2018年9月8日土曜日

9月 8日(土)・・・雨ですね。

ここんところ台風が立て続き、北海道では地震。

関西だっていつまた大地震が起こるか判らない訳で・・・

そして昨夜の大雨・・・

こんな大雨が台風や地震の被災地にこれから向かうのかと思うと、とてもやり切れない気持ちになります。

自転車屋の心情としては、昨年も週末の荒天に泣かされて売上が低迷して苦しんだ1年でしたが、今年は輪をかけて酷い1年です。

仕事量はスタッフがいる割に増えていて忙しいのですが、割に合わない修理が増えているので、実質手間の割りに利益は上がっていないのです。(笑)

今日みたいな日は次のビジネスに向けてあれこれ資料を集めたり、あらゆる条件によってそれぞれ違う事業計画書を作成したり・・・。

それぞれのリスクの大小を想像して比較してみたり・・・。

そんな事をゆっくり考えながらエクセルを打ち込めるので、それはそれで時間を有効利用しています。



それはそうと今朝こんな事がありました・・・

10:15頃、創造学園の授業が始まりました。

中学3年生なのかな?

もう高校入試に向けてラストスパートをかける頃合いです。

まあ当店としては開店準備の時に、店の前で大勢で騒いでいる小僧どもを邪魔としか思えないのですが・・・(笑)

ところが授業が始まって1~2分後、遅れてきた女子生徒が教室前で行ったり来たり。

余りにも不自然なので、遅刻して教室に入り辛いのがこちらにも伝わってくる。

塾っていうのは「入試に向けて学力を上げる!」っていう明確な目的があって行くところなので、根本的に遅刻はご法度。

遅刻したら入り辛くなるのは必然的な事です。

でも僕も行きたくない塾に行かされていた思い出があって・・・

親(僕の場合は祖母)に「勉強して良い学校に行け!」とか、人間の価値なんて学歴で判断される的な価値観を植え付けられて・・・

あれって迷惑なんですよね。

親の気持ちが解るから、行きたくもない塾に行くって言ってしまう子供たち。

行きたくない理由は色々あって、違う学校の子供たちと同じ空間で過ごす事に抵抗のある子どもだったり、先生が必要以上に厳し過ぎたり、授業の内容について行けなかったり、観たいテレビ番組も観れなくなったり・・・等々、様々な理由がある。

特に塾って当然の如く、成績至上主義になりがちなので成績優秀者が平均点以下の生徒を馬鹿にした目で見るなんて事は、きっと今も昔と変わらないだろう。

だからこそ嫌な塾につい遅刻しがちな子供の気持ちや、遅刻して教室に入れなくて困っている子供の気持ちは痛いほど良く解る。

ここで言えるのは思い切って教室に入るか、思い切って塾をサボるか・・・その2択しかないのです。

まあたまには・・・親には申し訳ないけどサボる選択肢があってもいいんじゃないの?って思う気持ちもあるのだけど、この年代で逃げる選択肢を易々選んでしまうのは良くない。

きっと社会人になっても辛いことがあったらすぐに逃げてしまうだろう。

サボるにしても意味のあるサボり方をする。(かなりリスクが大きく、ギャンブル性の高い裏技なので、根回しの連絡と事後の報告内容がかなり重要!)

或いは遅刻だろうが、そこは堂々と教室に入って「すいません!遅れちゃいました~!」って、素直に怒られていた方が、その子にとってはプラスになると思う。

放っとけなくなった僕は女子生徒に「遅刻して入りにくいの?」って声を掛ける。

すると小さくうなずいたので、「迷っている間に時間はどんどん過ぎてしまって、尚更中に入り辛くなってしまうから、今すぐにでも思い切って入った方がいいよ!」ってアドバイスをしたのだけど・・・

彼女の性格ではそこまで大胆には行けないようだ。

とりあえず「頑張れ!」って声を掛けて、僕は駐車場へ向かう。

10分後に駐車場から戻ってきたら、彼女はまだ外に立っていて、時々塾の事務所を覗き込んだりして、誰かの助けを欲しそうにしていたので、助けてあげようかな~と思って、僕が塾の事務所に近づくと、彼女は慌てて走り・・・逃げ去って行く。

