RDRではフレームだけではなく、カーボンパーツをあれこれ作っています。
今回の『スクアドーラ コルセ』に装着していたオリジナルのカーボンサドルとシートピラー(ポスト)について・・・
サドルは全体的には高剛性&高弾性のカーボンファイバーを使っていますが、一番体重のかかる座面の部分にはケブラーを混入させてしなやかなしなりを実現しています。
フレーム作りでなら、パイプによってカーボンのグレードを変えてしなりや強度のバランスをコントロールするなんて話は当たり前にあるのですが・・・
サドルの座面を場所によって強度を変化させるなんて、随分と凝った仕様にしているものだと感心しました。
ちょっと硬いけど、昔のセライタリアの『フライト・エボリューション』に乗っているような感じで、それの更に安心感が増したモデルって思ってもらえれば・・・少しは判りやすいかな?
ちなみにシートレールは従来のレール接着(差込)型ではなく、サドル一体型。
一枚のカーボンシートをサドルの形に成形して、端っこを裏手へ織り込んだ部分がレールになっている形状。
これはカーボンの成形技術に、相当の自信があるっていう証ですね。
ただし織り込んだ部分がレールになっている関係上、一般的なレールに比べたらオフセット量を調整する範囲が短いので、シートピラー選びの段階でオフセット量を計算して購入し取り付けしないと、自分のポジションを出すのが非常に難しいというのがやや欠点かと。
BBセンターの垂線に対して、自分のサドルの座面やサドルトップが、どのくらい後退しているのが理想的なポジションなのか・・・
そういった自身のベストセッティングを熟知していないと、お薦めしにくいモデルではあります。
尚、RDRのラインナップしているシートピラーは、高剛性カーボンなのに195g前後とかなり軽量な部類には入りますが、オフセット±0mmなので・・・
今回乗った試乗車のサイズとシートアングルセッティングだと、サドルトップの後退幅が25mm程度しか作れなくて、僕には前乗り気味なセッティングになってしまいました。
オフセット量が+15~20mmのシートピラーを装着していれば、今回の試乗車は僕にとってベストなセッティングが出せたと思うんですね。
フレームはフルオーダーが可能なので、シートアングルやヘッドアングル、フォークのオフセット量なども自由に決めれる事から、シートピラーをどうするかはフレームを納品してからでもいいとは思いますが、いずれにしてもオフセット±0mmのシートピラーは大半の人が使いにくいかも知れません。
そのポイントだけ気をつければ理想的な自転車を作ることができるでしょう。
シートアングルやヘッドアングルを変えるだけでも、乗り味は随分変化しますし、乗り心地を良くするのであればフォークのオフセットやシートステーの長さを調整するだけでも随分変わりますので、今回乗った『スクアドーラ コルセ』も、もっと反応性重視に作ろうと思えば可能ですし、そういう意味も含めて可能性は未知数といったところなんです。
MADE IN ITALYも嘘ではなく、実際に輸入代理店が現地で撮影した動画や写真も確認させて頂きましたので、かなり信頼できるものであります。
カーボンフレームの成形過程も、剛性感の秘訣が何なのかが良く解るもので、価格はともかく・・・
世界で1台だけの自転車を作れる数少ないブランドの1つとして、当店でも取り扱いしたいなぁ~と思い、今回代理店として契約を結びました。
また反響があるようなら試乗会も開催できると思いますので、是非お問い合わせ下さい!
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