2020年8月13日木曜日

2020年3月の思い出・・・その③・・・リハビリトレーニングとコロナ渦


3月某日、H川様とアキラ君と、秘境を求めて山歩き。


大きなハチの巣がぶら下がっています!



今回は間違えないように七三峠を目指します!



ものすごく久し振りに歩いたら道路が苔まみれでビックリ!


かつてこの道を歩いたのは中学1年生の頃でした。



こんな場所に車が停めてあったけど、どこから入って来たんだろう?



この石碑によると、過去に僕が歩いた当時よりも後に手入れが入った模様。



ここには戦時中に使われていたであろう壕なのか隧道の痕跡が・・・



一応向こう側へ抜けれるようになっていますが、当然無理して入ったりはしません!



旧七三峠のトンネルは通行止めの為行き止まり。



ここから尾根道へ登ります。



急な尾根道を上ったら石の門がありました。


いつの時代に造られたものかは知りませんが、大龍寺の参道を示す門だったのでしょうか?



間も無く七三峠!


ここを右に曲がれば鍋蓋山の山頂付近まで一気に登れます。


今回は左へ進み急斜面を下ります。



心霊スポットとしてむ有名な七三峠のトンネルです。


完全に塞がれています!



帰りにまたここの階段を登るのか・・・と思うとちょっと怠いかも。(笑)



有馬街道に近くなると、新湊川に流れ込む支流が複数集中してきます。



そして秘境。


このずっと奥に僕の気になっている廃墟化した洋館が存在する。


しかしこういう行き止まりになった集落というものは、容易に踏み込めるものではない。


田舎でもそうだけど、物珍しさで訪れる人を歓迎する住民なんているはずが無いのだ。


しばらく悩んだけど奥へ進むことを断念。



もと来た道を戻る際、左手にあった堰堤。


ここを渡った所に尾根道が見えたので、先ほどの集落を別角度から見渡せるポイントがあるのでは?と閃いてしまいました。



H川様は高所恐怖症なので堰堤を歩かせる訳にいかず、アキラ君とここで待って頂く事にして頂きました。


 

長い期間誰も歩いていないのが良く判ります。



とりあえず僕一人で堰堤の向こうへ渡ります。


草木に足を引っかけないように慎重に進みます。


渡りました。



いきなり尾根道です。

整備はされていませんが見渡しが利くはずなので、道に迷う事も無いでしょう。

リボンやテープも所々にあるので、たまに人が踏み入っている痕跡は感じられます。


尾根道から今渡ってきた堰堤を振り返ります。


尾根道は途中からこんな風に開けてきたので、比較的歩きやすいです。

帰ってから地図を見たら、途中小さなピークを経て鍋蓋山の西尾根に合流する尾根道である事が判明。


この左手の斜面の向こうに先ほどの集落があるはずです。


最初の分岐に来ました。

ここを右に進むと、先ほどの堰堤へ流れ込む支流の沢沿いに進みます。

踏み跡から以前は普通に人が歩いていたであろう事が想像できます。


その先にもう一つの分岐が・・・

かなり狭くて険しい道ですが気になるので行ってみましょう!


所々崩落していて危険ですが、先ほどの集落の奥地に繋がっているみたいです。

もしかしたら誰もが車を手に入れられる時代が来るよりも以前は、ここが集落の人たちの生活道路の一つだったかも知れません。

これが都会と自然が融合した神戸市という特殊な都市の、知られざる過去の姿でしょう。

六甲山系には江戸時代より昔に整備された生活道が、あちこちに残っています。

全ての道が生きている訳ではなく、廃道も沢山あるのですが・・・

そういうのを見つけて歩いてみるのも楽しい発見ですね。


2人をお待たせしていたので、戻って帰路につきました。


七三峠のアップダウン・・・思った以上にしんどかったです。



所変わってアキラ君の撮影による違反現場の画像。


色々と突っ込みどころ満載です。

二人乗りは違反です。

荷物も大きいので、自転車の幅は最大でも60cmという規定も違反していそうです。

これでながら運転か信号無視でもしてくれたら違反の三冠王ですね。

そういえば最近HAT神戸で自転車の取り締まりがようやく強化されてきました。

兵庫県警が僕のブログでも観たのでしょうか?

信号無視やながら運転・・・最近はよくパトカーがサイレンを鳴らして自転車を呼び止めています。

HAT神戸の乱れ切った治安を正して下さい!


何しろこんな事をする『クズ』が一部紛れている街ですから。

店を持つ経営者として言ってはいけない、ネガティブな言葉だと解っていますが、あえて言いましょう『クズ』と!

僕はこういうモラルに反した事を故意にする人の事を、実は同じ人間だとは一切思っていません。

みんなが吸う空気を地球人に許可なく勝手に吸っている別の何かだと思っています。

こういう事をする人は他人から『クズ』とか、『存在そのものがゴミ』と思われているという自覚が無いのでしょう。

乱暴な言い方をしますが、こういう事をする人に人権なんて必要ないというのが僕の本音です。

そもそもゴミの後始末もできないような奴がテイクアウトする意味よ。

小さいお子さんでさえ「ポイ捨てはいけない!」って事を学んでいるっていうのに、それができない大人って・・・本当に存在そのものがゴミと言われても文句は言えないですよね?

