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2018年4月24日火曜日
2017年11月・・・その5『原点と試み』
5周年記念イベントは天候に恵まれなかったけれど、M簱君と山ちゃんの2人が前向きに頑張ってくれたことに対するご褒美で、二人に電動RCカーの車体キットをプレゼントしました。
写真は天気が悪くて暇だったので、本来は営業時間なのですが、お客様が来店するまでは組み立てていいよ!って作らせている時の様子です。
これには理由と意図があります。
僕と同じ昭和生まれの世代って、子供の頃は模型屋さんで飾ってあるジオラマやラジコンに目を輝かせ、心躍ったじゃないですか?
勿論そんなものに興味も湧かなかったって人もいるかも知れませんが、自分でセンスが無いと感じて途中で組み立てを諦めた人も含めて、大半の人が模型やミニチュアに興味を抱いたであろうと思うのです。
僕もガンプラやロボダッチに始まって、戦闘機や戦艦、お城や自動車のプラモデルなどあれこれ作ったものです。
幼稚園児の頃は組み立てだけでも満足していましたが、小学生になる頃には『プラモ狂四郎』の影響もあってカラーリングやデカール、パテやプラ板を使った改造、ジオラマ造りまでやり始めた覚えがあります。
僕の家は父親が多趣味だったせいもあって、模型作りの他にも昆虫採集や天体観測、山登りや釣り、野球、ボクシング、空手など、色々経験させてもらったのですが・・・
最近の子供たちって趣味が少ない人・・・多いですよね?
他にも例えば・・・コイン(古銭)や切手の採集や、ビックリマンやプロ野球カード、めんこやキン肉マン消しゴム、旅行先で購入したキーホルダーのコレクションとか・・・
ファミコンが我が家に仲間入りするまでは、ゲームウォッチのコレクションも随分と買い集めていました。
今思い出しただけでも昭和の時代に結構あれこれ本気で手を出していた事を考えると、最近の子供たちってどうして何にも知らない子が多いの?って思えてしまう。
M簱君と山ちゃんも例外ではなく、2人共プラモデルすら作った事が無いというのであります。
しかも「上手く作れる気がしないです。」とまで言うもので、これは何とかしないといけない!って気持ちになったのが、今回の試みのきっかけ。
僕は4歳の頃60分の1サイズのドムを、まずは片足だけ父親と一緒に組み立てて・・・
次の日の夜に父親が残業で帰って来なかったので、待ち切れずに残りを全部一人で組み立ててしまったのが始まりで、以来父親や祖母が面白がって毎日のようにガンプラを買い与えてくれて・・・
8歳の頃泥棒に侵入されて、ガンプラのコレクションがごっそり盗まれるまでは、部屋一杯ガンプラで埋め尽くされていました。
10歳の頃には田宮RCカーグランプリと友人の影響でオフロードバギーのRCカー作りに目覚める。
14歳の頃には普通にRCカーを作るのに飽きて、モーターまで手作りにこだわり、更には友人の影響でメタルキットモデルのF1マシーンを塗装して細かく仕上げたり・・・
ただエアブラシを買い揃えるほど、道具にお金を掛けるって考えが当時は無かったので、まあせいぜいRCカーのシャーシーをカーボンやジュラルミンの部品に交換して軽量化したり、高性能のベアリングに交換したり、規格外のサスペンションをワンオフで改造して取付けしたり・・・
技術を編み出したり発想力を磨く方を楽しんでいた訳ですが。
そういう経験ってものすごく大人になってから活かされると思うんですけど・・・
食玩や完成品の模型が増えて作るという機会が減ったのと、町の模型屋さんが少なくなったり、あとはパソコンや携帯電話の普及で予算の流れが変わってしまった事も原因かなぁ?
当店で自転車を組み立てたり修理をする以上、スタッフのみんなには他のお店のスタッフよりも技術で絶対に負けないレベルになって欲しいですし、売り物・・・商品・・・では無く、自分が自信を持って組み立てた作品としてお客様に自転車を提供して欲しいので、今回は原点回帰的な意図もあってRCカー作り!
一応車体キットは3人共同じシャーシーで統一。(ボディは違う車種)
その代わり改造は自由に委ねました。
なのでプロポ(送信機)や、サーボ類、バッテリー等は、各々であれこれ調べて車体の性能に貢献するものを選びなさい!というスタンスで準備させました。
早速山ちゃんはネットであれこれ勉強して、真っ先にプロポセットを購入。
M簱君は高専でもラジコン同好会なるものを設立したばかりだとかで・・・
しかも同好会なのにみんな模型の素人ばかりらしく、自分が第一人者になれたら!という思いもあって、組み立てには意欲を・・・
しかし、プロポ類を買い揃える予算はまだ貯まっていないので、作業は途中で停滞中!
僕は最初からカスタムパーツを買い揃えてから作り始める。
プロペラシャフトはカーボン製で、その他もアルミ製にして、剛性とダイレクト感をUPさせる。
ラテラルリンクやステアリングラックまでアルミ製部品で組み上げ・・・
サスペンションも減衰調整やバネレートを選択できるオイルダンパーセットに交換し・・・
ホイールを固定する部品も本物のブレーキローターを模した部品に換えて、見た目もリアルに近付ける。
タイヤ(ホイール)を装着しても隙間からローターが光って見えます!
当然全ての駆動軸にシールドベアリングを仕込んでいます。
僕はサーボやスイッチなども全てバラ買いで、サーボの作動速度やモーターのトルク及び回転数など、自分のイメージに合せてチョイスしました。
24年ぶりのRCカー作りでしたが、なかなか楽しいものです。
ここまでやっておいて、いざ走らせたら純正部品のノーマルより遅かった!ってオチになったら笑いましょう!
とりあえずあとはボディの塗装とデコレーションだけなんですが、僕も山ちゃんも現在M簱君待ちの状態です。(笑)
早くみんなで競争させたいなぁ~!
とりあえず組み立てて操作する悦びと、モノづくりの基本を2人に学んでもらいたいという試みが、今後彼らの役にどう立てるのか・・・楽しみです。
そして話は変わりますが・・・・
O合様のご注文下さったMTBが届いたので組み立てました。
M簱君も山ちゃんも油圧ブレーキは初めてなので、注意点やメンテナンスの仕方などをレクチャーしながら・・・
ちなみにO合様はシクロクロスバイクも持っているのでオフロードばかり・・・な話だったのですが、やはりシングルトラックを走るとなると、MTBの方が安定感があるのでアグレッシブに走れます。
ある意味O合様も原点に帰ってオフロードを満喫したいという理由からの試みでした。
大人になってからでもできる趣味とか、探したらいくらでもありますよね?
皆さんも何か始めてみませんか?
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