この日は11:00集合でランチポタリングの予定になっていました。
ところが緊急事態です。
実は兼ねてからお父上の容態が悪いという事で、しばしば米子へ緊急で帰る為、野口君の当日欠勤などが度重なっていたのですが、年末から更にひどくなったらしく・・・
親の看病をする為に1月15日付けで退職する事になり・・・っていうか、事実上6日以降出勤していなかったんですね。
まあ事情が事情ですので致し方ないのですが・・・
僕も昨年末に亡くなった大叔母のその後の手続きやら何やらで、何度も大阪まで往復しないとならない状況。
しかも僕は大叔母の息子でも孫でもないので、色々と面倒なんです。
大叔母のお世話になっていた信託銀行さんに葬儀費用だけでも先に引き落としが出来ないかを相談したら、「先に立て替えでお願いします。手続き上領収書が無いと無理なんです!」とか言われて・・・
「そんなこと簡単に言うな~!10万~20万の話やないねんぞ!」
出来れば1月中に四十九日の法要も済ませたいのですが、それについても葬儀代の件が落ち着かない事には、話を進めることも出来ません。
自転車販売業にとっても冬のシーズンなのに、恐ろしく難関なミッションである。
そういった事情もあって出来るだけ手続きを早く済ませて、葬儀費用の工面をしないとならないっていうのに・・・
平日動きたくても、色々注文や作業が溜まっていて、留美さん一人に任せて店を出られない日々が続き、本格的にピンチ。
そんな事もあって、野口君の退職はタイミング的に厳しかったですねぇ~。
彼の事実上の退職を知っているメンバーは、この日ランチポタすら決行をしていいのかどうかを心配していましたが・・・
「大丈夫です。前みたいに明石まで行って、ティータイムまで楽しむとかでなければ行けます!」
留美さんも自分に出来ない修理とか来た場合は預かりで対応してくれるので、あまり遅くならなければ大丈夫なんですよ。
まあ強いて心配なのは、来客って必ずあるタイミングでドカッと連なって来ることが多いので、その場合に『逃がした魚は大きい!』なんて話になりがちな事。
ただでさえ寒いシーズンなので、売上を上げる為には僅かなチャンスも無駄にしてはいけないんです。
「という訳で留美さん頑張って!」
「何が・・・という訳なんだか、良く解りませんけど。」
とりあえず『あさの水車アンタイル』さんに予約を入れて出発!
12:00過ぎに到着の段取りで来て欲しいと言われましたので、11:35にHAT神戸を出ました。
参加メンバーはH川様とH江様、H野様、Y崎様2号、そして久々に西宮のスーパー高校生の一人A部君が加わって、計6名となりました。
A部君はマサやん、タケやん、ヨネやんといった、10代のヤングメンバーとお友達になりたくて来てくれていたのですが・・・
マサやんは深夜のバイトで疲れて寝ているのか、急遽デートの約束が入ったのか・・・来れなくて。
タケやんは学校の休みの日はア◎パ◎マンに変身し、子供たちに頭をかじられる・・・という、非常に過酷なアルバイトがあります(笑)
ヨネやんは・・・マサやんから誘いのメールとか受けてなかったのかな?(笑)
いずれにしてもアンタイルさんのランチは、事前の予約がなければ1日限定10食までなので・・・
ある意味これで良かったのかも知れません。
本来は山手幹線を西進し、下山手通7丁目の交差点から北上・・・又は神戸家裁方面へ抜けて行くと早く着くのですが、時間調整も兼ねてとことん海際を走りました。
メリケン波止場からメリケンパークを抜けて・・・
ハーバーランドはモザイク前の岸壁沿いに走る。
灯台からはね橋まで・・・タイミングよくはね橋を渡れました!
ここから歩道橋でJR神戸駅まで出て・・・
有馬街道を横断して新開地商店街の東側の通りを北上!
そういえば、新開地商店街の外れにあった大阪ガスビルがなくなってました。
新開地の顔とまでいわれた、古き良き昭和の面影を残す建造物の一つがまた・・・
こないになってしまってます(涙)
僕らが通った道沿いでは・・・
過去にこんなビルもありましたが、今は駐車場になっています。
新開地といえば・・・
①柄が悪い!
②福原のイメージで如何わしい。
③街が汚い。
④寂れている。
ろくなイメージがございません!
しかし新開地は昭和40年頃までは神戸市の中心地だった場所。
その歴史は平安後期にまで遡るのです!
