美麻村からオリンピック道路(県道33号線)を経て白馬に入った我々は、エコーランドを抜け・・・
八方尾根で右折し松川を渡る。
川を渡ったところには『倉下の湯』という温泉があるのですが・・・
営業してなさそうな雰囲気。
しばらく進んで左折・・・トンネルを抜けると白馬岩岳スキー場のエリア。
『岩岳の湯』も営業していないような雰囲気・・・
一体ここらの温泉はどうなったんだろう?
とりあえずこの日宿泊するペンション『リンデンバウム』さんの位置を確認してから、そこを起点に栂池高原の体育館(大会本部)を目指す。
岩岳のペンション街を抜けて県道433号線を栂池高原方面へと進む。
落倉の集落へと坂を上り、松沢の谷を下って、もう一度上れば栂池高原・・・
って思ったら、なんとビックリ!
落倉の集落から栂池高原まで橋で繋がっているじゃないか?
「は???何この道?」
2年前に来た時は国道148号線から上って来て・・・
あっ!そう言えば・・・その時栂池高原側から、「あれ?何だこの道?」って言ったような覚えが・・・
その時は土砂降りだったので、良く判らないまま・・・
帰りはそれこそ体育館前を抜けて松沢の谷を下って上って、『ラフォーレ白馬』前を右折して・・・
「あれ?こんな道だったかな?」って感じで八方尾根方面へ帰って行ったのを思い出しました。
後で聞いたらトミーさん2号曰く、10年位前にできた橋だとか。
僕がつがいけサイクルに最後に参加した年か、その翌年くらい?
実は2006年に参加した記憶はある。
その時は既にトレーニング不足が酷くて、タイムは1時間15分程度と過去最低記録だったと思います。
「もう、トレーニングして自信が戻るまでは二度と走りたくない!」って、自分の記憶から消したいくらいの内容だったと記憶しています。
この時は北陸道経由で、糸魚川から国道148号線を南下し、塩の道をドライブしながら栂池まで来たので、いずれにしても新しい道があったとしても気付かなかったかも・・・
で、今回は納得のいくタイムで走れるようにトレーニングができているのか?と言われると、残念ながらそんな訳が無い。
むしろどこまで遅くなっているのか、知るのも恐いくらい走れなくなっている。
走行会を開催して3年少々経ちますが、最初の1年程は、まだ誰にも負けたくないって気持ちで走っていましたけど、K様やN様2号に負けが込んできた辺りから完全に牙を抜かれて・・・
最近は走行会で誰かに負けても、痛くもかゆくも無くなっている始末です。
完全に覇気がなくなっている僕が一体どんなタイムで上るのか?
記録が残るって考えたら、もはやこれは『公開処刑』だとさえ思っています。
K田様と約束してさえいなければ、絶対にエントリーなんてしなかった・・・
それが本音なんです。
体育館についてエントリーの最終受付と、ゼッケン&センサーを受け取りました。
とても懐かしく、緊張感の漂う雰囲気にワクワクもしてきますが、自分の現状(身の程)をある程度把握しているだけに、これから死に行く死刑囚のような気分でもあります。
10年前、自分の不甲斐ない走りに、帰りの車の中で泣き叫んで悔しがったはずなのに、なんでそれ以上に走れなくなった状態で、自分は今ここに立っているんだろう。
この約15年間で幾度と無く・・・
「もう自転車を辞めよう。」・・・「(俺を裏切った奴らへの)復讐の為に復帰しなきゃ。」・・・「こんなに走れなくなっているなら,もうこれ以上無様は晒したくない。」・・・「やっぱり俺は自転車とレースが好きだ!もう一度上を目指して走りたい!」・・・「イメージ通り走れない自分が許せない!もう二度と走らない!」
そんな葛藤の繰り返しでした。
そもそも週末のトレーニングさえ、全くしなくなったのが2002年シーズンを終えて以来だから。
本当に10年以上全くトレーニングをしないで、現在の走行会を再開する事になって・・・
「また走り出したら勘が戻ってきて、走れるようになるだろう!」って、簡単に考えていたのに・・・
歳だからなのか?体重が20kgも増えたからなのか?
走れなくなった理由は幾つもあるだろう。
でも歳だから走れないなんて言葉は、何があっても死ぬまでは絶対に口にしたくない!
体重に関しては20kg減ったら本当に楽になるの?っていう疑いが多少あって、それだけのせいにはしたくないとは思っている。
単に根性が無くなったのと、以前のように「自分より速い奴の存在が許せない!」と思える、勝利への執着心が無くなった事が大きいと思えてならない。
色々な不安を背負いながら、岩岳の『リンデンバウム』まで一旦戻る。
少し早いけど14時にチェックインして、荷物を整理してからK田様を連れて試走に行こう!
そういう段取りでした。
これが宿の『リンデンバウム』です。
今回は一番大きなお部屋が空いていなかったので、この天蓋付きのベッドがある部屋を選びましたが・・・
冷静に考えてくれ!
ここに僕とK田様、トミーさん2号が3人で寝るとして・・・
一人はソファベッドに避難できる!しかし・・・
一体誰と誰がラブラブダブルベッドの刑になるのだろう?
僕は広くて可愛い部屋だからここを選んだのですが・・・
後の事を何も考えてなかったのです。
その頃神戸では、「天蓋付きのダブルベッド?プププ~!誰がそこで一緒に寝るの?展開が気になって寝られへんわ!」と盛り上がっていたそうです。(笑)
やむを得ずミワさんにこの部屋をお譲りして・・・
色々と葛藤した結果、僕らは・・・
この部屋を使う事に・・・
しかも『リンデンバウム』さんの計らいで、同じお部屋をもう一つ用意して頂けたので、K田様にはもう一つのツインルームを一人でゆったり使って頂き・・・
僕は螺旋階段に近いこの部屋で、深夜到着予定のトミーさん2号をお待ちする事にしました。
着替えた後、ゼッケンとセンサーを取り付けし・・・
準備も整ったところで・・・
再び栂池高原へ向かい試走する事にしました。
僕はおニューのシューズを新調しましたが・・・
この後「やっぱり合わない!」という事になって、スペアで持参していたシューズに履き替えて走る事になりました。
やはり靴というものは、そうそう履き替えできるものではございませんね。
それでは続きはまた次回!
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