2018年8月21日火曜日

穂高連峰日帰り縦走にチャレンジ!しようと思った経緯。


今回チャレンジするに至った経緯は複雑で・・・

まずタイミングを今逃したら、当分こういった事が出来なくなると感じた事。

あとは当店の若いスタッフたちは、勝手に自分の力量をこんなものだと決めて生きているような節があって、新しい事にチャレンジするにも、例えば僕なんかがある程度の素材を与えてあげないと、次の段階へ進めない訳。

間違っている!

与えられた事だけをこなすとか、与えられた事すらまともにできないとか・・・

最近の教育の在り方も随分と変わってきているのだろうが、それ以上にネットや携帯電話の機能による便利社会というものの影響が大きいのか、『自分で考える』とか、『自分で調査する』といった、人間の好奇心や探求心を高めるための基本行動が出来なくなった人が増えてきているような気がしてならない。

簡単に模られた部品ですらも、親切でやさしい設計図を見ながらではないと組み立てれないような人が増えている現状をどうにかしないと、今後日本の経済は成長しなくなってしまう。

そして「自分で考えろ!」とか、「それがこうなったら次はどんな事象が考えられる?」と言われて、回答に困惑している若者を見て、逆にもっと困惑する僕とか・・・

いくら噛み砕いて説明しても、その場は理解してもどこか他人事みたいになっている。

自分の行動に反映するまでに随分と壁が多いようなのです。

挙句の果てには「店長は元々何でもできるからそう言うんでしょ?」って反発までする訳で・・・

まあ経営者の辛さはそれとは別次元に存在するので、仕事のできる出来ないとかって低次元な話で、わざわざ不協和音なんて作っている暇なんて無いんですけどね。

僕も随分と挫折を味わって、その度に絶望感と向き合い、立ち直って・・・また挫折・・・。

その繰り返しで頑張って、ようやく自分の力で経営者になれた訳で、しかもまだまだゴールは遥か彼方である。

それでも若いスタッフたちにとっては、日々の全てが経験であり勉強って事が今一つ判っていないというか、もっと初歩的な事で躓いて自分のポテンシャルを過小評価している訳。

それで「わかりません!」「できません!」・・・酷い場合は「やりたくありません!」ってなってしまったら、その人・・・いつになったら一人前に近付くんですか?

半人前にもならないうちに判断して諦めて・・・それで転職して。

いつになったら正解に行き当たるのかなぁ~って思う訳。




①『思いたったら即行動!』

②『わからなかったらすぐに調べる!メモを取る!』

③『抜かりの無いように計画を立てる』

④『一度決めた事は納得がいくまでやり遂げる』

⑤『上手くいっても失敗しても、反省して次に生かす!』




こんな当たり前のことも出来ない人が多い世の中。

なので、僕は僕なりに身体を張って、命を張って、若いスタッフに示してやらなきゃって想いで今回のチャレンジに臨んだ次第です。

僕は熟練の登山家でもなんでもありません。

タダの素人です。

単純に一般の人よりは山への知識があるってレベルで、過去にも危険な事はいくつも経験しているだけ。

今回穂高連峰に登ったすべての登山者の中でも、限りなくペーペーであった事は間違いない。

だからこそ謙虚に歩きました。

縦走は体調と天候の不運もあり失敗したけど、高山病も克服したし奥穂高岳の山頂には登った。

一つ判断を誤ったら滑落死する場所を、暴風雨が吹き荒れる中歩いた。

「文句があるならお前がやってみろ!」って思えるくらいの事はやってきたつもり。

ここまで命を張ってメッセージが伝わらないようなら、僕はこれからどうやって人を育てればいいんだろう?

もしも・・・「でも結局無事に生きて帰ってきて、別に死んだ訳じゃないじゃないですか?」なんて言われたらちょっと・・・

もう言葉が浮かばなくなってしまいますね。(苦笑)




後は自分自身に対する刺激も必要かな~って。

まあ経営者なんてやってる時点で一般の平穏な生活なんて無理なんでしょうけど、そもそもが『無難で失敗のない普通の生活』っていうのが性に合わないので、時々死ぬほど強烈な体験をしないと生きている実感が湧かないたちなんです。

なので今回はそういう意味では少し吹っ切れた気分になったので、とても清々しいです。

8月18日(土)より走行会も再開しました。

まだまだしばらくはリハビリ走になると思いますが、同じようにしばらく自転車に乗っていなくて、走る自信が無いって方は是非、一緒にリハビリしましょう!





それと・・・僕の祖母は死んだら河童橋から散骨してくれ!だなんて無茶なお願いを僕にする訳なんですけど・・・

改めて河童橋からの景色を思い浮かべると・・・

なるほど・・・今回登った山だったり、行けなかった山もある訳で・・・

上高地の方で許してもらえるなら、祖母の願いは叶えてあげたいなぁと考えたりもする。

ただ・・・3回忌とか7回忌とかの度に、僕はあの山に登らないといけないのか?

そういう風に考えるとメッチャしんどいな。(笑)


いずれにしてもまたジャンダルムに登る為にリベンジします!

あの山には天使が待ってくれているので・・・



とりあえず今回の登山を終えての結論としては・・・


この地図のレコードを修正して計画を立てる必要があるという事。

また日帰り縦走をするなら朝の3時までにきっちりと出発。

荷継~穂高岳山荘の区間を通常3時間半のルートと考えて、2時間半~3時間程度で登るようにする。

それが最低限の鉄則。

それで余力が残せないようなら日帰り縦走は無理しない!

むしろ西穂山荘に一泊してからの、正規の順路で歩く方が安全である。

今回歩いてみて、僕は穂高連峰に惚れ込んだのですが、他人に勧められる登山道かと問われると・・・

絶対に勧めない!

最高の景色と最高の(命に代えられないくらいの)体験がそこに待っています。

でもそれと同じくらい、高い確率で死亡するリスクも待っています。

なので迂闊には登って欲しくありません。

僕はアイガー北壁をザイル無しで登りたいとか、エベレストに登りたいとか、チャンスさえできたら、是非チャレンジしたいとか思っていますけど・・・

穂高連峰は一般の登山道って考えたら、あまりにも強烈過ぎるって事を、僕は今回身を持って知る事ができました。

そんな大げさに言うなよ!って思う人は、論より証拠なので行ってみて下さい。

僕はあえて勧めませんが、そういう人には死ぬほど怖い思いをしてもらった方が世の為です。

きっと命のありがたさを実感し、他人にも優しくできるようになるでしょう。

以上で報告は終わりです。

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