午前中は銀行などに用事があったので、気が付けばお昼を回っていたのですが・・・。
朝から何も食べていなかったけど、食べている暇が無いと思いつつ六甲山頂付近まで車でやって来た。
この日は荒地山にあるブラックフェースという岩壁をフリー(命綱無し)で登るのが目標。
ロックガーデンにはクライミングを楽しめる壁が多数あるそうですが、その中でもキャッスルウォールやブラックフェースが存在する荒地山がクライマックスの山らしい。
神戸市北区に住んでいると最寄り駅まで遠いし、そこから神鉄に揺られて新開地まで行って阪急電車に乗り換えて芦屋川まで行き、ロックガーデンからスタートするなんて行儀のよいアクセスは手間に感じてならないので、つい六甲山頂付近の一軒茶屋からスタートしてのピストンになってしまいがち。
シューズを履き替えましたが、このリーボック・・・穂高岳に2度登っただけでこんなにもボロボロになっています。
改めて見て本当にびっくりしました。
穂高登山以外では試着程度でしか履いた事がない靴だったので、穂高での山行の激しさがこの靴を見ただけで良く解ります。
一軒茶屋です。時間は間もなく12時半です。
この時間からスタートだなんて、山を舐めきっているのか?と言われても言い訳できませんが。
山頂には用事が無いのでスルー。
燈台下暗しとは言うけど、地元民は六甲山の山頂になんてそれほど興味が無かったりする。
六甲山の魅力はバリエーション豊かな、数多くのルートを楽しめるというところに尽きます。
一軒茶屋から魚屋道(ととやみち)を歩きます。
実は僕、全山縦走とかやっていたわりに、東側のルートってそんなに知らないんです。
ここのルートは初めて歩きます。
少し西にある有馬温泉から極楽茶屋まで登るルートであれば、10代~25歳頃まで主に冬場のトレーニングでよく登ってました。
それもMTBを担ぎながら走って登るという荒行でしたが。
当時の自転車チームの冬場の走行会では、通過ポイントを一人ずつくじ引きで計6本のくじを引いて、出た場所6ヵ所を必ず通過した上で、トータル6時間以内に走破しないといけない!という、恨みっこ無しのルールでやっていたので、有馬温泉と六甲山のどこかが出てしまったら、必ず自転車を担いでそこを登りました。
ロードバイクの時はLOOKのクリートが付いたシューズのまま登っていました。
ものすごく無茶振り感満載のトレーニングでしたが、あれで当時のチームメイトは随分と体力的にも精神的にも鍛えられたと思っています。
例えば兵庫を出発して最初の通過地点が明石城だったりして、そこから三木~三田を抜けて千刈貯水池とか酷い時は日生中央まで走って、川西から旧国道176号線で宝塚まで戻ってからの蓬莱峡・・・
そして有馬温泉からの登山で、最後は西六甲~再度ドライブウェイを全力疾走で兵庫まで帰る。
6時間以内にゴールできなかったら、例え全員であっても罰ゲームがあったので、それこそみんな必死にヘロヘロになって走っていました。
今の自分にあんな荒行を一人でやる勇気は湧いてこないけど・・・
当時のメンバーが「久々にみんなであれやろうよ!」って、もし再集結するような事があったなら、是非もう一度あんなバカな事をやってみたいですね。
きっとみんなゴールする頃にはボロ雑巾みたいになっていると思いますが。(笑)
ここは七曲りと呼ばれるポイントですが、ここも台風の傷跡が残っています。
何だか崩落しているところを滑って行った方が時間を短縮できそうなんだけど、実際にやったらひんしゅくを買うだろうなと思って真面目に歩きました。
知らない山道を一人で歩くのって、やっぱりちょっと寂しいですね。(笑)
時々登ってきた登山者とすれ違いますが、僕と同じ方向に歩く人は皆無です。
何このトンネル?登山道というより獣道?
