まずこれを読む前に・・・
車田正美先生の『聖闘士星矢(セイントセイヤ)』を熟読して頂きたい。
といえば、さすがにややこしく感じるでしょうか?
まあそんな作品を見たことが無い!って人もいるでしょうが、今回に関してはそれにちなんだ表現をする僕の横暴を、どうか女神(アテナ)の名の下にお許し下さい!
いや、とにかくすごい!
何がって?
ラピエールのゼリウスですよ!
今回2015年モデルのラピエール・ゼリウス100を試乗車でお借りしているので、今回のサイクリングで早速インプレッションをしようかと・・・
ゼリウスはつけているパーツのグレードで100~400(フランス本国モデル)まであるのですが・・・
フレーム自体は全て同じです!
アルミフレームのアウダシオシリーズだと、200と400で、溶接ビードの研磨処理をしているか否かで、コストのかけ方を差別化していますが、センシウム以上のフレームに関しては全て共通!
唯一フレーム売りをしている『アルティメイト』モデルだけが別格扱いになっています。
2015年モデルではエアコードとパルシウム、ゼリウスの3車種のみアルティメイトモデルをラインナップしていますが、これらはフランスのプロサイクリングチーム『FDJ』の使用するプロスペックバイクです。
つまりは通常完成車売りのモデルよりも強度が20%増しになっている・・・
機動戦士ガンダムでいうところの・・・量産型ザクに対するシャア専用ザク(御堂筋君流に言えば、量産型じゃないやつ)みたいな存在であります。
なのでアルティメイトモデルは、とんでもない反応と加速を秘めたリアルレーシングな訳ですが・・・
だからといって、量産型(?)とはいえ・・・ゼリウス100をナメてもらっちゃ困ります!
当店でも販売実績があり、2013年モデルのゼリウスに至っては、O様1号が9000系デュラエースに換装し、セラミックBBに変更までして乗っておられます。
そこまでする価値があるフレームだから、O様も納得してカスタムして下さったのです。
実際改めて乗ってみて僕が感じた感想は・・・
まるで青銅聖闘士(ブロンズセイント)が、黄金聖衣(ゴールドクロス)を纏って戦うような気分。
踏み込んだ瞬間の反応の良さと、加速の鋭さを味わった瞬間、セブンセンシズ(第6感を越える感覚)に目覚めて小宇宙(コスモ)が爆発しそうな底力が湧いてくる。
「あぁ~!燃えろ俺の小宇宙!」
これは間違いなく『中二病』になれること請け合いであります!
そして中二病になった僕は、できるだけY崎様2号のスピードを考慮して走っていましたが、身体が疼いて疼いて仕方がない状態に陥っていました。
国道156号線は交通量が意外と多いって事を省けば走りやすく、白鳥から郡上八幡へ向かう場合は気持ち下り基調のコースレイアウトなので、クランクを2~3回回しては脚を止め、また適当に2~3回ペダリング・・・
そんな適当な走り方をしていても、時速32km前後のスピードを維持するくらいは難なくこなせる。
普通に回していれば時速38~43km程度で走り続けられる・・・そんなフレームです。
余りに楽に反応してくれるので、ぎふ大和インターの手前ら辺からのフラット区間から、思わず横を抜き去った車を追ってギアを掛けてみる。
すると川縁を吹き抜ける風が逆巻く中で、あっと言う間に時速59.4kmまで加速。
まだまだ加速できる余裕を感じながらも、後ろを振り返ると3人が見えなくなり・・・
「あ~!あかん!これはあかん奴や!この自転車速過ぎる!」と減速。
久々に腹の底から力が漲ってくる感覚を味わいました。
とりあえず20km少々走って15時過ぎに郡上八幡へ到着。
僕はわざと古い町並みを抜ける狭い路地を走って、城下町の中心部に入っていく。
郡上八幡の城下町は長良川と、その支流の吉田川に囲まれた山間の隠れ里的な城下町で、中心の郡上八幡城は戦国時代の城としては、かなり攻略しにくい城の一つだったようです。
山と谷と川に囲まれたこの城下町は水の都と呼ばれ、そこには名水100選の第一号『宗祇水』があります。
もちろんこの周辺は造り酒屋で賑わっています。
さすがに大雨の後で川は氾濫気味・・・
でもカヌーに乗ったチャレンジャーな人がいました。(大丈夫だったのだろうか?)