そして万が一そんな大人を親に持ち、その親を見て育った子供が大人になったら・・・

そう考えると世も末だなぁ~と思えてしまう訳です。


そして非常事態宣言まで出してしまったコロナ渦・・・


当店でも洗って何度でも使える手作りマスクを用意して、皆様が悪質な転売ヤーの餌食にならないようにご協力させて頂きました。

当店のお客様でもあるミワさんが奉仕価格で沢山作ってくれたのです。


隣の音楽教室に防音室を作る工事が始まりました。

まさかこんなシートを拡げるなんて・・・。

軒下を通り抜ける危険な自転車は防げますが、来客数や売り上げに影響するので、さすがにこれはちょっと相談して欲しかったなぁ~って感じです。


それにしてもコロナ騒動で自転車業界はどえらい事になりました。

需要と供給のバランスが180度変わってしまったのです。

公共の交通機関を使いたくない人が増えて、これまでサンデードライバーだった人が車通勤を始めたもので、有馬街道では連日意味不明な交通事故が増え、朝の通勤は渋滞しがち。

そして自転車通勤も増えたので、自転車屋としてはありがたい!と思うじゃないですか?

ところが部品やフレームの製造って大半が中国ですよ?

供給不足でたちまち売りたくても売る物が無い!っていう意味不明な状況に陥りました。

間に合ううちに在庫をもっと買っておけば・・・と後で後悔。

3月中はギリギリメーカー在庫でカバーできたものの、4月にはメーカー在庫すらなくなってしまい・・・1~2ヶ月待ちは当たり前の状況が続くことになってしまいます。


これもある土曜日の朝・・・走行会ではなくウォーキング。


非常事態宣言で今後どうなるか判らない不安と、学校からの課題でストレス満載のMちゃんと歩きました。


天気は悪く肌寒い日でしたが、早歩きだとあっという間に温まります。


これはトラックの運転手か助手席の誰かが放り投げたゴミです。

どこにでも『クズ』はいますね。

一応僕も神戸生まれ神戸育ちなので、地元神戸を誰よりも愛しているんですよ。

こういう事をする『クズ』には神戸から消えてもらいたいと心から願います。


あれは土砂運搬船だろうか?

これからどこの埋め立てに行くんだろう?


天気はともかく、みなとの森公園にはマスクをしながら走ったり歩いたりしている人で賑わっていました。


帰ってきて店をOPENしたら柴犬のエルがやってきました!

以前は犬が怖くて近付く事も出来なかったMちゃんも随分と成長したみたいで、なんとエルを抱っこしてみせるのでした。


そして気持ちよさそうに寛いでからエルは帰って行きました。


世間はこれからが苦境に陥るってタイミングでしたが、動物のこういった表情を見ると何故かホッとしますよね。

2020年3月の思い出・・・その②・・・卒業式~終わりと始まり~


3月16日・・・若狭へ向かう道中の岩谷峠・・・


ちょっとした寒波の後で山頂に雪が残っています。


本当ならもう助成金を受けて本格的に新規事業の準備を始めていた頃なんですが、助成金の手続きをする先生がいい加減で・・・助成額の大きい案件や綺麗な女性の案件ばかり優先して、僕や若狭の事をそっちのけで仕事するもので、先生とは電話で大喧嘩して・・・もう頼らない覚悟を決めたのですが・・・


色々と投資額が大きいもので、返済云々・・・資金繰りの苦しさでご飯も喉を通らない日々を過ごしていました。


そういう意味では新型コロナウイルスの影響で、タイミングをリセットされた事は悪い事ばかりではなかったとポジティブに考えています。


もし完全に準備が整った段階でコロナ渦に陥っていたら、もっと返済に困っていたと思うので。



そして3月17日、とうとうなっちゃんとMちゃんが中学を卒業する日が来ました。



小学校の時もそうでしたが、なっちゃんは真っ先にお母さんと帰ってしまいました。


これから卒業祝いにお寿司を食べに行くのでしょう。



Mちゃんはみんなと記念撮影に立ち寄ってくれました。


2人とも志望校に合格できたので本当に良かったです!




ある日の修理・・・事故で壊れたホイールからスプロケを移植するという作業での話。



このスプロケ外しを入れて外すのですが、シャフトが歪んで無理やり工具を叩きこんで回した結果・・・



工具まで歪んでしまいました。


こんな事だったらスプロケも新しいものを購入してもらうべきでした。


工具が壊れてしまっては移植の工賃だけではむしろマイナスです。


その辺の見極めって意外と難しい・・・やってみないと判らない事が多いから。




そしてなっちゃんとMちゃんの卒業&高校合格祝いの焼肉!




河野さんのおすすめのお店で美味しく頂きました!




スポットライトを活用して撮影するという、アキラ君の悪意に満ちた記念写真です。(笑)

あとでたっぷりしばかれて下さい!




タンもツラミも美味しかったです!




新高校生になる2人はハラミもホルモンの一種だという事を知らなかったらしい。

ホルモン系は苦手・・・とか言っていたけど、ハラミに加えてタケノコと上ミノは美味しいと言って食べていました。



みんな撮影に夢中!


そしていつもの事ながら僕が網奉行をさせて頂きました。


これで当店へ勉強を教わりに来たり、遊びに来る小中学生はほとんどいなくなったことになります。


なんだか寂しいような。


アキラ君の世代とその1学年上の世代、アキラ君の2学年下の世代・・・そしてなっちゃんの世代が、当店へ遊びに来る子が多かった世代なので・・・。


最近はHAT神戸も出入りが激しかったり、問題児も多くて・・・そこまで成長を見守ってあげたくなるようなお子さんが多くないというか・・・


でもちびっこは両親ともに素晴らしいご家族が増えていて、河野さんやアキラ君がとても子供たちに好かれているのが自分の事のように嬉しかったりします。


何しろ生活に密着した商売なので、これからも地元の子供たちやご家族に支持されるように頑張っていきたいと思います!

