そもそもこの週は色々ございました。
10月 8日の皆既月食の時は店の前が、塾生たちの観察場になってて賑やかでした。
携帯電話のカメラじゃこの程度の撮影が限界ですね(笑)
あと最近は夕焼けの綺麗な日が多く・・・
結構癒されますね。
しかし本当に日が短くなりました。そして夜は冷えますねぇ~。
実際連休明けくらいから急激に寒くなってきたように思えます。
それはそうと本題に戻りますが・・・
この連休に留美さんの学生時代の親友のA賀様が遊びに来まして・・・
「いやぁ~!先週来てくれたなら珍獣・・・いや、とってもユニークな人をお披露目できたんですけどねぇ~。」
「えっ?そうなんですか?珍獣・・・見たかったな。」
「でも今日は自称ガチオタでキモオタの御堂筋君が来ますよ。」
「御堂筋君って名前なんですか?」
「いや・・・そういう設定の人が来るという事にしときましょうか?」
「そんな適当な感じでいいんですか?」
「いつもそんな感じですよ。ちなみに一見クールでニヒルなイケメンなんですけどね。」
「えっ?イケメン?」
ちなみにA賀様は僕の知る限り、結構男前な性格の女性だったのですが、何か久々に会ったら女子力が上ってて・・・
2日前にも留美さんと2人でUSJに行き、ハリーポッターのアトラクションやハロウィンを楽しんで来られたのだとか。
ハリーポッター・・・あれは僕も見に行きたいなぁ~。
で、この日はH川様、H江様、Y崎様3号のポタリング部御三家と、S本様、N様2号、Y田君に加えて僕と留美さんとA賀様の・・・計9名。
「店長これは・・・。」
「ん?まあ・・・要するにそういう事なんでしょう。」
「なるほど・・・。」
そして迷うことなくシンズバーガーへ向かう。
実際のところA賀様がシンズバーガーのカードを見て、行きたそうにしていたので丁度よかったのです。
しかし一見スポーツが得意そうなA賀様でしたが、留美さん号(エスケープ改)を借りて乗ってはいるものの、所々で坂道を押して歩いてました。
随分久しぶりの自転車でしんどかったみたいです(笑)
ちなみに留美さんは今回エヴァ初号機(そういうカラーリングにカスタムしたフラットバーロード)で、A賀様を後ろからプッシュ!
するとA賀様、王子公園の上りは足を着かずに上りきれました。
「おっ!よく頑張ったね!」
「明後日以降、間違いなく筋肉痛になりそうです。」
「明後日って・・・(笑)若いねんから明日の間違いやろ?」
それはそうとここの上りでN様2号に挑もうという若者が・・・
もちろん今回のメンバーで言うところのY田君なんですが、前週にジェダイマスターやその他のメンバーに力の差を見せ付けられた事により、ますます火が付いたようで・・・
しかし上り始める手前からスピードアップしたN様2号に、ついていくのもギリギリな感じで・・・
ところがカーブを曲がって直線になったところでトラブル発生!
N様2号がスマホを落として割ってしまったのです(汗)
それでもすぐに拾って、めげずに勝負してましたけど・・・
今はまだ家の猫とじゃれるくらいの気持ちでY田君の挑戦を受けていますが・・・
いずれY田君も恐ろしく強くなるでしょう!
そうなる日が楽しみです。
そして王子公園を上ったところで周りを見渡したら、TREKのドマーネに乗って川向こうの坂道を上ってきた男性が・・・
「おはようございます!」
K南様でした。
これで10名となり、シンズの貸しきり状態はほぼ決定しました。
H江様が何だかしんどそう・・・
実は退院後のH江様は本当に体力が落ちていて、王子公園の上りでさえ息が上がる程酷かったのでしたが、最近は少しずつ回復しています。
でも先日一人で再度ドライブウェイを上って、ビーナスブリッジの駐車場を過ぎた、ゼブラゾーンの付近で心が折れて断念したそうです。
まあH江様が再度を走るのは、今回が初めての試みだったそうで、そういう意味では誰もが一度は味わう屈辱を経験した・・・だけの事なので、懲りずにまたチャレンジして欲しいですね。
僕も19歳の頃、初めて再度ドライブウェイを自転車で走った時は、同じ場所で嫌になって引き返した覚えがあります。
それ以降もビーナスブリッジを通過する瞬間、調子が良いか悪いかが判断できるので、悪いと思ったら即下山って感じでしたね。
そんな僕もいつの間にか山や坂道の魅力(魔力)に吸い寄せられて、坂バカ(坂道の奴隷)になった一人なので、きっとH江様もそうなる日が来ますよ・・・きっと(笑)
S本様もまったく同じような経験を持ってらっしゃったので・・・
「やっぱり多くの場合、最初はそこで大きな壁にぶち当たるんですよねぇ。」
って話で、「もしかしたら自分には坂道を克服する事ができないんじゃないか?」って、とても不安げにしていたH江様もホッとしていました。
別に速く走れなくたっていいんです。
楽しく上れるようになれば、きっと世界観が変わります。
またかくれんぼしている人がいます!
