マルイさんは地元神戸の卸業者さんで・・・
1990年代にジャイアントや、昔あったショウグン等といった5万円前後のMTBブランドを中心に流行らせた事で知られます。
MTB用のオプションパーツでも、安価で性能もそこそこ良くて、元祖『ザ・コストパフォーマンス』といえばタイオガが有名ですが、これもマルイさんが育て上げたブランドです。
ジャイアントが世界ブランドになって独り立ちした今は、センチュリオンやシュウインをメインに、ロードやMTBだけではなく、遊び心ある自転車を取り扱っています。
最初は商圏の問題もあるので取り扱いが出来るかどうか・・・って話でしたが、なんだかんだでマルイさんとのお付き合いも、もうすぐ2年になろうかとしています。
それなのに展示会に行ったのが今回が初めてという・・・(笑)
前にも他のショップさんや卸業者さんからも、「なんでマルイさんの展示会に行かないの?」って言われたことがあって・・・
で、今年こそはと思って行ったんですね!
ポートアイランドの国際展示場でやっているので、自転車で行きたかったのですが、その後にホダカの展示会を見に中百舌鳥まで行かなくてはならないので、致し方なく車で向かいました。
会場入りしようとしたらサイクルスポーツでお馴染みの、八重洲出版さんとバッタリ出会いご挨拶。
しかし中に入ったら知っているショップさんが全然いなくて、何だかAWAYな気分にさせられる。
とりあえず気を取り直して見学を・・・
このトピークのメンテナンススタンド兼フロアポンプって、なかなか優れものだと思いませんか?
玄関に自転車を置く人には一石二鳥なアイテムです。
アルカンシェルラインに目を惹かれて近づいてみたら、ソフトタイプのツールボックスですね。
最近はこういったソフトタイプが流行です。
流行といえばこの『ズーニマル』シリーズでしょう!
暗闇の中で不気味に目がギラ~ン!って光るアレですわ!!
実はメッチャ可愛いので当店でも売れ筋です。
そしていいものが出てきました!
画面左なんですけど、ブレーキキャリパーに取り付けたテールランプですが、実は今点滅しているのですが、丁度消えたタイミングにカメラのファインダーが下りやがった・・・いや、下りてしまいましてですね~。
判りにくくて申し訳ありませんが、要するにブレーキを握ると・・・
点灯に切り替わって、ブレーキ(ストップ)ランプになるって奴ですね。
昨年既にこのプロトタイプが販売されていましたが、結構壊れやすいって話で・・・
しかしこれはかなり完成度が高かったと見受けました。
レーザーのヘルメットはデザインと価格のバランスから見たら、やはり『O2』がダントツでコストパフォーマンスが高いでしょ?
一応フラッグシップモデルの『Z1』も撮影しましたが、カラーリングは悪くないですが後部エアロのデザインなんてKOOFUのWG-1のパクリみたいで、個人的にはおしい!って感じでしたね。
ちなみに全てのカラーを試着するまで退いてくれない人がいて、撮影に随分時間を食いました。
中百舌鳥まで行く時間を考えれば、ゆっくりしていられないのでイライラ・・・
そしてそろそろ自転車を見ようと移動し始めた時、あるものが目に入ってきました!
『完成車特価車即売コーナー』?
「何じゃこりゃ~!」
シュウインやセンチュリオンの自転車がとんでもない金額で販売しているではないか!
「ん~っ!これか!誰もがなぜマルイさんの展示会に行かないんだ?と言う理由は?」
そりゃ資金力のあるお店なら、こういう特価の時に40~50台くらいまとめ買いしてしまえば、売れ残っても通常卸価格よりも安い売価で叩き売りが出来る訳だ!
KさんとかYさんなんかはそんな感じで売ってますね。
僕は安く売れるものは安くしたいですけど、仕入れの際の手間や組み立ての作業を考えても、叩き売りはどうかと思うし、それが消費者にしてみたら「自転車屋さんって儲かってるんとちゃうの?」と勘違いされる要因にもなりますし、そもそも自転車のブランドイメージに泥を塗る行為だと思うので、基本的に価値の解らない人に意味もなく割引する行為は賛成できません。
だって「30万円以下のカーボンロードバイクに本国生産の自転車なんてあるはずもない!全部台湾か中国で作らせてロゴだけ入れたまがい物だ!」とか頭では思っていても、とても口に出しては言えないでしょ?
消費者の夢を壊しますものね?
