2019年11月26日火曜日

10月下旬の思い出・・・文化祭 × 頑張れアキラ君 × 新車の組み立てで稀にある不具合


渚中学校の文化祭を観に行きました。

自由研究が貼り出されていましたが、どれも素晴らしいテーマに着目していたのでビックリしました。


同じタイトルのものが複数あったので、テーマやタイトルはあらかじめ準備されていたのかも知れませんが、今まさに取り組まなければいけない問題を取り上げています。


これなんかは便利な世の中にするだけではなく、地域で助け合えるコミュニティをいかにして築き上げていくか・・・っていう視点で更に考えて欲しいテーマです。


こういうのを見ていると頼もしいですよね?

この積み重ねが大学とかの研究でも活かされるというか・・・

自分の力で準備する・・・調べる・・・考える・・・結論を導き出す。

その流れを他人の力を借りずにどこまでできるか?

それがそのままその人の人間力になるので、丁寧で解りやすくまとめているレポートを見ると親や担任の先生でもないのに嬉しい気持ちになります。


技術などの工作に関しては、これが唯一気になった作品。

蝶つがいで繋いでいる箇所の意味とか・・・

中央の板を外せば3分割にできて、必要のない時には収納がしやすいように考えた造りなのか?

木目を活かしたデザインも綺麗だな~と思って撮影。

贅沢を言えば蝶つがいをテーブルの裏に取り付けて、表から見えなく作れたらプロっぽくて更に良かったかな? と思いました。


砂絵なんて描いたのいつだろう?

他人の作品を観て綺麗だなぁ~って思うと、自分もチャレンジしてみたくなってしまう。


このパッチワークみたいな絵も面白いですよね。

アキラ君にも「何か刺激を受けてくれたらいいのになぁ~。」っていう思いで見学に行かせたのですが・・・収穫はあったのだろうか?


アキラ君がブレーキシューの交換をする。

こちらは丁度良い位置に取付できていますが・・・


反対側は位置が低いように思える。

ブレーキは左右対称に、均等に力がかかるようにしないと音鳴きの原因にもなりやすい。

アキラ君にやり直しをさせると・・・


極端にブレーキシューの位置を上げ過ぎ!


右側はOKを出していたのに、わざわざ触り直して左に合わせて位置を上げていた。

結果、両方やり直し!

ここまでリムの縁に面一に合わせてしまうと、シューの減り方次第ではタイヤサイドと干渉する可能性が出てしまう。

先の事を計算して取付しなくてはいけないのですが、アキラ君はまだ2~3歩先の事まで想定して作業ができないので、毎回僕や他のスタッフのチェックが必要になります。

2度手間ではございますが、付きっ切りでチェックできる程スタッフの人数に余裕もないですし、一人で作業させないと成長もしないので・・・

アキラ君の技術が「もう彼一人に任せても大丈夫!」と確信が持てるまでは、手間をかけるしかない現状です。

接客は頑張ってくれているだけに、メカニックとしてのセンスをもっと磨いてもらいたいって気持ちが大きい。


これは「しばらくの間、アキラ君の名刺はこれでいいんじゃない?」

そういって戒めの為に作った名刺です。

決してモラハラやパワハラではありません。

あらゆる手段は施しました。

アキラ君が自分で気付いて成長できるような工夫は、スタッフみんなで協力してあれこれやりつくしたので、今後はこの名刺を見て「悔しい!」って気持ちで一念発起してくれる事を祈るしかないというか、そろそろ入社1年となります(11月15日で1年経過)ので、自分一人の力で考えて実行できる思考を身につけてもらいたい。

そしてアキラ君自身が、この話をブログに掲載して・・・それを見たお客様に「アキラ君最近はとっても頑張っているんじゃない?」って思ってもらえるように努力したいので、その為にも掲載して下さい!との事。

