この日の走行会は正直・・・家に帰りたくなった。
疲れるのは間違いない面子が揃ったのである!
西宮のスーパー高校生コンビのT口君&A部君。そしてユル原君、マサやん、ヒデさん。
もう僕が先頭を引いていたんじゃ物足りないんじゃないの?って言いたくなるレベル。
そこに僕以外にH川様が、ある意味被害者として参加(笑)
そして初参加の中学生M上君。
以上8名での出走となった。
僕としては初参加の中学生の為にも・・・という大義名分でノンビリ走らせて頂きたい!
M上君は真面目に保護者同意のサインを持参して参加。
しかしTREKのロードに乗っているまでは良かったが・・・
整備が微妙で、特にタイヤはそろそろ限界?
「メンテナンスにお金はかかるけど、命に関わる事やからご両親には相談しておくんだよ!」
とだけアドバイスしてスタート!
「今日はゆるーく平地メインでインターバルを楽しみましょう!」
とりあえず兵庫区の松原付近までは軽くウォーミングアップで流す。
それでも多少の強弱をつけて走っているので、中学生程度の体力だと大変かな?って思いながら様子を見るが、ちゃんとついて来ている。
兵庫区から長田区へ入る際、JR和田岬線の上を跨ぐ2号線の橋で軽く揺さぶりのアタック!
ユル原君と西宮コンビはさすがに速い!ヒデさんと共にピッタリついて来る。
マサやんは様子を見ながらなのか、後ろから抑えて走っているのが判る。
新湊川の信号で捕まった後、板宿の南まで時速45~50kmのペースで揺さぶる。
新長田付近で「ついて来れそうかい?」って聞いたら、しんどそうでしたがM上君は「大丈夫です!」と答えました。
「そうなんや!じゃあもう少しスピード上げちゃっても行ける感じ?」
「はい。行けると思います。」
この一言で僕の度S根性が前面に出てきました。
なんなら塩屋まで50km/hキープで走っちゃおうか?っていうくらいの感じでしたが・・・
塩屋を過ぎて滝の茶屋からジェームス山に上る予定でいたので、鷹取からJR須磨駅前までは時速40~45km程度のペースで流して、とりあえずローソンで休憩。
ここまで休憩もなく、後半に従ってペースを上げた事もあり、さすがに中学生のM上君は噴き出すように汗をかいてヘトヘトになっていました。
「ちょっとはこたえてきた感じかな?」
「あ、はい・・・結構ヤバイ感じです。」
「そうかぁ~。じゃあ少しペースを抑えた方がいいかな?」
「ああ・・・お願いします。」
それにしても須磨駅前の2号線西向きのローソンが、間も無く閉店って聞いて少し寂しかったです。
レジのおねえさんの対応がキビキビしていて最高でした。
そして向かいの道路でバス待ちしている女子高生が、行列をなして並んでいる・・・
バスに乗り込んだ女子高生に手を振るA部君!
A部君もかなりのゆるキャラですが、結構なイケメンですので・・・そんな事をしていても違和感が無いという・・・
女の子にモテたくて仕方が無い・・・そんなマサやんも頑張れ!(笑)
そして休憩を終えて再出発をしようとした僕にマサやんが・・・
「店長!そういえば・・・これからもしかしてあそこ上るんですか?」
「あそこってどこ?」
「前にピナ祭りでピナイさんを・・・(ケチョンケチョンにした)」
「ああ!一の谷?行かないよ!今日の予定には入れてない!」
「え~っ!そうなんですか?」
「えっ?何?行きたいの?」
「いやっ・・・何となく行くのかなぁ~って・・・」
「じゃあ行ってもいいよ。」
「違うんです!そういう事じゃないんです。僕はあんな強烈な坂は走りたくないんです。」
「ああ・・・そうなん?まあ・・・じゃあとりあえずこんな坂道もあるよ!的な感じでM上君に見せてあげるだけにしようか?」
「いやいや・・・そんな事言って、そこに行ったら絶対に走るでしょ?」
「何でやねん!俺も走りたくないよあんな坂!それとも何か?マサやんそれって走れと俺に振っているんじゃないの?」
「振ってませんよ!僕は走りたくないので・・・」
そんな面倒臭いやり取りをする事約2分。
結局そうなる運命だったのかも知れません。
そもそも新人が入ったら洗礼の儀式として、激坂でもがいてもらうのはある意味うちのルール。
来るべくして来たって感じ。
一の谷の壁を前にして「うわっ!なんですかこの坂道は?」と驚いていたものの・・・
「どうM上君?こんな坂道上ってみたいとか思ったりする?」