2つ目の2トンネル。
こういうのもワクワクしてくるのですが・・・
七曲りを下りた辺りで道の順路が判りにくくなっているので要注意。
沢を渡った所は最初の分岐です。
分岐を左に行くと奥池の高級住宅地へ向かいます。
僕は芦屋ロックガーデン方面へ向かうので、ここでは右へ進みます。
以前奥池にお住まいだったトミーさんが学生の頃、一軒茶屋でアルバイトをしていたっていうお話でしたが・・・
きっとこの道を毎回歩いていたんでしょうね。
トミーさんがタフなのはこういう積み重ねなんだと改めて感心します。
ちょっと雨が降ってきた事もあって、やはり一人歩きは心細い。(笑)
それにしても住吉川って支流が多いですよね?
ここだけでも複数の沢を渡ります。
帰りは本庄橋跡を通過して帰ろう!
また沢を渡ります。
そしてせっかく一気に標高を下って来たのに、ここからしばらくは登ります。
ガレていて滑るので、見た目以上に歩き難いです。
ここで次の分岐点。
ここを右に進むと五助ダムを経て住吉霊園の方へ下山します。
なので僕は左に進みます。
振り返ると六甲山頂が見えます。
あそこからスタートしてここまで26分でやってきました。
3分後には雨ヶ峠を通過しますが、ヤマレコでは50分が基準タイムなので、60%くらいのハイペースで歩いている事になります。
写真右下のダムは本庄橋跡のダムですね。
雨ヶ峠を過ぎて急な坂道を下ってきたら、間もなく『芦屋カンツリー倶楽部』の敷地内を通過します。
間違って中に入るなんて事は無いでしょうが、ゴルフ場内には入らないようにしましょう。
僕としては登山者がクラブハウスで昼食っていうのも有りだとは思いますが・・・(笑)
ここはグリーンなので、ドライバーのOB玉は飛んで来ないと思いますが・・・
この場内を縦断する細道を、ゴルフボールが飛んで来ないかとドキドキしながら歩くのはストレスかも知れません。
ただ・・・この日は雨が降ったり止んだりなので、ゴルフ客はほとんどいませんでした。
今度は完全にオープンなカート道を横切ります。
このまま歩いて行けばクラブハウスまですぐに行けそうだなぁ。(笑)
これは右に行くと黒五谷~打越峠を経て十文字山へ行くルートです。
十文字山とは40%オーバーの激坂がある例の魔界ルートです。
それはそうと、実はこの日僕は大きなミスとして地図を家に忘れてきたんですね。
ある程度のイメージは頭に入れてきたものの、初めて歩くルートなので・・・
ここに来て道が判らなくなってきました。
少なくともこの道においての判断基準になる経験も知識もないので、ロックガーデン方面へ進むより他に手段がなく・・・
でも少しづつ楽しい道になってきたような・・・(道が楽しければ不安感は和らぐ)
うおっ!なんだこれ?
初めて見せられた玩具に目を輝かす猫のような気持ちである。
こういうのがこれからいっぱい出てくるの?
そんな期待が募ってくる。
とりあえず風吹岩まで行けば何か・・・行きたいルートのヒントが判るかな?
実際にはこの少し手前に左手の林と藪の向こうに、別ルートらしきものが見えた箇所があったのですが、半分走りながら進んでいたのでスルーしていました。
そこが荒地山へのルートだったんです。
それなのにひたすら真っ直ぐ歩く。
実は雨ヶ峠にマップがあったんですよねぇ~。
「何でそれを写真で撮らなかったんだよ!」と自分を責める。
なので「風吹岩に行けばまたそんなマップでもあるんじゃないの?」っていう可能性に賭けていました。
この道は何だろう?
横池に向かう隠しルートかな?
