5月の末に、お店を留美さんとタケやんに任せて、バレエを見に行きました。
僕にバレエを観劇する趣味があったのか?と驚かれる方も多いかも知れません。
基本的に宝塚歌劇とか、劇団四季とか・・・興味は元々あります。
ただ・・・行く機会がなかなか無いだけ。
今回は新大阪のメルパルクホールで、16:30開演(30分前開場)とあったので、15時過ぎには出発するつもりでいましたが、そういう時に限って重症患者を持ち込んで、僕を指名するお客様がいらっしゃる。
「おいおい!もうすぐ出ないといけないのに、なんでこのタイミングなんだよ!」と、時計を見たら14:55でした。
果たして20分くらいで作業を終わらせる事が出来るのか?
結局バラせばバラすほど問題箇所が複数ある事が判明して、作業半ばでタケやんに引き継ぐ時間すら勿体無いくらい、時間が差し迫っていたので・・・
ひたすら集中して作業!
実はミワさんもバレエを観に行く事になっており、15時過ぎには灘駅のホームで待ってくれていまして・・・
それだけに作業を終えたのが15:45だった時には、店の外に出て叫びたい心境でした。(笑)
慌てて汚れた作業着のまま灘駅までダッシュ!
そう・・・灘駅ってこういう時に使えないんですよ!
芦屋まで行かないと新快速に乗れないというのが、こういう時にどうしようもなくイライラするのであります。
そもそもなぜバレエなのか?って話に戻りますが・・・
創業当時から当店へいつも学校帰りなどに遊びに来る、なっちゃんという小学6年生の女の子が出演している訳なんですよ。
元々近所のバレエスクールに通っていて、走行会初期メンバーのY田様の娘さんたちともバレエ仲間だったのですが、小学5年生になってからはバレエスクールを変えて、中津まで通っているという。
メディアでも有名な先生の教室なので、全体的に求められるレベルは高いですし、年齢に関係なく人間関係もシビアらしくて、たまに小学生とは思えない悩みをぶちまけてきますが、もう1年以上続けて通っているので、ようやく重要なキャストとして起用されるようになったという作品。
その話をなっちゃんから直接聞いたミワさんは、いち早く「絶対に観に行く!」と約束していまして・・・
僕に関しては仕事の方がウエイトが大きいので、実際のところ悩んではいたのです。
いつもなっちゃんと一緒に帰ってくる女の子たちが「観に行ったってなぁ!」とか、「そりゃ絶対に観に行くに決まってるやんなぁ?」等と、強引なトークで勧誘して来るもので・・・
「おいおい!俺には日曜日なんてねぇんだよ!」と、冗談を返しつつ・・・
なっちゃんはよくうちの店で弱虫ペダルを読んだり、前からロードバイクには興味を持っていて・・・
走るのは遅いし、運動神経が良いのか悪いのかよく判らないところがあるけれど、身体が柔らかくて体幹もしっかりしているし、下手な男の子よりも筋力がある。
スポーツとか格闘技とか、なんでも興味を持ってやり始めたら、あっという間に上達するような素質を持っている女の子です。
そう考えると、応援してあげたい気持ちもあって・・・
「もし観に行ってしょうもない演技なんてしていたら、その時は自転車に転向しろよ!」なんて言いつつも、内心ドキドキしながら新大阪まで行きました。
それにしても新大阪の地形は相変わらず複雑だ!
時間は16:32!
「やべぇ!もう始まっているよ~!」
パンフレットに描いてある地図では、正確な位置関係が掴めないが、恐らく高速バス乗り場の方へ行けばいいんじゃないの?って向かっていると・・・
「本当にこっちで合っているの?パンフレットに最寄の出口とか書いてない?」とミワさんに言われ、パンフレットを見ると4番出口と書いてありました。
「えっ?この通路は6番出口と看板に書いてある。じゃあ・・・こっちじゃないって言うの?」
それから駅構内を、4番出口を探してぐるぐると歩き回る。
16:45を回っていよいよ焦りはピーク!
「4番出口なんてどこにも見当たらないじゃないか!」
ミワさんがスマホでGoogleMapを出してそれを見ながら指示を出してくれるが、どうもシックリ来ない。
「ちょっと見せてもらっていい?」
僕が確認してみると、地形上絶対にこうじゃないとおかしい!って思えるルートが浮かび上がって・・・
結局僕が最初に行こうとした通路が正解だったのです。
「やっぱりこっちやんか!」
6番出口の看板の下に小さくメルパルクホールって書いてあって・・・
「もっと大きな字で書けよ~!」
要するに4番出口は、地下鉄御堂筋線を利用しないと判らない出口で・・・
「あ~っ!ちくしょ~!判りにくいわ~!」って、非常に悔しい気持ちでメルパルクホールまで急ぐのでした。
到着は16:55!
受付でサインと、なっちゃん宛てにお花の差し入れを渡して・・・
会場に入ったら既にほぼ満席!
下手に空いている席なんて探せないので、一番後ろで立ち見をする。
実は3部構成になっていて、第1部でスクールの各グループの演技を、第2部はゲストの演技で、最後の第3部が本編といった流れになっていたそうだ。
しかもなっちゃんは第1部の最後から4番目の出番だったらしいのですが、僕が会場入りして観たのが最後から3番目の演技だった事から、第1部でのなっちゃんの演技を見事に見逃してしまった訳でございます。
駅で迷ってさえいなければ・・・と悔やみつつ・・・
第2部へ入る前の休憩時間で空いている席を見つけ、最後まで座って観劇ができました。
そして結局第3部で、ようやくなっちゃんの演技を観る事ができたのですが・・・
マジかよ!って息を呑むほどの、洗練された演技にビックリしました。
作品中、妖精の役で出演するとは聞いていました。
大変失礼な言い方をすると、「妖精だったら単なる脇役じゃないか!」って、普通ならついそう思ってしまうもの!
いやいや、とんでもない・・・
作品中、妖精は重要な役割を果たす存在であり、5人いる妖精の1人がなっちゃんで・・・
他の4名中、1人は中学生らしいのですが、他は大学生以上の年齢らしく・・・
明らかに5人の内なっちゃんだけがチビっ子で、1人だけ浮いていてもおかしくない組み合わせ。
ところが全然、演技で劣っているどころか、リズムに乱れが全く無くて、『5人で1つのチーム』として完成している演技でした。
しかも1人だけ身長が低い分、センターの立ち位置で演技をする場面が多く、それでも大人に全く引けを取らない演技力!
他のグループなどは、多少演技にずれなどがあったりするものですが、なっちゃんのグループは息がピッタリで、観ていて感動してしまいました。
後でなっちゃんに聞いたらY田様のご家族は応援に来てくれていたそうですが、同級生のお友達は誰も応援に来ていなかったらしく・・・
「俺に行け行けと言っておきながら・・・」と思ったものの、反面なっちゃんの演技力の高さがどのくらいすごいのか・・・そのすごい演技ができるなっちゃんと友達である事が、いつか誇りに思える時が来るかも知れないよ!って、伝えたい衝動に駆られるのでした。
なっちゃんの『一流のバレリーナ』になるという夢が達成するのか、或いはその演技力を多方面で活かすようになるのかは、今はまだ判らないですけど・・・
将来は是非スーパースターになって、輝いて欲しいなと感じました。
以前なっちゃんに冗談で「身長が低いとプリマドンナにはなれないんじゃないの?」って冷やかした事がありました。
前言撤回致します!
練習・・・通うのも大変だと思いますが、頑張って夢を叶えて下さい!
陰ながら応援させて頂きます!!
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