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2017年11月22日水曜日
11月19日『KhodaaBloom(コーダーブルーム)』プレミアム試乗会に参加して・・・
日曜日のポタリングをお休みして、朝7時20分頃HAT神戸を出発して淀川河川敷までやって来ました。
太子橋付近ってただでさえ内環状という、通行量の多い道路沿いの場所なんで、そんな道をどこから路地を入るのかって迷いながら走るのは嫌だったので、阪神高速で守口ランプまで行き、大日から中央環状(府道2号線)を吹田方面へ曲がって、河川敷を太子橋まで走ろうという計算で行ったのですが、まさかの河川敷通行禁止で・・・
だからと言ってUターンして中央環状線に戻り、淀川を渡ってから太子橋を目指すっていうのもなぁ~って、頭の中であれこれとリスクを考える。
ただでさえ車が多くてゴチャゴチャしているのに、そんな面倒な事をするくらいなら・・・って話で、やむを得ず河川敷に入ってすぐの駐車場に停めて、そこから太子橋まで歩いて移動。
帰りは中央環状線を走って間もなく、近畿道の摂津南インターから高速道路に乗れるので、西宮まで名神道を使った方が、料金は高くつくけど早く帰れるという計算もありました。
しかし・・・まさかの計算ミス!
想像以上の距離にビックリ!なんと駐車場から試乗会会場まで30分以上歩きました。
地図で観たら近そうだったのに、元町商店街を端から端まで歩くよりも時間がかかってしまったのです!
「これは開店時間までに絶対帰還が間に合わないパターンで、店で留守番している留美さんに怒られるのは間違いないね。」と、M簱君と山ちゃんと3人でため息をつきながらの現場到着でした。
間もなく8:30になるという時刻でしたが、河川敷はぬかるみも多く、重たいものを運ぶのに台車もまともに使えないような状況でしたので、コーダーブルームのスタッフさんも太子橋の駐車場からテントを設営している会場まで、走りながら資材や自転車を運んでらっしゃいました。
そうなるといつも当店で試乗会をする時に、休暇を返上してまで一緒に営業をして頂いている手前もあるので、僕ら3人もすぐにお手伝いをさせて頂きました。
試乗車もざっと30台以上あったので、これ1台1台にペダルを取付けしたり、空気圧を入れたりって考えると、スタッフさん3人では人数が足りるはずも無く、フロアーポンプも1本しかなかったので、我々3人が加勢してもギリギリな感じでした。
でも無事にテントを設営して、サイクルラックを組み立てて・・・
スタート時はまだ来客も少なかったので、乗りたい希望車種から順番に準備ができたので、何とかなったような気はしますが、僕個人としては他のショップのスタッフさんも、黙って見ていないで手伝って欲しかったなぁ~って言うのが本音でした。
だって自分たちだけが試乗して満足して帰るイベントではなく、一般の方も試乗しに来る訳ですから、万全な状態に仕上げる義務は我々ショップスタッフにもあると思うんですよ。
そうでなくても30台以上ある試乗車の中には、キッチリとセッティングが出ていない車両も何台かあって、僕が乗って気づいた車両は変速機の調整とかしましたけど、ハンドル周りのセッティングも車両によって様々で、STIレバーのブラケット位置だったり、ハンドルの角度だったり・・・
使いにくそうな車両も何台か見受けました。
全部手直ししたいけど、僕らは1時間の間に試乗すべき車両をキッチリ試乗して、速やかに店まで戻らないといけない状況でしたので、今回はコーダーブルームさんへのお手伝いが満足にできなくて本当に申し訳ないような状況でした。
試乗車の組み付けは複数の方がやってらっしゃるのでしょうが、セッティングは誰が組んでも同じクオリティになるように、組み付けマニュアルを作るなどもっと徹底して、ニュートラルな仕上がりにした方が良いと思います。
これはどこのメーカーさんも徹底して実践して頂きたい。
実際にサイクルモードなどで残念に感じる事の方が多いです。
当時淀川河川敷はかなりのサイクリストが走っていましたが、試乗会があるって判っても、そのまま走り去る人がほとんど。
みなさんそれなりにお金を掛けた自慢のロードバイクに乗っていましたが、半数近くはどこのショップさんで購入したのかは判らないけど、フォームやセッティングがなっていない人ばかりだったので、試乗会で自転車の違いを知ってもらうには良いチャンスだったのですが、さすがに試乗車も本来の性能がフルに発揮できる状態のものが半分あるかどうかの状態だったので、「是非止まって試乗車にも乗ってみて下さいよ!」って、自信を持って声を掛ける事ができなくて本当に残念でした。
ファーナSLにでも乗ってもらったら、ほとんどの方の自転車に対する概念を覆す事が出来ると思うんですよね。
例えば「何をもってカーボンバイクを選ぶのか?」とか、「アルミロードは安物で、レース素材ではないと思っている」人たちを、一泡吹かすくらいの威力はあるだろう。
実際にコーダーブルームの『ファーナSL』の完成度は高い!
買ってすぐにそのままレースで表彰台を狙えるような自転車だ。
恐らくこれに乗ったら、いくら名門ブランドのネームが輝かしいからといって、無駄に100万円以上の投資をしてまで、ハイエンド高級ロードバイクを買う意味が解らない!って結論に至る事は間違いないのである。
シマノ105仕様だったら20万円未満ですよ!
