『スイーツカフェ リシェ』を出た我々は車で離脱するM谷様と別れの挨拶を交わし・・・
国道2号線を西へ走る。
ジェダイマスターに昇格したK合様を迎撃するメンバーは僕とO本君2号改めマサやん、そして朝は不調だったY田君。
リベンジ戦を見届ける為に同行するのは、H川様とO本君1号改めタケやん。
ちなみにマサやんタケやんの愛称は、先ほどのリシェにて決定しました。
二人とも全く同じ苗字なので、実際に1号と2号って呼ばれていたのですが、ブログはともかく普段は名前で呼んでいいんじゃないですか?って話からそう決まり・・・
であればブログでも、タケやんとマサやんでいいんじゃないのか?って思えてしまった次第です。
タケやんは今回、ミニベロでなければ十分ジェダイマスターと戦えるスピードとバネがあっただけに残念ではありましたが、それでも20インチの・・・急勾配を上るには余りにバランスの悪い自転車で、本当によく頑張って上りました。
それ以外・・・
Y崎様2号(ミワちゃん)、3号(ノリちゃん)とH江様、A部様にN野様とS藤様の6名はJR須磨駅で待機。
「15~20分程で終わらせてきま~す!」と伝え・・・
ジェダイ組は国道2号線を須磨浦公園駅前の信号まで行き、そこでUターンして一ノ谷町へ・・・
一応場所は知っているし、過去に2~3度は上った事のある道で、18%以上ある傾斜だったという記憶もあるが、正確な斜度も覚えていないし、距離も覚えていない。
ただ住宅地が立ち並ぶ地域なので基本的には走らないって場所なので、今回は本当に取って置きに予定していたリベンジ戦です。
「K合さん!さっきみたいにセコイや何やって毒を吐かれるのは嫌なんで、僕が号令をかけたらスタートって事でいいですか?皆さんもそれでいいかなぁ~?」
「了解です!」
「それでは・・・いくぞ~っ!」
山陽電車の高架下を潜ったところで僕は叫んだ。
いきなり視界に入ったのは傾斜20%の標識と・・・まさに壁!
『一ノ谷の逆落とし』とは云うけど、まさにそんな激坂です。
ただ一度トルクをかけた以上は背に腹をかえられないので、僕は34T×21Tのギアのまま20%の壁を一気に駆け上がる。
もう誰もついて行く気力さえ、湧かないくらいの勢いで上ってやろう!って思ったのに・・・
最初の交差点が来たところで、少しだけ傾斜が緩くなるのですが、初めて上ったメンバーはここがゴールだと思ったらしいです。
僕もそうしたい気持ちで速度を緩めましたが、次の瞬間・・・
「いや、まだ先がある!ここで止まったらきっとK合さんは・・・店長まだ先がありますよ~!って1人走って行き、自分の勝利をアピールするだろう。それに自分でもそれじゃ納得がいかない!」
そう思って止まりたい気持ちを踏み止まり、一度23Tへシフトダウンして更に上まで上り続ける。
その際後方から「えぇ~っ!まだあるの~?」っていうマサやんの声が聞こえ、また止まりたい気持ちになるが・・・
そこでタイミングを計ったかのように、ジェダイマスターの「キィ~エェェ~ッ!ハァァァァ~ッ!」って奇声と唸り声が響き始めた。
一瞬気が抜けそうになりましたが、これはK合様が気合を入れるのと同時に、周りの集中力を削ぎ落とす為の・・・数あるダーティーな戦法の一つである。
K合様がジェダイなら、僕は怒りや悲しみをバネに育ってきた完全なダークサイドなので、ここはおバカな奇声を上げているK合様に対する「やかましいわ~!」って怒りの感情から、何とか集中力を立て直して逃げ切る!
とにかく前輪が浮こうが、後輪が跳ねて滑ろうが、お構い無しで上った結果は僕の勝ち。
圧勝とまではいかなかったですけど、完勝する事が出来ました。
それでも途中スピードを緩めたとはいえ、今回は僕もかなり本気で上ったので、それでも大きく千切れる事なくついて来るとは・・・
やはりK合様は速いですね。
マサやんも今回は負けてしまい「ピナイさんって思っていたより全然速いっすね!」と悔しそうでした。
まさかK合様が『フォース』のポテンシャルをものにしてしまうなんて・・・
その後残った3名がフラフラ~っと上ってきました。
さすがに傾斜が悪魔過ぎて途中で足を着いたらしいです。
でもよく頑張って最後まで上ってきましたね!
Y田君はまだまだK合様には敵いそうにありませんが、じっくりと基礎から伸ばしていけば2~3年後には必ず勝負ができるレベルにはなっていますよ!
是非若いので、無理せず楽しく走って下さい。
激坂を海を一望できるポイントまで下り、そこで皆さんを記念撮影!
和歌山まで見えますね!
