2021年8月21日土曜日

東京五輪応援の旅7月25日(日) ~その3~ 須走から大町まで中部・東海大返し!

劇的だったレースを終え、すかさず帰り支度!



感動の表彰式を見たい気持ちはやまやまだったが、バスの時間が18:10なのである。


現在17:22だが・・・すぐに行列になるだろう。


そうなんです!


結果的には歴史的瞬間に立ち会えて良かったのですが、本当は会場の雰囲気を楽しんで、須走まで選手団が走って来たのを観たら、すぐにでもここを発とうと思っていたのである。


16時半に現地を出発して17時過ぎに駐車場から出発して・・・


交通整理の状況次第では渋滞も予想されるので、東富士五湖道路が無理なら清水から中部横断自動車道で身延~下部経由で中央道の双葉JCTを目指すルートもシミュレーションし、大町温泉郷に19:30頃までにつく見込みで予定していた。


温泉旅館の夕食は20:00スタートがラストなので、MAXで30分のアドバンテージしかない。


ところが富士スピードウェイからは出る事も許されない缶詰め状態だと当日知って、旅館には夕食の時間には間に合いそうもないので夕食のみキャンセルを伝えたのですが・・・


もちろん当日なので夕食代もしっかり、100%キャンセル料金として取られます!(涙)


お刺身の船盛とか豪華な夕食を予約していたので残念で仕方が無いというか・・・


結局バスが出発したのが18:15だったので、下手をすれば大町到着が22:00頃になる計算だ。


山の事で頭がいっぱいだった僕は少し甘く計算し過ぎていたので、富士スピードウェイ周辺の通行止め区間やタクシーを呼べるか否かをリサーチし切れていなかったのである。



シャトルバスの移動中、ようやく雲が晴れて富士山の姿が見えるようになった。


そしてヤバい交差点を右折する。(笑)


裾野バイパスから駒門工業団地に入る交差点の名前が『矢場居』というのでシャレで撮ってみました。


実際にこのコロナのご時世で晩御飯をどこで食べるのか?


それで大町温泉郷にはいったい何時にチェックインできるのか?


考えただけでヤバいです。(汗)


結局ナビで道路の混み具合を確認したらどこも流れはありそうだったので、須走へ戻って東富士五湖道路を利用します。(本当は久々に籠坂峠を越えて国道138号線を走りたかったが時間的にゆとりが無かった)


ここで問題!


貴方なら東富士五湖道路からそのまま中央道河口湖線を大月JCTまで走って中央道の本線に合流しますか?それとも富士吉田出口で一旦有料自動車道を降りて、国道137号線の御坂みちを下山して中央道一宮御坂ICから中央道に乗りますか?


さあどっちのルートを選びます?


これ道路の混み具合にもよるし絶対ではないのですが、実は後者の方が早かったりします。


確かに若かりし日にインプレッサで山梨県内の峠という峠道を散々走り回っていた過去があるので、どうせターマックラリーの如く飛ばしていたからなんだろ?って思われがちなのですが、概ね地元の車のペースに合わせて走っていても後者の方が気持ち早いか、ほぼ同着くらいの感じなので、それであれば無駄に走行距離を伸ばしてまで有料道路を使う必要が無いという事で、今回は御坂みちを下りました。


御坂みちを走っているとまた旅行会社時代の事をたくさん思い出します。


今回は河口湖大橋を渡りましたが、船津浜にある河口湖荘の若社長とは今でもお付き合いがあります。


河口湖荘は団体バスツアーのお客様が多いので、どうしても料理の評価とかで目立った評価を得られていないのですが、本来は食材選びから手抜きの無いお店で、河口湖畔という山中の立地にありながら、本来苦手なはずのお刺身系も思わず「これってどこで仕入れてるんですか?」って聞き返したくなるくらい鮮度もクオリティも素晴らしい食材を使っていた事を記憶しています。


実は過去に河口湖荘で料理写真の撮影も兼ねて、ツアーに採用するメニューと同じお昼ご飯を頂いた事があるのですが、前夜に毎日築地で仕入れをしているという高級すし店で食べた記憶のまま行ったので、これって仕入れ先が同じじゃないのか?って思えるくらい良い魚を使っていたのと、刺身の切り口の光沢を見ただけで包丁の手入れや切れ味もさながら、板前さんの腕もかなりのものだと感じました。


河口湖の美術館街も懐かしい。

当時付き合いのあった施設とすれば『UKAI河口湖オルゴールの森美術館』(現・河口湖音楽と森の美術館)などもそうですが、個人的には『木ノ花美術館』との付き合いの方が思い入れが強い。


ネコ好きならダヤンの世界(わちふぃーるど)に癒しを感じるはず。


5月頃まではイチゴパフェ等も楽しめるので、河口湖越しの富士山の景色も相まって最高にリラックスできる場所である。


当時料金の交渉が折り合いつかなくて利用できなかったが、『久保田一竹美術館』も個人的には好きだ。


山中湖と河口湖は本当に美術館が多いので退屈しないですよ。


1週間くらい滞在したらのんびりと羽根を伸ばせそうな気がします!


