台風の接近と通過に伴って、営業時間を切り上げてお昼には閉店。
自宅に戻る。
雨具や防寒対策等改めて耐えれる装備なのかを確認しつつ、出発の準備をする。
風がおさまったら台風を追いかける形で出発をする予定ですが、名神高速道路などの通行止情報が流れており、いささか不安な気持ちにさせられる。
22:15頃、とりあえず少しだけ仮眠。
30分程度の仮眠のつもりが起きたら23:50だった!(涙)
慌てて着替えて、通行止に関するニュースを調べる。
とりあえず三田西まで下道で走れば、そこから舞鶴若狭道は今のところ通行できるようである。
そして今回は北陸道で富山まで行って、そこから国道41号線を南下。
神岡から国道471号線で奥飛騨温泉郷を目指す予定。
10月01日(月) 0:30出発。
雨のせいでタイヤのグリップが悪い。
クーペのインプレッサとタイヤを交換しておくんだった。
晴れの日は適度に滑ってコントロールしやすいタイヤなのですが、ウエットコンディションには弱く、周りの車のマナーが悪かった場合など、つい苛立ってアクセルを乱暴に踏むと途端にスピンをぶちかますような車です。(笑)
なので、所々で交差点を滑りながら曲がったり、直線でもちょっとしたギャップで暴れそうなハンドルをコントロールしながら、舞鶴若狭道の西紀SAに到着したのが 1:40でした。
トイレ休憩を取った後すぐに出発。
今度は休まず一気に石川県の尼御前SAまで移動。
ここは日本海に沈む夕日が綺麗な事で知られるSAなので、こんな時間に来たって何もない訳ですが・・・(言い過ぎ?)
現在・・・早朝 4:21
さすがに運転しっぱなしでお腹も空いてきた訳で。
「何だハントンライスって?」
僕も旅行業界で働いている頃は、各地のB級グルメを散々食べ歩いていたものですが・・・
はて?『ハントンライス』なんてあったかな?
自分の記憶が曖昧になっているのか、どうにもスッキリしない。
いずれにしても食べた記憶が無い事だけは確かなので、ハントンライスを頂くことにした。
名前の由来とか知らないけど、食べたらわかるかなぁ~って思って食べたのですが、やっぱり意味が解らなくて、帰ってから調べてみたのですが、どうにも当時ハントンライスを開発した人たちの勘違いや思い違いもあったようで、非常に曖昧なルーツなんですが、ハンガリー料理とマグロ(ハンガリーではトンと呼ばれている)を合わせてハントン(或いはハントン風)と呼ばれるようになったのだとか。
だけど実際に乗っている魚のフライは白身魚であり、決してマグロではない。
しかもすべてがそうなのかどうかは不明ですが、この金沢の郷土料理とまで言われているハントンライスの白身魚のフライには、基本的にオヒョウの身を使っているのだとか。
今思い返してみても僕が食べた白身魚は大きめのキスかなぁ~って感じだったので、お店に確認しておくんだったと後悔。
オヒョウなんてそうそう食べれる魚ではないので、知っていたならもっと味わって食べていたのになぁ~。
尚、エビフライに関してはある洋食屋さんが後付けてプラスするようになったものが、現在においてスタンダードになったのだそうです。
金沢の郷土料理と言えば『治部煮』じゃないのか?
北陸のソウルフードと言えば『8番ラーメン』じゃないのか?
色々と悩みながら食べたのですが、普通に美味しい洋食でした。
とりあえず台風を追いかけながら走っているので、所々で暴風だったり、局地的な大雨で、ワイパーを最速にしても前が見えないような状況で、更に北陸道を東へ進む。
いつもなら福井北からバイパスで越前大野まで向かい、そこから国道158号線で岐阜県入りするのですが、ただでさえ疲れが溜まって睡眠不足・・・そう思ったら油坂峠はともかく、飛騨高山から平湯温泉までの峠道はちょっと疲れるよなぁ~って気持ちがあって、それが富山まで北陸道で行くルートにした理由なんですね。
それにしても富山って温厚なイメージの県なんですが、国道41号線を走っていると挑戦的な走りで煽ってくるドライバーとか、意外と多いんですね。(汗)
面倒くさいから相手しないでペースをキープして走りましたが・・・
ところが突然動きが凍結!