頭隠して~何とやらですね。
そしてまた楽しい時間はあっと言う間に過ぎるのであります。
その後、開店準備が終わった頃にS藤様がやってきました。
どうやらとうとうビンディングペダルにチャレンジしたらしく、この日の朝はまだ慣れないので迷惑をかけたくないって理由で不参加だったそうなんです。
ところがそれも慣れてきたそうで・・・
「ランチポタはしないんですか?」ってボソッと言ったのを、僕は聞き逃しませんでした。
「えっ?ランチポタ?」
そうなんです。この日は快晴で、きっとお店が忙しくなる事は目に見えていたのです。
そんな日にお店を抜ける訳にはいきません。
むしろ猫の手も借りたい状況になるかも知れません・・・
しかし、A賀様もせっかく来てますし・・・
「留美さん、一緒にランチポタ行ってきなよ!」って許可を出しました。
それでY崎様3号とH川様、S藤様にY田君、留美さんとA賀様の6名で11時頃からランチポタリングへ出発!
その直後から少し暇だったので、野口さんに休憩してもらっていたら、その20分後くらいから修理やら自転車を探しに来たお客様が一気に3組以上入り・・・
一人じゃ回せないので野口さんを呼んだら・・・
爆睡しててヘルプに間に合わない!
もうグダグダである・・・
ところで前から声を大にして言いたい事がある!
「自転車屋はパンク修理で儲かる!」とか「自転車が売れなくても修理で儲けている!」なんて言う奴がいるじゃないですか?
あれは本気でシバキたくなりますね。
何も考えていない奴の浅はかな意見だと解っていてもムカつきます。
ちなみに平均的なパンク修理1箇所の価格は、概ね1000~1200円であります。
そしてパンクなんてそこらでアホみたいに頻発するものでもありません。
大半は空気圧が低いまま自転車に乗っていて鉄屑やガラスを踏んだり、信号の段差でリム打ちする場合のみで、それ以外は悪戯によるもの。
更にパンクしました~!って来るお客様の30%くらいは虫ゴムの劣化によるものなので、その場合だと虫ゴムを新しいものに交換するだけ、或いは水調べまでする事も踏まえて300円~500円程度の修理代ですよ。
次に考えて頂きたいのは当店みたいにテナントを借りているようなお店だと家賃が発生し、光熱費等も一般家庭の3倍以上かかるという事実。
そこに人件費や各種保険代、銀行への返済と仕入れの運転資金・・・
そういったもろもろを考えた場合に、果たして修理代だけで成り立つのかって話ですよ。
特に当店の場合はパンク修理1箇所800円で追加1箇所につき200円ですが、リム打ちパンクのような近い距離で2箇所の穴が空いているようなケースは、パッチ1枚で塞ぐようにしているので、お客様の出費をいたずらに増やすような修理はしていません。
そこで計算して下さい!
仮に販売は一切しないとして、パンク修理だけで売上をまかなうとしましょう!
その場合売上の1割は修理用部品の仕入れ代金と計算します。(つまり9割が粗利)
次にテナント代や人件費などもろもろを支払って、純利益がプラスマイナス0の売上を設定します。
それにより月間100万円の売上がボーダーラインだったとしましょう。
全体の30%が500円の修理代で、残りが800円。そして月間の営業日が26日だと考えて、一日平均何件のパンク修理件数を受けないとならないでしょうか?
