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2014年10月17日金曜日
開業2周年記念イベント(後半戦)その②~一ノ谷の戦い(リベンジ戦)&店前パーティー~『フォースの謎とペガサスの魅力』編・・・
今回このパイロットRCに乗って思った事・・・
オールラウンドで乗りやすい!
けどそれは言い換えれば、どこに向かいたいのかという方向性が不透明ってこと。
全体的に見れば優秀だけど、あらゆる要素が70~80点止まりな印象・・・
とはいえ、上りはフォースに乗った時よりもダンシングでも振り回しやすく、平地は程よく加速し伸びる感じなので、ある意味カーボンバイク初心者に薦めやすいとは思えます。
ただシリウスと同じジオメトリーって考えた時に、同じ形状のフレームなのに、シリウスほどしなやかというか・・・優しい乗り味ではなくて、結構コツコツと跳ねる感じがあるので、少々じゃじゃ馬感がありますね~。
使うホイールやパーツ類で乗り味を変えて、自分に合った属性に近付けてあげると面白い自転車になると思います。
という訳で次回から当店のオリジナルホイールに履き替えて、何がどう変わるのか試してみたいと思います。
ちなみにK合様が乗ったこのフォースですが、基本的にガチガチ系のフレームなんですが、あってもなくてもいいくらいの、申し訳程度のシートステーの味付けが原因なのか・・・
多少はチェーンステーがウイップしてくれるんですね。
ところが相当な脚力か体重が無いと、推進力に換えてくれるだけのしなりを起こせないんですよ。
中途半端なしなりは逆にリズムを乱す。
トルクをかけるスピードに対して、倍以上のスピードで反動が跳ね返ってくるからだ。
ペダリングのリズムと減衰のリズムがシンクロしないと、思うように進まないって話は以前にもしたと思いますが、実際にパワーが殺されてむしろ調子が悪いんじゃないか?って感じるくらいなんですね。
解りやすく事例を挙げると、例えばゴルフをする人なら絶対に解るはずなんですが、例えばスイングのヘッドスピードが35~39km程度の人がフレックスSのカーボンシャフトのドライバーを使用した場合、飛距離ってどの程度だと思いますか?
大会規定リミットサイズの460CCのヘッドだとすれば、プロゴルファーなら余裕で300ヤード以上飛ばせます。
僕も44km前後のスピードでスイングし、しっかりとシャフトをしならせてやれば、軽く300ヤード以上は飛ばせます。
しかし35~39kmの人がフレックスSのクラブを振っても簡単にしならせる事ができません。
その場合芯に当てる事ができれば250ヤード近く飛ぶかも知れませんが、下手をすれば200ヤードも飛ばない場合もあります。
逆に言えばゆっくり振っても芯にさえヒットすれば、ヘッドの質量だけである程度は飛ばせるって話なんですけどね。
その理屈を踏まえて、あらゆる角度から分析すると・・・
フォースを乗りこなすには、フレームをしならせる脚力もいるけれど、硬くて振動の収束速度が速いフレームとシンクロするには、それに負けない速度で回転させる事の方が大切なのではないかと思えるのであります。
ちなみにK合様は決して脚力は弱くありませんが、体重が軽いので・・・実質トルクは並みくらいだと思います。
つまりフレームを大きくしならせる質量(パワー)はありません。
しかし身体のバネはあるので、全身を上手く使ってダンシングした時の力を、ウイップしていない硬いままのフレームに、素直に伝える事ができているのではないかという事。
それはヒルクライムでは有効な走り方であります。
更にK合さまは高回転型のペダリングなので、平地でもシンクロしやすかったのでしょう。
フレームとの相性って面白いものですね。
まあ以上の理論は僕が見て感じた仮想上の理論なので、正確なデータはございませんが・・・
とまあ、以上の2台を乗った上で改めて検証するとこのシリウス2.0は、益々玄人向きな自転車だといえるのではないでしょうか?