それでもこれ以上に素直で反応性の高い自転車は、残念ながらほとんど思い当りません。
同じアルミバイクで言えば、唯一の対抗馬はエヴァディオのバッカスSLのみ。
ただしバッカスSLは反応性を少し殺して、代わりに乗り心地と加速の伸びを重視した自転車なので、同じくコントロールする悦びを味わえる自転車ながら、性質は全くの逆である。
他にはCAAD12も非常にバランスの良い高性能アルミバイクですが、上記2台と比較すると突出したものが何もないので、それだったらCAAD10の方がまだ良かったなぁと思えるくらい。
そして今回の試乗車の目玉は何と言っても・・・
この新型『ファーナSL2』ですよ!
価格が税別表記ではございますが、それを差し引いてもお買い求めしやすい価格帯でしょ?
2018年モデルから導入となったカンパニョーロ仕様は、さすがに恐ろしく高価ですが・・・
SL2と言うだけの事はあって、SLと比較しても引けを取らない軽量バイクに仕上がるそうです。
そう、現状はまだプロトタイプのフレームなので、実際に市販モデルが出来上がった場合、更に軽量となる可能性があります。
材質はバッカスSLと同じ6066アルミ合金。
そこから考えても今回のSL2はロングライドで威力を発揮する為に、乗り心地を重視している可能性があります。
ただし開発段階でSLと乗り比べて、初代SLのあまりの完成度の高さに、「新型をSL2として売っても良いものなのか?」って疑問の声が挙がった程、全くの別物になったとの事。
そこでSLの反応性の高さに少しでも近づけようとした結果が、シートステーの溶接位置を下にずらして、バック三角の剛性を確保した形になったのかと容易に想像がつく。
僕は別に全く別物の乗り物になっていても構わないとは思っている。
どんな作品も唯一無二であって欲しいからであります。
つまりSL(スーパーライト)の名に恥じないよう軽量であれば、あとは何をやっても許されると思うんです。
とりあえず今回の試乗会ではプロトタイプに乗った訳ですが・・・
難しいですねぇ。
一筋縄でいかない自転車というか・・・
僕は玄人向きの自転車になって面白いと感じましたが、M簱君も山ちゃんも、ファーナSLと乗り比べた結果、SLが良過ぎて評価に困っていた感じでした。
僕ら3人の評価をまとめると、平地の加速はもっさりしていて軽快感が無いという点。
恐らくバッカスSLと同様で、きっとこの自転車にもピッタリと合った回転数やリズムがあるんだと思う。
しかしそれにしても、バッカスSLのように自転車が「僕が一番気持ちよく加速するのはここだよ!」って教えてくれる訳でもなく、むしろどちらかと言えば「俺を気持ちよく走らせてみろよ!」って挑戦状を叩きつけてくるような感じがする。
アタックをしようとダンシングをしても自分のリズムで車体を振れない!
無駄に脚力を消耗するだけに終わる。
そう考えると初代SLは本当に楽というか・・・誰が乗っても、どんなぺダリングをしても、全て拾ってくれる感じで・・・
本当に初心者がいきなりレースで表彰台を狙えるような自転車でしたから、今回のSL2は全くの正反対だというのがよく判ります。
ただし唯一SL2のポテンシャルの高さを感じる事が出来たのが上りです!
上りはシッティングで、軽いギアを回してみても、重たいギアでトルクをかけてみても、走りそのものは変わるけど、どちらで走ってもリズムよく上れます。
ダンシングでも、上りであれば車体を振るリズムが上手くシンクロする感じで・・・
ウイップして加速が伸びようとするのが感じられます。
体重の軽いM簱君にはウイップする感触は感じられなかったそうですが、それでも上りはすごく楽しいと感じたみたいです。
使いこなしたらすごい選手に育っているかも知れませんね。
ファーナSL2・・・随分と入荷が遅れておりますが、当店でも105仕様とSORA仕様を入荷する予定ですので、チャレンジ精神旺盛な方、ぺダリングスキルを向上させたいっておっしゃる方には、是非こちらのSL2がオススメになっておりますので、ご来店を心よりお待ち申し上げます!
そして先日当店に入荷して間もなく売れたファーナ5800ですが・・・
大幅にプライスダウンしてますが、これもかなり軽量(実測7.8kg)で乗り心地も良く、踏み出しも気持ちよくスゥ~っと進む自転車なので、どうしても楽なカーボンバイクが欲しいって方には是非オススメしたい1台ではございます。
山ちゃんはノーマルのファーナ700に乗って、「アルミバイクなのにここまで乗り心地が良いなんてすごいですね!」と感動していましたが、後で確認をすると、平地は楽しかったけど、上りはマドンのアルミと近い感じで、普通に上れるけど湧き上がる衝動のようなものは感じなかったとの事。
言い換えればファーナSLが本当に衝撃的過ぎたとの事。
山ちゃんは元々CAAD10に乗っていて、それより乗って楽しいとか、速いと感じる自転車に乗った事がなくて、現在はマドンのアルミを使用していますが、いつも「何か物足りない。」と言っています。
その山ちゃんが「ファーナSLがここまですごいなんてビックリしました。」と、元々僕の評価を疑っていた模様(笑)
まあ今回の試乗会でその疑いも晴れて、世の中にはいろんな乗り味の自転車があるって解っただけでも大きな収穫でした。
M簱君に至っては、帰ってから自身のバッカスSLの評価をインターネットで調べ始めて・・・
プロ選手のインプレッション等を閲覧して「店長と言っている事がほとんど同じで驚きました。」って・・・「いやいや、あなたも疑っていたんですか?」と僕は苦笑いするしかありませんでした。
バッカスSLも乗り手を育てる良い自転車です。
大切に乗ってあげて下さい!
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