「ああ・・・ちょっと上ってみたいですね・・・」
しばしの沈黙。
「上りたいんか~い!・・・はぁ~っ、マジかぁ~。」
心の準備は出来てなかったけど・・・
「よし!じゃあこれがM上君の洗礼式やね!」ってスタート。
前輪が浮きそうになるくらいの激坂です。
これは上り切って下山する途中で撮影。
如何に急峻な登坂かがよく判る1枚です。
しかし心なしかM上君の表情が満足感で嬉しそうに見えます。
初めてで、しかもフラットペダルなのに、ちゃんと足を着かずに最後まで上れたので、そういう意味では素晴らしいガッツの持ち主です。
H川様にしてみれば、今日はゆるく走ると言いながら、これのどこがゆるいんだ?とクレームを出したいくらいじゃないかと・・・
なのでここから塩屋まではノンビリと走る事にしました。
それにしても2号線を走るライダーは挨拶しない人が多いなぁ~。
一人でストイックに走っているにしても、それはエチケットだから気持ちよく返して欲しいものです。
そしてそんな最中事件が・・・
相変わらず工事中の塩屋駅周辺。
道路幅が狭くなっている箇所もあるので。僕らも縦1列で慎重に走っていたら・・・
後ろから追い抜きの声掛けも挨拶すらもなく、突然猛スピードで最後尾のマサやんを抜いて行ったロードバイクが、速度を上げようとしたH川様の直前に無理やり割り込んで、それによってH川様がバランスを崩し、あわや落車するところだったのです。
これには温厚なマサやんも完全にブチ切れたらしく・・・
「ちょっと待てよ!何か一言くらい言う事無いんかい!」と追いかけるも、気付かないフリをしてその人は逃げる・・・
何だかよく解らないが、その猛追撃に感化されて、今度はユル原君が反応して追いかける。
横から挨拶もなく、いきなり猛スピードで抜いていく3人に驚いた僕でしたが、間も無く右折の予定だったので・・・
「残ったメンバーは次の信号で待機~っ!僕はあの2人を回収してきます!」と追走!
時速52kmまで上げて追いつき・・・
「オーイ!行き過ぎや~!一体何があったんや?」
その時・・・怒り心頭のマサやんは理由を教えてくれませんでしたが、後で理由を聞いて僕も腹が立って・・・
「そんなんやったら、あそこで大声で捕まえるように言ってくれたら捕まえたやん!あの程度のスピード余裕やったやろ?マナーの大切さっていうものをそいつの身体に叩き込んでやったらよかったのに!」
人と関わりたくないから、そっと走らせて欲しいって人もいるかも知れない。
しかしお互いの安全を確保する意味でも、追い抜きをかける時は声掛けをするのがエチケットだ!
挨拶をすれば長距離を走ってしんどい中でも、お互い気分よく走れたりするではないか!
それが出来ない人には自転車で走ってもらいたくない!
これは僕の本音です。
僕はヨーロッパで130年余り国技とされているサイクルスポーツを、ここ日本でもメジャースポーツとして国民の7割以上に認識してもらいたい!そんな事を考えている1人ではございますが・・・
そんなマナーの悪いサイクリストには、決して頭数に入ってもらいたくはないのです。
自転車人口が増えれば僕らのような商売はますます繁盛するかも知れません。
しかしそんな身勝手なサイクリストには、いくら大金を積まれても僕は自転車を作ってあげたり、売ったりしたくはありません。修理もゴメンです。
なのでちゃんとできるサイクリストの皆さんで、そういう人たちを一人でも多く気付かせてあげるなり協力し合って、是非誰もが気持ちよく走り、挨拶を交わせるような環境を作っていきましょう!
それが純粋に自転車とサイクルスポーツを愛する一人としての僕の願いです。
この日好敵手としてバトルを広げた2人の自転車・・・
A部君はふわっとした雰囲気でゆるいんですけど・・・走りの鋭さは天性の素質を秘めています。
マサやんも走りの質は天才肌。
上りはA部君、平地はマサやんに軍配が上がる。
どちらもいい勝負。
T口君もすごく速いのですが、心身のコンディショニングがデリケートで、安定感にやや難が・・・
いずれにしても今後の成長が楽しみなメンバーばかりです。
ジェームス山から奥須磨公園へ抜けた我々は、離宮道を下って・・・
無事開店5分前に帰着致しました!
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