2016年7月8日金曜日

第27回つがいけサイクルクラシック・・・プロローグ

そうなんですねぇ~。

いつの間にか第27回なんですね。

そうなると僕が始めて参加したのって第7回になるんだ。

当時はまだ実業団の公式戦にもなってなかったですし、ヒルクライムなんて物好きのするレースだって言われていた時代なので・・・

本当に参加するのが嫌で、緊張したのを覚えています。

何しろ他の参加者がみんな速く見える・・・ある意味ゲレンデマジック(栂池はスキー場なので)みたいな・・・

それでも初めて参加した時は、救いようのない中二病だったので、先輩の「1時間を切れたら表彰台!」って言葉に乗せられ、「俺は切れる!1時間くらい絶対に切ってやる!」そんな思いを胸に、別の先輩の運転するミラージュにロード2台とMTB1台を載せ、男3人が所狭しと乗って行ったのが初参加の思い出です。

僕を誘った先輩は製薬会社のエリート営業マンで、ドイツやらイギリスやら出張に行って帰ってきたその日に電車で輪行・・・現地へ土曜日の夜に到着する。

先輩はペンションで宿泊でしたが、先着組の3人は、第2駐車場の裏の森の中でテントを張って野営をする。

飯盒でご飯を炊いてカレーを作ったり、朝はパスタを茹でたり・・・

それはそれで楽しかった思い出。



もうあれから20年かぁ~。

最後に出場した年からも10年以上が過ぎてしまって・・・

懐かしいけど、初めて参加した時とは違う緊張感がある。



本当は去年参加する気持ちでいたのですが、一緒に参加するといった人が、直前になって曖昧な態度になったり、何だかうやむやにされて白紙になった経緯があって、それに僕自身も4月頃まで色々と病んでいましたから、結局参加を見送って今年になってしまって・・・

今年はK田様と一緒に参加する約束で(基本的には自転車が万全な状態で、コースのアドバイスなども含めてサポートする立場で)いました。

ただ今年は昨年以上に仕事の波が大きく大変で、正直6月はとてもレースとかに行っている場合じゃないって状態に陥っており、精神的にはかなり追い詰められていました。

商品の納期が大幅に遅れていたり、クレジットのお客様が多かったり、そういうのが集中して2ヶ月ほど現金がまったく入って来ない状態で、6月中に打破する手段を解決できなければ、今度こそ首を括らないといけない程のピンチが迫っていました・・・

なので6月24日(金)・・・出発する当日まで「やはり行っている場合じゃないし、どうしよう?困ったなぁ~。」って悩んでいました。

本当に自分の生死がかかっている瞬間だったので、色々辛かったのですが、周りの方々からも「そういう時だからこそ、気持ちを切り替えにリラックスしてきなよ!」ってお声掛け頂いて。

「そうか~。栂池に行こうが行くまいが、何とかなる時は何とかなるし、あかん時はあかん訳で、行って帰ってくる間、自分の運命に委ねるしかないわなぁ~。」

ある意味覚悟を決めて長野県まで行った・・・そんな感じですね。


24日は閉店間際まで修理の来客が多く、自分の仕事も作業も全く思うようにできず、閉店後も作業をする。

それから急いで一度北区の自宅まで帰って準備を整え、北区でミワさんと合流&食事!

お店に戻ってきたのは0時半頃でしたが、K田様は終電の時間までお仕事でまだ帰宅したばかり。

僕の自転車をミワさんの車に積み込んでいる間に、K田様には食事を摂って頂き・・・

それにしてもの大雨ですよ!

叩きつけるような大雨の中、車に自転車を積み込む作業って、涙が出そうなくらい辛いですね(笑)

でもK田様のマンションまで迎えに行く頃には小降りになっていて・・・

それはそれでタイミングが良かったような・・・もっと早くに止んでくれよと言いたいような・・・。


六甲山トンネルを抜けて、中国道~名神道~と走って、久々に大津SAで休憩。

初めて栂池に行った時も大津で最初の休憩を取りました。

当時は京滋バイパスもまだできていなくて、当然草津のハイウェイオアシスもできていませんから、大津を逃すと多賀まで大きなサービスエリアが無いので、睡魔と戦いながら移動をする深夜の場合、大津~多賀~恵那峡(仮眠)~駒ケ岳と、少なくとも4回は休憩を入れるっていうのが基本でした。

