この日は主に電動アシスト自転車の展示がメインでした。
そして・・・
これがブリヂストンサイクルの新機構電動ユニットを搭載したモデルです。
これまではフレームやホイールなど自転車の基礎部分をブリヂストンが製作し、モーターやバッテリーなどの電動ユニットをヤマハが製作して双方でOEM供給をしあっていたのですが。
今年はそれとは別に、ブリヂストン独自規格の電動アシストバイクを販売開始する事になりました。
既にアルベルトeが出ているので、知っている人はいると思いますが、『デュアルドライブ』というシステムになっています。
デュアルドライブと言っても、決してモーターが2つある訳ではございません。
前輪にモーターユニットがあって、後輪は自力で回す。
つまり前輪と後輪がそれぞれ独立して回転するって意味で『デュアルドライブ』な訳ですね。
同じようなシステムでしたら、過去にサンヨーの電動アシスト自転車で採用されていたのですが、今回のデュアルドライブはただ前輪にモーターを配置しただけの自転車ではございません。
何とパナソニックや東部エアロなどが売りにしていた回生充電機能が追加され・・・
しかも効率のよい駆動システムにより、『フロンティアロイヤル』の8.1Ahバッテリー仕様であれば、エコモードで83kmの距離をアシストし、更に回生充電機能を使用すればトータルで最大232kmもの長距離をアシストしてくれるという。
予備バッテリーが無くても淡路島一周して帰って来れそうな勢いですね!
そして回生充電機能については、前輪モーター部分に車でいうところの、エンジンブレーキと同じ働きをするブレーキアシスト機能というものが備えられており、この機能で発生するエネルギーを電力へ変換するシステムとなっています。
なので下り坂でブレーキレバーを、寒さでかじかんで強く握れなくなり、怖~い思いをされた経験のある方だったらご理解頂けると思いますが・・・
ブレーキアシスト・・・めちゃくちゃ便利な機能です!
その上前輪モーター部分にはスリップ制御機能まで付いています。
いわゆる車でいうところのESC(エレクトリックスタビリティコントロール)や、TCS(トラクションコントロールシステム)、或いはABS(アンチロックブレーキシステム)といった電子デバイスに通じる機能という訳です!
めちゃくちゃハイテクじゃないですか!
ちゃんとセンサーで反応するらしくて、今回の電動アシスト自転車に使用されているコンピューターがかなり優秀である事が伺えます。
そして後輪の駆動方式はブリヂストンサイクルが得意とするベルトドライブ!
カーボンベルトなので伸びなくて長持ちするそうです。
(写真はベルトドライブ仕様のカジュナ。女学生に人気の高い自転車の代表格!)
錆びることも無いので、メンテナンスフリーでありがたいですね!
前後輪が駆動するって考えると、これまた車でいうところの4WDと同じで、トラクションの強さが売りになりますね。
前輪のモーターが稼動して車体を引っ張る感じで、自力でそれをアシストするような感じでしょうか。
従来の電動アシストだと後ろから押されるような挙動だったので、あまりパワーがかかると前輪がふらついたり、カーブで前輪の安定感に不安を感じるなどがあったのですが、新機構は安定感抜群でしょうね!
何しろ前後の重量バランスも良くなるので、ブレーキの挙動も変わってくるでしょう。
確実に扱いやすくなります。
強いて問題点を挙げるとすれば、カーブでペダルを申し訳程度に漕いだりすると、前輪モーターのパワーバランスが勝ってしまい、アンダーステア(外側に脹らむ現象)傾向になるんじゃないかと思う訳ですね。
恐らくそれもある程度制御できるように、スリップ制御機能などが装備されているんでしょうが、強引な走りにどこまで応えてくれるのかまでは、今のところ・・・謎です。
あと僕は回生充電機能について、実は否定派なんです。
バッテリー容量がボケる原因にならないか?って気にしてしまいます。
容量がまだ残っているのに、回生充電で継ぎ足しの繰り返し・・・
携帯電話とかでもそうですが、ほぼ使い切ってから充電しないと、バッテリーの容量がボケて小さくなるっていうのは多くの方がご存知だと思います。
そう思うとバッテリー交換周期が早くなるんじゃないかなぁ~という、懸念材料ではございます。
あとは自転車屋的にメンテナンスが面倒な車体です。
タイヤ交換とか手間でしょうね!
工賃はやや高くなる事をご理解頂きたい感じです。
しかしまぁ・・・そういうデメリットになりそうな懸念材料を差し引いても、非常に魅力的な機能が満載で、是非当店でもオススメしてみたいモデルではございます。
気になった方はいつでもご来店下さいませ!
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