2014年2月3日月曜日

ランサーエボリューションVSインプレッサ

自転車屋のブログやのになんで?って思われるかも知れません。

でも僕がチャリキチにして無類の車好きだとすれば・・・

たまにはこんな番外編もあったっていいですよね?


『ランエボVSインプレッサ』


ちょっとでもスポーツカーに精通している人なら、必ずといっていいほど耳にするワードじゃないですか?

『フェラーリVSポルシェVSランボルギーニ』のように、永遠のライバル的な比喩として多くの方に知られています。



それではなぜランサーエボリューション(以後ランエボ)とインプレッサは比較されるのか?

(1)どちらもWRC(ワールドラリーチャンピオンシップ)で、数々のタイトルを獲得した、世界最強最速のラリーカーである。

(2)そのラリーカーをベースに、三菱とスバルがお互いのプライドを賭けて市販車にラインナップしたフルタイム4WDである。

(3)どちらも新車車両価格が300万円程度なのに、その走行性能やメカニズムは1000万円オーバーのスーパーカーに匹敵する性能。

(4)どちらも排気量は2000ccしかないが、ゼロ発進の加速の鋭さはフェラーリ以上に過激。世界最速の2リッターカーと云われている。(厳密には1300ccしかないが、RX-7も2リッターカークラスとしては世界最速を争う車の一つ)

(5)どちらかがバージョンアップしてマイナーチェンジをすれば、もう片方も必ずバージョンアップして競い合う・・・そんなメーカー対メーカーの熾烈なバトルが13年も続いた事実が、もはや伝説として語り草になっている。

ざっくりと言えばそんな理由から比較されている訳ですね。





次にそれぞれの特徴を比較する。

(1)ぱっと見・・・ランエボはガンダムで、インプレッサSTiバージョンは戦闘機。

(2)バージョン・・・ランエボは1~10まであり、フル装備のGSRと、競技ベース車両のRSが存在する。またランエボ6にのみトミ・マキネン仕様(別名エボ6.5)という特別仕様車が存在する。
インプレッサSTiは初代のGC8がバージョン1~6とあり、競技ベース車両のRAがある。更にバージョン3以降には、2ドアクーペのタイプRというラインナップがあり、また限定仕様車のリミテッドも用意されている。2代目のGDBもA型~G型まで存在し、それぞれライトの形状からA~B型は丸目、C~E型は涙目、F~G型は鷹目というような通称で呼ばれている。現行型の3代目GRBは5ドアハッチバックとなり大幅にイメージを変えたものの、C型より4ドアセダンのGVBが追加でラインナップ。

(3)エンジンユニット・・・ランエボは直列4気筒の横置きエンジンなのに対して、インプレッサは水平対向4気筒の縦置きエンジンである。この違いによる特徴の違いは、ランエボがFF(フロントエンジン&フロントドライブ)駆動車をベースに、無理やり4WDにした感じなので重量が重い。しかも上下に伸びる直列4気筒なので、地面に対してエンジンの重心の位置が高い。それに対しインプレッサの場合ピストンが左右に2本ずつ、真横に水平に拡がるように動くエンジンで、更に縦置きエンジンと同じレイアウトで駆動系と直結している為、余分なパーツが無い分軽量である。しかも水平対向エンジンは地面に水平に、車体の一番低い位置にピストン部分がある為非常に重心が低く、それが恐ろしいまでの安定感を演出している。

(4)駆動系・・・どちらもフルタイム4WD。ただしランエボは4以降の車体にはAYC(アクティブヨーコントローラー)が搭載され、フロントヘビーでアンダーステアが出やすく曲がらない車を、無理矢理コンピューター制御で曲がるように作られている。この電子制御装置こそが三菱の真骨頂である。それに対してインプレッサはスポーツABSのみで駆動系をサポート。これは世界でも唯一と言っていい程、優れた前後重量バランスの生み出す、天然のコントロール性能ならではの余裕である。ちなみにインプレッサにはグレードによって、DCCD(ドライバーズコントロールセンターデフ)という装置が搭載されており、これは前後タイヤのトルクバランスを50:50から、最大30:70まで、手元のダイヤルで調整できるという優れものである。

(5)ボディ・・・ランエボはランサーのボディをベースに5以降はワイドトレッド化している。正直ボディ剛性はそれほど高くないので、フレームやメンバーの補強は必須だが、あまり剛性を上げ過ぎると本来の曲がらない車になってしまうので、エンジンルームの軽量化や足回りの味付けでバランスを調整する必要がある。それに対しインプレッサは重量バランスがいいだけでなく、ボディ剛性もクラストップの優等生である。よって特に補強しなくても十分な剛性と運動性を発揮する。

(6)足回り・・・ランエボはフロントヘビーなの上にホイールベースも長いので、徐行時の回転半径は大きく、ワインディング走行ではアンダーステアが出やすい(上級者にはAYCの反応が遅過ぎて使えない)。それに対するインプレッサは最小回転半径も小さく街乗りでも扱いやすいうえ、足回りの味付けには定評があるスバル特有の、弱アンダー気味な特性により、タイヤのグリップ限界域におけるコントロール性が非常に高い。