兵庫区民である僕はよく・・・「兵庫区に住んでいる人は大半民度が低い!」と、自分の事を棚に上げては声を大にして言っております。
しかしその反面愛着もあって、この街をとても愛しています。
歴史があって個性的な・・・そんな新開地と兵庫区が僕は好きです。
こんな写真を見つけました!
新開地駅の改札から駅ビルへ続く通路にあった小便小僧です。
幼少の頃、北区の花山から神戸電鉄に乗って、毎日一人で兵庫区の幼稚園まで通っていたのですが、その頃を思い出す大変懐かしいカットです。
そして湊川公園のパルシネマ前を通過。
ここは「さよなら!さよなら!さよなら!」でおなじみの、故・淀川長治さんが子供の頃に入り浸っていたという映画の聖地的な場所です。
かの喜劇王チャップリンも何度か訪れた事があるというだけに、新開地が元々神戸の文化発信地だった事が窺えます。
昭和38年にポートタワーが完成するまでは、この上にある湊川公園に神戸タワーがあったそうです。
まさにランドマークですね。
よくポートタワーの事を間違って神戸タワーと言う人がいますが、こういった歴史を知っている地元民なら、内心「それは間違ったらあかんやろ?」って感じるところでもあります。
これは当時の神戸タワーから見た西側の景色です。
下に湊川温泉って見えますよね?
これは震災頃まで実際に残っていた温浴施設で、一見ローマ風呂調の、窓ガラスにステンドグラスとかあったり、レトロで素敵な大浴場がありました。
子供の頃の僕にしてみたら、古臭くて・・・何より入口横のストリップ劇場のオヤジに、いつも「僕も寄っていかない?」ってからかわれるのが嫌だったという記憶しかありませんが、今も現存していたら、それはもう有馬温泉なんかよりも、ずっと有り難味を感じてしまうお風呂だったと思えてなりません。
湊川市場の東側の路地を進むとここに出てきます。
ここは向かって左の石井川と右の天王谷川が合流して湊川(新湊川)になる場所です。
二つの川に挟まれた地区は雪御所町といって、平清盛の『雪の御所』が存在した地区なんです。
そもそも神戸に寺社が多いのも清盛の影響によるところが大きく、そういった歴史の起源がここにあると考えたら面白いものです。
僕が今住んでいる場所も安徳天皇のお屋敷跡地にあるので、そういう背景を基にこの辺りをポタリングすると、複雑な地形もより理解できて面白いですよ!
天王谷川沿いに北上して信号を渡ると湊山町に入ります。
右のルートを更に進むと・・・
湊山温泉と、その向こうにアンタイルが見えます。
この温泉も清盛の時代からあったと云われています。
以前はここから50m程南下した所に『天王温泉』という施設もあったのですが、10年以上前に廃業してしまいました。
ここの温泉をよく利用していた頃・・・
特に夏場はここのきしめん屋で、湯上りに冷やしきしめんを食べて帰るというのがスタンダードでした。
7月の祇園祭シーズンの時など、この辺りはとても賑わいます。
さあようやく目的地に着きました!
時間は12:08で、ほとんど信号に捕まらない地元スペシャルルートを使った甲斐がありました。
ほぼ予定通り!
皆さん古民家だって事を知らなかったので、靴を脱ぐ事に戸惑っていました(シューズカバー着用の人などは特に)が、中へ入った瞬間歓喜に変わっていました!
「うわ~!すげぇ~!何これ、めっちゃいい感じやん!」
他のお客様が帰られた後だったので、2階の部屋も見学できて・・・
どの部屋も個性的で、皆さん子供のようにはしゃいで見学されました。
テーブルの奥に見えるパンフレット・・・わかります?
今映画館で上映されている『バンクーバーの朝日』のパンフレット!
そしてその上に見えるのは・・・
実はオーナーのおじいちゃんがバンクーバー朝日のキャッチャーを務めていたらしく、その時のメダルやらなんやら、本物が飾ってあるのですよ!
これは是非、映画を観に行かねばなりません!
それにしても不思議な雰囲気です。
夏にはテラス席も利用してみたいですね。
メインのランチですが・・・和洋に加え、中華テイストの小鉢などもあって、非常に楽しめました!
手ごねハンバーグも最高に美味で、全員大満足して頂けたので、本当に良かったです!
食後の珈琲を頂き、しばし楽しい時間を過ごした後、異人館経由でHAT神戸へ戻りました!
またお世話になると思いますが・・・
次回は事前に人数を決めて、前もって予約して行きたいですね!
アンタイルさん、どうもありがとうございました!!
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