2020年8月12日水曜日

2020年3月の思い出・・・その➀・・・混沌の予兆


3月7日・・・この時点ではまだ新型コロナウイルスによる影響がここまで世界的に深刻なものになるなんて、多くの人が夢にも思っていなかったと思います。

ただ昨年末の時点で武漢での新型コロナウイルスの報道が既に問題視されており・・・

それであるにも関わらず、何の対策も問題解決も無いまま、春節の休暇で世界中に中国人観光客が放出された事に対して、ただただ違和感しかなく・・・

ダイアモンドプリンセス号の騒ぎも無事に収束し、また何事もない日常へ戻る事を期待しつつも、不気味な胸騒ぎがあった事は間違いありません。


いつしかHAT神戸で姿を見なくなっていたトビが戻ってきました。

綺麗な青空です。


これは点検で持ち込まれたブリヂストンのデュアルドライブです。

当店で組み立てて販売した自転車ではありませんので、念入りに点検です。

まずライトの配線ですが、コネクターが剥き出しです。

確かに少々の事ではショートを起こさない構造のコネクターですが、安全な自転車を販売するべき自転車販売店のスタンスとして、コネクターを剥き出しのまま販売するお店の神経が理解できません。

見た目にも不細工ですし、いたずらされたらどうするんでしょうね?


配線の取り回しも雑です。

配線をまとめるクリップとか付属していたはずなんですけど・・・


悪い予感がしたので前輪モーター部のコネクターカバーを外したら、やはり剥き出しでした。

こういうのは念の為にビニールテープなどで中に水が浸水しないように防水処理を施してからカバーを取り付けるものだと思います。

これで大雨の時に乗ってショートでも起こしたら、言い訳なんて絶対できません!

電動アシストなので、天候や災害時における電気系統のトラブルなんてあって然りじゃないですか?

それだけに「販売店としては念の為にできる処置は施してますので、これで壊れた時は状況的に止むを得ません!」と言えるくらいの事はやっておくべきだと思うのです。


そしてフロントブレーキのキャリパーですが、センターリング調整のアジャスターボルトが謎に飛び出していました。

一体どんな調整をしたらこうなるんだろう?


ここのボルトって微調整レベルでしか使わないのに、ここまで飛び出しているって事が異常なんです。


スイッチ&ブレーキセンサーのコネクターを収納するカバーです。

当然防水処理をしていないし、それどころかカバーからコネクターがはみ出しています。

こんな適当な組み立て方をする自転車屋さんがあっても良いのでしょうか?

憤りすら覚えます。


しかもよく見て下さい。

水抜きの穴が上を向いています。

つまり上下逆さまにカバーを取り付けているって事です。


それでTSマークのシールを貼っているとか・・・意味不明。

TSマークは安全整備士の資格を取っているお店しか取り扱えないルールです。

安全整備士の資格を持っていてこの程度のクオリティーなのか?

これが安全整備士の資格が必要かどうか・・・

わざわざ売上度外視してまで時間をこしらえて取得する程の資格ではないという根拠です。

こんな雑な仕事をやっているお店が「安全整備士のいるお店です!」って堂々としている事に納得がいきません。

どこのお店とは言いませんが。


3月らしい空です。

山の上は雪が降っていそうです。

毎年2月中旬と、3月10日前後に寒波が来るか来ないか・・・

それで春先の自転車の売上も左右されます。

今年はただでさえ新規事業に向けて大きな出資をしている中で、危機的なスロースタートでした。

久しぶりに目隠しの綱渡りをしている気分にさせられました。


そんな時にちょっと明るいニュースがあったのが、『松本情報工科専門学校』のスポーツバイシクル学科の学生さんより面接の応募がありました。

この学校はシドニー五輪代表だった鈴木雷太氏が特別講師をしている事でも知られており、授業のカリキュラムも僕の新規事業に必要な内容が含まれる。

専門学校って事で、短期間でどこまでのスペシャリストになれるかは判りませんが、そこの記念すべき一期生が当店に興味を持ってくれた事は嬉しい限りです。

正直自転車屋の運営一本で生計を立てるのは厳しいです。

言い訳ではありませんが、今の日本の経済環境が小売店を窮地に陥れている事は周知の事実です。

それだけにもっと応用を利かせた強みが無いと生き残れないようになっているのです。

そういう意味で鈴木雷太氏は上手にされています。

自身の知名度もあるので確実に自転車に関わる多くのプロジェクトを進展させていると思います。


某日、M籏君の友人がクロスバイクを購入してくれました。

M籏君との卒業旅行で色々と体験している中で、自転車の購入を薦めてもらったそうです。

彼は進学で地方に行くので、そこでの移動手段としてクロスバイクが活躍する事を祈り、気持ちを込めて自転車を組み立てました。

ところで当店の卒業後も時々臨時スタッフとして助けてくれたM籏君ですが、いよいよ就職という事で大阪の寮へ引っ越す事になりました。

これからは世界的企業のS社で頑張る事になります。


そして待ちに待ったビクシズの『パトス』がイタリアより届きました。


勿論イタリア国内が新型コロナウイルスのパンデミックになるよりも前に完成して日本に送られてきたものです。


中身は昨年スカイプでドリアーノ・デ・ローザ氏と話し合って制作して頂いた、僕専用のチタンフレームです。


さすがにイタリアを代表する自転車ブランド『デ・ローザ』の一族としてカンパニョーロと親交のある、ドリアーノさんの作ったフレームですので、シマノで組み上げるのも気が引ける訳で・・・


