2014年12月14日日曜日

中部・北陸サイクリング~その7~久々の金沢を内灘まで・・・


兼六園といえばこの徽軫灯籠(ことじとうろう)と霞ヶ池の景色が定番です。

丁度本格的な冬に向けて雪吊りを設置したばかり。


初めてここを訪れたのは31年前、小学2年生の夏休みだった。

この景色をバックに写真を撮ってもらったのを覚えている。

ヒステリックだった祖母との二人旅は気を使うので嫌だったが、和倉温泉に泊まって翌日は能登島水族園に行き・・・

今思えば楽しかったなぁ。

ここに来ると目頭が熱くなり涙が出そうになる。

何というか初めてここに訪れた頃、胸に抱いていた夢があって、それが今何一つ達成できていない自分の姿を水面に映して、とても悔しく思うんですよ。

あと本家が同じ石川県の七尾にあるっていうのも関係するのか、何故か懐かしい気分になれます。(曽祖父が本家を捨てて北海道へ移住した経緯があって、そんなに親交はないんですけどね・・・笑)

『ツール・ド・のと400』への出場や、自分の進むべき道に迷って全国を放浪していた頃、旅行会社で勤めだしてからは仕事の営業で・・・

何だかんだで金沢には縁があるんですよね~。

この兼六園内を歩くのも今回が6度目・・・いや7度目かな。

ホント不思議だけど、たまに来たくなる場所の一つです。


そういえばK南様は過去に日本3名園を訪れた事があるそうで、僕同様懐かしんでおられました。


あっ・・・僕が邪魔で灯篭が写っていない(汗)


冬の兼六園は2回目ですが、改めて見るとあちこち雪吊りだらけですね。






ああ・・・最後の写真ですが、決してミニスカのお姉さまを狙って撮った訳ではございません。

たまたまです(笑)

この少し前にはもっとミニのタイトスカートで、しかもモデル級に長身のJDがいまして、一緒に記念撮影をお願いしたかったのですが、結局僕にはその勇気がございませんでした(笑)



まあそんなお馬鹿な話はともかく、服装の関係で誰かに写真を撮ってもらうのも億劫な我々は、4人一緒に撮影するのが困難で・・・


こんなん出ました。

ああ・・・そう、こういうベタな駄洒落は面白くない?

ちなみに服装の関係で人に撮影をお願いし辛い理由ですが・・・

考えてもみて下さい。

小脇にヘルメットを抱えて、何だかよく解らない靴を履いた、モッコリタイツ姿の男が3人と、普通に観光で来ましたって感じの女性が1人の組み合わせなんて、なんともシュールじゃないか。



「あっ!もうすぐ13:20ですよ!そろそろ行きましょう!」



僕は30分の時間調整の為、白尾海水浴場まで走る予定を、内灘総合公園までにしました。

丁度前半戦でかなり脚にダメージが来ていますというA部様の事を考えても、多少の距離短縮になるでしょう。



だったら内灘まで行く事も野暮じゃない?って話にもなるのですが、ここは僕のわがままが70%と、残り30%は行けば他の3名が絶景に感動してくれる!って期待があるので、外せなかったのです。

わがままの70%のうちの20%は、そこに向かう道中で過去にちょっとした苦い思い出があって、ずっと後悔を引きずっていた場所があるんですよ。

県道200号線沿いにある木越って所なんですけど。

そこで懺悔をしてスッキリしたいっていうのが、まずあったんですね(苦笑)

そこで僕は奇跡的に、この十数年間苦しみ続けていたのは自分だけだったんだって事を確認できたので、すごく晴れ晴れした気持ちで皆の所へ戻る。

少し心が軽くなったところで内灘を目指す。

内灘の地名の由来は河北潟という潟がある所だ。

浅野川を渡り、内灘町のまるでサンフランシスコのような地形を目の前にした頃、右手に内海が広がる。

「うわ~っ!」

「ね!綺麗でしょ?」

そしてA部様には辛かったと思いますが、内灘町の上りを上って、県道162号線を北上する。


総合公園の手前の駐車場から内灘大橋越しに見る河北潟の景色です。

夜はイルミネーションが点いて綺麗なんですよ!



実は残り50%のわがままの部分っていうのは・・・

2008年の『ツール・ド・のと』の大会受付会場付近での事でした。

福井~金沢での出張を終え、翌日から3日間で大会に出場する予定だったんです。

アマチュアのままでいいからもう一度選手として自転車レースの世界に帰りたくて、その為にはまず原点の頃の自分に返る必要があって・・・

その為の大切な大会だったんです。

ところが総合公園内には車が速度を出さないようにする為の車輪止めがあったんですね。(群馬県は榛名山の有名な5連ヘアピンに、ドリフト防止の為に作ったあれと同じ)

普通に車のサスペンションが底突きするくらいの盛り上がりなんです。

ちなみに取引先の車で自転車競技場の南西まで送ってもらい、そこで自転車を組み立ててサイクリングターミナルの受付会場に向かった僕には、そんな罠が公園内にある事など知る由もなく・・・

受付終了後、宿泊先へ移動をしようと僕は自転車に乗る。

間も無く会社から電話が・・・

片手で携帯電話を取り出したとたんその現場へ。

車輪止めには白線が引いてあって、光の加減で凹凸を確認できなかったのが事故の原因。

気付いた時には時速40kmを超えていて・・・

宙を舞った僕は自転車を右手と右足で持ち上げ、左手は携帯を握り締めたまま、頭と左肩から地面に叩きつけられる。

軽い脳震盪とそれ以上の激痛が!

左の鎖骨を折ったんです。

過去に12度車に轢かれたり接触して撥ね飛ばされつつも、骨折なんてした事のなかった僕が、初めて骨折を経験した場所なんです。

痛いのとショックでしばらく動けませんでしたが、自転車と携帯電話は無事に無傷で守り切りました。

他の参加者や大会関係者が助けに来てくれ、大騒ぎになってしまいましたが・・・

「大丈夫です!例え骨折していても、最後まで完走できるので走らせて下さい!」

必死にお願いしましたが、棄権扱いにされ・・・


オフィシャルの車であの金沢大学付属病院に運ばれたんですよね。

「俺は何の為に金沢まで来たんだ!」

それ以来次に金沢に行く時は、もう一度『ツール・ド・のと』に参加する時か、仲間と一緒に自転車で訪れる時だ!って心に決めていたんですよ。

大好きな場所の一つである内灘の思い出を、もう一度いい思い出にしたい・・・

そんなわがままだったんですね。

今回走って下さった仲間のお陰で、僕はまた能登半島が走りたいって思えるようになりました。

A部様、K南様、Y崎様!本当にありがとうございます!

そして知らないうちに展望台が出来ていたので、皆さんと内灘の景色を堪能する事にしました。

いよいよ次回がラスト!

無事に尼御膳へ辿り着けるのか?乞うご期待!

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