2014年6月20日金曜日

第22回『TEAM EURO』走行会!・・・悪夢の落車

5月31日(土)

この日は僕とM谷様とH川様の3人のみでスタート。

相変わらず僕は故障気味で・・・

M谷様は平地も上りも速い人なので、「手加減して下さいね!」なんて話したら。

「いやぁ、それがね~・・・」

どうやらM谷様は数日前に、再度ドライブウェイの外人墓地の下りからほぼ直角に右へと曲がる、俗に言う『魔のカーブ』で落車をしたらしい。

ここのカーブは確かに危険だ。

実際に事故が多い。

その原因は何かというと・・・

カーブのクリップポイントで下り切って、そこからまた上る。

だから立ち上がりのトルクを残さないと上りでもたつくので、車でさえパワーバンドのキープとライン取りが難しく・・・

特にここの癖の悪いところが、見通しが悪い上に『逆バンク』である事。

つまり道路がカーブの外側に傾いているので、遠心力に重力が加わって、外へ外へと開いてしまうのであります。

それを無理に車体を倒しこんでバンクしようものなら、自分が思っている以上に道路の面とタイヤの角度が鋭角になり過ぎて、あっという間にグリップが抜けてスライディングしてしまう。

僕も過去にここと森林植物園西口との間にある、S字カーブで西六甲からの帰りにスライディングした経験があります。

そこのS字区間は、六甲から元町方面に下る側の路側帯に蓋をしていない側溝があるので、元々ライン取りがシビアなのですが、西六甲の下りでポルシェに道を譲られてしまった僕は、必死でペダルを踏みポルシェの邪魔にならないように・・・と逃げていたので、その時は何かに取り憑かれたかのようなスピードで走っていました。

左!右!左・・・と曲がった瞬間、そこが逆バンクになっていた事と、突風に前輪を掬われたのとが同時に働いてスライディング。

ポルシェから逃げる為にS字カーブに時速72.6kmで進入していた為、リカバリーするどころではなく左肩から地面に叩きつけられる。

同時に僕は自転車を守ろうと右手と右足で自転車を持ち上げて、左手で地面にブレーキをかけていました。

もしも対向車が来ていたら間違いなく一巻の終わりでしたね。

とりあえず自転車は、後輪のクイックレバーとサドルを少し地面に擦って火花を散らした程度で済みましたが、僕自身は左手とひじ、お尻に擦過傷ができて、その後血を垂れ流しながら自走で帰りました。

その時の一瞬死を覚悟するくらいの怖さは、僕も未だしっかり覚えているので、今回M谷様が無事で本当に良かったです。

しかし今回の魔のカーブに至っては右に曲がる時に事故るパターンが多いので、大抵の場合が自転車のリアディレーラーを地面に打ち付けるケースが多いので、過去に同じ場所でY田様が落車した時もディレーラーハンガーが内側に曲がってしまい、修正した覚えがあります。

M谷様はホイールも壊してしまったそうで、自転車の修理にも相当お金が・・・。

それにしてもY田様もM谷様も、オルベアのオニキスに乗っているというのが妙に引っかかる。

ここのカーブはオルベア乗りにとっては鬼門なのか?

まあそんな事もあってM谷様は「落車間もないので、今日はおとなしく走ります。」との事。

なので僕も身体の疲れを少しでも抜くつもりで今回は走りました。

港沿いにポタリングペースで流し・・・ノエビアスタジアムを過ぎてマックスバリュの辺りで・・・

路駐していた大型トラックが、いきなり動き出したかと思ったらUターン!

「おいおいおいおいおい~っ!」

まったく・・・ミラーも見ていないのか?それとも嫌がらせなのか?

対向4車線の道路を完全に横に塞いでUターンとか・・・

思わず無駄なブレーキと体力を消耗してしまった。

最近特にミラーを見ず、しかもウインカーも出さずに車線変更したり発進したり・・・

ドアを開けたりUターンしたり・・・と縦横無尽な人が多い気がします。

自転車乗りは常にそういう危機に備えた心構えで走るしか無いので、くれぐれも油断なさらないようにお願い致します!

