2016年2月7日日曜日

ADEPTのバーテープ・・・

マルイさんの展示会で見て「これカッコイイやん!」って思っていたADEPTのバーテープが、ようやく入荷して・・・

早速トミーさん2号のクオータの、プチオーバーホールの仕上げに使用しました。

トミーさん2号は赤色が好きで、フレームも黒×白×赤の3色という事もあって、前々からパーツは赤でアッセンブルしたいとおっしゃっておられましたので・・・

ブレーキとシフトのアウターケーブル及びインナーキャップを赤色にして、バーテープは紅白のハーフ&ハーフでまとめようかと思いました。

ところがこのADEPTのバーテープ・・・

ちょっと気になるポイントがございまして。


まず説明書に巻き方の指南があって・・・

テープにも左用(L)と右用(R)ってシールが貼ってある。

そこまでなら「何て親切なんだろう!」って話にはなるのですが。

よく説明書をご覧下さい!

巻き方が・・・




『ハンドルを握るという行為』

それは剣道の竹刀の握り方とか、ゴルフのグリップの握り方等と同様、親指に力が入るように絞り込むような握り方が一般的だと思うのですが、この説明書だと手首を返すような握り方をしろというのか?って思うような逆の巻き方なんです。

バーテープの巻き方にも色々あって、どれが正しいとかは人の好みによっても違うので、厳密にはあって無いようなものなのかも知れませんが・・・

通常は内側へ絞り込めるように巻くのが一般的だと思うのです。

説明書を読まずに巻き始めたタケやんは、左右の指示が書いてあるシールを信じて巻いたものの、どうにも納得のいかない様子で僕の方を見て・・・

「店長!ここってこんな風になっていていいものなんですか?」

ブラケット裏で色が切り替わる境界線が、横ではなく縦になっているではないか!

「アウト!それって逆じゃないの?」

「でもシールの指示通りに巻いたんですよ?」

そこで初めて僕が説明書を読んでみて、巻く方向が逆だっていう事実が発覚したのである。

「タケやん!一旦巻き直し!!左右を逆にして巻いて!」

そうして巻き直してみて更にビックリな事が・・・


「なんで綺麗な一直線にならずにギザギザなんだ?」

通常STIレバーのブラケット周りの処理として、一般的には隙間が出来ないよう、8cm程にカットしたバーテープの端切れを、うまく隙間を埋めるように最初からブラケット裏に貼り付けて、その上からバーテープを巻く方法と、ブラケットの周りをタスキがけにして隙間のないように巻く方法があるのですが、当店は前者の巻き方を好みます。

理由はタスキがけだとブラケット周りがゴツくなって、手の小さい人には握りにくくなったり、見た目もスッキリしないので個人的に嫌いなんです。

旧車に多いダブルレバー変速の自転車に見られる、ブラケットの小さなブレーキレバーであればタスキがけも有効ですが、STIレバーには施したくないっていうのが僕の考え方。

それにそもそも、このADEPTのバーテープ・・・

他のメーカーならわざわざバーテープから切って作らなくても、最初から切れ端がオマケで付いていたりするものなのだが、それが付いていなくて・・・わざわざ切って作るしかなかったのです。

その場合外側を赤くし、内側を白にする事を考慮すると、長さが余ってカットする可能性も踏まえて、切れ端は赤い側をカットして作るのが当然で・・・

その結果が上の写真のようなギザギザ模様になった原因です。

さらに言うとタスキがけをするには、元々このバーテープ・・・長さが短いのである。


箱の表面の窓に付いている切れ端は、色の切り替わる様子が判るカラーサンプルではあるが、

なぜこの切れ端を2枚入れてくれなかったんだろう?

この切れ端が2枚付いていたなら、ギザギザ問題は簡単に解消できたはずである。

幸いトミーさん2号は期待通りのカラーリングに仕上がった事で満足して下さったので、ブラケットの横でカラーがギザギザになっている事については、全然許容範囲だとおっしゃって下さいましたが、僕とタケやんだけは内心かなりモヤモヤしてしまいました。

実際にカッコイイバーテープだけど、そこそこ値段も高いだけに、そこのところをADEPTさんには是非ご配慮頂きたいポイントではあります。

0 件のコメント:

コメントを投稿