やはりスーパーレコードで組むしかないのか・・・


そう思うと当分組めそうもありません。


スーパーレコードは超高価ですし、ホイールもハイペロンかボーラ、百歩譲ってもシャマルでって考えたら、エヴァディオのヴィーナスRSの仕上げと合わせると、ざっと卸値で100万円以上のコストがかかってしまうので・・・当分はお預けです。


そして新型のカンパニョーロはクランクのデザインがダサい!


シマノ=機能美、カンパニョーロ=造形美と云われた頃はいつの日だったろうか?


ここ3年で僕も自分の預貯金をいたずらに浪費してしまいました。


2018年、2019年と週末の雨と台風に泣かされ、そして2020年は新型コロナウイルスに始まり・・・


さて今後一体どうなるんでしょうね?


ネガティブな事ばかりで嫌になりますよね?


僕はネガティブに物事を考えつつも、実はそれを乗り越える手段を常に模索している性格なんですが、さすがに立て続くと精神衛生上にも限界が近くなってしまうので、正しい判断ができなくなったり・・・鬱になって気持ちと身体がシンクロしなくなってしまったり。


まあ3月はよく切り抜けたなぁ・・・と、今だから話せるくらい僕の精神状態はズタボロでした。


そしてそのズタボロの状態からコロナ渦を迎えるのでした。(苦笑)

エヴァディオ・ヴィーナスRS オーダーフレーム


僕用にカラーオーダーしたヴィーナスRSです。

言うまでもありませんが、現行モデルのロードバイクでこの自転車よりも楽しく、そして速く走れる自転車はない!と言い切っている当店の一押しフレームです。

カラーはスバルの『ソニックブルーマイカ』を使用。

生粋のスバリストやGC8型インプレッサのオーナー、スバル時代のコリン・マクレー選手のファンなら、この色の良さは今さら語る必要もないでしょう。


石田三成好きならこの旗印は絶対!


大=天下(天という字の下が大だから)


『大一大万大吉』=天下において一人は万民の為に、万民は一人の為に、助け合い譲り合えば吉を成し太平の世が訪れる。


僕の大好きな言葉にして曲げる事のない信念です。


万民の為に命を懸けて全力を尽くす一人でありたいと思います。



そして『石田三成に過ぎたるもの2つあり!』といえば、佐和山城と島左近です。


島左近といえば戦国時代を代表する無双の武士の一人です。


ブルーのカラーリングに大一大万大吉・・・という事で島左近仕様にしたのです。



そして店舗のロゴも入れました。


ロゴ関係はミラーシルバーなので塗装ではなくデカールを貼って、上からクリアー塗装で仕上げています。



そしてこちらはアキラ君のヴィーナスRS。


カラーはヌードカーボンにミラーゴールドのデカールを貼ってクリアー塗装です。


ダウンチューブの『AVEDIO』のロゴも書体が変われば大きく雰囲気が変わります。



『前を向いて(未来へ向かって)進め!』という意味らしい。


因みに九曜紋は『伊達政宗が好きだから!』という理由からなのですが、一応仙台に田舎のあるアキラ君の家系は、戦国時代から伊達家に仕えていたそうです。(本人談)


石田三成好きな僕の実際の家系は、先祖を辿っていくと武田家の家臣団にルーツがあるそうですが・・・詳細は知りません。(長野県や山梨県に行くと妙に懐かしい気分になるのはそのせいか?)


祖父方の本家は石川県七尾市にあって、漁師の網元になる前は武士だったそうです。しかし甲斐の国から加賀の国へ移り住んだ経緯は謎。


祖母方の本家は北海道小樽市にあり、屯田兵というよりは、北前船で福井県から渡ってきた商人のルーツだと思われ、その証拠に曹洞宗の檀家で代々永平寺に供養されている。


そういえば今年は早くも大叔母の7回忌なので、また永平寺に足を運ばないとね~。

僕が新規事業の場を、真っ先に福井県と決めた理由の一つでもあります。

 

店のロゴはゴールドの方が重厚感を感じます。


こういった遊び方ができるのはカラーオーダーの特権です。


他メーカーなら10万円以上かかる内容ですが、エヴァディオさんでは税込みで7万円までには収まります。(アトリエ・キノピオさんで塗装した場合)


そういえば先日マジョーラカラーにしたマドンに乗ったお客様がご来店になりましたが、塗装だけで80万円はかかった!との事でした。


マジョーラカラーは確かに高価ですが、それでももっと良心的な価格で塗ってくれますのでどうぞご安心下さいませ!


因みにまだ組み立ててはおりません!


ビクシズのパトス(チタンフレーム)も、ドリアーノ・デ・ローザ氏の宣伝を兼ねる為に造って頂いたもので・・・


僕個人としては完全に破産寸前で、スーパーレコードを購入するとか言える状況ではございません。


また若狭路の事業が動き始めて落ち着いた頃に仕上げてご紹介いたします!


