2016年5月24日火曜日

5月 3日(祝)サイクリング・・・メイストームin丹波路

予定していたサイクリング企画を見送る事になった今回ですが、「3日に空くようだったら、私は走れますよ!」とH川様のお言葉を頂き、近場でサイクリングを楽しみましょう!って事になりました。

ミワさんが昔からのサイクリング仲間と、千丈寺湖(青野ダム)集合出発で篠山方面へ行くって話も聞いていたのですが、根本的にスピードや走る距離が違うであろうことから、「どこかでニアミスしたら面白いね!」という話で、全くの別行動でした。

僕とH川様は衝原湖の呑吐ダムが見える駐車場に集合し、8:10過ぎに出発しました。

「今日は15:00くらいに帰って来ないと雨が降ると思いますよ。」とH川様。

確かに雲行きは怪しい・・・


とりあえずスタート直後は、ストレスなく走りたかったので、車に邪魔されない衝原湖岸の遊歩道を千年家の方面へ走る。

そこから本当は岩谷峠を越えて、淡河~吉川~三田と走ってもいいかなぁ~とは思っていたのですが、極力距離を稼ぎたかったのと、序盤から脚を使うっていうのは避けたかったので、箕谷まで抜けて、有馬街道を走る事にしました。


最初、神鉄六甲駅手前にあるセブンイレブンで朝食タイムにしようと思ったら、大池駅を過ぎたところでこんなに綺麗なファミリーマートができていたという・・・

レストスペースもあったので9:25頃までのんびり過ごす。

その頃ミワさんから青野ダムに着きました!って連絡がありました。

僕とH川様は二郎のイチゴ畑の真ん中を抜けて、国道176号線との合流地点を目指す。

先日橋桁が落ちてえらい事になった場所ですが、迂回路の混雑などはそれ程なく、スムーズに三田市内へと入る事ができました。


武庫川を渡ります。

右手はJR道場の方面なので長閑な田舎の風景に映ります。


左手は三田駅前なので多少街っぽさが感じられます。

最近では有名スイーツのお店も増えて、イオンモールやプレミアムアウトレットもある事から、三田周辺は賑わっているように思えますが、僕の子供の頃は『三田スケート』と『三田フィールドアスレチック』があるっていうだけで、それですらバスで更に山奥へ行くイメージだった事もあり・・・

三田の人には大変失礼かも知れませんが、メッチャ田舎!っていうイメージしかありません。(笑)


ここ三輪の交差点で右折ルートを選択。

このまま176号線を走るのは楽でいいのですが、少々味気ないというのと、ミワさんたちのグループと進行方向がかぶるので、気を使わせるのもあれなので・・・

H川様には「田舎道を楽しみましょう!」って伝え、県道37号線~県道49号線へと進む。

当初は千狩貯水池を抜けて、道の駅猪名川から北上するか、県道37号線のまま北上して篠山入りして、『クワモンペ』のピザを食べに行くっていうのもありかな~って考えていたのですが・・・

個人的に丹波市を満喫したい気持ちと、可能であれば福知山くらいまで足を延ばしたい考えもあった事から、県道49号線を選択したのだが・・・

これ実際の所・・・鬼ルートでした。(笑)

花山院の参道を上るなんて案も考えましたが、そんな事しなくたっても十分強烈でした。


こういった長閑な風景を見ながら、信号に捕まる事もなく走っている間はとても楽しいのですが、乙原の集落に入って『そば茶屋菖蒲庵』を過ぎてから、永沢寺までの上りが・・・記憶していた以上にしんどかったという・・・

15~21年前頃この辺りを走り回っていた自分とは、体力も体重も精神力も違い過ぎて・・・

「うえっ!こんなにしんどい坂道だったっけ???」

この日はアウター縛りで走り切るつもりだった僕ですが、特に峠の茶屋を過ぎてからの登坂では、ほぼほぼ12%以上の傾斜だった事もあり、さすがに53T×21Tなんてギアでは走り続けられなくて、溜まらず39T(インナー)にシフトダウン!

