2016年6月8日水曜日

ガタガタのスタンドをどうするか?って問題から、ガタガタの自転車にありがちな話・・・

念の為に前置きしておきますが、『ジョジョの奇妙な冒険』のネタとかではございません。

むしろ僕はスタンドよりも覇気が使えるようになりたいというか、それより黄金聖衣が欲しい。

少年ジャンプを知らない人には通じないネタで、大変申し訳ございません!


いや・・・この片足スタンドを見てどう感じますか?

固定力なんてないです。

角度もおかしいでしょ?


これが正しくあるべき姿です。

それでもまだスタンドの先端が変形して角度が開いているのが気になります。

何がどうなったら最初の写真のような状態になるのか・・・


ロックの爪が本体の付け根の穴に噛んでいないですよね。

本来は・・・


こうなるはずなのです。



原因は2つあります!



一つは先端の角度が開いていた事からも推測できますが・・・

スタンドを立てたまま自転車に跨ったり、もたれたりしてスタンドへ必要以上に負荷をかけた事例。

その場合は可動部分がグラつきやすくなって、ロックスプリングに引っ張られる兼ね合いも加わりますから、尚更のこと軌道がずれて、綺麗にロックの爪が噛まなくなりますよね?


もう一つの原因として多いのは、扱いが乱暴な事例。

よく発進する前にスタンドを蹴り上げるのですが・・・

蹴り上げるって表現が”あかん”のか?

多くの方は「何か恨みでもあるんですか?」と聞きたくなるほど、思い切り蹴飛ばすんですよね。

『あしたのジョー』でいうサンドバッグなのか?

「憎い~、あんちくしょうの顔めが~け~♪ 蹴飛ばせ!蹴飛ばせ!蹴っ飛ばせ~♪ おいらにゃ~♪」ってな具合なんでしょうか。



あの~っ。そんなに思い切り蹴らなくても、ロックの先端に足を乗せ体重をかけるだけで、簡単に爪は解除されますから。

解除した後、柔道の技で言うところの内股を足先で優しく真似る感じで・・・

あれっ?解かりにくいかな(汗)

単純な話ロックを解除した後は、足をスタンドに引っ掛けた状態で、ハンドルを両手で握って自転車を前進させれば、スタンドはスプリングの力を利用して簡単に跳ね上がるシステムになっています。

両立スタンドの場合は足を引っ掛ける必要も無いので、優しくロックを解除してハンドルを両手で握って前進するだけでOK!

それなのに・・・ロックを解除させる時のキックが強烈な人が多いという現状です。



あんまり扱いが雑だと、スプリングが無くなったりする人もいますので・・・

もう少し優しく扱ってあげて下さい。

そしてスタンドの状態が悪い人=扱いが雑な人を裏付けるポイントがこれ・・・


チェーンが錆び錆びで、オイルはカラカラ。

ペダリングの度にキュルキュルとか、シャリシャリ鳴っておりますよ。

HAT神戸を走る自転車の約半数は、大なり小なりキュルキュル(シャリシャリ)言わせながら走っている自転車ばかりです。

そしてキュルキュル(シャリシャリ)と鳴っている事に違和感を感じて、当店に原因を聞きに来てくれるようなお客様は全体の5%に満たないという現実。

如何に自分の自転車に対する意識が薄いか・・・

ちょっと思い当たる節のあるようなお方は、是非メンテナンスをしに来て下さい。

ちなみにその他、チェーンケースにカコンカコンと当たるような音が鳴っている自転車の約90%はチェーンが伸びている可能性のある自転車で・・・

チェーンケース内でジャリジャリと鳴っている自転車は、チェーンケースが変形してチェーンとチェーンケースが干渉している音なので、その場合はチェーンケースの歪を修整する必要があります。

そしてそれらの症状がある場合、約30%くらいの確率で、BBの緩みやガタツキが発生しているケースがあります。

その場合はBBが緩み始めの症状なら何とかなるのですが、BB内のベアリングが潰れている症状の場合は、完全に入院決定です。

なぜ多くの方は、自転車がそこまで酷くなっているのに、気付かないで乗っていられるんだろう?



ある意味自転車だったから、大事に至っていないケースが多いだけで・・・

これで自動車に車検制度が無かったら・・・

ロシアのようなありえない自動車の事故が、毎日のように起こっているんでしょうね。

自転車だから・・・

確かにたかが自転車かも知れません。

しかし軽視はして欲しくありません!

ちょっとの事で命を失う可能性がある以上、どうかしっかりとメンテナンスして下さい!

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