大津までは全員元気にしゃべりながら移動していましたが・・・

せっかく僕とK田様が運転による疲れで、走れないなんて話にならないように・・・っていうご考慮でミワさんが車を出してくれている訳で・・・

「K田さん!もう寝ますよ!少しでも睡眠取りましょう!」って寝る事に・・・

多賀SAではK田様だけ爆睡で・・・

恵那峡SAでもやはりK田様は爆睡により・・・

飛騨牛メニューの限定20食とかっていうのが食べたかったのですが、K田様が寝ているのに自分だけ食べるのは嫌だったので諦める・・・

そもそも恵那峡のメニュー・・・リニューアルして魅力的になったはいいが、飛騨牛ってだけにかなり高価なメニューばかりで、更にはミワさんも「朝からそんな重たいものは食べれない。」って言うもので、やはり全員で楽しめないのは寂しいですよね。

ちなみに時間はもう朝の6時半だったので、K田様のお目覚め次第で朝食を・・・

そう思いながら、恵那山トンネル通過中に僕も爆睡(笑)

初めて栂池に行った時はミラージュを運転する先輩が、長野道への分岐に気付かず通り過ぎてしまい、慌てて諏訪インターで降りて、国道20号線で塩尻までバックした覚えがあります。

その時はJR上諏訪駅内の温泉に入ったり、間欠泉を観たり・・・ついでとはいえ、それなりに観光を楽しめたので良かったのですが・・・

今回は間違えたくなかったので・・・「ミワさん!伊北インター通過時に起こして下さいね!」と、お願いしていたのにも関わらず爆睡だったので・・・

起こされた瞬間は「はい?もう通過しました?」とか言いつつ、3秒後には寝息を立てて寝ていたとかで・・・、後から随分とミワさんに説教されました。(笑)

取り合えず松本インターを通過した辺りで、シャキッと目が覚めた僕は・・・

「あれ?さっき塩尻を通過する瞬間にうっすらと記憶があるんだけど・・・あっ!いつの間にか松本インター過ぎてるやん!梓川SAってまだ?」って、慌ててミワさんに確認を取って・・・

梓川SAでモーニングをする事にしました。


朝食後、 ソフトクリームが大好きなK田様はリンゴソフトクリームを満喫しております!

これは前回の走行会に引き続き、挑発的な写真を撮影してしまいました。(笑)


梓川SAよりアルプス公園(松本市内)を望む。

雨は止んでいますが、まだまだ油断できない雲行きです。

そして眠気が出てきたというミワさんと僕が運転手を交代。

安曇野(旧・豊科)インターを降りて、大町方面を目指します。

「お昼ご飯まで軽く観光を楽しみますか?」

「いいですねぇ!」

「ソフトクリーム好きなK田さんとしては、わさびソフトも食べとかないとあかんでしょ?」

「・・・いや・・・それが・・・。」

「えっ?どうしました?」

「実は僕・・・わさびが嫌いでして・・・。」

「え~っ!そんな展開ありですか?」

長野県入りするや否や・・・まさかの大波乱です。

「では大王わさび農場を軽くスルー致しまして・・・どこかご希望はございますか?」

「そういえば黒部ダムって行った事がないんですよね。」

「私も行きたい行きたいと思いつつ、まだ行った事がないんです!」とミワさん。

2人とも行った事がないと言われちゃ行くしかないですよね?

大町市内より進路を扇沢へ向けて・・・

それでは続きはまた次回!

2 件のコメント:

  1. 初めてコメントをさせていただきます。
    9日の閉店前に初めてお邪魔し、色々と教えていただいた竜馬と申します。
    非常に楽しく為になるお話を聞かせていただき、本当に感謝しています。
    仲良くさせていただきたいと思えるショップに初めて出会えたことが凄く嬉しく、コメントを残させて頂きました。
    またお邪魔します。
    ちらっと目に入った、セナとプロストとマンセルのVHS、こちらも非常に気になっております笑
    ありがとうございました!

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    1. 竜馬さんメッセージありがとうございます。
      F-1は80年代後期~90年代前期が一番好きなので、当時のVHSやDVDを置いていて、同年代の方々と時々そんなネタで盛り上がったりします。
      僕はプロスト信者ですが、セナも好きでしたし、中嶋悟さんやパトレーゼのドライビングテクニックも素晴らしかったと思っています。
      まあ基本的には自転車屋なので、また自転車のチューニングやメンテナンスのご相談にお越し下さいませ!
      またのご来店お待ち申しております。

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