この日もS藤様が参加!
しかし面子を見た瞬間に「いってらっしゃい!」って・・・(笑)
確かにI藤様にK田様、トミーさん2号と、ハイテンションなメンバーが揃っていたので、僕も思わず「いってらっしゃ~い!」って見送りそうになった程。(笑)
中学生のY本君も3名の覇気に押されて緊張気味・・・
こういう時にH川様の存在はありがたく、僕とI藤様の組み合わせで「よっしゃ~!おりゃ~!気合だ!気合だ~!」っていうムードが発生し、K田様とトミーさん2号が触発されて童心に帰ってしまうといった一連の流れを、程よいテンションに和らげて下さいます。
最近は集合時間に留美さんも来てくれるのですが、いつも走行会組が走り去るのを見送って、店内かマクドナルドで朝マックしながら寝るというのが週に一回の楽しみらしく・・・
S藤様が「じゃあ私は残って留美さんとモーニングでも・・・。」と言い出した瞬間。
「私は寝たいんです!」と半分『キレ気味』に訴えたので、全員驚いてコケそうになりました。(笑)
という訳でS藤様も、さすがに留美さんの安眠妨害はできないとあって、観念して一緒に走る事になりました。
そうなると僕のルート選びの方に課題が乗っかってきます。
男性陣も満足できて、S藤様も走れるようなルート・・・或いはメニューを即興で考えないと・・・
そこであれこれ考えながら走っていたら、Y本君が「今日はどちらに向かってるんですか?」って、質問をしてきたのですが・・・
中学生の彼には知らない道がまだまだ多いので、好奇心や不安も多いでしょう。
それだけに即興の難しさや悩ましさはまだ理解できないだろうな~っと思いつつ、「どこに向かっているか不安かい?」って返したら、にっこりと笑顔で「気になったんで・・・。」って・・・
そういったやり取りもあって、覚えやすいルートでわかりやすいメニューをこなそうって考えに発展し、有馬街道の祇園神社前まで向かう事にしたのです。
有馬街道は祇園神社の脇から新道と旧道に分かれて、山麓バイパスの天王谷付近で交差し、菊水ゴルフ場の入り口手前で再び合流するのですが、まずは祇園神社脇から交差点までの区間を男性陣は3本、S藤様は2本走るってルールで反復インターバル。
この日はサーベロR3に山岳用に作ったエンヴィのホイールを装着したK田様が、自転車とホイールの性能を発揮したくてウズウズしていた事もあって、2本目は荒れました。
K田様がアウターのまま猛アタック!
使用しているチェーンリングは52T/36Tなので、52Tで上っているのであります。
旧道の序盤は最大13%の勾配なので、決して楽ではない。
しいて言うなら、K田様のホイールに装着したスプロケに、強さの秘訣があると言っていい。
12T~28Tのスプロケといえば、シマノだとデュラエースにしかない組み合わせのそれと思うかも知れませんが、K田様のエンヴィに装着しているスプロケは『レーコン』のロークロスギア!
スプロケのギア設定が「12-14-16-18-20-22-24-25-26-27-28」というもので、ロークロスギアを初めて使う人にはオススメしやすい設定の物です。
僕の持論では25Tさえあれば、上れない坂道は無いと思っているので、個人的には「13-15-17-18-19-20-21-22-23-24-25」の設定のギアこそが、最強の山岳設定だと考えていますが、K田様はアウターで上れる坂は極力インナーに頼らないで上りたいとの事なので、そうなると必然的に24T~28Tのクロスギアがありがたく感じる訳であります。
僕はインナーを38Tまたは39Tで走るので、西岡本の魔界みたいな異次元の激坂では28Tが欲しいと思うものの、それでも無理をすれば21Tでも上れたので・・・
まあ保険として25Tがあれば、大抵の上り坂は何とかなる!って考えで、むしろ17T~23Tまでがクロスで、通常では設定にさえ入る事のない20Tと22Tといった珍しいギアが加わっているだけでも、鬼に金棒だと思えてしまうのであります。
まあその話はさておき、K田様が殺人的なスピードでぶっちぎって行かれたのであります!
