オリジナルホイールとして売り出している当店の手組みホイールですが・・・
これまではフロントホイールの組み方において、ラジアル組みのスポークを一般的な組み方で、ハブフランジの内側へスポークを通す組み方をしていたんですよ。
これはこれで正面から見た時の面積が少ない分、風の抵抗を削減できて良かったのですが・・・
よくよくフロントハブの左右のフランジ幅を計測してみたところ、僅か65mmしかなかった訳なんですね。
シマノやボントレガー、MICHE(ミケ)等のフロントハブのフランジ幅が概ね68mmで、僕のジタンに装着しているTOKENも68mm。
X-LIGHTに装着しているFRMに至っては、70mmあるのですが・・・
それを踏まえてもフランジ幅の狭さが気になります。
ノバテック製トラジオーネのハブはシャフトの外径など、目で見て判らない程度のマイナーチェンジもあって、非常に手組みがしやすくなって良かったのですが・・・
フロントホイールをラジアル組みする事に対して、ちょっと工夫を加えた方がいいのかなぁ~って思うところもありまして、スポークがフランジの外側になるようにスポークを通しました。
するとこのようにスポークの首が開いている為、スポークの先がフランジよりも外に開いています。
なので指圧を駆使致しまして・・・
このようにスポークの首を、フランジの角度に合わせて馴染ませていきます。
するとスポークが内側へ向くので組み立てやすくなり、組んでからの馴染みも出しやすくなります。
ヴィジュアル的にラジアル組みでスポークが外側なのは嫌いという方もいるかも知れませんが、
こうした方がねじれに対する剛性が増すので、ダンシング時にしっかりと体重を受け止めてくれるのではないかと思います。
もちろん以前に組んだホイールに関しては、それはそれで問題はありません。
サピムのスポークなので簡単には折れませんし、十分なスポークテンションで組んでいますので、アルミニップルが割れたり、バカにならない限りは十分な剛性はあります。
実際に僕も試乗車に装着して乗ってみましたが、フランジ幅の狭い割りにねじれを感じなかったので、そこまで神経質にならなくてもいいレベルではあります。
ただ今回は更に剛性感を上げてみたい気持ちもあったので、このような組み方にさせて頂きました。
後輪は従来通り、イタリアン組みで組んでいます。
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