ここ大三島は古くから『神の島』と呼ばれており、この魚の美味しい瀬戸内海という地域にあって、驚く事に以前は漁業なども禁止だったそうです。
それにしてもしまなみ海道の島々はどれも神秘的なのですが、大三島は特にパワースポット的な雰囲気が強い気がします。
解りやすく説明しますと、しまなみ海道でメインになるサイクリングロードは、基本的に尾道~今治間の限りなく最短距離のルートだとご理解下さい。
限りなく・・・と答えた理由は、道路事情やサイクリングロードを快く思わない一部の島民などの意見も踏襲した上で現在のルートになっているものと思われるので、場所によっては「何でもっと判りやすいルートを選ばないの?」って思う箇所もあったりします。
生口島なんかは観光スポットのほとんどが北側沿岸にあるので、最短の南側ではなく北側を推奨ルートにしているパターンだったり・・・
いずれにせよ、ただ単に『しまなみ海道』といっても、推奨ルートの片道76kmを走っただけじゃ、その魅力を3割も味わえない・・・とだけ言っておきましょう!
多くの観光スポットや、美味しいお店、お洒落なお店などは大半がルートから大幅に外れた場所に存在するという事実。
我々も初日こそは高根島へ渡ったくらいしかルートの寄り道はしていないので、基本ルートプラス高根島のトンネルまでの往復と東予から今治までの道のり、尾道に到着後に走った分で112kmと、ほぼ予定通りの距離を走りましたが、2日目は可能な限り観光に徹したので、前日の距離プラス20~30kmを走る事になりました。
とりあえず一行は大山祇神社方面を目指し、ダラダラと三村峠を越える。
http://www.navitime.co.jp/?orv=479003830.123302910..%E9%81%93%E3%81%AE%E9%A7%85+%E4%BB%8A%E6%B2%BB%E5%B8%82%E5%A4%9A%E3%80%85%E7%BE%85%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%AA%E3%81%BF%E5%85%AC%E5%9C%92&dnv=478822626.123283142..%E5%A4%A7%E5%B1%B1%E7%A5%87%E7%A5%9E%E7%A4%BE&orvAdd=%E6%84%9B%E5%AA%9B%E7%9C%8C%E4%BB%8A%E6%B2%BB%E5%B8%82%E4%B8%8A%E6%B5%A6%E7%94%BA%E4%BA%95%E5%8F%A39180-2.0897873855.0804005001.00014.ADO080740...&dnvAdd=%E6%84%9B%E5%AA%9B%E7%9C%8C%E4%BB%8A%E6%B2%BB%E5%B8%82%E5%A4%A7%E4%B8%89%E5%B3%B6%E7%94%BA%E5%AE%AE%E6%B5%A63327.0897820032.0705002001.00005.742410...&ctl=1050&ldmk1=&ldmkAdd1=
(ルート4を参照)
しかし、僕とK様、H川様だけは途中(教善寺)で離脱して、あの向こうに見える山の頂を目指します!あれが鷲ヶ頭山です。
http://www.navitime.co.jp/?orv=478846335.123294850..%E6%95%99%E5%96%84%E5%AF%BA&dnv=478886281.123249038..%E9%B7%B2%E3%83%B6%E9%A0%AD%E5%B1%B1&orvAdd=%E6%84%9B%E5%AA%9B%E7%9C%8C%E4%BB%8A%E6%B2%BB%E5%B8%82%E5%A4%A7%E4%B8%89%E5%B3%B6%E7%94%BA+%E5%AE%AE%E6%B5%A62893-1.0897820073.0705001001.00011.070516355...&dnvAdd=%E6%84%9B%E5%AA%9B%E7%9C%8C%E4%BB%8A%E6%B2%BB%E5%B8%82..0706001001.00005.1954...&ctl=1050&ldmk1=&ldmkAdd1=
(ルート3を参照)
ルートマップにおいては4.8kmとなっていますが、実質約5.8kmくらいあったと思います。
教善寺の脇から登山道に入りますが、いきなり10%の傾斜に始まり、500mも進まないうちから12%前後の激坂に変わり・・・
途中フラットな区間が300mほど続いたら、そこからまたジワジワっと上り始め、12~15%の傾斜が延々続きます。
ラスト1kmを割ってからは8%程度の傾斜に落ち着きますが、なかなかハードな上りでした。
H川様は序盤から無理せずペースを抑えて走り、先行する僕とK様も「こんな坂道がいつまで続くの?思った以上にきついっすね~!さすがに荷物を背負って上るのは辛いわ!」と、弱音をこぼしながら登頂。
早朝の寒さからは考えられないくらい暑くて、僕もこの2日間において唯一ここでは汗を滲ませて走ったのでした。
山頂手前の駐車スペースからは砂利道を歩いて・・・
着きました山頂。
最後は結構な茂みの中を歩いて到達。
さっきまで下から見上げていた電波塔の横から、今度は下界を臨みます!
神の島で神になった気分でしょ?