それまでには僕自身の身体もシェイプして、もう少し走れる状態に戻しておきたいと考えています。

2020年8月6日木曜日

ホイール選びについて・・・用途とか相性とか色々・・・

ロードバイクに乗っている皆さんなら、どこかのタイミングでホイールをグレードアップしたいと思ったはずですし、もう既に色々試している人もいる事だと思います。

これもフレーム選びと同じで相性の問題が関わってくる部品です。

フレームの素材やサイズ、特性によって相性が合うかどうかも変わってきます。

同じフレームに乗っている人が「このホイール良いよ!」って言ったからといって、フレームサイズが変われば、決して同じ乗り味にはならないというのが現実です。

ただ実際のところ、そんな事を気にしてホイールを交換する人なんて一握りだと思います。

概ねネットによる他人の評価とか見た目のかっこよさに憧れて・・・

あとは価格だったり重量だったりで決め手とするのが一般的な動機かと思います。

最近で言えば当店のアキラ君も「ディープリムホイールってどうなんですか?」等と言っていましたが・・・「君にはまだ早い!」の一言で一蹴してしまいました。

ディープリムの良さはスポークが短くできるので剛性を上げやすいことと、正面から見た時の面積が小さくなるので空気抵抗が少ないというのが代表的です。

しかしリムが大きいという事は外円部分の重量が重くなるという意味なので、回せば遠心力が手伝って加速を増してくれるのですが、その恩恵を感じられる速度というのが概ね時速40kmを超えてからだったりするんですよ。(リム高38~45mm程度のホイールで)

レースとは無縁のロード乗りや初心者ライダーにしてみたら、時速40kmって一つの壁ですよね?

達するだけでもまあまあ大仕事というか。

恐らく30km巡行っていうだけでも苦行だと思う訳です。

それなのにディープリムホイールなんて要りますか?


最近では見た目のカッコよさがトレンドになっているのか、リム高80mm以上のディープリムホイールもよく見かけるようになりました。

しかしリム高は40mm以下までが許容範囲です。

それ以上のリム高は横風・突風の影響を受けるばかりか、ちょっとした乱気流で足元をすくわれて、想定外の大落車につながる可能性もあります。

僕も過去になぜそうなったのか未だに理解のできないすくわれ方で、突然前輪を持って行かれて顔面から落車した事があります。

それも上り坂でペースを上げる為に素早いダンシングで加速した瞬間でした。

重さ7~8kgの自転車にパワーを掛けるっていう事は、重心バランスだったり荷重移動だったり、何かしら日頃から意識して乗らないといけない要素はあると思います。

そこにディープリムのもたらす想定外の風の影響っていうのは、少々自転車を乗りこなしているだけでは対応できないような現象を引き起こす可能性が確実にあると僕は考えています。

更に加えると、エアロホイールの空気抵抗云々の理屈は前輪にこそアドバンテージを生み出す根拠があって、ペダリングの影響で乱気流が発生する後輪ではエアロである意味が無いとも言われています。

即ち前輪がノーマルホイールで後輪がディープリムやディスクホイールの場合は、見てくれだけで、エアロ効果は皆無という意味になります。

そういった意見も踏まえて、僕はディープリムホイールに固執する意味はないと公言しています。

まあそう言ってしまうと乱暴な話になってしまうので、どこまでいっても欲しかったら買えばいいし、予算が許すのであれば個人の自由だと思います。

ただアキラ君の場合はレースに興味を持っていて、参加できるようになりたいという希望があるので、あえて「まだ早い!」と伝えています。

レースにも色々ありますが、概ねクリテリウムやヒルクライムが大半です。

周回コースで競い合うクリテリウムでは、レース活性化の為に奇数(又は偶数)の周回時にスプリントポイントを設ける場合があって、その瞬間は急激に速度が上がります。

その辺の草レースならせいぜい時速50km強程度かも知れませんが、レベルの高いレースやカテゴリーであれば、65km以上に達する事もざら。

なぜ活性化の為かというと、例えば周回数が5周だろうが10周だろうが、ゴールのみで決着をつけるとなると、最後まで力を残してセコく走ろうとするレーサーが増えるんですね。

「誰かアタックしないの?逃げるならついて行くよ!そして最後の美味しい所だけ俺が頂くよ!」的な考えのライダーって割合でいうと大半じゃないかと思います。

鈴鹿ロードとかそれの代表的な感じじゃないかな。(鈴鹿は周回コースだけどクリテリウム方式ではないので)

本場ヨーロッパで称賛を受けるレーサーは、勇猛果敢にアタックを試みる選手や、後先顧みずに大逃げを決めてくれるような選手だったりするのはそこなんです。

最近のツール・ド・フランスとか観ても全然面白くないのは、計算されつくした駆け引きはあっても、選手本来の野生の勘とか勝負魂を感じるような走りが観られなくなってきたからだと感じています。

僕は90年代のレースで、総合優勝が懸かっているのに、平地のステージレースでゴールスプリントに加わるインデュライン選手とか、ザベル選手の為に前を引くウルリッヒ選手とか、スポーツマンシップと勇気を併せ持った選手が好きだったので、近年のレースは面白く感じないんですよね。

ドーピング問題で騒がしい事もプラスになっているとは思いますが。

2000年頃から徐々にレース展開もシステム化されていったような気すらします。

本来レースは何処で仕掛けるかが重要で、それは必ずしも必勝パターンが決まっている訳じゃないところが面白いんです。

クリテリウムは優勝できなくてもスプリント(ポイント)賞という表彰も存在するので、それ狙いの選手も出て来る訳じゃないですか?

