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2016年6月1日水曜日
日本初入荷ブランド『RDR』の自転車に乗る!
イタリア本国では主にMTBをメインにフレームを製作しているブランドだそうで、UCI(国際自転車競技連合)登録チームを有しているのだとか・・・
MTBのようなハードなライディングに耐えられるカーボンフレームを得意としているブランドなので、そこが製作するロードフレームは当然の事ながら高剛性&高耐久性を誇るのだ!と、つまりはそういう事らしいのであります。
実際に僕もこの『スクアドーラ コルセ』を試乗してみました。
薄暗くなってきていたので実車の写真は撮っていませんが、上記パンフレットの写真のままの自転車でした。
踏み出しの軽さは・・・
それこそ現行モデルのロードバイクで、ファーナSLやヴィーナスRSを上回る高性能な自転車を探す方が難しい訳で・・・
むしろ『スクアドーラ コルセ』とだったら、まだドグマF8の方が断然楽に感じる。
とはいえ剛性は確かに高いので安心感があります。
単純に軽くて薄いカーボン素材を、パイプ形状と容積で稼いだようなチープな乗り味の硬さではなく、質実剛健で深みのある乗り味。
コルナゴのC59やC60に乗っているような安心感&安定感がある。
ただししなりに関しては、ゴルフのシャフトで言うならSよりもX寄りのFLEXって感じで、余程の剛脚じゃなければこのフレーム本来の反応速度は引き出せない。
上りでも詰まったような反応で、今の僕の脚力じゃ軽快にダンシングに応えてくれない感じ。
しかし平地では僕の乗り方でも、時速30kmを超えてからのスピードの伸びは気持ちよくて、「これは平地で本領を発揮するフレームだなぁ~。」っていうのが所感です。
スプリンターというよりルーラー向き。
輸入代理店『市來商店』の営業さんにその旨を伝えると・・・
上りに強いのはこちらの『ピューマ』というモデルだそうで、全く性質が異なるそうです。
それにしても一度試乗しただけでは、正確なデータは出せませんが・・・
下手に有名ブランドのフラッグシップバイクに手を出すくらいなら、間違いなくRDRの方が信頼できる自転車じゃないかと思えます。
その根拠は自社の工場にオートクレーブの窯を持っているという事。
まず最近はどこの有名ブランドであれ、猫も杓子も台湾や中国でカーボンフレームを作らせているご時世にありながら、イタリアに自転車のフレームをオートクレーブ成形できるサイズの窯を持っている会社が本当にあるのか?なんて疑いの噂もあったりするので、非常に疑わしいと感じる部分なのですが、RDR社ではブログでは書けないような活躍を数多くこなしているのだとか・・・
自転車業界には闇がたくさんございますが・・・
まさかこのRDR社がイタリアの自転車界にとって、縁の下の力持ちだったなんて事実を知れば、ここのカーボンフレームの成形技術の高さはもはや疑いようも無く・・・
何よりも僕がRDRの自転車を評価するに当たって、「未知数の可能性を秘めている」という言葉が最も適していると思うのですが、その理由に・・・
サイズを事細かくフルオーダーが可能であるという部分が挙げられる。
自分の体格や身体の癖、ライディングフォームに合わせて、絶妙な味付けができると考えれば、その可能性の広さを感じずにはいられない。
骨格や筋肉の事に精通している人が、フレームのジオメトリーをどう変えれば、どういう風に筋力が活かされるのかを、しっかりとカウンセリングをした上でフレームを作成すれば、限りなく究極の自転車が出来上がる訳です。
最近は少なくなりましたが、以前はスチールフレームやチタンフレームで、そういったオーダーバイクが当たり前のように流行っていた時代もありました。
僕も初めて乗ったロードバイクは『3連勝』のオーダーフレームでした。
自分の身体やライディングに合った自転車に乗る・・・
これって当たり前の事ですが、意外と難しい問題です。
ライディングポジションは(ライダーとしての)成長とともに変化しますし、十人十色ですから、馬鹿高いお金を払ってフィッティングサービスを受けたところで、結局は問診を担当する人のセンスでも結果が変わる事はあります。
なので、むやみにフィッティングの結果を鵜呑みにして頂きたくはありません。
そういう意味では当店の場合・・・
僕は過去にフィットネスクラブで、色々なスポーツ選手やリハビリのカウンセリングを数多く担当して、ロード選手やトライアスリートの自転車も、身体や乗り方に合わせてたくさん組んでいますし・・・
タケやんに至っては鍼灸師を目指して、現在進行形で人体のシステムを勉強中。しかも実家も鍼灸院なので、そういう知識は若くして持っています。
それでいながら「これが貴方にぴったりのサイズです!」とは断言せず、「まずはこのポジションから初めて下さい!徐々に身体を育てていきましょう!」ってスタンスで指導させて頂いておりますので、先を見据えた自転車を組み立てる・・・その重要性を是非ご理解下さい。
話は戻りますが、RDRのフレームはカラーやデザインまで自由にオーダーできます。
デザインはラフ画を送れば、プロのデザイナーがかっこよく仕上げてくれるそうです。
すべてフレーム価格に込み込みなので、余程ややこしいデザインを注文しない限り、アップチャージは発生しないとの事。
そう考えると『世界に一台だけの究極の自転車』が簡単に作れてしまう訳ですね。
納期は2~3ヶ月と恐ろしく早いのも魅力的。
ただし、思いの他反響が多くて注文が殺到した場合は6ヶ月以上かかる可能性も・・・
そうなるといいですね!
まあそこまで殺到しない根拠は価格!
フレーム単体で約70万円(税込)はかなり高価です。
しかし同じ価格でなら他社のフラッグシップバイクよりも、確実に価値のある自転車が作れます。
素材もカーボンに限らずスチールやアルミもありますし、スカンジウムまで作れます。
自分自身のポテンシャルを引き出せる、自分だけのデザインのオンリーワンロードバイク・・・
いかがですか?
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