時速40kmを超えてからの加速はフォースの方が圧倒的でしたが、このシリウスも同じくらいの速度域までは引っ張れる自転車でしたので、更に速いケイデンスを求められるのかも知れません。
乗り心地は間違いなく、今回のトンプソンの中では一番マイルドで良かったですけどね。
直進安定性より感じる安心感に関してもフォースの方が抜けていましたが、シリウスも十分レベルは高いと思います。
パイロットRC以外は基本的に乗り手を選ぶ自転車だなぁ・・・と感じましたが、乗り手を育てる要素は非常に高いです。
ペダリングスキルを向上したい人には是非トンプソンをオススメしたいですね~。
何度も自身のピナレロとフォースを乗り比べて、「やっぱりいいですね、このフォース!欲しいですねぇ~!」ってジェダイマスターになったK合様も絶賛!
是非フォースでレースに勝って下さい!
ちなみに以前東京のフィッツケリーというチームに所属していて、当時乗鞍で『打倒!村山氏』を掲げてヒルクライムレースを中心に頑張ってらっしゃった、屋部氏も現在トンプソンを愛用しているそうです。
そのクラスの人がわざわざ取扱店を探して選ぶって考えたら、なかなかすごくないですか?
ところでBMCのTMRを乗っているマサやんでさえ、「フォースがTMRと性格が似ているのは判ったんですけど、速度が乗ってくるポイントが全く違う。」と悔しがっていたのですが・・・
そのマサやんがH川様のエヴァディオ・ペガサスに乗させて頂いて・・・
「こんなに乗りやすい自転車があるなんて知らなかったです。やっぱり色々と乗ってみるもんですねぇ~。」と大興奮。
ペガサスは乗り方次第で性格が変わる自転車。
踏めば進み、攻めの走りもお手の物!
ゆっくり走れば何百kmでも楽々走れてしまう・・・そんな夢のような自転車。
反応の良さはカーボンバイクにも引けを取りません!
その変幻自在な面白さに惚れてしまったそうです。
以来次の自転車をペガサスにするか・・・
僕が「これが最強最速!」って推している同じくエヴァディオのバッカス01にするか・・・
メチャクチャ迷ってて、しかもすぐにでも欲しくてたまらないところまできているそうなんです。
写真は8月にフレーム売りで展示していたバッカスで、コストを抑える為にストックしていた旧型の105で組み上げたものです。
文字の色に合わせてブレーキキャリパーとスペーサー類を赤で揃えて組んだのですが、お客様もすごく喜んでくれて大切に乗って頂いてます。
この自転車は加速も鋭いですが、上りも速いです!
近々I藤様もスペシャル仕様のバッカス01で組み立てる予定ですので、それもあってマサやんも相当悩んでいる模様。
僕個人的には・・・
もう一度生産して欲しいのがこの初代ヴィーナス及びヴィーナスSLですね。
このフレームほどワクワクさせてくれた自転車は他にありません。
車で言うところのGC8型のインプレッサに乗っている気分でした。
思うがままに加速し、曲がって、止まる!
とことん振り回せる感じが最高に楽しかった。
また生産してくれないかなぁ~(懇願)
この日の試乗会で意外にも好評だったのが、Y田君のロードバイク!
紅葉の茶屋の女将さんに頂いたVIVALO製のヤマダサイクルオリジナルフレーム。
恐らくチューブはタンゲのNo.2だとは思いますが、これが乗ったら持った時の重さとは裏腹に、気持ちよく速度が伸びるのです。
そうそう!
やはり基本はスチールフレームっすよ!
この気持ち良さを知らずして、ハイスペックなフレームの良さなんて判るはずもないのです。
僕も今になって手放した3連勝・カタナにもう一度乗ってみたいと思います。
「あっ!ちょっとK合さん!いつまでも自転車を乗り回してないで、準備を手伝って下さい!そろそろパスタ教室の時間ですよ!」
「あ~。皆さん(準備)宜しくお願いします!」
「こら~!!」(怒)
次回ラスト!バレーナ・ピナイッティ(K合様)の、料理人としての真価をとくとご覧あれ!
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