その先には左へ登っていくルートが確認出来ましたが、これもどこかへ向かう隠しルートのようです。
この標識から判断すると先ほどのルートの一つは横池付近で合流できそうで間違いないかと・・・
ちなみに現在13:30です。
ここまで1時間でやってきました。
僕の中では行動時間は15時まで・・・百歩譲って15時半までって独自のルールを設けている。
最大残り2時間で一軒茶屋まで戻れるか?
また分岐点。
これは横池と雌池を経て打越峠へ向かう道。
本当に分岐が多いのでバリエーションを覚えるのに大変なルートです。
13:34・・・風吹岩に到着しました。
早く登りたい!
って思ったら先客のご夫婦が風吹岩から降りてきたのですが・・・
あの奥さん・・・ぶつぶつ独り言を言ってて、挨拶も返してくれなかったんですよ。
しかもこの後、どのルートを歩くかで夫婦喧嘩を始めちゃいまして・・・
天候が不安定なのと時間的な問題で早く帰りたいご主人と、先に進みたい奥さんとのバトル。
落ち着いて写真撮影もできないよ!と、僕はしばらく風吹岩に登って休憩する事に。
この岩を登ったら景色が開けます。
この高圧電線を追っていくと一直線上に住吉霊園と六甲山牧場が重なります。
辺りを見渡しますが、雨ヶ峠にあったような立派なマップは見つかりません。
そしてここまでのルートは携帯電話の電波も悪くて、ネットでマップを検索する事すらできません。
ん~っ。困ったなぁ~。時間が無駄に過ぎて行く。
そしてようやく夫婦げんかが終わって、僕の立っている岩の下を例のご夫婦が下山していきました。
魚屋道で蛙岩経由で森北町へ下山するか、または金鳥山経由で保久良神社へと下山するルートです。
つまりM籏君が大好きな登山道って事ですね。
本当に色々なところからルートが繋がっていて面白い。
風吹岩の標高は447m・・・菊水山よりちょっと低い感じです。
そうすると帰りはアップダウンの連続込みで、ここより450m登らないとダメな訳です。
更に言うとキャッスルウォールやブラックフェースに向かう道を探す為に、ここよりも標高を下らないといけないので・・・
帰りの時間が不安になってきました。(苦笑)
その直後、急に背後に気配を感じたので振り向いたら猫がいました。
さっきまで姿が無かったのに、背後に接近するまで僕が気付かないなんて・・・
この猫・・・かなりの手練れです。
右目が病気で開きにくいのか・・・でも毛並みはものすごく綺麗です。
近付いても逃げないので、撫でようと思えば撫でれそうです。
ただ僕が気を利かせて餌を出すタイプの登山者じゃないと見切ったのか、少し距離を取って・・・「さあどうするんだよ?餌になる食い物出せよ!それまでちょっと待っていてやるからさぁ。」とでも言っているようでした。(笑)
「ごめんなぁ~。俺、食い物持ってねぇんだわ。」と声を掛けて立ち去ると、「えっ?マジで?行っちゃうの?」って感じで猫は2度見してきました。
「食べ物が無いならお前を食っちまうぞ~!」と追いかけて来ないか・・・
そんなアホな事を妄想して「恐っ!」って思ってしまう。
風吹岩の少し南に下った岩場・・・
先端まで行きたいけど、木に沢山の野鳥が遊んでいるので・・・これ以上近付いて邪魔できないなぁ~と諦める。
ここから高座の滝まで降りてしまったら、イコールそれはロックガーデンの登山口まで下山する事になる。
どこかこの付近に荒地山までショートカットして直進できる隠しルートは無いだろうか?