吉田川は夏になると橋の上から川へダイブする飛込み大会で知られていますが・・・
何より郡上八幡といえばこれでしょう?
レストランや喫茶店の食品サンプル発祥の地ですからね。
お腹が空いたまま夜の郡上八幡に来たら、ショーウインドゥのサンプルがリアル過ぎて気が狂いそうになります。(経験談)
あと日本3大盆踊りの一つ『郡上踊り』も有名で・・・
街のどこだったか・・・10曲目全ての踊りをマスターしたら家元の称号をもらえるんだっけ・・・
建物をよく見て下さい。うだつがあるのが判りますか?
古い町並みによく見られる建築様式で、火事になった際に火が隣の家に燃え広がらないようにする為の工夫なんだとか。
それはそうと時間的にゆっくりしている暇がない事が判明。
本来午前中に来る予定でいた場所なので仕方ないですね。
「この調子だと戻ってから油坂峠に上るのも厳しいと思うので、代わりに郡上八幡城の天守閣の付近まで上りましょうか?」
「えっ?きつくないんですか?」
「う~ん。地元のライダーはよくコースに入れて走っていますけど・・・傾斜はわりとキツイかも。」
「え~っ!それを上れと?」
「いや・・・距離はそれほどでもないから大丈夫ですよ。記念です記念!」
そういってまずは寺町から最初の上りを上って城下町を見下ろせる広場へ・・・
すでに皆さん息が上がってます。
「とりあえずトイレ休憩を取って続きを上りましょう!」
「えっ?これで終わりじゃなかったんですか?」
「いえ・・・本丸はこれからです。」
「うそ~っ!」
そうなんです、ここからが本当に強烈な上りでして・・・
以前仕事で来ていた時に、地元ライダーのグループがしんどそうに上っているのを見て、「あ~!いいな。俺も上りたい!」って思った頃を思い出し、今日こそは!って気持ちだったんですね。
Y崎様2号はしんどくて2度足を付いたと言いながらも、頑張って上り切りました。
そして中二病に陥っていた僕は、まるでマルコ・パンターニにでもなったかのように、九十九折のカーブの度に加速し、上れば上るほどスピードを上げていく。
しかしそれにTREKのドマーネに乗ったK南様が反応してついて来る!
この時僕は痛感しました。
K南様が速い事もそうですが、ドマーネが想像以上にいい仕事をしているなぁ~って。
K南様のペダリングが軽やかだったので、僕もつい楽しくてペースを上げちゃいました。
A部様ごめんなさい!
ところが、これまたA部様も遅れる事20秒程で上って来られました。
上りが苦手とは言っていますが、A部様の瞬発力はなかなかのものです。
距離さえダラダラと長く続かない上りであれば、結構なスピードで上れるって事が判りました。
是非また走行会で、再度ドライブウェイを一緒に走りたいものです。
天守閣の裏側ですが記念撮影!
ちなみに写真右側の小さい祠みたいなもの判りますか?
実はこれ・・・『首洗い井戸』なんですよ。
戦国の戦で討ち取った敵将の首を洗って、首実見をした場所なんでしょうね。
そしてその井戸の屋根に、けしからん落書きが書かれてある事をK南様が発見!
「これは許せませんね~!」
僕はK南様の素晴らしい人格と正義感にもっともだと思いました。
しかしこの落書きを見つけてしまった事で・・・
いや、それが原因とは到底思いたくもないのですが・・・
翌日僕とK南様に不幸が訪れるのでありました(笑)
そして下山しているうちに日が沈みそうになっていたので、白鳥に向かって急いで帰る事に。
Y崎様2号が久々のサイクリング過ぎて、既に脚がパンパンって事で少々心配ではありましたが、「頑張りましょう!」って復路スタート!
明るいうちに白鳥へ到着するのでしょうか?
ではまた次回!
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