しばらく動きそうもないので、外に出て他の車のドライバーたちと前の様子を見に行くと、作業車両がカーブで曲がり切れずに横転・・・。
普通乗用車だったらギリギリ横を抜けれそうだったので、工事関係者の車を先頭に誘導してもらうようにお願いする。
このロスタイムのお陰で越前大野経由で行く場合と、到着時間が同じくらいになってしまいました。
奥飛騨温泉郷の入口にあたる栃尾温泉に着いたのが7:00過ぎ。
本来の予定では白出沢を登って、穂高岳山荘でお昼を食べた後、更にザイテングラートを下って涸沢小屋に泊まる予定だったので、スタートするにはちょっと遅い時間である。
前回7時間で登ったルートを、今回は6~6時間半で登れる自信はあったけど、途中で十分な休憩をこまめに入れて行かないと、また高山病になる可能性があったので、そこで少し迷いが生じる。
更に蒲田川の水量や流れの速さを見る限り、白出沢の水量も気になる。
もしも重太郎橋が渡れない状況だったら・・・
そこまでの往復だけでも6時間仕事になる。
そうなると最悪今日は入山できなくなる可能性がある。
そこから慌てて上高地入りしても、横尾山荘泊まりでないとそこから先へは暗くなって進めなくなる。
山での行動時間は15時までに終えるのが理想で、遅くても17時までには山荘またはテントに着いていないとならない。
午後は天候の変化も激しいし、3000m級の山々ですから、東斜面は暗くなるのも早いのです。
あらゆるリスクと、自分の優先すべきミッションを重視した結果、今回は最初から上高地出発のルートに切り替える方が正しいと判断。
僕が上高地に行くときはいつもここの駐車場を利用している。
しかし後で関西から登山に来ている人たちに話を聞いて、長野県に用事が無いのであればバス代は一緒なので、平湯温泉の駐車場に停めて入山した方が、安房トンネルを往復する料金が浮く事が判明して「うわっ!言われてみればホンマやんか!」という悔しい事態になるのでした。(笑)
そしてずっとトイレを我慢していたので、駐車場向かいのお土産屋さんのトイレに駆け込み・・・
そのあと一眼レフカメラやビデオカメラを持って行くかどうしようか、最後まで悩んで荷物を出来るだけ軽量化・・・
そして登山靴に履き替えていたら・・・
僕が乗ろうと思った7:46発のアルピコバスが、目の前をスルーして行くじゃないか!
「おーい!乗ります!乗るってば!待ってくれー!」
しかし聞く耳持たず・・・
やむを得ず次の7:57発を待つ事に。
ここのバスは1時間に2~3台しか走っていないので、タイミングを外すと30分以上待たないといけない事があるので要注意!
昔は窓口で購入したチケットも、今では味気ない券売機かよ・・・
便利にはなったけどつまらない世の中になってきたなぁ~。
沢渡からこの上高地の入口である釜トンネルまでは、『白骨温泉』をはじめ『坂巻温泉』や『中の湯温泉』など隠れ家的な温泉が点在する。
この上に位置する焼岳って活火山があるから尚更なんだけど、この釜トンネル入口付近は硫黄臭も半端ない!
