2014年5月31日土曜日

第20回『TEAM EURO』走行会!・・・なぜ峠を見たらつい上ろうとしてしまうのか?

バカは高いところが好きだから・・・なのか?

なんでわざわざしんどい上り坂を上って山頂を目指すんでしょうね?

ちなみに僕は高所恐怖症(正確には落下恐怖症)なのですが、高いところに登ったり、高いところからの景色は大好きです。

一応下りる時の心配はするんですよ。多少ですが手や足が滑って落下したらどうしよう?とか・・・

でも結果的には後先考えずに登っているような気がします。

自転車で坂道に差し掛かった時は・・・

「どうすっかなぁ~!あ~面倒臭ぇ~っ!でも悩むのも面倒臭いから・・・上るかぁ~。」

最近はそんな感じですかねぇ~。これって欝なのかなんなのかわかんないっすよね?(苦笑)

12年以上前の僕なら・・・

「分かれ道がきたらとりあえず上りを選択!とにかく険しければ険しいほど燃えてくる!」

当時は平地や下りでスピードを競う事に飽きていたので、専ら苦しい方が楽しかったんですね。

よくM(マゾ)ですか?って言われますが、自転車乗りのそういう人って大抵・・・

「違います!自分に対してSなんです!」

そう答えるんじゃないでしょうか?

それがアスリートって種族なんですよ。

ストイックと言えば格好いいのかも知れませんが、僕のそれは追い込まれている瞬間にこそ、生きている実感を得るという、ある意味『背徳のサスペンス』なんですね。

だからつい何でもかんでも、自分を追い込む方向に舵を切ってしまう悪い癖があるんです。

きっとこうしたら結果はこうなるだろうな~って想像がついているのに、わざわざ対処策を練らず、あるがまま進んでしまう。

なんでこう破滅的な性格になったのやら・・・

まあそれを解明するには、僕の複雑な生い立ちをいちいち遡らなくてはならないので、その話はとりあえず置いておきましょう(笑)

なぜ峠(山)を見たら上りたくなるのか?

苦しいし疲れも溜まる。

表面的にはそういった負の要素しかないので、一般人にはなかなか理解してもらえない行動だと思います。

では見る角度を変えてみましょう。

僕は結果よりもそのプロセスを重視する性格です。

途中の過程で多くの失敗やヒントを経て成果がついてくるものなので・・・

だから人を見る時も表面的な明るさや優しさよりも、その人がどんな人生を経て今こうなったのか・・・そっちの方にこそ興味や魅力を感じてしまうのです。

多くの失敗や経験を積んだ人というのは、本当に懐が深いものです。

趣味や好みが違っていても分かり合えるというか・・・

山登りは人生のようなもので、山頂までどのルートで登るかで結果も変わります。

結果とは登り切った後に見える眺望の事だけではありません。

登りきるまでの過程が全て結果なんです。

懐の深い人間に近づく為の経験が積めたかどうか・・・

それによって眺める景色が成功なのか破滅なのか。

そう考えたらロマンがあるでしょ?

ヒルクライムという競技は自転車レースの中でも特殊で、基本的に終始マイペースで臨める競技なんです。

マイペースだからこそ、一つ一つの過程を楽しめるというか・・・

ゴールした時に「あそこで頑張ったからタイムが更新した!」となるのか、「本来なら稼ぐべき区間で力を出し切れなかった!だから目標タイムに届かなかった。」となるのか・・・

他の選手との勝負っていうより、自分との戦いですよ。

頭も使うし、イメージ通り走る為の集中力もいる。そしてモチベーションやコンディションもベストでないと結果にはつながらない。

これほど単純明快で面白いものはありません。

僕がつい上り坂を走ってしまうのは・・・

「今日の俺なら・・・このくらいのタイムで上れるかなぁ?じゃあそれより少し速いタイムを目標に走ってみよう!」

そうやって自分を追い込みたいからなんですね(笑)

そしてプロセスとタイムを見比べ、次にタイム更新をする為のヒントを探る・・・

まあそんな感じですかね。

え~っ。前置きが長くなりましたが・・・

5月17日(土)の走行会

この日はN様2号が参加するって聞いていたので、自分を追い込みたくて表六甲でN様2号と勝負しようと考えていました。

他はH川様とI藤様が参加して、計4名で出走!

