2015年1月28日水曜日

GITANEの復活手術!

1月も中頃・・・

いてもたってもいられない・・・そんな衝動に駆られてようやく動きました!

愛車GITANEマッハ3001のオペを開始致します。


これはリアディレーラー(後ろの変速機)を固定するハンガーのねじ穴を拡大して整えるタップ工具です。

今回の写真はピントを合わせるのが困難だったので、少々写りに難がある事は許して下さい。


このように度重なる修復でボロボロになったねじ穴を更に拡大します。

実はこの作業が一番神経を使うのです!

0.2mmでも角度が狂ったら、たちまちフレームの変速精度を出せません。

大切なフレームをゴミにするか、復活させられるかの要の作業です。

すでに修復できないレベルにまで変形したハンガーを、これ以上真っ直ぐに整える事はアルミの金属疲労を早めてしまう可能性があるので、僕の選んだ道は、ハンガー角度の修正には頼らず、あくまでディレーラーの正しい取り付け角度を想定して、慎重に垂直になるようタップをねじ込む事!

ディレーラーハンガーの先端は、理想の位置より1mm強、内側に入ってしまっているので、それも計算に入れた上で施工。

削りカスの鉄くずがゴミ箱に落ちる度に、もはや後に引けない作業であることを実感するのです。


ハンガーの穴が拡大し、ねじ山も綺麗に整いました!

そこに今度は・・・


ロックタイトを塗りまして・・・


新しいねじ山になるコイルをねじ込みます!

ロックタイトでねじ止め作用があるので、これで元通りのハンガーに直る算段です。


余分に余ったところは切断後、ヤスリ掛けして綺麗に整える。

綺麗なねじ山に戻ったでしょ?


速乾性のロックタイトが乾いた頃、リアディレーラーを取り付けしました!


ホイールも装着し、早速変速精度を確認しましたが・・・

まあ自分の中では85点くらいの出来ですが、確実に変速が出来るようになりました!

手術は成功かと思われます。

しかしTAのスプロケとKMCのチェーンの相性があんまりよろしくないので・・・

走行会でテストしてダメだったら、野口君から頂いた13T~23Tの9Sカセットに交換してみようかなぁ~って感じで、とりあえず無事作業完了!

所要時間はロックタイトを乾かす時間も含めて30分程度。


修正を希望するお客様がいたら・・・

直しますけど・・・出来たらやりたくない作業ですね(笑)

究極の2択しか結果の出ない恐怖の作業ですから・・・



仕上がりの成果は、後日2週間に渡ってテストしましたので、そのレポートは今後のブログにて!



最後に今回わざわざリコイルキットを「よかったら使って下さい!」と持ってきて下さいましたK様!

本当にお気遣いありがとうございました!

今回はお言葉に甘えてK様にお借りしたリコイルキットを拝借させて頂きましたが、今後お客様の自転車に同じ修理を施す場合は、ちゃんと僕が購入したキットを使用します。

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