相変わらず坂道のキツさを写真で表現するのは非常に難しいのですが・・・
この写真においては、H川様の脚がすくんだ姿勢を見て、いかにここの傾斜がキツいかを想像して下さい。
そしてまたしてもK合様の立ち姿勢が変です。どうやらオネエが入っていますねぇ(笑)
下まで下って上を見上げたら、少しはここの坂道が異常な事くらい伝えれそうな気がしました。
ブレーキが利かない~って恐る恐る下ってくるY田君。
その遥か後方を1台の白い車が・・・
その位置関係を見れば、ここがジェットコースターかケーブルカー並みの傾斜である事が伺えますよね?
さらに寄せて撮影をすると、これが20%の標識。
タケやん&マサやんの2人は、「僕らは下りが苦手やから・・・」って2人してブツブツ愚痴をこぼしながら下ってきました。
H川様は更に後ろから慎重に・・・
もちろんジェダイマスターは僕と一緒に下ってますよ。
K合様ってスキーのダウンヒル競技をしていた人なので、見た目はとぼけてますけど、下りはかなり攻め込みます。
「で、ジェダイはもう満足ですか?それともまだ納得がいきませんか?」
「・・・いや、今日は僕の負けという事で・・・」
「何なんそれ~?煮えきらんなぁ~!だったらもう1本勝負する?」
「それはちょっと~・・・」
「僕は下から見送って応援します。」とはタケやん。
とはいえ、さすがにもう1本本気で走ったら、店に帰還次第・・・寝てしまうかも知れない(笑)
K合様も素直に「参りました~!僕の負けです!」とか言えば潔し・・・なんですけどね。
でももう十分でしょ?って空気になっていたので、「さあ!須磨駅で待たせているメンバーの元へ戻りましょう!」
すると東向きに走る時の風の強いこと!
さすが台風接近で、あわや中止?とまで言われていた事はございまして・・・
そんな暴風の中、「店長!ちょっと試させてもらってもいいですか?」って、K合様がアタック!
時速30kmキープするのさえしんどいような風の中、恐らく40kmオーバーで前方のH川様をパスしていくK合様を見て、また僕のダークサイドの力が「行け!ぶち抜いて叩き潰せ!」とけしかけるのであります(笑)
しかし追いつこうにも、風が強くて余力を残してだとなかなか追いつけない。
カーブが終わって駅前の直線に入る頃、ようやく並んで・・・
ついでに僕の右側にはパトカーが並んで、3台並走状態になっていました(汗)
その瞬間僕はジェダイに向けてバキューンポーズを決めて抜き去りました。
まあ箱学ジャージを着て参加したからには、これはお約束です(笑)
その後待機していたメンバーと合流し、12名の大所帯で帰還。
ほぼ前日のシミュレーション通りのコースで安全に帰ってきま・・・した?
はい・・・。
最後の最後でおっ始めました。
どうやら先ほどの須磨でのスプリントで、『フォース』の加速の伸びが非常に鋭く、優れているって事にジェダイが気付いた模様。
そのK合様がすぅ~っと加速するのに、いち早く反応したマサやんが先行。
僕がその動きに気づいた時は速度差が大きくて、そのうえ鉄下駄ホイールを履いている事を踏まえると、すぐに追いつくのは難しい。
徐々に速度に乗せていかないと、後半の伸びのポイントまで自転車とのシンクロを維持できない。
無意味にダンシングをせず、ケイデンス100前後のまま高回転でシフトアップをしていく。
目の前ではマサやんの加速に興奮したK合様が、いつになくダンシングを多用して猛追!
風さえ無かったら確実に時速50km超えはしているであろう強烈な加速。
「やっぱK合さん、ジェダイマスターになれたんやな~。」
そうは思いつつも、僕は刺し返すつもり満々で後を追うが・・・
まさかここでマサやんの渾身のセナブロック!
いや、故アイルトン・セナもビックリするくらいの完璧なブロックで、抜こうとするジェダイのアタックを尽く打ち砕き、3度目のブロックが決まった瞬間、K合様は「くそぉ~っ!」とハンドルを叩いて悔しがり失速する。
完全にグロッキーに陥った模様。
僕は爆笑しながら走って力がもう入らない!
K合様を追い抜き様に「面白い勝負してたやん!くそっ!って叫んでたけど、またう●こでも踏んづけたんですか~?」って声をかけたら・・・
ムンクの叫びのような表情で落ち込んでました(笑)
もう僕もマサやんを追うには余りに差が開いてしまったので、追撃を諦めて最後は軽く流す。
他のメンバーは暴風でスプリントする気にもなれなかったとか。
まあ皆さんが安全で無事に帰れましたのでそれが何よりです!
この後バレーナ・ピナイッティ氏のパスタ教室が始まるまでの間は、トンプソンや参加メンバーの自転車を乗り比べる試乗会が始まりました。
次回トンプソン・フォースとピナイさんとの、相性の謎へ迫る!
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