計算すると1日あたり最低でも54~55件のパンク修理を受けないと、たちまち赤字になるという事です。
加えて言えばパンク修理にかかる時間ですが、5分で終わるものもあれば、構造上の問題や、タイヤ及びチューブの状態、スライム等入っている場合など、そういった条件次第では20分くらい要する場合もあります。
手を洗ってレジで清算する時間も計算すると、パンク修理1回につき平均15分かかるものとして考えて下さい。
1日にパンク修理55件こなすのに何時間かかりますか?
答えは13時間と45分です。
2人で分担したとして1人あたり約7時間、立て続けに毎日パンク修理し続けていないと店は潰れるんです。
確かに常時2人いれば1時間の休憩を入れても、1日8時間の勤務時間内では間に合うでしょう。
しかしここで考えて下さい。
残った1人あたり1時間の余力で計8件のパンク修理を受けたとしましょう。
それだけ目一杯頑張ったとしても、月間の純利益はたったの13万円強ですよ?
つまり個人商店なので、本来給料というものが存在しない経営者の、実質的な給料分が13万円って事になります。
それだけ頑張ってもバイトの給料にも負けちゃうなんて考えたら、全く割りに合いませんよね?
で、それより何より・・・
そもそも毎日54件~63件ものパンク修理が立て続けに来ると思いますか?
そこでしょまず?
周辺で大量の無差別タイヤ穴あけ事件でも起こらない限り、有り得ないような数字ですよ。
そして修理工賃は自転車屋も車屋も、基本1分100円の計算が適正とされています。
それでも当店のようにパンク修理の場合、平均15分で作業できるけど、頑張れば8分でおさまるものと考えて800円というような値段のつけ方をしている場合もある事を考えると、それでも修理工賃をもっと安くしてくれとかって言うような人などについては、本来はバカにしてるのか?って言いたくなるような話なんですよ。
部品や商品にはお金を払うけど、人件費はサービスしろっていう考え方は、人が働いて給料をもらう事そのものを否定されているような話になるので、あまりいい気はしません。
それでも修理代が高いだの、安いだのって話はどこにでもありまして。
僕らも自分が消費者の気持ちになった時に、少しでも安かったら嬉しいと思うから低く設定するんですけどね・・・
要するにどれほど技術が優れていたとしても、自転車屋が修理だけで儲かるなんて話は嘘です!
辛うじてそれが成り立つのは持ち家(店)で営業していて、尚且つ立地条件がずば抜けていい場合、或いは田舎の一軒だけの専門店であるって事が条件として必須な訳なんですよ。
なんでこんな話をしたかというと・・・
つまりは・・・自転車を買ってくれそうな親子と、カップルのお客様を逃がしてまで、パンク修理のお客様の対応をせざるを得なかったこの時の辛さをつい思い出して、やり切れない気分になってしまったんですね。
結局自転車なり部品なりを売らなきゃ、自転車屋は売上を満足に作れないって事なんですよ。
それですら自転車業界は仕入れの金額が異常に高いので、ロットごと大量に購入できるような大手チェーン店でも無い限り、激安販売なんてしたくても滅多に出来ませんし。
だから当店みたいな弱小店舗は、どこまでいっても人対人の接客が命ですし、自転車の修理や組み付けの際も、痒い所に手が届くようなセッティングを加えてあげたり・・・
それで信頼を得るようにするしか武器が無いんです。
それだけに「こら野口~っ!もっとシャキシャキ動け~!もっとゆっくり丁寧に、痒い所に手が届くような接客をしろ~っ!」って檄を飛ばすしかないですね。
ちょっとイライラし過ぎて疲れた僕は、Y崎様3号と店先で軽くティータイム。
Y崎様3号もお店を経営していた過去があるので、そういう話も屈託無く出来るんですね。
2人して「ホンマやってられませんよ~!」って笑ったら、少し肩が軽くなりました。
するとこれは・・・
近所の『敏馬神社(みぬめじんじゃ)』の秋祭りの神輿でしょうか?
御祭神が敏馬神という女神様らしく・・・
ここの神社の前を通ったら、女神に嫉妬された夫婦やカップルは別れるのだとか・・・
あぁ、そう言われてみたら心当たりがいっぱい・・・(笑)
他にも天照皇大神を祀ってらっしゃるとかで、なるほど・・・それもあって毎年賑やかな祭を催している訳なんですねぇ。納得。
ああ・・・何か楽しい事でも考えないと本当にやってられないなぁ~。
という訳で、そろそろ11月末予定のサイクリングの概要を発表します。
近日請うご期待!
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