さすがのI藤様もそれに反応しては、3本目まで脚が持たないという判断で、僕とトミーさん2号と3人で、可能な限りK田様から離されないように速度を維持。
少し遅れてH川様とY本君も頑張る。
S藤様も何だかんだ言いつつも、自分のペースで淡々と上ってらっしゃいました。
有馬街道の旧道は天王谷までの区間で、1ヶ所注意しなくてはならない溝蓋があって、その溝蓋の格子の幅は21mm以上の幅のタイヤであればスッポリ挟まることも無いのですが、20mm以下のタイヤだと、挟まる可能性が高いので、格子の向きに対して斜めに侵入するか、ホッピングで跨ぐしか対処方法がないのです。
しかし・・・
下りで走っている時に、進入角度を確保する為にコーナー(カーブ)でラインを膨らませたり、ホッピングで越えた後にラインが膨らんでしまった場合、タイミング悪く神鉄バスが上って来ていたら、正面衝突は避けられない。
以前ヒデさんが鈴蘭台で事故をして、僕が急いで車を取りに下山した際、バスと接触寸前で一瞬死が脳裏を過ったのもここなので、18mmのタイヤを履いているK田様は下りで飛ばせないですし、僕と同じ20mmのタイヤを履いているI藤様も、いつも以上に慎重に下らなければならない。
という事情もあって、3本目の上りに差し掛かる前に僕はリードしているK田様に追いつく。
2本目で出し切ったK田様は、先ほどのような破壊力のある走りができず、逆転のチャンスかと思いましたが・・・
ここでまさかのハンガーノック!
最近体重を減らすために晩御飯を控えめにしている僕ですが、この日は前夜に何も食べず、当然の如く朝ごはんも食べずに走っていたので、一瞬でエネルギー切れとなってしまったのであります。
I藤様とトミーさんにもあっさりと置いて行かれてしまい、見事にフラフラでゴール。
S藤様にも追いつけませんでした。
ハンガーノック・・・前に進もうという意識や気持ちはあるのに、身体がいう事をきかなくなる状態なんて久々に味わいました。
今後こういった反復トレーニングを5本とか10本とか・・・徐々にエスカレートさせていこうだなんて目論んでいる僕ですが、ホンマにできるんかいな?と自分に疑問が・・・
自転車乗りとはかくも自分に対して度Sな生き物でございます。
嫌だ、嫌だと言いながらも、結局走るしかスッキリする事ができないのであります。
お腹が空き過ぎて死にそうな僕を、見兼ねたS藤様がソイジョイを下さって・・・辛うじて復活!?
そこから次の合流地点まで更に上った僕は「本日はまだとっておきが残っております!」と、菊水ゴルフ場の駐車場まで上る事を提案。
言いながら自分でも「今日こそは自滅だな・・・。」と自覚はしていたんですけど、ここまで来て上らないのは勿体ないじゃないですか?
S藤様以外はやる気満々!
僕の心の中の天使さんは「いやいや、遠慮する事も勇気ですよ!」と言ってくれてはいるものの・・・
「ダメダメ!ここで上らなかったら男の恥だろ!」と囁く悪魔さんの方が、ちょっとだけ強かったりするもので・・・
有馬街道は藤も咲いており非常に長閑な雰囲気ですが、我々は20%超の壁を、ゴルフ客の車に気を付けつつ上る試練を実行する。
そして39T×21Tのギアで上っている僕が、思わず蛇行したくなる壁のポイントで、タイミングよく車が3台連なって上って来たのであります!
「うお~っ!なんていう間の悪さ~!」と叫びつつも、何とか地面に足を着くことなく上り切りました。
ただし最後の最後でH川様に差されてしまいました。
H川様は爆発的なスピードこそ無いものの、粘り強さは本当にレベルアップしてきています。
次はハンガーノックだなんて言い訳で負けないように頑張りたいものです。
そして菊水ゴルフ場の駐車場で記念撮影するのをすっかり忘れて・・・
ゴルフ場入り口まで下って来てから慌てて撮影・・・
S藤様は途中で諦めて、ここで皆の帰りを待っておられました。
Y本君は途中で2~3回足を着いたらしいのですが、最後まで頑張って上り切りました!
今後の更なる成長が楽しみです。
とりあえずサーベロR3にエンヴィのホイールは、満足して頂けたみたいで本当に良かったです。
やはりそのお客様の走りを考えて、最高のパフォーマンスを発揮できるよう、念を込めて組み立てた自転車ですので、良い反応を頂けると仕事冥利に尽きる訳ですよ。
是非6月のつがいけで、満足のいく結果を出せるように頑張りましょう!
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