僕は彼なりの覚悟として受け取りました。

何とかアキラ君のファンになってくれるお客様を増やして頑張って欲しいものです。


それはそうと初心者向けのMTBを仕入れたので組み立てましたが、ディレーラーハンガーの位置が開いているからなのか、採用したリアディレーラーとスプロケットの相性が悪いからなのか・・・

変速不良で1速(ローギア)使えない・・・

下手をすれば2速すらもカタカタと落ち着かない感じで怪しい感触。

リアディレーラーの可動域を目一杯広げても無理で、更にシフトワイヤーのテンションを目一杯上げても入り切らないので・・・どうしたものか。


チェーンがローギアにはまっていないのが確認できると思いますが、あれこれ調整してもこれなんです。


そこで僕なりに考えた手段がこれ。

BB用のスペーサーをスプロケットの内側に噛ませる事!

これを1枚入れてもまだ厳しかったので・・・


更に薄いスペーサーを2枚追加してスプロケットを固定。


これでディレーラーの可動域の至らない分を解消できて、いくらかは変速も使えるようになりました。

アウターギア×ローギアの組み合わせだけ長時間使わなければ・・・という条件付きですけど。(汗)

ただ念のためにメーカーさんに確認してみたところ、ロットによってはそういう不具合を報告された車体があったそうなので、対策品として新しいスプロケットを送って頂きました。

後日対策品に交換して、現在は問題なく変速できることを確認して展示をしております。

信頼できるメーカーであっても、時としてこういう想定外の不具合が発生することもあるので、組み立ての際には妥協を許さないチェックが必要だと改めて感じました。


これはネットで購入したというロードバイクを防犯登録で預かりました。

当然の事ですがネットで購入した自転車を、すんなりと防犯登録するなんて事はあり得ません。

自分の店で組んだ自転車ではないので、安全に乗れる自転車かどうかの保証ができない自転車だからです。

そんな自転車を素通りで防犯登録するなんて無責任な事は、登録会の会員としては絶対にやってはいけないご法度。

ネット販売で購入した自転車にありがちなのが、ボルトやナット類の締め付けトルクが極端で、締め過ぎている場合だと、メンテナンスの際に大変ですし、緩いと走行中に外れでもしたら死亡事故に繋がる可能性もあります。

やはり命に関わるといえばブレーキですが、自転車のコストを下げる際に削るポイントの代表格もブレーキなのです。

しかしブレーキの性能が悪かったら、肝心な時に停止が間に合わなくて死んでしまいますよね?

クランクもコストダウンの為に削られる部品の代表ですが、酷い自転車だと見た目はロードバイクなのに、ママチャリのクランクよりも剛性の低そうな、ペラペラのクランクを装備した自転車もありました。

そのあたりの点検も含めて念入りに検査して、必要に応じて組み直したりホイールの振れ取りやバランス取りを施したりするのです。

なので点検費用と別に組み立て或いは組み直し費用として最低でも5000円以上の工賃を頂くようにしています。

正直5000円でも安く受け過ぎだ!と他の自転車屋さんから怒られるくらい、当店の価格設定は甘々な方なんです。

それを高いという前に、少しでもお金を掛けたくないって気持ちだけで、安易にネットで購入した消費者自身の価値観のずれを反省して欲しいと思う案件です。


10月26日(土)の走行会では、芦屋山手の裏道をプチヒルクライム。

プチと言ってもえげつない傾斜の続く狭い道だったので、1本上っただけでお腹いっぱいになってしまいました。

写真のトンネルは『西宮のねじりまんぽ(大谷道)』という隧道。

トンネル内部がねじれたように見えることから『ねじりまんぽ』というのですが・・・

ここはねじりまんぽとしては日本最古の隧道らしい。

ただ改装工事などで綺麗に作り直したのか、内部の煉瓦はねじりまんぽっぽくなくなっている。

とりあえずトンネル内は狭いですので、通行の際は必ず自転車を降り押しながら通過しましょう。

この日はほぼポタリングのような感じで、楽し~くサイクリングして帰りました。


10月30日の夕焼け。

雲は少ないけどグラデーションが綺麗だったので撮影。


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