実際に鷲ヶ頭山は、元々神ノ山という名前だったそうです。
まあ神様になった気分は冗談としても、ヒルクライムの後って、こういう眺望を楽しめて・・・
そして改めて自分たちの生きるこの世界、自然の美しさや素晴らしさを噛み締める事ができる・・・
だからやめられないんですよ!
坂道を走るのは苦しくて辛いんですけどね。
しばらくするとH川様も到着!
「店長の携帯電話の番号を知っていたら、きっと途中でリタイヤしていましたよ・・・」と疲れた様子。
っていうかH川様のすごいところは、今回デニムで走っているって事なんですよ。
M井様もそうなんですが・・・
元々僕が「今回はガチで走る訳じゃないので、ラフな格好で大丈夫ですよ!」なんて言った事が原因なんです。
何分留美さんもH江様、M様も自転車専用のウェアを持っていませんから。
そんな事もあってデニムで参加したH川様が、僕やK様に付き合って山に上ってくれた事がありがたいです。
K様も暑さの余りウインドブレーカーを脱ぎました。
さざなみ・とびしまエリアや竹原方面を遠く臨めます。
見下ろした下界の中央に森が見えると思います。
そこが大山祇神社です!
電話をしたら他の3名は無事に到着し、神社の境内で休憩中とのこと。
「じゃあ我々も早く神社に向いますか!」
ところで鷲ヶ頭山ってすごい土や岩が目立つ山ですよね?
どうやらこれは、過去に何度か山火事があった名残らしい。
その代わり植栽されて柑橘類の木々が成っていて・・・
っていうか、収穫できるのか?この急斜面・・・(汗)
それにしても険しい上りでした。
これは尾道方面の眺望ですが、さっき上ってきて心が折れそうになった坂道が、遥か向こうに見えています。
更に近づくと・・・
ほらね!ここから見ても急勾配なのが判ります。
同じ場所から右側を撮影すると・・・
お~っとK様危な~い!
今にも落ちてきそうな大岩です。
その大岩を目印に・・・
さあどうでしょう?対岸から見上げてみました。
この傾斜ですら辛いのに、さっきの撮影ポイント~山頂までの坂道を想像したら、心が折れそうになるのも頷けるでしょ?
僕とK様はここで心が折れそうになりましたが、H川様もここで心が折れかけたそうです。
そもそも先が見えなくて心が折れる事はあっても、まさか先が見えてなお心が折れるなんて体験は滅多に味わえません(笑)
こんな感じでお二人に並んで立っていただいたら、その傾斜の険しさが伝わりますでしょ?
左足がかなり突っ張っています(汗)
無事に大山祇神社の鳥居前で合流後にH江様が撮影!
こうやって総門付近を見ると閑散としているようではございますが・・・
時間は12:00という事もありまして、神社前の海鮮丼専門店などは大変賑わっておりました。
「あそこって美味しいのかな?」
「あそこまで行列ができると食べたくなりますよね?」
「でも我々には伯方の塩ラーメンを食べる目標があるので・・・」
しかし元々漁業が禁止だった神の島の・・・それも大山祇神社前でそんな商売やっちゃってもいいの?という素朴な疑問が・・・
いや・・・瀬戸内海の最高に美味い海鮮丼が食べれる店がここにある!
それでいいじゃないか・・・
海鮮丼のお陰で、朝食を食べてからまだ2時間半しか経っていないにも関わらず、もう腹ペコ状態になってきたので、慌てて神社を参拝する!
境内にはこういったクスノキが38本あって、まとめて国指定の天然記念物となっている。
立派な古木ばかりです!
「ええ雰囲気やなぁ~!」と感動しながら奥へ進みます。
神門でのH江様の作品。パンフレットや雑誌に使えそうな写真です。
拝殿もちょっと参拝者が少ない?
いえいえ、この後からドッと増えました。
「あっ!なんか痒い!そして眩しい!」
目の前で人が手を合わせている・・・その後ろで僕は膝をかいていました。
まさかそんな瞬間をフォーカスされていたなんて・・・(汗)
「さてさて・・・噂に名高いお守りっていうのはこれのことかなぁ~?」
ヘルメット守・・・200円。
これに間違いありません!
しかし残りの数が少な過ぎる。
何とか我々パーティーの分はありそうですが・・・
もちろんO様2号とY崎様2号に頼まれた分も間に合いました!
お土産で頼まれている2人の分は僕が買って帰ろうと思ったのですが、Y崎様2号の分は職場の同僚だから・・・とM井様が購入。
ちなみに後でY様2号に聞いたら「なんかM井さん・・・お守り無くしちゃった~!って謝ってきたよ。」って、さすがM井様はネタに事欠かない(笑)
袋の中身「小っさ!」って思うかも知れませんが・・・
こんな感じでヘルメットに貼り付けるものなので、別に小さくたっていいのです!
実際今回のサイクリングでパンク一つ無く、全員が無事に完走できたのは、この大山祇神社の御加護があったからなのかも知れません。
そう思うと本当にありがたいアイテムです!
さあそれではいよいよ美味しいお昼ご飯を求めて、向うは伯方島ですよ!
という訳で次回へ続く・・・
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