今年8月12日~13日と、生まれて初めて穂高連峰に挑戦して、3000m級の岩稜帯の厳しさと高度感、悪天候の洗礼・・・そして高山病の経験・・・
それを味わってから1か月ほどの期間の毎晩、奥穂高岳から西穂高岳までの縦走路を歩く夢を見続ける。
本当に見ない日が無いっていうくらい毎晩。
夢の中ではとんでもない嵐の日に歩いていたり、絶壁から滑落して目が覚めたり・・・
「リベンジは来年以降かなぁ~って思っていたのに、こんなに毎晩夢でジャンダルムを目指して岩稜帯を登らされたんじゃ、もう行かずに我慢できないわ!」
そう言って10月1日~10月3日の日程で、再びあの恐るべき穂高を目指す事を決心したのが9月12日。
しかし決心したらそれ以来、すっぱりと穂高連峰を歩く夢を見なくなった。
だから尚更の事、誰に止められようが、現地で命を落とそうが、必ずまたあの山へ登るんだ!って気持ちが強くなる。
そして前回の登山の話を聞いて、M籏君や山ちゃんも登山への興味が増してきたようである。
まあ本当はもっとシフトに入って欲しいくらいなんだけど、学業を優先させているM籏君に関しては、現在まだ未成年だし、店を任せられるくらいのスタッフが増えて、うちのシフトにゆとりが出来るまでは山へ連れて行くわけにはいかない。
それにM籏君本人も高い所は苦手なようで、「いきなり穂高連峰なんて僕には無理です。」と言っているので、彼には唐松岳か燕岳くらいから始めてもらった方がいいと僕もアドバイスしています。
ところが山ちゃんは、前回僕が穂高連峰に行っている最中も、「途中までは六甲山に登るくらいのレベルなんでしょ?」的な発言を他のスタッフにしていたそうで、内心「店長は大げさに言っているだけで、そこまでヤバイ山ではないんじゃないの?富士山より標高も低いし。」って思っていた節がある。
それは僕も会話の節々で感じていたので、「だったら山ちゃんも一度登ってみる?」って誘ってみたんです。
すると「はい。行ってみたいです!」って答えた訳!
なので再挑戦する日程を確定した9月12日・・・もう一度山ちゃんに「そういえば山ちゃんは本当に行くの?行くんだったら連れて行ってあげるけど?」って、あえて逃げ道を作って聞いてみたら・・・
「えっ?いや、まだ確定ではないですよ。」って。
この瞬間「あぁ~、こりゃダメだな。」って確信をする。
なので彼との話はそれで終了。
ただでさえ荷物を最小限にして登らないときつい山なのに、違うお荷物は背負えないですからね。
まあ僕の話が大げさかどうかは行けば絶対に解るので、覚悟ができたなら行くでしょうし、行ったことも無い人がダメ出しなんてする事もないでしょうから、まあ良いんじゃないですかね?(笑)
とりあえず僕はどういう状況であっても対応できるように、暇さえあればDVDや書籍でルートを勉強してシミュレーション!
僕一人だったら結果はどうあれ、選択をミスする事は絶対にしないので気楽に登れます。
仮にミスしてもリカバリーする手段は必ず見つけます。
心配なのは台風24号の進路!
不謹慎ながらそのまま大陸に進んで消えてくれ!と祈っていたのですが、まさかの直撃コース!!
一瞬スケジュールを延期しないとならないのでは?と思ったのですが・・・
ええ、中止なんて言葉は、今回に限ってはあり得ませんでした。
昨年のしまなみ海道サイクリングを延期の果てに急遽中止をしたというのは、僕の中では実は『はらわたが煮えくり返るくらい』の屈辱だったんです。
参加人数が確定しない間、宿泊施設の空室を確保するのも施設に迷惑がかかるので、その間ものすごく胃が痛くなりますし、あれこれルートや行程を考えている時は楽しいからいいのですが、その分中止になった時の気持ちをぶつける場所に困るというか・・・楽しみが大きかった分の反動はものすごく強烈なんです。
「もう二度と人の為に企画なんてしたくない!」って気持ちになるくらい。
それゆえに自分で決めた自分のスケジュールを無くすなんて事は意地でもしたくなかったんですね。
なので、台風の進行スピードを見て、「これは追いかける形で現地入りすれば、台風直後の快晴!って事にもなり得るんじゃないか?」
そんな期待すら湧いてきたので、名神高速道路が通行止だろうが、「じゃあ北陸道で富山から回り込んででも行ってやる!」って決心に変わった次第。
結果として僕は今年一番の満足を得られました。
今までの人生の何物にも代えられないくらいの達成感と満足感。
勿論100点満点ではありませんが、次回への楽しみを残せたという意味では十分満足のいく内容でした。
当店でコーダーブルームのロードバイクを購入して下さって、現在エヴァディオ・ヴィーナスRSを注文中のF谷様・・・実は登山歴もベテランの方で、僕の出発前にアドバイスに来て下さっていたのですが・・・
まさか北穂高小屋でF谷様そっくりの登山者と出会い、意気投合して・・・
その方と奥穂~西穂ルートを除けば国内最難関ルートと言われる北穂~奥穂縦走ルート・・・しかも初冠雪で凍結した岩稜帯を命懸けで踏破する事に成功しました。
本当にF谷様がわざわざ心配して現地に来て下さったんじゃないか?って思えるくらいの奇跡でした。
そういう極限の状況でも楽しんで歩く事ができたので、本当に満足しています。
最近当店にも「実は登山が好きで・・・」とか「以前はよく山を歩いていたんです。」って方が来てくれるようになって、自転車屋なのに好日山荘みたいになってきたな・・・と、ちょっと嬉しくもある今日この頃です。
という訳で、また改めてブログに3日間の山行レポートを書かせて頂きます。
自転車屋なのに登山の話で盛り上がってすみません!(笑)
そして3日も休んだおかげで、昨日から修理の自転車が大量に来店しています。
スタッフ不足で消化するのが大変ですが頑張っています。
今日は20年前にピナレロのフレームでロードバイクを組んで差し上げた事のある、菊水ゴルフ場の元会長のK野様がご来店下さり、懐かしい会話で楽しませて頂きました。
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