そうするとポイントの懸かった周回は速度が上がって、容易にアタックが決められなくなって、それによってダラダラと牽制し合ったままゴールスプリント・・・といった退屈なレースにもならずに済みます。

それに力のない選手はどんどん千切れて足切りにされます。

つまり力のある人にしかチャンスが残らないレース展開になるので、ある意味フェアなんですよね。

その代わり接触が多いし、落車に巻き込まれる事も日常茶飯事。

僕もかつて京都車連の主催していたクリテリウムでは、レース走行中に肩がぶつかったっていうだけで某有名自転車競技部の高校生参加者に殴られた事があります。
この時は蹴り返してやりましたが、今だったら危険行為で二人とも失格処分、下手をすれば当分の間はレースへの出場もできなくなるくらい厳重な処分になっていたと思います。

そのくらいクリテリウムレースは血気盛んな参加者が多いというか、殺伐とした空気の中で行なわれます。

メインストレートに設けられたスプリントポイントの度に時速65km以上に加速(恐らく先頭は70km以上)し、そこから90度カーブを左折した先の狭い対向2車線の道路で集団落車!

時速56kmで道路の両サイドは溝蓋の無い側溝。

避けられる訳もなくホッピング(自転車ごとジャンプ)で落車した選手と自転車を避けたという経験もしました。

20名以上の参加者が落車でリタイアというハプニングにも関わらず、ゴールスプリントは時速76kmに達するスピードで争われ・・・。

それがレースなんです。

だから集団内で駆け引きしながら走るテクニックをまだ身につけていない、にわかライダーのアキラ君にはまだその域で走るには早い!

そういう意味も含めて、レースで勝つ為の高級機材なんて「君にはまだまだ不要!」だと伝えました。

一応自転車屋で働くスタッフでもあるので、何でもかんでも最高級の機材に頼るなんてミーハーな事はやめてくれ!って意味でもあります。

お客様に可能な限り正しい情報を伝えるには、まずは基準を知っておかないと話になりません。

「自転車や機材は高ければ正義!ブランドが全て!」なんて売り方は対日本人的な商売とすれば安易ではあるけど、決して誠実ではないと思うからです。

それに自転車屋のスタッフがいたずらにハイエンドな自転車に乗っている場合の接客を今一度思い浮かべて下さい!

何だか上から目線でうんちくたれていたりしませんか?

これはかなり穿った物の見方なので批判の声もあるでしょう。

もちろんそうじゃないスタッフさんもいますけど、大半がそんな感じでしょ?

自転車って比較的マウンティングの温床になりやすい要素が多くて、ロードバイクに乗るんだったら105以上のコンポーネントじゃないと・・・とか、デュラエースを付けてなかったら2流とか、カンパニョーロのスーパーレコードを装着しているだけで王様気取り・・・とか、割とそういうの身近で経験した人多いと思うんですけど、今読んで頂いてる貴方にはそんな経験はありませんか?

ディープリムホイールもある意味それに近いというか・・・リム高の高いほど偉い?カッコいい?

まるで足のサイズが25cmなのに27cmの靴を履いているくらいのレベルの話。

僕は小学生の頃に両親に捨てられたので、生活費は祖父の遺族年金に助けられ、大学までの学費も自分で稼いで通い続けながらのレース活動をしていたので、最初は他人から安く譲って頂いた中古の機材でさえありがたく大切に手入れしながら使っていました。

パーツはサンツアーSLの2×7段変速Wレバー仕様。

自転車の限界が近付くにつれて機材をグレードアップしながら、基本的な機材の改善から、見た目では判らないようなこだわりと共に、当時の自転車と向き合っていました。

世間はシマノのSTIレバー登場で、レースシーンが劇的に変化を迎えた時代です。

でもしばらくはWレバーでもレースに負けない!という意地を持って僕は走っていました。

大学の学費とは別に自転車の維持費とレースの遠征費で毎年30~50万円はかかるので、アルバイトを掛け持ちして、プラスアルファで他人の自転車を組み立てる内職をしていましたが、大学も片道2時間かけて通っていたので、本当に休む時間も無く・・・内職は徹夜で作業し、塾の講師の仕事は大学の往復の際、電車内で予習してカリキュラムを作ったり・・・フィットネスインストラクターの仕事も、暇さえあれば新しいトレーニング方法を研究したり、新しいストレッチ方法を編み出したり、自転車の練習も土曜日は半日が仕事なので日曜日がメインで、あとは深夜の夜練がほとんど・・・

そんな生活だったので月間走行距離が600~800kmと少ないながら、レースは毎回勝つ為にエントリーしていました。

だからこそ機材のメリットやデメリット、必要か否かの判断もシビアに見極める力は身に着いたと自負しています。

乗る人間さえ鍛えれば、機材や自転車が安くたってレースには勝てるという事も言い切れます。

あと少しで自分の求める領域に達する事ができる・・・そう感じた時に機材をグレードアップするのは大いに賛成です。

それで確実に機材の恩恵や違いを噛み締める事ができるからです。

何でも形から入る人もいるでしょうが、外見だけ良くたって中身が伴ってなければただの宝の持ち腐れでもあります。

ツールで活躍する選手の駆るハイエンドモデルを150万円も出して買うお金があるのなら、自分を磨く方にお金と時間を使えとも思うし、同じ高額の自転車を買うんだったら、職人の魂の籠った作品と言っても過言ではない、本当の意味で良い自転車を選んでもらいたいですね。

職人が魂を込めて造ったフレームは年月が経っても色褪せないし、むしろ価値は増します。

車と一緒でビンテージとしての価値があります。

まあこれはあくまで僕の独り言として・・・



本題のホイールについてですが・・・

まず軽さで選ぶのはちょっと待って下さい!