そう思いながら来た道を引き返しつつ、右手の藪の中を観察しながら歩いていると・・・
「あった!ここは少なくとも過去に誰かが歩いた道に違いない!」
そう思って進んでいくと、こんな大きな岩があった。
当然の事だけど迷わずよじ登る。
正面の岩場が所々顔を出しているあの山こそが荒地山である。
ちなみに今立っている岩は、後日知ったのですが・・・あるガイド本では『三段岩』と呼ばれている岩で、荒地山へ抜ける隠しルートだったみたいです。
標高は460m少々って感じです。
偶然とはいえ、よくこんな道を見つける事が出来ました。
ただし正面は下を覗き込んだら落差が即入院レベル。
後で脇道を見つけたので、そこから奥高座滝方面へ下山します。
とりあえず方角を確認する。
荒地山の西側にある『なかみ山』にも岩場が連なっているが・・・
荒地山の方が岩場が多く感じる。(今だから判るけど、僕がこの後登ったのは写真手前の尾根沿いの道。)
やっぱり今来た道を戻ってロックガーデン登山口まで下る?
いや・・・その選択肢は無いよなぁ~。
で、これが見つけた脇道。
突き当り左に行くと随分前に見つけた隠しルートと繋がるはず。
ここを右に下っていく。
この狭い道を抜けた後、分岐が立て続く。
今下ってきた道を合わせるとルートが5本。
どっちに進めばいいの?って迷ったらえらいこっちゃです。
僕は蜂に付きまとわれてそれどころじゃなかったので、迷わず自分の信じる方角へ進む。
すると向こうに看板が見えたので回り込んでみた。
「ほうほう・・・今歩いてきた道は進入禁止ですか。」
とりあえず荒地山へ登るルート上に合流出来て良かったです。(時間は14:01)
しかしここで高座の滝方面に下ればキャッスルウォールやブラックフェースへのルートに向かえた事を後で知る事になる。
看板の表示通り荒地山へ向かう。
恐らく三段岩から見た景色で言うところの尾根沿いを歩いている事になる。
蜂に追われていたせいもあるけど、この辺りから僕は破滅的感覚で歩くようになる。
時間も14時を回り、周囲の景色も薄暗くなる。
当然の事だけど風吹岩以来、誰一人として登山者と出会っていない。
普通ならもう入山する時間ではないので、こんな登山口から間もないような場所にこの時間で人が歩いているなんて事はまずありえない。
9歳の頃、炭ヶ谷道で味わったトラウマが脳裏を過ぎる。
あの日の恐怖以来、僕は14時を回ると常に何かに追われながら歩いている心理に陥る癖があるのです。
だから自分自身に山中での行動は15時(15時半)までというルールを設けている。
深夜の六甲山系を歩くようになったのは、そのトラウマに打ち勝ちたい気持ちが最初の動機で、仕事や人生に行き詰った時は究極の闇夜をライトも持たずに歩く事で、集中力が増して色々なアイデアが湧いてくるって事もあったのですが・・・
そうやって深夜に山を歩けるようになった今でも、この14時以降の山歩きは怖くて仕方ない。
深夜は見えない恐怖はあるかも知れないけど、割り切って歩いているのでそこまで怖いと思った事は少ない。
でも昼下がりの山は、周りがまだ見えるだけに余計に怖い事だってある。
足音や話し声が聞こえるのに姿が見えない。
姿が見えないのに確実に迫ってくる足音と、踏まれて折れた小枝や蹴られた石ころが転がってくる。
そんな恐怖を経験した人にはこの時間帯が一番怖いと感じるんです。
小走りで歩いているので写真がブレていますが、僕の心理はトラウマによって現在進行形で見えない気配に追われている状態なので・・・残念ながら撮影への集中力は不安定です。
蜂の羽音が余計に不安な気持ちを増大させる。
そして大きな岩壁にぶつかる。
後日ここが黒岩だと判明。
