http://thompson.jp/roadbike/sirius/
『SIRIUS2.0 シマノ・アルテグラ仕様』が試乗車として8月25日に入りました!
そうです!8月25日(月)は定休日です。
しかし鈴鹿ロードでの展示を終えたばかりの、トンプソン取り扱い代理店である㈱HAMASHO様がご来店とあっては僕も休んではいられません。
まだ夏休みの宿題が残っているはずの小学生たちに邪魔されながらも、担当の松本様とガッツリと2時間熱く語らいました。
松本様は阪神淡路大震災の際には西宮にお住まいで、関学ボーイだったそうです。当時の地獄を分かち合えただけでも親近感は100倍!
そりゃ当店も頑張ってトンプソンの宣伝をしなきゃならないな~って思った訳ですよ。
とりあえず単刀直入にトンプソンというブランドについて!
《良い点》
①自転車王国ベルギーで信頼されて90年余りの歴史を誇る!
②広告の打ち方はともかく、本物のレーサーを作っている。
③カラーオーダーがかなり豊富でコストも安い!
④日本に入ってまだ間無しのブランドなので、誰も乗っていない!
⑤大手の有名ブランドと違い、ブランドポリシーを崩す廉価モデルは作っていない。
《悪い点》
①背の低い女性向けのサイズはまだラインナップされていない!
②クオリティーの割りに価格は安いが、価値を知らない人にはやや高額である。
③ベルギーブランドのくせにシクロクロスのバイクを作っていない。
④同じく老舗ブランドなのにスチールやチタンのフレームがラインナップされてない。
⑤廉価モデルがないので、10万円以下で購入を考えるような人には見向きもされない。
ざっくりと言えばこんな感じです。
悪い点については話し合った結果、他でも同じような意見が出ているとの事で、今後の流れ次第で新しいものをドンドン取り入れていくという方向性では考えているとの事。
つまり日本という市場においては、ユーザー次第でトンプソンというブランドを大きく進歩させる事ができるという訳!
そう考えると、みんなでこのブランドを一気に世界トップクラスに押し上げれないものか?と企んでしまいますが・・・どうです?皆さんも一枚噛んでみませんか?
まあその前に・・・
じゃあ実際、世界に通用するようなバイクを作っているのか?って話にもなりますよね?
それにはまず試乗してみない事には語れない!
という訳で、今回試乗車をお借りしたのです。
正直良いって思える自転車なんて、世の中には五万とありますが、その中でも魂に響くような名車は極僅かです。
今の現行モデルで、最も僕の五感を震わせてくれる最高の自転車はエヴァディオのバッカス01ですが・・・
果たしてこのトンプソンのSIRIUS2.0は、僕の五感にどう刺激を与えてくれるんでしょうか?
そして実際に、まずはいつもの私服で安全靴のまま、何度か試乗してみました。
まず1本目!
市販の完成車のまま試乗したのですが・・・
トンプソンの旗艦モデルは3モデルあって、『FORCE』、『SIRIUS』、『TAURUS』と用途によって使い分ける感じ。
そのうち、一応オールラウンドモデルと謳っているSIRIUS(シリウス)が、一番フレーム重量も軽くて剛性も程よく、バランスが取れているであろうという事でお借りしたのですが・・・
「これは尖ったバイクだ!しかも一般人には硬すぎるかも・・・」
それが僕の第一印象。
正直このフレームの良さを発揮するには6800アルテグラの完組ホイールじゃ役不足全開で・・・
もっと剛性があって、コントロール性の高いホイールが必要ってところまでは判りました。
とにかく気になったのは、ジオメトリーがカタログ値と違うんじゃないか?って事。
それについては戻ってサイズを実測した結果、54サイズと聞いて借りたけど、実際には56サイズで僕には一つ大きいサイズだって事が判明!!
まあ乗れなくは無いけど、フレームのポテンシャルを上手く引き出せるかと言われると・・・う~ん。
ジオメトリーの特徴を崩さない程度にサドルを前にずらし、更にコラムスペーサーを一枚ステムの上に入れ替えてちょっとは乗りやすいセッティングにしました。
これはじっくりと検証しないと、適当に乗ったのでは判らないな~って感じ。
そして2本目!
今度は野口さんの製作したホイールを着用!
よく回るノバテック製のハブにサピムのスポークで組んだホイールは、6800の完組ホイールなんか比較にならない程、高剛性で軽くて反応も良い!
直線で踏んで行った時に、初期段階の加速が前回は時速40kmで頭打ち感を感じたのに、2回目の試乗では時速45kmでもまだ余力を残している感じでした。
ちなみにそこからの第二段階の加速は、ちょっとコツがいるみたいで、力任せにバカ力で踏んだり回したんじゃ、自転車の方が逆らっていう事を利かないって事が判明。
カーボンフレームっていうのは、作りの味付け次第で独特の波長みたいなものがあって、それとペダリングがシンクロしないとフレームの性能が発揮できない!なんていうケースが多くて、実は結構クセのある乗り物なんですよ。
誰にでも乗りやすいってフレームも実際にありますが、そういう優等生みたいなフレームには個性がないのでビビッと来るものもない!
逆にクセが強過ぎたら万民にウケないフレームになってしまう。
そういう意味でこのSIRIUSが素晴らしいと感じたのは、底辺の方にも乗れるという事。
というのも、時速40km前後までは誰にでも出せる自転車だからです。
それ以下の速度域においては、時速0kmからの加速もスムーズで、反応性は85点以上つけてもいいと感じました。
硬いHM(ハイモジュラス)カーボンのモノコックフレームなのに、膝への突き上げ感がほとんど無く、乗り味は硬いけど乗り心地は意外と優しい!
なんとも不思議な自転車です。
野口さん曰く「TREKのマドン5.2に近い感じ・・・」という評価ですが・・・
僕の表現としたら、「マドン4シリーズの乗り心地なのに、インターマックスのバルブレンボのようなじゃじゃ馬感が見え隠れしている・・・」そんな自転車です。
「これは乗りこなせたら面白い自転車だろうね!」
とりあえず本気で乗りこなすには、このサイズは僕にはちょっと大きいですね。
サイズが大きいからなのか、フレームの波長にシンクロさせるのが難しく、ペダリングも一筋縄ではいかない感じがしました。
一応HAMASHOの松本様からは「実際にガッツリと乗ってみて評価して下さい!」と言って頂いているので、後日走行会にてその走りを検証する事にしました。
8月30日と31日に乗ってみた際の感想を、改めてアップしますのでお楽しみに!!
そしてしばらくの間、試乗会を開催していますので、是非皆様も乗りに来て下さい。
サイズ的には175cm~185cmくらいの身長がないと乗れない自転車ですが、オフセット0のシートポストや、短めのステムも用意しています。
また市販モデルはサドルがフィジークのアリオネなんですが、アリオネは全長が長いので正確なポジションで乗れるように別のサドルも用意しています。
唯一ハンドル幅だけは外-外460mmと幅広ですので、どうかご了承下さい!
一応身長165cmくらいの方でも乗れるように調整は出来ます。
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