でもむやみに叩き売りしているお店の行為は、言葉にしていないだけで商品の価値を下げている事に変わりません。
他にもネット販売で薄利多売で運営しているAとかには迷惑しています。
未完成の自転車1台売って2~3千円の利益なんかでやられていたら、そこと比較される店頭販売のお店にしてみたらバカらしくてやってられないですね。
「何を商品価値下げてやがるんだ馬鹿野郎!」ってぶん殴ってやりたくなりますよ!
そんな事考えると複雑な気分になってしまうのですが、正規価格で仕入れると確かに利益が少ないので、たまに特価なんかがあると嬉しいですね。
しかも2015年カタログの製品ばかり!
ただし限定数しか用意されてないので早い者勝ち!
売れる商品ほどすぐになくなります。
「くそっ!ヘルメットの撮影なんて後回しにすれば良かった!」
それでもうちの客層に合いそうなモデルを厳選して、申し訳程度に4台だけ購入しました。
年末年始のセールで使わせてもらいます!
この写真で言うところの左から3台目の『コーヒー2』。
なかなかいい色でしょ?
本当は現物を見て一番右の『クリーム2』が欲しかったのですが・・・
慌てて特価コーナーへ戻った時には完売になっておりました(涙)
『クリーム2』・・・珍しく僕が一目惚れした自転車ですねぇ。
ちなみに店に帰ってその件を話したら、留美さんは14年モデルからラインナップされていた事を知っていたそうで、「なんでそれを買わなかったの?」って激怒されました(笑)
・・・ごめんなさい。
シュウインは結構カラーリングで遊んでいる感じで、見ていて楽しいですね。
まあシュウインの本領といえばクルーザーですが・・・
そういえばセンチュリオンが結構頑張っていたように思えます。
この『ハイパードライブ2000』ですが、13万円(税別)ですが、フレーム形状から想像できるのはラピエールの『アウダシオ400』と近い特性のフレーム形状であるという事。
これは間違いなくアルミフレームなのに後輪が跳ねなくて乗り心地がいいフレームですね。
そしてコントロール性をキビキビと演出するストレートカーボンフォーク。
それにティアグラのコンポーネントが付いて・・・って考えたらコストパフォーマンスが高いですね!
まあカラーリングがSCOTTみたいな点はご愛嬌ってところで、2015年モデルの中で予算15万円までの、初心者のロードバイク購入者には是非勧めたいモデルの一つです。
その代わりと言っちゃなんですが、クロスバイクは・・・
あんまり色気がありませんね(苦笑)
価格は安いので、売りやすいという意味では自転車屋的にありがたいアイテムですが。
でもMTBはすごく良くなった感じです。
最近の何でもかんでもマットカラーにする傾向は好きになれませんが、この色は好きです!
ただ全体的に蛍光色が増えていて、何だかコメンサルみたいに見えてきました(笑)
センチュリオンはドイツのブランドですが、マルイさんが日本国内向けに作らせているモデルがメインなので、乗りやすさにおいてはG社にも負けていないでしょう!
とりあえず一通り見終わってフードコーナーに行ったら、まだ13時過ぎだというのに弁当が全て出払っていました。(涙)
大手の展示会に行くと弁当やちょっとした食べ物と、ドリンク系が充実しているのですが、さすが人気のマルイさんの展示会だけあって、弁当も一瞬で品切れになった訳ですね。
渋々ブラックコーヒーを頂きながら、特価商品の購入カードに記入をし・・・
購入手続きの為にカウンターに並びました。
マルイさんでは、展示会で自転車を購入したショップさんには、1台につき1枚のくじ引きを用意していて、今回は1等に話題の『iPhone6』が用意されていて・・・
ところが僕の並んだ列は購入台数の多いショップばかりがいたのか、一向に手続きが進まない!
他の列はどんどん進むのに、僕の列だけ進まない!
残すところ4名ってところで、「残りのクジがあと僅かです!」って案内が・・・
そもそもこの後中百舌鳥へ行く事を考えたら、こんなに待っている時間が勿体無いって話でもありますが、この時ばかりは「こんなに待たされたのにくじ引きが出来ないで終わるの?勘弁してよ!」って気分になっていました。(笑)
そして一体何十台購入したのかは知らないが、僕の3人前の眼鏡の兄ちゃんがいつまでも手続きに時間をかけていると思ったら、何とその兄ちゃんが1等を当てくさりやがった・・・いや、お当てになったのであります。
「あ~!悔しい~!別にiPhone6なんて欲しくもないけど、メッチャ悔しいわ~!」
声に出さずに叫んだのでありました。
敗北感のような、ズンと背中に重たい何かを背負いながら、僕は会場を後にしホダカ(コーダブルーム)の展示会を開催している中百舌鳥の堺市地場産業振興センターへ向かったのでした。
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