左に一般向けの巻き道はあるようだけど、僕は正面から登る気満々。
しかし右手に別の岩場が見えたので、先にそこへ登ってみる。
正面の高圧電流の鉄塔のあるポイントが風吹岩です。
三段岩はその右手の一番標高の高い付近になります。
ここまでは60mくらいの標高を下ってから、80~90mくらい登り返した事になります。
大きな岩から岩へ飛び移りながら展望を楽しみます。
左手(東側)を見た写真です。
後で調べて判ったのが中央左の逆U字の岩がキャップロックで、写真中央上部の岩がビッグボルダー、その左上に見えるのが震災チムニーと呼ばれる岩であることは判明。
僕の目的地のブラックフェースはまさにあのビッグボルダーの下に存在している。
この時点ではどこに何があるのか一切チンプンカンプンだったので、さすがに今回はもう帰る方向で荒地山へ登ろうかと思案。
上写真の正面向こうには六甲山のカンツリーハウスが見えます。(アンテナがたくさん見えるので判断できる)
そして手前・・・岩の上にはハーネスやザイルのカラビナを引っ掛ける為のハーケンが打ち込まれています。
これは荒地山方面を撮影した写真。
正面の赤松が生えている大岩が先ほど僕の前に立ちはだかった黒岩。
先ほどの正面から登ろうかと思ったのですが、黒岩の右側には岩梯子みたいなものが確認できたので、今回はそこを登る事に・・・
落差はあっという間ですが、なかなかテクニックのいる登りでした。
今回登って一番楽しかった区間です。
あれは先ほど写真撮影を楽しんでいた岩場です。
こっち側から登ってくるのも面白かっただろうなぁ~と思いつつ、松の木を潜って先へ進む。
向こうに道らしいものが確認できるが、そこまでは岩から岩へと飛び移りながらの移動なので足首を挫かないように注意が必要です。
5分も登らないうちに荒地山山頂に到着しました。(14:16)
ここで標高は549mあるそうです。
進入禁止の看板からだと一気に標高差150m以上登った事になります。
とりあえず魚屋道に合流して一軒茶屋まで帰ります。
途中こんな落差のある段差もあり(一応安全の為にロープがある)油断して歩くと危険な箇所は所々ございます。
左手にこんな大岩を見ながら歩くと間もなく・・・
分岐点。
左へ真っ直ぐ進むと『なかみ山』の山頂です。
魚屋道は右へ下ります。
僕は15時半を目標に帰るつもりで、荒地山山頂からはほぼトレイルラン状態です。
この廃道のような道を下った所が魚屋道との合流地点であり、僕がスルーした分岐でもあります。
しかしここからがまだまだ遠い!
本当に誰も歩いていない。
全力で走れば誰かに追いつけるんじゃないか?と、結構ペースを上げて走っています。
やっと一番最初にワクワクした場所にやってきました。
ここを過ぎたところでようやく一組の登山グループと出会いましたが、下山なのですれ違いです。
そしてゴルフ場を通過し、雨ヶ峠まで戻ってきました。
さすがに下りで膝のダメージが蓄積したところにトレイルランなので、ここまでの登りは辛かった。
そして先ほど「写真に撮れば良かった!」と後悔したマップを今更ながら撮影。
そこから間もなく進んだところでキツツキがコンコン!と木を突いている瞬間に出会ったのですが、写真を撮ろうとした瞬間に逃げられてしまいました。(笑)
で、ようやく六甲山頂が見えるところまで戻ってきました。
そして帰りは予定通り本庄橋跡を通ります。
ここを渡ってからの階段が強烈にしんどかった。
これは橋の左手ですが、向こうも歩けそうですね。
本庄橋跡の看板とダムです。(ここで時間は15:00)
自分の中のタイムリミットまであと30分しかありません。
とりあえず階段を頑張って登り・・・
最後の分岐で沢を渡り、ようやく七曲りに入りました!