(7)チューニング・・・ランエボ9までの4G63エンジンは非常に耐久性が高く、600馬力程度までのパワーアップには十分耐えられるベースがある。それよりはAYCをキャンセルするか否かが争点となるのだが、腕に自信のある方は是非AYCキャンセルをオススメする。エンジンルームはまずバッテリーの小型化とレイアウト変更・・・及びボンネットのカーボン化など、前後重量バランスを意識した軽量化がオススメ。尚雨水が浸入しやすいエンジンルームなので、エキゾーストマニホールド周辺の部品など防錆対策も欠かせない。インプレッサは簡単なボディ補強と、リアスタビライザーの強化だけで抜群のコントロール反応性が生まれるので、それを制御できるタイヤとサスペンションが必要。冷間鍛造ピストンが組まれたエンジンは長寿なので、20万kmはオーバーホールしなくても大丈夫だが、大口径のピストンは熱量が高く、GC8で360馬力程度、GDB以降で500馬力程度までのパワーアップが推奨。また冷却対策には事欠かないので、前置きインタークーラーは是非導入したいポイント。

(8)弱点・・・ランエボは重量バランスの悪さとボディ剛性があまり高くない。パーツの劣化が激しいのも気になる。ランエボの特権ともいうべきAYCですが、僕は要らないと思う。しかし下手にAYCをキャンセルすると、実用域でのトルクが無駄に高いうえ、アクセルのレスポンスにムラがある為か、やたらと車体が暴れそうになる。チューニングパーツはインプレッサ程種類が多くない。特に個体数の少ない3以前と5~6用のパーツは希少なので値段も高い。インプレッサはエンジンルームに隙間がほとんどないので、いちいちエンジンを降ろさないとできない作業も多く、メンテナンス工賃が高くつく(タイミングベルトやプラグの交換にかかる工賃が通常の倍以上である)のが残念。また水平対向エンジンはタイミングベルトが長いので伸びやすい。エンジンのタペット部分からオイルが漏れやすいので対策が必要。冬場の暖気運転は念入りに(冬場だけ粘度の低いオイルにすると楽)する必要がある。センターデフが弱いのでステアリングを10秒以上全開で切ってはいけない。GDBのD型まではホイールナットのPCD径が100mmしかないので、ハブベアリングへの負担が大きくて破損しやすい。



まあ大きくこんな感じです。




なぜそんなに知っているかというと僕はGC8型インプレッサを3台、ランエボ5と乗り継いできているので、雑誌で覚えた知識だけではなく、リアルに自分でチューニング及びDIYしているわけなんです。

現在はランエボ5に乗っていますが、どちらが好きかと聞かれたら、迷わずインプレッサと答えます。それもGC8後期型限定です。

正直GRBやGVBといった、トヨタ臭漂う最新型のインプレッサには全く興味がありません。

そもそもアクセルが電子制御スロットルになっている時点でつまらない!

ランエボ10も然りだが、新しい車はコンピューターチューニングがしにくいのが難点。しかもマフラーだけでも装着に対する規制がうるさい。

やはり2000年前後までの車が、乗ってもいじっても一番面白いです。



そもそもなんで今回こんなネタを書いたかというと・・・

1月26日(日)に親戚の結婚式が長野県上田市で行われた為、25日(土)の夜からランエボでひとっ走り行って来た訳なんですよ。

まあ年末に事故でバンパーが真っ二つになり・・・

オイルクーラーが押されてへしゃげ、ラジエターにまでダメージがおよび・・・

フロントフェンダーも破損し、右ヘッドランプ&コーナーランプも破損。

そんな車をとりあえず走れるようにしなければならないのですが、保険金はまだ下りていないので、できるだけ予算をかけずに補修しました。

修理は後日改めて行ないます!



しかし頑張りましたよ。


25日の閉店時間くらいから雨が降り始め・・・

雨の中、店前の道路の路側帯で、バンパーの脱着&修正とフェンダーの修正、ライトのHID化をしました。


ビフォーですが、なかなかエグイでしょ?

幸いフレームまでは入らなかったので良かったです。

これを即席で・・・

どうですか?

遠目にパッと見ただけじゃ判らないくらいには直ったでしょ?

フロントバンパーをがっちり固定する為に、写真では判りませんが、ラジエタークーリングパネルでずれないよう工夫しています。

HIDも少し控えめの6000ケルビンですが、十分明るくなりました。

保険の手続きが終わり次第、さっさと直したいです。



ところでこのランエボ・・・

確かにエアフロレス化し、パワーFC(フルコンピューター)の制御でブーストアップを施してあるのでパワフルで面白い車ですが、アイドリングがなかなか安定しません。

しかも事故のダメージでウォーターポンプも損傷していて、余計にカタカタと暴れる。

クーリングパネルを着けて更に冷却効果が上り、高速道路では水温が下がる傾向に・・・

以上の条件があるとはいえ・・・

高速道路を走って長野県松本まで走った燃費が、たったのリッター7km!!

3500回転以上回すと、面白いくらい燃料が減っていくのが、燃料計の針の動きで判る。

なので常に3400回転以下でシフトアップし、2800回転以上でクラッチを繋いで・・・

できるだけトルクの負担を抑えてもリッター8km行くかどうか。

街乗りだとたちまちリッター5km以下になる事も・・・

それでも目一杯車の性能を引き出して走れるなら、全然構わないのだが、そういう走りをしようとするとたちまちリッター5km以下になるので、常に単調な運転で走らないとならず・・・

道中すごく眠かった訳です。

GC8のインプレッサでしたら、リミッターカットもしていない吸排気チューンのみの車体ですと、どんなにエンジンをぶん回してもリッター9.8~10.3kmだった覚えがあります。

更にブースト1.4で最大出力400馬力オーバーにしていたGC8の、STiバージョン5タイプRAリミテッドに乗っていた時でさえ、サーキットの直線で時速270kmまで引っ張る走りをしてもリッター7.8kmだったんですよね。

そう考えるとランエボって、燃費は悪いしストレスの溜まる車だな~って感じる訳ですよ。

誰か同じランエボ乗りが周りにいたら、是非情報交換して、もう少し実用的な車にチューニングしたいものであります。

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