一瞬で脚を使い切ってしまうミスを犯してしまいました。(苦笑)

しかも上りの最中に神姫バスが後ろから追いついてきて・・・

対向車がいなかったので「先に行って!」とジェスチャーをしたにも関わらず、全く抜いてくれる様子もなく・・・

「これじゃまるで蛇の生殺しじゃないか!」と、心がポキッと折れてしまい、激坂区間で立ち止まり、強制的に道を譲るしかなかったのであります。

ルートが鬼っていうより、神姫バスの親切心?慎重な運転?それが鬼の正体でした。


この看板が峠を上り切った目印です。


芝桜のシーズンでもあるので、『花のじゅうたん』を観に来た観光客で賑わっていました。

お茶屋さんから漂ってくる香りにも随分と苦しめられる。

「そろそろ新茶のシーズンかぁ~。しかし喉渇いたなぁ~!」

相変わらずドリンクボトルも持たずに走っている僕は、そろそろ水分が欲しくなって・・・結局篠山市街まで我慢しましたが・・・


母子の集落で右折して茶畑の間を抜けると・・・


何やら看板が見えてきました!


この辺りでは結構な激坂で知られる美濃坂峠です。

ここから篠山市内に入ります!

それにしても狭くて険しい峠道だ。

篠山方面から上ってきたサイクリストとすれ違い様に挨拶を交わしましたが、こんな峠を上ってきてアんな満面の笑顔で挨拶を返されたら脱帽ものです。



ガードレールだけではなく、フェンスまであるって・・・


カーブを曲がり切れずに突っ込んだら真っ逆さま・・・そういう事なんでしょうね!

道がとにかく狭いので、対向車が怖いのと・・・前を走る車のブレーキタイミングが合わなくてイライラするやらで、ここの道は上りも下りも難易度高めだなぁ~って感じるのでした。

とりあえず峠道を下り切った我々は、そのまままっすぐ行けば篠山の城下町なのですが、あえて県道306号線を西に進み、舞鶴道の丹南篠山口IC近くにある『牛屋たなか』に到着!


11:20でしたが既に店内では順番待ちのお客さんがいっぱい!

サインだけ書いて、向かいにあるローソンでドリンクを補給。

ローソンのお姉さんに「えっ?わざわざ箱根から走ってきはったんですか?」と聞かれまして・・・

「いえ、ただのコスプレです。そもそも僕が高校生に見えますか?」(笑)

箱根学園のジャージ・・・話題作りには事欠かないアイテムです!

『牛屋たなか』のカルビ丼が食べたかったのですが、3日と4日の2日間だけ通常のランチメニューがお休みらしく、一時は予算的にどうなる事かと肝を冷やしましたが・・・


ご当地丼のセットは注文可能だったので、懐事情的に命拾いしました!(笑)

サイクリングに大金は普通持たないでしょ?

しかしさすがに美味しいお肉を食べれるお店とあって、H川様も満足して下さいました。

同じタイミングでミワさん達は城下町で美味しいおそばを食べていたそうです。


食後に外へ出たら・・・なんだこの風は!

爆弾低気圧か台風か?っていうような暴風が吹き荒れています。

どうやら・・・これが『春の嵐』って奴なんでしょうか?

とりあえず国道176号線を福知山方面へ進む。


篠山川沿いの長閑な風景を満喫したい気持ちで撮影したが、暴風でバランスを取りながらだった為か、ベストなタイミングを逃してしまった。

県道77号線との交差点も通過し、鐘ヶ坂のトンネルを抜けて柏原の城下町へと峠道を下って行く。

これで今来た道を引き返すなんていう逃げ道は、選択肢から無くなったのであります。


これは柏原藩の陣屋跡。

今まで国道をそのまま通過する事が多く、こんなにじっくりと城下町を見たのは初めてで・・・

小規模ながら、思いの他立派な城下町のようであります。

改めて写真を見たら、さりげなく案内看板に『織田木瓜』の家紋が刻まれている。


この洋館は『黎明館』という建物だそうで、「丹波に新しい時代の夜明けを切り開く。」という願いを込めて建てられた、当時の氷上第一高等小学校の建物をそのまま保存しているんです。