ここまで来ればあと少しなんだろうけど、僕の心理では既に50m~100m後方までさっき風吹岩で出会った猫が群れを成して、僕を追ってきているという設定になっています。(あくまで設定です。僕は自分を追い詰めている時が一番力を発揮します。)
しかしそういう心理状態だとこんな狭い道を歩くのは恐怖です。(笑)
ここは階段が崩れていて・・・下りの時は足を挫きそうで危なかったのですが、登りの時はそこまで危険ではありませんでした。
最後は自分の感覚で距離を測りながらモチベーションに変えて・・・
15:30ギリギリで一軒茶屋に到着!(写真を撮っているうちに15:31になる)
疲れました。
朝から何も食べていなかったこともあって、本当~に疲れました。
これ以上薄暗くなったらさすがに初めてのルートは歩きたくないですね。
それと・・・雨も降ったり止んだりでしたが大雨に発達しなくて良かったです。
とりあえず・・・お腹が空き過ぎて死にそうなので、ごまかす為にドリンクを購入。
それにしても山頂へ登るところにあるゴミ捨て場ですが・・・これは酷い!
スタート時はこんなに酷くなかったのですが、ほんの3時間の間に一体何があったのでしょう?
ゴミは基本持ち帰るのが登山者の心得。
車で来たドライブ観光客だとしてもこれはないですよ。
誰がここを掃除して片付けるのか?
こういったゴミをイノシシが漁ったりして・・・
イノシシがビニールで喉を詰まらせて死ぬとか、夜中にゴミを漁っているイノシシの群れに車が突っ込んで事故に繋がるとか・・・
そんな事をまったく想定しない人のやる事です。
なので僕は次回からゴミ回収用のゴミ袋とビニール手袋を持参する事にします。
さすがにこういうことは許せません!
そしてお腹が空き過ぎた僕にはステーキ以外食べたいものが無くて・・・
痩せれないスパイラルに陥るのでした。
そして11月26日(月)
どうしても気になって谷上を歩いてみた。
子供の頃の僕に生涯忘れられない程のトラウマを植え付けた、炭ヶ谷道への登山道が谷上からでないと登れなくなっているからである。
住宅街の外れに入れそうな道はあるが、元々の地主の畑や柿の木があって、今のご時世で勝手には入れそうもない。
昔は下山の際にここへ出てきた覚えがあって、その時はこの辺り一帯が棚田で、僕はあぜ道を歩いて有馬街道に合流しました。
恐らくその時の道に間違いないと思います。
そして左を向くと・・・
何やら怪しい抜け道が・・・
実は登山道と書いた看板も立っていたのだけど、裏返しにされていたので・・・
近隣住民の希望でここの抜け道は使うなって意味なんでしょうね。
一応有馬街道沿いにも登山口の看板はあります。
川を跨いで向こう岸に登山道への階段が見えますが、やはりこの道は尋常じゃない雰囲気を醸し出しています。
ちなみに撮影をした時間は15:38です。
僕が9歳の頃、ここの山道で恐怖を味わったのもこの時間帯です。
元々のルートは阪神高速の工事の前後に封鎖され、二重の金網と有刺鉄線で入れなくなっているので、今はここからじゃないと登れません。(谷上駅の山側より炭ヶ谷道に合流できそうな・・・別ルートっぽい車道があるのですが、今回はそこを確認できず)
トラウマに打ち勝つ為には何としてもここを一人で踏破したい。
穂高の岩稜帯を歩く恐怖とは全く違う恐怖がここには存在します。
夏場はマムシがたくさん棲んでいて危険です。
でもそれよりも・・・思い出すだけでもゾッとする。
今回は様子を見に来ただけ。
有馬街道の下を潜るトンネルを抜けて山田川沿いの道に出ました。
ちなみに4年程前にこのトンネルの傍らで人が亡くなっています。
炭ヶ谷はそういうマイナスなものを引き寄せる場所だという事かも知れません。
山田川の向こうには昔生活していた花山の風景が広がっています。
花山は長閑で大好きな町ですが・・・
あのマンション(元市営住宅)も35年以上も前から幽霊マンションと言われ続け・・・
最近では住民も・・・少しは増えてきたのかな?って感じはします。
炭ヶ谷へは後日改めてチャレンジしたい。
そしてブラックフェースへも・・・
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