軽さ=正義はヒルクライムでしか通用しません。

大切なのはフレームとの相性=剛性バランス!

そして滑らかな転がりなんです。

例えばガチガチの硬いフレームにフルクラムとかマビックの硬いホイールをセットしたら、反応速度は思わず声が出そうなくらい感度のいい自転車にはなるでしょう。

その代わり最高速は伸びない・・・というかそこまで持って行く前に自身の脚が売り切れてしまう可能性の方が高いです。

硬いホイールを装着するなら適度にしなって、その反発で推進力を高めてくれるようなフレームがベストです。

少し前なら軽くてそこそこお値打ちものだったホイールとしてシマノ・デュラエースのC24なんかも人気がありましたが、柔過ぎて僕がダンシングしたらホイールがたわんでブレーキに擦ってしまう事もありました。

なので軽ければ正解か?と言えばそうではない事例もある訳です。

だからといってライトウエイトの70万円もするホイールを簡単に買えますか?

前後セットで935gと恐ろしく軽くてディープリム、高剛性かつカーボンスポークによる反発力も期待できる夢のようなホイール。

確かに最高の機材ですが、誰が乗りこなすの?

レースで勝つための機材なので、落車して破損したら70万円さようならですよ?

恐らく購入するケースの多くはお金のある人が、高級スポーツカーを購入するくらいの気持ちで買うものなので、概ね一般人や学生ライダーには無縁の機材なんですね。

そしてカーボンリムのホイールと言えばブレーキ問題も絡んできます。

ブレーキ当たり面だけアルミの物もありましたが、それだと極限まで軽量化はできない。

かといってフルカーボンだとブレーキシューをカーボン専用にしなければならず、減りが早いし部品代も高価。

ノーマルブレーキでも大丈夫!と謳っているカーボンホイールもありますが、あれも結局のところ真に受けてはいけません。

研磨の加減や高温によるカーボン繊維の変形など、色々問題があるのでカーボンリム専用のブレーキシューが存在する訳なんです。

それだからこそブレーキ問題の煩わしさを回避するように今、ディスクブレーキを搭載したディスクロードなるものが主流になりつつある訳でしょ?

流行りに流されやすい日本人は、誰かがそう言ったらそれがスタンダードになりやすいですから。

特に今は油圧ディスクが主流なので、尚更の事初心者には絶対売りたくありません!

ロードバイクの基本的な乗り方も解らない人にいきなりディスクロードを勧める自転車屋とかメーカーって『ホンマにそれでええんか?誰かが死んでも大丈夫なんか?』と言いたくなりさえします。

勿論自転車業界からのバッシング覚悟で書いています。

これは以前のブログでも書かせて頂だいたケースなのですが、ある日購入して3か月とかっていうディスクロードに乗った女性がメンテナンスに来店しました。

「買ったばかりなのにブレーキが利かないのですが、一度診て頂けませんか?」といった内容でしたが、ブレーキレバーを握ってビックリでした。

スカスカでブレーキが利かなかったんです。

つまり購入したショップでは、エア抜きチェックもせずにそのまま形だけ組み立てて売ったという事になります。

下手に六甲山でも上っていたら、帰りの下りで確実に死んでいるような事案です。

油圧ブレーキなので定期的にフルードの継ぎ足し&エア抜きやフルードの交換。

それにブレーキパッドの交換も行なわないと、命に関わる機材です。

それでいて自転車の重量も増すし、何もメリットを感じません。

メリットが無い訳ではないけれど、デメリットを納得できるほどのメリットがあるとは到底思えないという事です。

なので自分で管理ができて、またメカニカルな機材の好きな人でない限りは僕はディスクロードなんて言うものを薦めたくはありません。



そんなこんなで結局のところカーボンリムのホイールは普段乗りには適していないという結論に至ります。

特にフルカーボンのバトンホイールとか、ディスクホイールなどは振れ取りもできませんので、製品の精度が良くない場合など、ホイールセンターが狂っていても直せない製品になります。


あと僕もレース機材として色々なホイールを試してみましたが、上記のようにレースで限界ギリギリの走りをする事も考えると、どうしても落車や轍にはまってホイールを壊す可能性を覚悟しないとなりませんので、スポンサー様から供給されでもしない限りは、そんな高級なホイールは装着できないなぁ~っていうのが本音です。

そもそもレース機材においてのホイールは、プロや実業団選手のレベルで1シーズン限り。

ホビーレーサーでも2~3年使えたら上々じゃないでしょうか?