その後須磨模型前の交差点を右折し、須磨寺経由で離宮道を上る。

こども病院から高倉台の時計逆周りルートを上り、地下鉄妙法寺駅方面へ抜ける横尾のルートを走る。

そしてここで悪夢が訪れるのである。

啓明学院の東側を駆け抜け、横尾9丁目に差し掛かった時の事だった。

ある一軒家の庭を工事する為、造園業者がトラックを路駐しているのが見えて・・・

後ろからも車が接近しているので、後方の車に合図をして先に行かせてもらうか、或いは先に行かせるか・・・

そう思って振り向いた時には、後方の車が強引に対向車線から抜きにかかっていて・・・

「はあ?どんだけせっかちやねん!」って僕は先に行かせる判断を取って減速。

その次の瞬間、僕の真後ろを走っていたはずのM谷様が空中で前転する影が見えたのでした。

「うそっ!マジか~?」

そして僕も後ろを振り向いているうちに路駐トラックと接触しそうになって、急ブレーキで後輪がロック!左右にお尻を振るように滑ってギリギリで停まる。

強引に抜いていった車は卑怯にもそのまま走り去ったが、その後ろの車は停車して様子を見に来てくれました。

落車の勢いでM谷様の眼鏡やスマホなど散乱してて、まず僕がスマホを回収!

そして眼鏡を探そうとしていたら、今度は更に後ろの車が、まるで「俺は関係ないから先に行かせてもらう!」といわんばかりに、対向車線側から現場を抜けていく。

その時に「パリ~ン!」って眼鏡を踏み潰す音が・・・

「おい!なんでまだ落し物が回収できてないのに勝手に動くねん!」

しかしその車も「俺知らな~い!」って具合に走り去る。

なんていうか・・・

空気読めよ!

ちょっとブチギレそうになってしまいました。

もちろん停まってくれた車には「もう大丈夫です!ご心配かけてすいませんでした!」って送り出しましたが、そうやって怪我の無事を確認して落し物も回収できるまでは動かない!

本来はそれが人として助け合う、あるべき姿だと思いますし、自動車のドライバーには救護義務っていうものもある。

車同士の事故を目撃した場合も「他人の事だから・・・」ではなく、状況によってはすぐに助けてあげないといけないような場合もある訳で・・・

眼鏡だってフレームとレンズのセットで、高いものは10万円を余裕で超えるんですから、壊したら弁償するなり保険を使うなりするのが義務でしょ?

僕も過去に12回車に轢かれたうち、9回はひき逃げにあった経験があるので、走り去るドライバーの心無さには悲しいものを感じます。

僕の場合1度も骨折など入院するような大怪我をしなかった事が、不幸中の幸いでしたが・・・

やはりバカ正直に停車して「大丈夫ですか?」の言葉でもかけようものなら、たちまち加害者及び容疑者にされてしまうようなご時勢だから、逃げる車が多いのかも知れませんね。

ちなみに僕は被害者側であっても、「たいした怪我はしていないからいいよ!」って、基本的にガメツイ請求とかはしない人間なんですが、僕が事故をして怪我人が発生した場合は、例え僕の方の過失が少なくても相手にごねられて、たかられるようなパターンが多いです。

それだけに僕は世の中の理不尽さに嫌気が差す事もあるのですが・・・

いくら直接的に接触していないとはいえ、落車を誘発した原因の車には停まって欲しかった。

M谷様は立ち止まってくれたその車のドライバーを責めたりはしない人ですから。

あと根本的な原因の路駐しているトラックの業者の人間が、誰一人声も掛けてこないって言うのが腹立たしかった。

一度はトラックを動かしかけたので、自分たちのトラックが邪魔で起きた事故だって解っていたはずなのに・・・よっぽど大声で怒鳴ろうかと思ったくらいです。

まだまだ車の運転手や自転車に乗らない人からは、「所詮自転車」であり「自転車がちょろちょろと邪魔やねん!」な訳なんです。

自転車乗りの全てがとは言いませんが、本格的に乗っている方の多くは他の交通の妨げにならないように気を使い、精一杯の努力をしているのです。

どうかその事をご理解頂きたい!

そしてM谷様は頭と肩と腰を強打し、サイクルパンツも破けて走れなくなった事から、家族の救援を呼ぶことになってここでリタイア。

『越前サイクリング』に参加すると言っていたのですが、それまでに完治するのでしょうか・・・

とりあえず後で電話をしたら元気そうで安心しました。

ちなみに僕とH川様はそこから妙法寺~ひよどりの激坂を上って、神鉄長田経由でHAT神戸まで帰りましたが、H川様が上りも平地も随分速くなっていて・・・それについてはとても嬉しかったです。

皆さんもサイクリングの際は落車や、車等との接触事故にくれぐれもご注意下さい!

そしてもし動けなくなって、家族や友人の救援もない場合は、是非当店のレスキューをお呼び下さいませ!!

自転車版のJAFみたいな感じでやっております。

詳しくはホームページをご覧下さい!http://www.l-alpe-d-huez-kobe.com/index.php?FrontPage

くどいようですが、あかつきレッカーではなくJAFのつもりですからね!(笑)

あっ!それって別にあかつきさんがダメって意味じゃないですよ。

あかつきさんをお願いする時って、基本的に車が大破した最悪な場合が大半なので、あえてそう表現してみただけなので、どうか誤解のないように。

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