H川様はN様2号が参加するってだけで、きっと上りがきつくてハードな走行会になるんだろうな・・・って思ってらっしゃるはずなんですよ。

実際このブログをみて、走行会に興味はあれど、参加する勇気が湧かない・・・なんて話をよく聞きます。

一応改めて申し上げますが、僕は初心者の参加者や女性の参加者を募集していますし、大歓迎しております!

①日頃自分に自信のない方が、自信に満ち溢れた表情で走れるようになる事。

②坂道が苦手って思っている方が、いつの間にかどんな坂道でも上れるようになる事。

③『しんどい』ではなく『楽しい』って感じてもらう事。

以上が基本的なコンセプトです。

事実、H川様は上りが苦手と言いながら、この日はとうとう初めて挑んだ表六甲を無事に完走しました。

それも高羽交差点から丁字ヶ辻までの7.9kmを53分で。

僕の予想タイムより実に2分も速くゴールしたのですが。

表六甲の上りというのは、道を知らない人だと絶対と言っていい程、前半で脚を使い切って後半がよれよれになる傾向なんですが、この日43分で走った僕がH川様の10分後にスタートした事を考えると、ゴール前で追いついていないとおかしいのですが・・・

追いついていないという事は、新六甲大橋の交差点でH川様は信号に捕まらずに進んだ事を意味し、また終始ペースを崩さなかったって事が判る訳です。

上り坂は苦手だっていう方!

貴方は本当に苦手なんですか?

本当はしんどいのが嫌いなだけなんじゃないのですか?

それとも速く走れないから嫌なんじゃないんですか?

僕は参加者の方にスピードは求めていません!

速い人が参加するのは嬉しいですし、僕自身も刺激を受けています。

でも遅いって思われている方に参加の資格が無いとも言っていません!

途中で地に足を着こうが、倍以上の時間がかかろうが、僕は上ろうとする方を尊敬します。

速かろうが遅かろうが、上った人にしか味わえない爽快感と仲間意識があるのです。

楽しいですよ!

ちなみにI藤様がまた速くなっていました。

新六甲大橋の交差点手前では、5分前に出発したI藤様を射程距離に捉えていたのですが・・・

信号待ちの坂道発進で失敗して、2度も信号に捕まったN様2号に付き合い、僕が信号待ちをしている間にどんどん差を拡げられ・・・

後半区間のタイムは完全にI藤様の方が僕より速かったですね。

僕は鶴甲の区間は余力を残した状態でN様2号のペースについていき、9分15秒で通過。

そこから料金所跡までの区間は、無理にN様を追わずに抑えて走って、後半に脚を残す作戦だったのですが・・・

後半が伸びない!

料金所から3連続ヘアピンの区間までは、タイムの稼ぎどころなのにダンシングができない!

21Tのスプロケをだらだらと回すのが精一杯。

結局セーフティーな走りに徹してしまった結果が43分。

料金所通過時では40分は軽く切れるペースだったので、これでまた次回に向けての課題が増えました。

ちなみにN様2号は35分30秒ほどで上ったそうです。

早くまともに勝負ができるレベルに戻したいです!

この日はそれから更に高山植物園横を上って極楽茶屋まで行って折り返しました。

これまで当店の走行会では、全員のレベルが上るまでは丁字ヶ辻止まりって考えていましたが、今後はメンバー次第で上る距離を増やして行こうか・・・などと、ちょっと悪巧みしています。

とりあえず疲れ・・・現在進行形で溜まっています。

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