即ちホイールは消耗品なんです。

レースシーンによって何種類か使い分けする事も含めて、結構本数は要ります。

僕も当時、貧乏学生ながらレース活動中は、常にホイールは使い分け用を含めて3~4セットは常備していました。

なのでホイールに懸けれる予算はせいぜい10万円くらいが、当時の僕の中の限界でしたね。(当時使っていたホイールの中でヒルクライム用に用意したホイールは、定価ベースで15万円以上するものでしたが、実質部品購入費用は10万円弱で、自分で組み立ててニクロム結線まで施していました。)

もちろん壊さないように細心の注意を払いながら走っていましたけど、それでも時速70kmで轍にはまれば、さすがのチューブラータイヤでさえリム打ちパンクはするし、リムはへしゃげて使い物にならなくなります。

その度に当時の僕は泣きそうになっていました。(笑)

競技中にパワーを掛けすぎてスポークを折った事もあるので、ジャージのポケットには補給食の他にニップル回しを持って走っていた事もあります。

そんな僕がホイールで一番重視している事は滑らかな回転性能なんですね。



初めて回転が大切だと感じたのは、高校生の頃に乗っていたMTBで、如何に速く走れるようにしようか・・・と自分なりにお金をかけないようにチューニング方法を練っていた頃でした。

当時僕の趣味は自転車以外でいえば釣りとラジコン。

ラジコンも速くする為のチューニングは色々とあります。

シャーシーの軽量化や、モーターのグレードアップ。

そしてシャフト関係の軸受けをフルベアリング化する事。

中学の頃にはモーターまで自作してラジコンのスピードを極めようとしていた経験もあって、「自転車もベアリングを滑らかにすれば速くなるんじゃないか?」って思想は既にあったんですね。

それでホイールのシャフトを抜いて中のベアリングを洗浄し、クリームクレンザーで可能な限り均等に研磨した後、グリスもオイルを添加して柔らかくして組み上げたら劇的に回転が滑らかになり、速度も大幅に出せるようになりました。

それまでせいぜい時速57kmまでしか出せなかったMTBが、時速63kmまで出せるようになりました。

ホイールの回転の滑らかさはペダリングにも影響します。

次にドライブトレインをチューニングする事にしました。

僕のMTBは3×6の18段変速でしたが、3×8の24段変速にして中古ですが思い切ってシマノXTRのコンポーネントを購入しました。

スプロケはXTの11T~28Tにしました。

それまでのトップギアは48T×13Tだったので、部品交換後これで回し切ったら時速70kmオーバーも夢じゃないと思えるようになってきました。

新しいホイールはコストを下げてLXのハブで組み上げましたが、ベアリングは上記の手法で研磨して、グリスも柔らかめの物でセッティングしたので、結果的には平地で時速73kmまで引っ張れるMTBに仕上げる事が出来ました。

タイヤも本来はクロスカントリー用ですが、パナレーサーのシングルトラック390というタイヤが390gと超軽量なうえに、アスファルトでも転がり抵抗が少なくてものすごく回しやすいタイヤがあったのでそれも大きかったです。

当時ロードバイクなんて買うお金が無かった僕が、打倒ロードバイクを目標に仕上げたMTBの誕生です。

初めて出場したクリテリウムはこのMTBで出場してゴールスプリントを争いました。

結果的に表彰台には乗れませんでしたが、MTBがロードレースのラストで逃げたグループを追い込んでスプリント争いに加わったという事実は、それなりにインパクトを与えたと思っています。



その時の経験があるので、ホイールは重量よりもまず回転!っていうのが僕の理論です。

剛性の高いホイールは更に回転の滑らかさを活かしてくれます。

最近ので言えばエヴァディオのRS25等は素晴らしいパフォーマンスのホイールです。



ただしセラミックベアリングのホイールは寿命が短めなので、2~3年使えたら上々って覚悟で乗って頂ければありがたいですね。


そしてここまで話を引っ張っておいて最後は自分の店で組み立てているホイールの宣伝で締めくくります。

これは留美さんのLOOKに装着している僕のホイールです。

現在税込み55000円で販売しています。

重量は前後セットで1410g(±20g程度)。

剛性は硬過ぎず、ほどほどにかっちりしている。

これはもう組んで6年近くになるホイールではありますが、トラブルなく今でも使用している物を、アキラ君がテストしてみても良いですか?って言うもので、テストさせた時の写真です。

前輪を指でつまんで回して、何分間回り続けるかを実験します。

これまでの実験では僕の使っているTOKENのホイールが最長記録で13分40秒でした。

他にはカンパニョーロのBORAウルトラ2が11分台で、ゼンティスのホイールが12分台、デュラエースのC24は2分40秒程という記録が残っています。

尚、当店で販売している手組ホイールは新品の状態で平均的に8分30秒回ります。

スチールボールのベアリングだと考えれば、それだけでも優秀なホイールなのですが・・・


カンパニョーロのCULTと並びました。

まだ回り続けます!


回転は緩やかなスピードですが、一向に止まる気配がありません。


僕のTOKENホイールに並びそうです・・・でもまだ回っています!


完全に記録更新です。

因みにまだ回り続けています。


とうとう20分を越えました!

このあと22分前後で一度止まってからの逆回転が始まります。


結果的には23分18秒で完全に停止しました。

確かに新品時よりはチューニングをしていますので、それなりには回ると思っていましたがまさかの結果でした。

ここまで滑らかに回るんだったらもっと宣伝しても良いかな?って。

ガチガチのフレームにも負けない剛性で、気持ち・・・乗り心地も殺さない程度の仕上がりですので、大体のフレームには相性も合うはずです。

体重80kg以上の方が乗る場合は定かではございませんが、僕が使っても5~6年問題なく乗れるホイールなので、週末ライダーには十分なスペックです。

レース用の機材として考えても良く仕事をするし・・・価格帯といい、万が一落車して壊れても諦めがつく!?

そんな訳で興味を持たれた方は是非ご来店をお待ち申しております。