2020年2月19日水曜日

2019年12月下旬~2020年正月にかけて。


久々に初代ヴィーナスを組み立てました!

洋食屋『グリル一平』の若社長が、ヴィーナスSLの状態の良い中古フレームを見つけられた事から相談を受けまして、当店で組み立てる事になりました。

初代ヴィーナスといえば、一度はロードバイクへの情熱を失いかけていた僕を、もう一度ロードバイクに乗りたい!って気持ちにさせてくれた奇跡のような自転車です。

インテックス大阪の試乗コースを手放しのまま一周できるくらい重心バランスも良く、いざトルクを掛けた後の加速力も空を駆けるような気分にさせるほど鋭くて快感だった。

このフレームに乗って遅い事は許されないだろう!って思わせるくらいの名車です。

若社長は本業の方が支店も増やしてお忙しい為、レースとかは走りませんが、走る事を純粋に楽しいと思える自転車に出会いたい!って気持ちから、僕の体験談を信じてこの自転車を選んでくれました。

それだけにこれからも大切に乗り続けて欲しい一台です。


そしてHAT神戸に新たな電気屋さんがOPENしました。

ヤマダ電機さんやケーズデンキさんとは違って、ここのお店は電動アシストバイクをガンガン推しています。

売るだけ売ってアフター(修理)はどうするつもりなんだろう?とか、そもそも組み立ては誰がやっているんだろう?っていう意地悪な疑問はともかくとして・・・

それよりもここでは『ありえない映像』が流されているとの情報があり、実際にお客様から問題映像のあるシーンを撮影したものをデータで提供して頂きました。

問題映像は甲寿橋交差点からスタートして東六甲を上り、表六甲を下ってゴールというものでした。

スタッフさんが電動アシストバイクならどんな坂道もラクラク登れるよ!って宣伝するために撮影に挑んだものと思われます。


これは船坂との分岐を越えてから、芦有有料道路の宝殿インターまでの区間・・・つまり東六甲の最も苦しい上り区間です。

撮影バイクが大幅に対向車線に膨らんでいます。

正直電動アシストがあってもここの坂道はきついので、両者ふらつきながら上っていたそうですが、ここまで膨らんだタイミングで対向車が走ってきたらどうするつもりだったのでしょうか?

しかも並走する様子も多々あったそうで、後ろから追いついた車がいた場合も迷惑だったに違いありません。

しかも・・・


バランスを崩した撮影者は、体勢を立て直すまで対向車線を蛇行して走る。


特に急勾配の区間ではあるけれど、これはさすがに酷いですね。

この先のヘアピンカーブを曲がって来る車がいたら大惨事です。


この先も一軒茶屋に上るまでの間でこのような並走がなされていたみたいです。

道路交通法で考えてもオレンジのセンターラインを割って対向車線に進入する事は違反です。

自転車だからセーフだなんて今どき通用しません。

自転車をいつまでもそんなグレーな乗り物だと思っていたら、交通事故はいつまでたっても減少しません。


そして表六甲の下り坂では3連ヘアピンの一つ目・・・前方の見渡しは良いけれど、後方から車が来た時にどう反応するつもりだったのでしょうか?


前走者も最初のヘアピンをオーバースピード気味で曲がって、体勢が崩れてセンターラインギリギリをふらついています。

電動アシストは車重も重く、総重量を考えたらブレーキ性能はロードバイクの半分以下です。

特に後輪はローラーブレーキなので、概ね安全なのは時速25km未満の場合であって、時速40~60kmで飛ばして走るような走行にはキャパオーバーです。

中高生や目立ちたがり大学生のバカッター的な無謀行為としか言いようがありません。


更に2つ目のヘアピンをイン側へ切れ込んだまま侵入!


ここは上って来る車もセンターライン一杯まで膨らんで曲がる事が多いから、インに切れ込み過ぎると正面衝突の恐れがあります。

右のヘアピンはアウトインアウトで、クリップポイントも目一杯安全マージンを確保して曲がって欲しい所です。

仮に安全確認をしながら走っている!だなんて言い訳をしたとしても、この映像を店頭で流す神経を疑ってしまいます。

昔バイク雑誌に『バリバリマシン』っていうのがあって、僕も高校生の頃に毎月購読していましたが、そこには『今月のチャリダー!』みたいなコーナーがあり、自転車で膝擦りしながら峠のコーナーを曲がっている写真を投稿されていたのですが・・・

この映像を見ていたお客様曰く、彼らはリアルにそれを地で行くような走りだったそうです。

まあ僕も高校生の頃、「今月のチャリダーに投稿しようか?」なんて、ネタで友達とマウンテンバイクでヘアピンをドリフトしながら曲がったり、膝擦りにチャレンジしてジーパンに穴を開けたりした経験はありますが(当時の僕は思考がぶっ飛んでいたので、プロテクターなんてダサいから要らない!とか言ってよく怪我をしていました)・・・でもさすがに走る場所くらいは選んで、事故の無いようには注意していましたよ。

尚余談ですが、その雑誌にて自転車で無謀な走りをする連中をチャリダーと呼んだ事が、その後の『チャリダー』の語源だっていう事・・・意外に知られていないという。


2つ目のヘアピンをクリアして3つ目に向かう所です。

撮影者は完全に対向車線を走っています。


悉く左コーナーはアンダーステア気味。


この先旧料金所跡手前のトンネルです。


いつまで対向車線を走っているの?って感じです。

この日に車で表六甲を走っていなくて本当に良かった!と思うくらい、これは怖いです。


この後の旧道も度々センターラインを越える走りを続けて下山したみたいです。

そして地元民でもあるアキラ君曰く、「今でもその映像流してましたよ!」との事。


現在は店頭ではなく店中で、電動アシストコーナーを設けて映像を流している模様。


実際に身体を張って電動アシストの性能を検証する心意気は素晴らしいのですが、やはり電気屋さんは自転車屋と違って、そこまで安全については意識がなっていないものなんでしょうか?

もうオープンしてから2ヶ月以上もこの映像を流していると思うと・・・

誰もそこを突っ込まないのか?って逆に疑問に思えたりして。


年始に今後の若狭での拠点となる住居を見学に行きました。

道路を挟んだ目の前には梅林が拡がり・・・ちょうど今頃梅の花が満開のシーズンです。


オーナーさんの都合でまだ内覧はできていませんが、広さも十分で・・・


何よりシャッター付きの車庫がありがたいです。


洗濯機が外なのが気になるところですが・・・納屋もあります。

農具とかを整理してスペースが作れるようなら自転車部屋にもできます。


何より敷地が広いので来客があっても、余裕で5~6台は車を停めれそうな感じです。

3月には入居の準備をしたいのですが、スケジュール通りに事が進んでくれる事を祈るしかない・・・。

今はそんな状況です。

0 件のコメント:

コメントを投稿