「えっ?なんでやねん!」

そう思いながらも彼女は色々と葛藤していて、他人に介入されたくないのだろう・・・と思って店に戻る。

だが、その女子生徒はまだ外をうろうろしているので、今度は同じ女子同士で素直に話も出来るだろう?って話で留美さんが声を掛けに行く。

女子生徒・・・またしても走って逃げ去る。

留美さん・・・傷ついて帰還。

「なんで私まで拒否られないとならないの?」

そこでたまたまご来店していた不動産経営をしているT社長が、「ちょっと僕が話を聞いてきましょうか?」と歩み寄って行く。

すると女子生徒・・・今度は慌てて教室に入りました。



今までの20分間は一体何だったんでしょうか?

まさか西郷隆盛さんにそっくりなT社長の顔面が、このような威力を発揮するとは・・・

そんな結末でした。



話は少し逸れますが僕は「勉強しろ!」っていう親の方こそ勉強しろ!って言いたいです。

僕の世代でさえ「学校で習う勉強って意味あった?あんな無駄な勉強要らんやん!」って平気で言う人がいます。

勉強って大切です。

僕は学習塾で数学をメインで小学生から大学受験生まで、幅広く教えていた事があるのですが、「生徒に解りやすく噛み砕いて教えるにはどの問題を使おうか?」と、空いている時間に予習をしていて、逆に気付かされたり学ぶ事が多かったので、大人になってから真剣に勉強をするようになりました。

数学的なものの考え方ってわかりますか?

数学って必ず数値として答えの出るものもあれば、綺麗な数字にならないものもあり、範囲で答えるような事もあります。

様々なヒントを駆使したり、或いは小さなヒントを頼りに新たなヒントを発掘したり・・・

押してダメなら引いてみる・・・つまり逆算をしてみるなど、あらゆる視点で数式を解読していくところに、人としての思考能力や想像力を拡げる教科だと考えているんですよね。

なので学ぶだけじゃなく、教えるのもすごく楽しかったのが数学。

理科も日常生活で役に立つ知識が多く、技術と合わせればDIYに活かせます。

生物や地学は趣味性が強い分野ですけど、知っていると役に立つ知識も多いし、自己満足を満たせる教科です。

地理や歴史も民族や文化のつながりとか、物の由来とかを知る事が出来て本当に楽しい教科です。

僕はサラリーマンの頃、旅行会社でツアーのコース案を練りながら、時には旅行先の歴史探訪をテーマにしたり、旬の食材や自然・文化及び産業をテーマに取り入れてツアーを作っていたので、よく現地で地元民に取材して歴史や産業、その土地でしか味わえないものを学ばせてもらっていたのですが、学校で学ぶレベルでは世の中の仕組みや生活の成り立ちなんてわからないよなぁ~?って改めて思い知らされたものです。



何が言いたいかというと、大人でさえ学び直さないと解らない事が、世の中にはまだまだたくさんあって、それから目を逸らしているような大人が、自分の事を棚に上げて子供に勉強を押し付けるのは如何なものか?という事なんですね。

なので「塾に行け!」とか「勉強しろ!」って子供を叱る前に、大人が勉強の意味とか楽しさを知らないと叱る意味がない。

そもそも大人が学生時代の勉強は嫌だった!って認識のままで、それを子供に押し付けるっていうのはどうなの?

嫌だったけど、大人になってからもっと勉強しておけばよかった・・・

まだそんな想いを持った大人の方が素直というか・・・

出来たら子供と一緒に学び直して欲しいですよね。



そうすれば行きたくもない塾に悩む子供も減ると思うし、むしろ塾に行って学ぶ意味を考え直す子供が増えると思うんですよ。

ご両親が負担する月謝も馬鹿にならないですし。



出しゃばった事を書いてしまいましたが、雨で暇だったので今日はつい余計なことを考えてしまいました。

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