坂巻温泉はトンネルとトンネルの間にあって、車での出入りが大変なので、ついスルーしがちなんですが、以前僕が所属していたチームの仲間が乗鞍のレースの前後で立ち寄って、ここの温泉は良かったと言っていました。
ちなみに写真に写っている中の湯温泉の『卜伝の湯(ぼくでんのゆ)』という秘湯は塚原卜伝という戦国時代の剣豪が湯治に利用したと伝わる温泉で、武田信玄の隠し湯の一つとも云われています。
色々と難易度の高い事情が重なって、ここはなかなか入れない温泉ですので、僕も未だに利用した事がございません。
そしてこの釜トンネルも2005年に全線新規開通して、このように対向2車線の綺麗な道路になっています。
僕が初めて上高地に行ったのは安房トンネル開通直後の1998年のGWでしたが、旧釜トンネルを当時の自転車のチームメイトと2人で歩いて登ったのが最初。
狭くて暗くて素掘りの区間もあるようなトンネルだったので、鍾乳洞みたいに地下水がポタポタと滴り落ちてくるし、バスが来る度に轢き殺されないかドキドキしつつ、すさまじい轟音と排気ガスで死にそうになったものです。
その時は歩き始めた時間帯も悪く、大正池についた頃には夕暮れ時で、大正池の幻想的な景色を堪能する暇もなく、タクシーを捕まえて道路が閉鎖される前に下山しました。
現在では上高地までの道路は5時~19時まで通行可能となっていますが、当時は17時半で閉鎖になっていたように記憶しています。
とにかくチームメイトと慌ててタクシーを捕まえて飛び乗った記憶が強いです。
その後月日は経ち、僕一人で自転車にて単独アタック!
当時の釜トンネルは最低でも15%以上の傾斜があって、途中ケーブルカーの傾斜か?と思えるような区間もあった為、僕のチャレンジ精神に火を付けた訳です。
しかし地下水で後輪がホイールスピンするわで・・・
なかなか苦労して上ったと覚えています。
しかも上ってからウッカリしていた事に気付く。
大正池から河童橋まで歩いて散策するにも、LOOKのクリートで歩くにはちょっと歩きにくいし距離も長い。
しかも長時間自転車をどこかに停めるにしても、ワイヤー錠などを一切持ってきていなかったので、散策を断念しておとなしく下山したという、若さゆえの備えと考慮の足りない結果に終わった・・・そんな『上高地で過去にあった僕の青春のメモリー』です。
以前は『釜トンネル仕様のバス』なんてものが存在していたほど、とっても狭いトンネルだったんです。
いずれにしてもアルピコバスのドライバーは、そんじゃそこらのバスドライバーとはレベルが違うので、我々乗客は安心して景色を楽しめます。
そう言える根拠は「白骨温泉へ向かうバスに乗れば解る!」って感じです。
白骨温泉へ行く際はマイカーではなくアルピコバスで行って下さい!
めちゃくちゃデンジャラスな連続ヘアピンを見事に走って下さるはずです。
対向車もバンバン走ってきますが、アルピコバスは慌てず滑らかに走ってくれます。
ようやく大正池が見えてきましたが・・・
梓川が濁っているのか池の水も濁っています。
元々ここらは大正4年に焼岳の噴火した後の、火砕流が堆積して梓川の流れを堰き止めたような場所ではあります。
ここなんて火砕流の跡って判りやすくないですか?
それにしても何だか木が減ったなぁ~。
どうやら聞くところによると立ち枯れの木々が減少しているのは本当のようです。
大正池の面積も年々縮小しているとかで、現在梓川が運んでくる土砂の処理を進めているそうですが・・・どうなるんでしょうね?
自然の作った景観ですから、自然に還すのもありなんじゃないの?って気もしなくはありません。
上高地帝国ホテル前を通過しています。
ここも一度泊まってみたいなぁ~。
僕は「日本国内で最も好きな場所は上高地です!」と豪語しています。
そして何度も上高地には来ているのですが、僕は今まで上高地に宿泊した事が無いのです。
モグリ上高地マニアだったのか?
ちょっと自分を疑ってしまいました。
やっぱり貧乏学生旅行じゃないんだから、たまには贅沢も必要だと思うのです。
と考えているうちに上高地バスターミナルに到着しました。
いよいよ入山です!
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