そして新御坂トンネルを抜けた急カーブの先にあるパーキングは、よく営業中に時間調整で昼寝をしたり、夜に峠道を走り疲れて車中泊をした場所でもあります。


御坂みちの周辺の農園は大きくはないけど、優しいおじいちゃんやおばあちゃんが経営しているブドウ農園が多いです。


少し外れにある『岩田フルーツ農園』は、農園の規模に対して僕の扱うツアーの集客規模の方が大き過ぎたので、結果的には契約できなかったのですが、真夏の炎天下で真っ黒に日焼けしながらスーツ姿で農園という農園を走り回っていた僕と後輩の2人に冷えた巨峰やピオーネを御馳走して下さり「こんな炎天下の中ご苦労様です。」って美味しい桃のお土産まで持たせて下さった神様のようなお店です。


当時「こちらの条件に合わせてくれる新規のブドウ農園を少なくとも2件以上は契約取って来い!それができるまでは絶対に大阪に帰って来るな!」と鬼上司の指令を受けて、後輩と2人「そんな金額で落とせるものならお前がやってみろ!無茶苦茶にも程があるわ!」って上司に対する文句を愚痴りながら気温36度にもなる炎天下の中、農園から農園へ駆けずり回ったという今だから笑える辛い記憶。


でも行く先々で親切にしてもらえて・・・あの時は本当に嬉しくて涙が出そうだった。


もちろんそんな優しい農園ばかりではなく・・・


御坂で最大級と言われるある農園では「そんな料金で巨峰狩りをやらせろとか、お前ら頭おかしいんか?」って、ボロカスに言われて追い返されましたが、悔しいのでその斜め向かいの東邦観光園と契約を結び、当て付けのように果物狩りの期間は毎月コンスタントに50台以上(多い月で100台程)のバスを送り込んでお土産の売上にも貢献し・・・奴らはさぞかし悔しがった事だろうと思います。(笑)


実は前日の朝から後輩の運転する車で山梨に向かっていたのだが、その後輩がやらかしたミスでせっかく諏訪湖付近まで来ていたのに上司から「今すぐ大阪に戻って来い!」と呼び戻され、僕も一緒に連帯責任で怒鳴りつけられて・・・夕方から再出発。


その夜は山中湖ホテルで営業の打ち合わせ及び宿泊予定だったのですが、後輩が疲れ切って御坂みちを上る集中力がないって話で高速を走り続けたら河口湖線でまさかのガス欠。


満天の星空と富士山のシルエットを2人で眺めながら「俺らこんなところで何やっとんやろうなぁ~。」って、JAFが助けに来るまで1時間近くも高速道路脇でたそがれていた。


ホテルに着いた頃には既に日にちが変わっていたなぁ~。


僕も後輩もぐったり疲れ切った翌朝から2日間かけて100軒近い農園をほとんど飛び込み営業で回り、何とか合計で3件の契約を取って帰ったのに上司からは「その程度で褒めてもらえると思うなよ。」って言われて「くそっ!アイツいつか絶対にしばいたる~!」って思いながら頑張っていた思い出。


久々に山梨県内を走ると一人で自分の存在価値を探して放浪していた頃や、旅行会社時代の色々な情景が蘇ってきて・・・ついニヤニヤしながら窓の外を見入ってしまいます。


僕にとって山梨県は長野県や福井県に次いで第二の故郷的な場所なんです。(その後に岐阜県や岡山県が加わります)


一宮御坂ICから中央道に乗って、『中央道原PA』で夕食タイム。


ここ旅行会社時代、よく添乗員から「今ちゅうおうどうげんにいるんですけど・・・」って電話がかかってきて「えっ?何処って?それ・・・ちゅうおうどう はらパーキングの事か?」って聞き返す事が多かったという場所。(笑)


新しい看板を見ると『中央道 原PA』と間を空けていたり文字の大きさを変えるなどしている様子からも、似たような案件の相談やクレームが多かったんだろうな。(汗)


ここでソフトクリームまで食べて寛ぎ、そこから大町まではノンストップで走り続けました。


駒門を19:00過ぎに出発して原村で夕食を食べた事を考えると、まあまあ頑張ったと思うんですけど・・・


大町温泉郷に22:15到着!


地元スペシャルの最短ルートを走ったので、ナビの予想タイムより1時間くらいは短縮しました。



僕が温泉に入る頃には貸し切りでした。(笑)


しかしコロナ渦とはいえ、旅行で出かけている人は多かったように思えます。


この宿は以前、当店主催の『安曇野サイクリングツアー』で宿泊した『黒部ビューホテル』ですが、この日の予約はそこそこ埋まっていたはずです。


まあ0時に消灯するって言われているのに23:30に入浴するとか・・・そもそもそこが問題か。


でも貸し切りで露天風呂も広々使えて気持ち良かったです!


そして次回からいよいよ北アルプスの後立山連峰に入山致します!!

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