2013年10月30日水曜日

驚きの再会(ご来店)

27日(日)は朝から休む間も無く、気が付けば16時を回っていたという・・・

いつもこのくらい繁盛していたら良いんですけどね(笑)


開店から間も無く、先月当店でラピエールのセンシウムをご購入頂いたW様が、わざわざご自宅の明石から自転車でお越し頂きまして・・・

購入後1ヶ月点検をした結果、変速の入りが悪くなっておりました。

要するにシフトインナーワイヤーの『初期伸び』ってやつです。



ここで余談ですが、ブレーキワイヤーなんかは初期伸びを計算に入れて、最初から気持ち硬めに調整して組み立てると、使っているうちに丁度良く馴染んでくるものなんですが、シフトワイヤーはそうもいきません!

最初は気持ちよく変速していたものがだんだん反応が鈍くなり、そのうち3速~4速あたりの入りが怪しくなって・・・

ひどい場合は1速に入れてもすぐに2速にチェーンが落ちる事も・・・

新品のワイヤーはある程度使う事によって伸びてきます。

あと変速機のグレードや、ワイヤーの取り回しなど、仕様によって伸び方や症状も微妙に違う場合がありますが、基本的にワイヤーのテンション(引っ張り)を強くすればすぐに直ります。

もちろん初心者の方だと触る自信が無いっていう人も少なくはありません。

当店でご購入頂いたお客様には、初期伸びの調整などは基本的に無料サービスで行なっております。

もちろん明らかにお客様が手を加えて調整が狂ったものは有料になりますけどね(笑)

僕は基本的に組み付けの際は、アジャスター調整を極力しないようにしているので、お客様があれこれ触っている場合は、そこを見れば一目瞭然です!



そう・・・初期伸びが出てから初めてアジャスターを使うのが理想ですね。

アジャスターは樹脂製のつまみの内側に鉄のアウター受けが内蔵されていますが、ワイヤーを引っ張る調整をすると、内部のアウター受けが徐々に樹脂部から顔を出してきます。

僕はその鉄のアウター受けが顔を出すのが基本的に無粋に思えるので、出ないで済む範囲内で初期伸び調整が完了できるように組付けをしています。

シマノ・105や6700アルテグラなどは見た目をすっきりさせる為に、STIレバーのブラケット内に無理やりワイヤーをアウターごと内蔵させた事が原因なのか、インナーワイヤーを引っ張りにくくなっており、組み付けの段階でアジャスターに頼らないといけないケースが多いです。

特にカーボンモノコックフレームに多い、フレーム内部にワイヤーを通して組み付けるタイプは、更にその傾向が強くなるので、いつもモヤモヤしながら組み付けをするんですよ。

アジャスターに頼りすぎている方はお心当たりございませんか?

アウター受けが錆びてきて、自転車自体が汚く見えるのも、こういった方に多く見られる傾向です。



まあ余談が過ぎましたが、そんな訳でW様の自転車も、すぐにワイヤーのテンションを調整してスムーズなシフトチェンジが出来るようになりました。


そんな中外で「先ほどお電話しましたTです」という声が・・・

聞き覚えのある声に振り向いたら、やはり知っている方でした。


学生時代にインストラクターをしていた頃の、フィットネスクラブの会員様です。

もともとスイムをメインにされていた女性で、毎日1kmは泳いでいたのですが、ある時某スイミングコーチにそそのかされてランニングクラブに参加させられて・・・

ハーバーランド~ポートアイランドのコースを走らされるようになったかと思ったら・・・

ある日そのコーチが僕のところへT様を連れてきて・・・

「東コーチ!近々ランニングクラブのメンバーで加賀トライアスロンに参加する予定なんやけど、T様にピッタリ合うようなトライアスロンバイクを作ってもらえないかなぁ?」

「はあ?そんな急なスケジュールでトライアスロンなんて参加してもいいの?」

「スイムとランはバッチリやねん!あとは身体に合った自転車があって、それに乗り慣れてもらうだけなんよ!だから東コーチが一番責任重大な役目なんやけど・・・何とかお願いできへんかな?」

「そうですか~。わかりました!何とか協力しましょう!」

という流れでT様にトライアスロン用の自転車をご用意し、乗り方やフォームのアドバイスをしつつ、更には僕も加賀トライアスロンに参加し、皆さんの自転車のメンテナンスを担当する羽目になって・・・

まあそんな感じでお付き合いがあった方なんです。

2000年の12月でインストラクターの仕事を辞めたので、約13年振りの再会になるのでしょうか。



「T様じゃないですか!よく僕の店って判りましたね?」

「あ~!やっぱり東さんでしたね。ネットで見て・・・大作なんて名前で自転車ときたら、きっとそうに違いないと思って来てみたんです。」


いや~!ビックリするような事もあるものです。

僕の組み立てたTNIのエアロアルミフレームのトライアスロンバイクは、さすがにもうへたってしまい、レースでは使っていないらしいですが・・・まだ健在だそうです。

現在は3台目の自転車に乗り換えたばかりらしいのですが・・・

これがまたTREKのドマーネ5シリーズ!

随分高級な自転車に・・・

「・・・っていうかトライアスロン用のポジションを作るようなフレームかこれ?」と思ったのですが、どうやらT様自身、それで悩んで今回のご来店という訳だったんですよ。

無理矢理クラウチングフォームを作るセッティングになっており、ペダリング効率やフォームを考えると、ランに繋げる為の走りが一切出来ないセッティングでして・・・

実際に北海道のアイアンマンでは、バイクの最中に違和感を感じてリタイアされたそうです。

「サドル位置が前過ぎて、これじゃバイクで100km以上の距離を走るなんて拷問ですよ。」

早速サドル位置を下げて、更に腹筋を使いやすい状態でクラウチングが出来るようにDHバーの位置も調整。


これで随分フォームが自然になったと思います。

「しばらくこのセッティングで乗ってみて、徐々に細かい部分を煮詰めていきましょう!」

とまあこんな感じで一件落着!

そしてT様が是非『TEAM EURO』のメンバーに加わって走りたいとの事で、土曜日の走行会にも出席されるそうです。

それもあって女性メンバーを何とか増やしていきたいというのが現在の課題です。

とりあえずうちの走行会は、どうにもレベルがやばそうってイメージがあるそうなので・・・



大丈夫です!メンバーによってコースのレベルをコントロールしています!

初心者には中富君がサポートに回ります!

女性メンバーがいれば参加者ももっと増えるはず!



という訳で「ショップの走行会はレベルが高いから参加したくない!」とか、「怖いから一人でのんびり走る方がいい!」なんて言っている女性ライダーは、是非当店の走行会に顔を出して下さい。


11月からは日曜日にポタリングを開催します!

のんびり神戸の街をサイクリングし、ちょっと小洒落たカフェでまったりしてから帰ってくるような・・・

そんなゆる~いサイクリングも考えていますので、まずはそこから始めてみませんか?


それではご新規様の参加を、心よりお待ち申し上げます!!

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