
そしてアウター×トップギアでチェーンとブレードが干渉しないように調整すると、アウター×ローギアの時に内側のブレードにチェーンが干渉する場合がある。
これはフレームサイズやジオメトリー、使用するチェーンリングとディレーラーとの相性が原因だったり、直付けバンドにディレーラーをつける場合などは、溶接の微妙な位置や角度の狂いだけでも微調整が必要になる事があるので、フロントディレーラーの調整が如何に熟練されたメカニックでさえも、カオスに思える箇所だと云われる所以なのです。
ファーナ700の465mmサイズのフロントディレーラーはかなりシビアな位置で、チェーンリングとのクリアランスがギリギリで合わさないと、先ほどの件(ブレードのボトムにチェーンが擦る現象)を上手く回避できません。
そうするとアウター×ローかトップのどちらかで、チェーンと干渉する症状が出てしまうので・・・
僕は写真のようにブレード外側の爪を少しだけ折って、ギリギリ干渉しないようにします。
もちろん絶対にミスのできない作業ではございますが、これでインナーもアウターも全てのギアが使えるようにできるのです。
当店ではこのように、自転車によってマニュアルでは教えてもらえない箇所も精査して、自転車がしっかりとパフォーマンスを発揮できるように組付けをしております。
今すぐ欲しいから・・・
たまにそういうせっかちなお客様がおられますが、ロードバイクは高い買い物ですから、サイズや性能などじっくりと検証しゆとりを持って相談にお越し下さい!
買って後から失敗した!とか思われる事だけは絶対にしたくないと考えていますので、是非お互いが不幸にならない取引を致しましょう!
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