この建物内ではフレンチも食べれるそうで・・・

和テイストのフレンチとか、あらかじめ調べておけば良かったなぁ~(残念)

道の行き止まりには柏原高等学校があって、通り抜けできそうも無い・・・

「あれぇ~、丹波市役所(柏原支所)ってこの辺りじゃなかったかなぁ~。」

市役所の近くに僕の探しているものがある。

それがハッキリしないと気分的に落ち着くはずも無く・・・


こんなに立派でお洒落なCAFEがある事に気が付いたにも関わらず、立ち寄らずに先へ進むという大失態を犯してしまいました。

ここは『中島大祥堂』という八尾にある和菓子の会社が、1年前にOPENさせたというCAFEで・・・


薪の窯で焼くピザも名物らしく、丹波産の食材をふんだんに使ったランチやスイーツを楽しめるらしいのです。

これは僕だけではなく、H川様も好みだったに違いないので、今回立ち寄れなかった事は残念で仕方が無い!

高校生の通学路をゆっくり進んで行くとここに出ました。


僕が探していたのはこの木です。



『木の根橋』ってね。

木の根っこが小川を跨いで橋と同化してるでしょ?

車ではここの橋を通過した事があるけど・・・そこはやっぱり自転車で来るべきですよね!


じっくりとマイナスイオンを満喫する事ができました!

観光客の方々も気さくな方々で、「こっちから見た方が迫力があるよ!」って教えて下さったり、ボランティアガイドのおじいちゃんも、親切に柏原の史跡について説明して下さいました。


すぐ近くに『柏原八幡宮』がありますが、まるで城址のような佇まいです。

木の根橋の袂には『織田神社』なるものがあって、帰ってから柏原の地図を調べてみたら、なるほど・・・城下町の中心に『建勲神社』があるじゃないか!

『建勲神社』といえば織田信長を御祭神としている、京都は船岡山の神社で知られています。

陣屋跡の前には『織田信包(のぶかね)像』があって・・・

丹波柏原藩の初代藩主が織田信包だったんですね。

諸説あって定かではありませんが、信長の弟にして織田家のトップ3の実力者だった信包が、関ヶ原の戦い後も家康のお咎めなく、この丹波の地を治めていたんですね。

黎明館の名前の由来といい、先を見据えたポジティブな発想は織田家のスピリッツを感じます。

柏原高等学校の生徒さんたちが、観光客やサイクリストに対して自主的に挨拶をするなど、そういった礼儀正しさにも共感するものがありました。

国道176号線に復帰し、氷上方面へ向かう途中・・・


『焼肉かわむら』ってお店があって、僕の記憶では10年前くらいにできたお店だったと思うんですが、ずっと気になっていたものの、未だ入ったことの無いお店の一つ。(笑)

『ビフテキのカワムラ』とは関係なさそうですが、いずれにしても一見高級そうな外観。

しかし場所的に黒田庄町からも近い立地を考えると、丹波の黒毛和牛が4000~5000円程度で食べれるだなんて、なかなかバリュープライスですよね。

氷上からは左折して国道175号線を走る。

右折すれば石生駅方面を抜けて、春日IC~市島~福知山方面へ道が延びているが、風の強さなども考えると、もはや福知山まで行こうと思うはずもなく・・・

直進して氷上~青垣~和田山と抜けたい気持ちもあったが、本日中に帰れなくなる事は明白だ。

そうなると左折しか選択肢がない訳で・・・

国道175号線を行き着く所まで行くと、そこは明石!

