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2016年7月17日日曜日
第27回つがいけサイクルクラシック・・・レース!後半
レース後半戦。
写真のようにスキー場の林道コースを自転車で上っていきます。
ここは丁度カメラマンが写真撮影をしているヘアピンカーブです。
選手の表情などバッチリ撮影ができます。
このヘアピンを曲がってまもなく中間地点の看板です。
残り8.5km少々・・・
以前だったらこの辺りで苦に感じる事なんて無かったのになぁ~。
所々道の荒れた直線区間など、ダンシングを使いながらリラックスして上るのだが・・・
自分のイメージ通りのスピードで上れないのは、やはりストレスである。
アルプスの美しい景色を観れば湧き上がるはずの力も、一切湧き上がってこない・・・
残り6kmを過ぎた頃、雪解け水のせせらぎの音に、ようやく心も身体もリラックス。
とにかく蒸し暑い。
元々熱の篭りやすい体質なので、ジャージの袖を捲くってノースリーブにして走り・・・
それでも暑い!
それだけにせせらぎの音が最高に心地良い。
しかしその地点を過ぎてからが勝負どころである。
残り5km地点を過ぎれば、雪の多い年などは沿道に積雪も見られて、ゴール前にもなると雪の大谷を歩くような気分で走れる。
ところが今年は雪が少なく、例年6月2週目開催のところを、最終週に変更したりした事もあって、蒸し暑さを吹き飛ばすだけの涼を感じる事ができない。
僕みたいな体質には嬉しくないコンディションだ。
これだったら小雨程度に雨が降ってくれた方が、涼しくて走りやすかったに違いない。
僕は残り5km地点を過ぎた辺りからトラブル発生!
これから一番の踏ん張りどころってところでした。
経過タイムは1時間ジャスト!
トミーさん2号に追いつく為に、ジワジワとペースを上げてきたところで、まさかの右大腿四頭筋が痙攣寸前の予兆。
「おいおい!まだ余力は残してるはずなのに、何でやねん!」
これは残り4kmの看板付近ですね。
ここの登坂が蓄積された疲労にトドメを刺しますが、ここさえ乗り切ったらあと少し!
そのはずだったのに・・・
完全に右の大腿四頭筋が攣ってしまい、それでも痛みを堪えながらダンシングしていたら、左の大腿四頭筋まで攣ってきました。
ここで一気に失速してしまう。
ここは栂の森。
ゴールまで残り3.5km地点です。
応援団やハイカーの声援で闘志が奮い立つ区間です。
僕が残り5km地点を通過する頃には、既にK田様は栂の森を通過!
カメラに笑顔で応えるあたり、まだまだ余裕がある感じですが、K田様も残り2km地点の前後で右足が攣りそうになっていたそうです。
僕は栂の森通過中、両脚の大腿四頭筋の痛みを騙し騙し走り続けた結果、応援団や既に下山を始めた実業団(エリート)クラスが大勢沿道にいるど真ん中で、右のハムストリングスが攣ってしまった。
さすがに太ももの前も後ろも攣ってしまったら、呼吸もできないくらい悶絶する訳で・・・
何とか応援団のいるエリアで落車するのだけは耐え抜いて、残り3kmの看板の手前の草むらに倒れ込んで、必死に筋肉の緊張が緩むのを待つ。
緩んだら立ち上がってストレッチをするが、前も後ろも痙攣している状態で、まともなストレッチができるはずも無く・・・
とにかく走っては痙攣・・・痙攣しては自転車を降り・・・
大腿筋の前後が攣っては息もまともにできず、下山中のライダーにも「大丈夫か?」とか、「あと少しだから頑張って!」と声を掛けられつつも、返事すらできない激痛。
少し筋肉が緩んだところで過呼吸みたいになって、冷静に判断できない状態。
3度目のは特に強烈で、残り2.5km地点で完全に倒れ込んで悶絶。
2000年の乗鞍もこれで表彰台を逃した覚えがある。
ハムストリングスは攣り癖がついてしまうので、克服が難しいんです。
この日は両手の腱鞘炎を抑える為に、前腕筋に・・・
つま先とふくらはぎに疲労感が残っていたので、前頚骨筋と腓腹筋に・・・
それぞれチタンテープを張って、痛みを和らげて走っていたのに、まさか大丈夫(ギリギリ堪えれる)と思っていた大腿筋が集中的にダメージを負うなんて。
チタンのキネシオテープを持って来てはいたけど、自分では上手く貼れないので、結局張らないまま走ったのも悪かった。
本当は腰と背中も激痛があったので、誰かに張ってもらいたかったんですけど、テーピングって知識がないと上手く貼れないので、下手にお願いもできず・・・
何より岩塩を舐めなかったのは完全なミスです。
ここまで蒸し暑いレースになるとは思いもよらず・・・
「もうリタイヤしようかな・・・。」
気がついたら携帯電話でミワさんに電話していました。
もちろんリタイアするって話ではなく、脚を攣って動けないからしばらく待って欲しいって話すつもりで・・・
しかし電波が悪くて繋がらない。
みんなゴールで待っているだろうな・・・。
だんだん悔しいやら情けないやらで少し涙がこみ上げてきました。
少し痛みが引いたところで自転車を押し、歩きながら筋肉の緊張をほぐす。
しかし続々とゴールしたライダーが下山してきて、まるで公開処刑の気分である。
「ああ・・・空気になりたい・・・。」
残り2kmの看板の手前から覚悟を決めて自転車に乗る。
「もうここからは絶対に降りない!」
残り2km地点の前後はカーブの度に激坂なので、脚への負担が大きいが・・・
顔を歪ませながらも何とか堪える。
残り1km地点!山小屋と、その向こうにロープウェイの駅が見えて来た。
慎重に、でも確実に回転数を上げていく。
「1秒でもタイムを縮めなきゃ・・・。」
もはや記録は前代未聞のタイム。
そんな事は解かっているけど、最後までベストを尽くす気持ちと姿勢は忘れちゃいけない。
ラスト200mは、さっきまで地べたに倒れ込んで悶絶していたとは思えないくらいのスピードで走り切って・・・
無事にタイムオーバーにはならずにゴールできました。
しかしここまで屈辱的な結果になると、逆に笑えてきて清々しいというか・・・
何だか複雑です・・・(笑)
先にゴールしたお二人に笑われちゃいました。
しかもこの写真を撮ってもらった後、左のハムストリングスまで攣ってしまい・・・
両脚が死亡!
栂池自然園を散策・・・できるのか?
下山・・・できるのか?
そして気になる3人のタイムは?
結果は次回、お楽しみに!
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