2016年7月12日火曜日

第27回つがいけサイクルクラシック・・・現地での葛藤。

美麻村からオリンピック道路(県道33号線)を経て白馬に入った我々は、エコーランドを抜け・・・

八方尾根で右折し松川を渡る。

川を渡ったところには『倉下の湯』という温泉があるのですが・・・

営業してなさそうな雰囲気。

しばらく進んで左折・・・トンネルを抜けると白馬岩岳スキー場のエリア。

『岩岳の湯』も営業していないような雰囲気・・・

一体ここらの温泉はどうなったんだろう?

とりあえずこの日宿泊するペンション『リンデンバウム』さんの位置を確認してから、そこを起点に栂池高原の体育館(大会本部)を目指す。

岩岳のペンション街を抜けて県道433号線を栂池高原方面へと進む。

落倉の集落へと坂を上り、松沢の谷を下って、もう一度上れば栂池高原・・・

って思ったら、なんとビックリ!

落倉の集落から栂池高原まで橋で繋がっているじゃないか?

「は???何この道?」

2年前に来た時は国道148号線から上って来て・・・

あっ!そう言えば・・・その時栂池高原側から、「あれ?何だこの道?」って言ったような覚えが・・・

その時は土砂降りだったので、良く判らないまま・・・

帰りはそれこそ体育館前を抜けて松沢の谷を下って上って、『ラフォーレ白馬』前を右折して・・・

「あれ?こんな道だったかな?」って感じで八方尾根方面へ帰って行ったのを思い出しました。

後で聞いたらトミーさん2号曰く、10年位前にできた橋だとか。

僕がつがいけサイクルに最後に参加した年か、その翌年くらい?

実は2006年に参加した記憶はある。

その時は既にトレーニング不足が酷くて、タイムは1時間15分程度と過去最低記録だったと思います。

「もう、トレーニングして自信が戻るまでは二度と走りたくない!」って、自分の記憶から消したいくらいの内容だったと記憶しています。

この時は北陸道経由で、糸魚川から国道148号線を南下し、塩の道をドライブしながら栂池まで来たので、いずれにしても新しい道があったとしても気付かなかったかも・・・

で、今回は納得のいくタイムで走れるようにトレーニングができているのか?と言われると、残念ながらそんな訳が無い。

むしろどこまで遅くなっているのか、知るのも恐いくらい走れなくなっている。

走行会を開催して3年少々経ちますが、最初の1年程は、まだ誰にも負けたくないって気持ちで走っていましたけど、K様やN様2号に負けが込んできた辺りから完全に牙を抜かれて・・・

最近は走行会で誰かに負けても、痛くもかゆくも無くなっている始末です。

完全に覇気がなくなっている僕が一体どんなタイムで上るのか?

記録が残るって考えたら、もはやこれは『公開処刑』だとさえ思っています。

K田様と約束してさえいなければ、絶対にエントリーなんてしなかった・・・

それが本音なんです。

体育館についてエントリーの最終受付と、ゼッケン&センサーを受け取りました。

とても懐かしく、緊張感の漂う雰囲気にワクワクもしてきますが、自分の現状(身の程)をある程度把握しているだけに、これから死に行く死刑囚のような気分でもあります。




10年前、自分の不甲斐ない走りに、帰りの車の中で泣き叫んで悔しがったはずなのに、なんでそれ以上に走れなくなった状態で、自分は今ここに立っているんだろう。




この約15年間で幾度と無く・・・

「もう自転車を辞めよう。」・・・「(俺を裏切った奴らへの)復讐の為に復帰しなきゃ。」・・・「こんなに走れなくなっているなら,もうこれ以上無様は晒したくない。」・・・「やっぱり俺は自転車とレースが好きだ!もう一度上を目指して走りたい!」・・・「イメージ通り走れない自分が許せない!もう二度と走らない!」

そんな葛藤の繰り返しでした。

そもそも週末のトレーニングさえ、全くしなくなったのが2002年シーズンを終えて以来だから。

本当に10年以上全くトレーニングをしないで、現在の走行会を再開する事になって・・・

「また走り出したら勘が戻ってきて、走れるようになるだろう!」って、簡単に考えていたのに・・・

歳だからなのか?体重が20kgも増えたからなのか?

走れなくなった理由は幾つもあるだろう。

でも歳だから走れないなんて言葉は、何があっても死ぬまでは絶対に口にしたくない!

体重に関しては20kg減ったら本当に楽になるの?っていう疑いが多少あって、それだけのせいにはしたくないとは思っている。

単に根性が無くなったのと、以前のように「自分より速い奴の存在が許せない!」と思える、勝利への執着心が無くなった事が大きいと思えてならない。




色々な不安を背負いながら、岩岳の『リンデンバウム』まで一旦戻る。

少し早いけど14時にチェックインして、荷物を整理してからK田様を連れて試走に行こう!

そういう段取りでした。


これが宿の『リンデンバウム』です。


今回は一番大きなお部屋が空いていなかったので、この天蓋付きのベッドがある部屋を選びましたが・・・

冷静に考えてくれ!

ここに僕とK田様、トミーさん2号が3人で寝るとして・・・


一人はソファベッドに避難できる!しかし・・・

一体誰と誰がラブラブダブルベッドの刑になるのだろう?


僕は広くて可愛い部屋だからここを選んだのですが・・・

後の事を何も考えてなかったのです。

その頃神戸では、「天蓋付きのダブルベッド?プププ~!誰がそこで一緒に寝るの?展開が気になって寝られへんわ!」と盛り上がっていたそうです。(笑)


やむを得ずミワさんにこの部屋をお譲りして・・・

色々と葛藤した結果、僕らは・・・


この部屋を使う事に・・・

しかも『リンデンバウム』さんの計らいで、同じお部屋をもう一つ用意して頂けたので、K田様にはもう一つのツインルームを一人でゆったり使って頂き・・・

僕は螺旋階段に近いこの部屋で、深夜到着予定のトミーさん2号をお待ちする事にしました。


着替えた後、ゼッケンとセンサーを取り付けし・・・

準備も整ったところで・・・


再び栂池高原へ向かい試走する事にしました。

僕はおニューのシューズを新調しましたが・・・

この後「やっぱり合わない!」という事になって、スペアで持参していたシューズに履き替えて走る事になりました。

やはり靴というものは、そうそう履き替えできるものではございませんね。

それでは続きはまた次回!

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