そういえばH川様は明石焼きが食べたいとか言っていたような・・・。(笑)

暴風じゃなくて、天気も良かったら明石まで一旦出てみるっていうのも・・・悪くはなかったなぁ~。

175(イナゴ)から明石入りし、明石川沿いに県道83号線を北上すれば押部谷から呑吐ダムへ抜ける事ができるので、いくらでもルートは潰しが利くのである。

ところが南下したとたん、メイストーム(春の嵐)は牙を剥くのでした。

「こんな乱暴な風久々ですよ!」

「本当に進まないですねぇ~。」

「台風がかすめて行った時のツール・ド・のと400を思い出します。」

1996年の『第8回ツール・ド・のと400』の2日目は台風の影響で強風が吹き荒れていました。

僕は輪島出発でしたが、同じ時間に曽々木宿泊組みが15km先から出発しているので、それに追いつきたくて、暴風吹き荒れる国道249号線~石川県道28号線の海岸線を、疲労感的には時速50kmキープ(実際には30~35kmをキープするので精一杯)並みの力走中・・・

時々突風に煽られては対向車線側へ追い詰められて、2度ほど道路脇の岩場に叩きつけられながら走り続けましたが、その度に対向車がいなくて良かったと安堵した経験があります。

その時を思い出すくらい融通の利かない暴風でした。

ハンドルを取られてバランスを失うのはもちろん、車の交通量もそこそこ多いので、追い抜かれる度に冷や冷やしながら、後ろを走るH川様が気になるものの、振り返る事さえできないくらい、我々の走りは風に支配されていました。

スピードは時速20~25kmを維持するのが精一杯の、強烈な向かい風です。

そして思いの他コンビニなど、非難できる場所が少ない事も重なって、僕もH川様も疲労感がどんどん蓄積されていく。

山南町のローソンで、ようやく篠山以来の休憩タイムを設ける。

これは加古川(佐治川)へと合流する篠山川ですが・・・


「あれ何でしょうかね?こんな場所に温泉旅館なんてあったかなぁ?」

製紙工場らしき工場から煙が立ち上る背景に温泉?

後で調べたら円応教の本山だと判りました。

それにしても大きな建物です。

あの建物を目指して県道77号線を東へ進めば篠山に戻れます。

これだけ風が強いと、慣れない道を走るより、見慣れた道を走った方が精神的には楽に思えて、ルート変更したい衝動に心が揺れる。

しかし175号線は大きなアップダウンも無いので、脚を残して走り続けるのであれば、このままルートを変えない方が正解なので・・・

頑張って黒田庄~西脇~滝野社~小野とひたすら走り続けました。

新西脇大橋では橋をダンシングで上っている最中に突風が吹いて、危うく欄干を越えて加古川へ転落するところでした。

雨が降り始めてきた滝野社~小野間では、プリウスとアルファードの追突事故などで道路が混雑しており、我々も巻き込まれないように祈りながら走る。

小野を通過して樫山で175号線バイパスを降りる。


県道23号線を走って大村交差点で左折。

その先のセブンイレブンでようやく休憩タイム。

時間は15:45!

路面は完全にウェットとなり、雨も徐々に強くなってきました。

15時までに帰っていればこうはならなかったはず。

永沢寺の上りでてこずったロスタイムに加えて、想像以上の暴風。

「順調に帰れば16:20までに呑吐ダムですが・・・」

正直どこかで温かいコーヒーでも飲みたい気分でした。

県道38号線を新道で東へ走ると『珈集』があるので、蜂蜜ウインナーコーヒーが飲みたいなぁ~って思ったのですが・・・

「H川さん?」

「素直に帰りましょう!」

これ以上天気が荒れると厄介ではありましたが、まさかの一撃KOでした。(笑)


最後の登坂を上りきったらここから神戸市で、まもなくゴール地点!

風は落ち着いてきましたが、雨は更に強くなってきました。


時間は16:30・・・

まあ何とか明るいうちにゴールできて良かったです。

走行距離は136.6kmで・・・

休憩や信号待ちを除いた実走行タイムが5時間54分と考えたら、いかに風が強かったかが判るデータだと思います。

前日までの疲れを考えたらよく走り切れたなぁ~って、自分ながら感心した・・・そんなサイクリングでした。

風はもうコリゴリです!(笑)

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