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2016年5月10日火曜日
二人乗り自転車について・・・
先日パンク修理にご来店したお母さんと娘さん。
明らかに自転車は1台。
段差で突然パンクしたそうで・・・
ご丁寧に「2人乗りしていたら・・・」とおっしゃってくれたので、リム打ちによるパンクである事は判断できましたが・・・
娘さんはおいくつですか?
「11歳になります。」
「一応後ろの荷台はしっかりした物でも27kgの制限重量があって、正直・・・百歩譲ったとしても30kgまでのものしか乗せちゃいけないってご存知でしたか?」
「それなら私は29.9kgだから大丈夫!」と、即座に娘さんが・・・。
何てしたたかな反応だろう。
「身長の割にスリムなんですね。ちなみに重量はともかくとしても、それ以前に後ろ子乗せの規定は6歳未満までって決まりがあるんですよ。」
スカッとJAPANであれば、「はい論破!」ってところなんでしょうが、こういった二人乗りを平気でする大人・・・保護者って、意外と多いんですよ。
これにはかなり困っています。
「別にいいやん!」とか、「人に迷惑かけてるんとちゃうねんから!」という、勝手な概念で頑なに自分が間違っていないと考えている人が多いんですね。
それ自体が間違いだと言っても耳を貸さないというか・・・
警察ももう少し真剣に取り締まれよ!って、つくづくそう思う。
このお母さんは娘さんが体調を悪くしていたので、病院へ連れて行くためやむを得ずだって言い訳をされていましたが、娘さんのとっさの反応といい、見た目も元気そのもので・・・
いや、そんな言い訳は別にどうでもいいんですよ!
もしも万が一事故になったらどうするの?って話ですよ。
2人乗りの定義を無視している時点で即違反で、仮に自動車とか事故の相手に過失が大だったとしても、保険金は一切払ってもらえないんですよ?
更には2人乗りした側が相手を怪我させたり、死亡させた場合は、自身が保険に加入していたとしても、違反の上での事故には支払いが生じない可能性が大だって知るべきです。
それに加えて信号無視や、夜間の無灯火、音楽プレイヤーを聞きながらなどの違反も重なった場合は、もはや言い逃れすらできない状態で、裁判でも一方的に100:0で悪だと言われるんです。
だから僕らもそんな違反者を減らす意味合いで、「違反者は修理しない!」って突っぱねるスタンスではいるけども、「もうしません。」と謝罪されたら邪険にもできません。
非常に複雑な思いで作業をしないとならないのです。
あと、時々おんぶや抱っこで2人乗りをしている自転車や、明らかにフレームの上に乗せている2人乗り・・・
あとはスクーターの足場に小さい子を乗せて走る人とかもいて・・・
もうやりたい放題な感じです。
確かにおんぶの場合は条件さえ満たせばOKの場合もあります。
http://focus.allabout.co.jp/gm/gc/395061/?from=news.yahoo.co.jp
上記の記事にあるとおり、おんぶでも認められていますが、その場合事故にあった時のリスクはかなり大きいんですね。
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20160507-00000959-fnn-soci
ここにあるように、おんぶだと真横から車や自転車に突っ込まれた場合、親が子供をクッションにして軽傷で済むのに対して、親の体重と接触の威力をすべて受け止めた子供が、死亡する可能性が非常に高いという典型的な事件であります。
『車を運転していた25歳の女を、自動車運転過失致傷の現行犯で逮捕』とはなっていますが、これは車の運転手にしてみたらとばっちりみたいなものですよね?
横断歩道の無いT字路で・・・
しかもセンターラインがオレンジって事は横断禁止って意味なので、悪いのはお子さんをおぶって自転車で道路を横断しようとしたお母さんの方であり・・・
僕の見解だと過失割合は少なくとも7:3で、自転車の方が悪いという判断になるんですけどね。
まあそんな話はともかくとして、お互い不幸になった事には違いない訳で・・・
そういう事を無くす為にもルールは守るように意識して欲しいものです。
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