2015年9月29日火曜日

9月9日は展示会三昧!その1~フタバ編~

まずは六甲アイランドのファッションマートへ・・・
 
最初にフタバの展示会へ寄らせて頂きました。
 

BMCはそれほど大きく変わった新商品が無いように思えたが・・・


弱虫ペダルの坂道君が乗って以来、地味に人気が上がっている訳で・・・

そんな事予測していたら当店でもBMCの自転車を並べていただろうが・・・

確かにBMCは面白い自転車なんですよ。2006年にフロイド・ランディスが劇的な大逆転でツール・ド・フランスを優勝(後にドーピングが発覚して抹消された)したときに、「かっこいいフレームだなぁ~!」って思ったので、実際にサイクルモードで試乗してみたんですね。

その時に感じたのは、確かにいい自転車だけど、これは日本人向けじゃないな~って事。

腕や脚の長い欧米人が乗ってこそ活かされるフレームジオメトリー。

そういう印象だったので、坂道君に乗らせていいのか?って、弱虫ペダルを読んで突っ込んでしまったくらい(笑)

そこから9年も経ったので、それなりに日本のマーケットに向けた商品を出してきてもいいはずなんですが・・・

僕の目線からはBMCの職人気質ゆえの、頑固なスタイルしか見えて来ないような・・・


まあフラットバーロードなんてラインナップを出してきた辺りは、硬派路線から脱却しようと努力している感はあります。


MTBは意外にもかっこよくて、さすがスイスのブランドだなぁ~って感心!


ん?なんだこりゃ?


おいおい!ランボルギーニ社とコラボって・・・コルナゴに対抗してどうすんねん!って話ですが・・・


ランボルギーニのロゴ入りキャリパーとか・・・メッチャかっこいいディスクブレーキやなぁ~!


しかも内装11段変速&ベルトドライブ採用って・・・お洒落すぎる!

税込50万円以上は高いか?安いか?と問われると難しいが、値段以上の作りだとは思えました。

コルナゴ&フェラーリの組み合わせとは、また違ったテイストの自転車なので、これはこれでありじゃないのか?って感じですね。


そして筋肉質なトラックレーサー!

あとフタバといえば・・・


最近この『FORCE』ってブランドが頑張っている訳ね。

ウェア、アイウェア、ヘルメットと安くてかっこよくて、初心者にオススメ!


しかし・・・ん?なんだこれは?どこかで見たようなデザインじゃないか!


どう考えても『ZERO-rh+』のZWじゃねぇか!

奥のエアロヘルメットも、一昔前のBRIKOのに似ていたような・・・

まあ軽くてかっこいいヘルメットが安いんならそれはそれでありなんですけどね。


しかしこのZWもどき・・・本物のカーボンを採用していたので、本家ZWより価格は5000円程高い21000円(税抜)でした。


なるほど・・・売れそうなモデルを色々とOEMしちゃっている・・・そんな感じでしょうか?

FORCEは初期費用の少ない初心者には優しいブランドなので、そういった意味でもイチオシとさせて頂きます!


ニット帽スタイルのヘルメット?

僕はかぶりませんが、女性なら気になるアイテムかも・・・

あっ!この日は時間が余り無いので次へ進みます!

2015年9月27日日曜日

9月 5日(土)走行会・・・エアロホイールに頼る意味?

何でみんなエアロホイールにこだわるのか・・・
 
特にマサやんとかユル原君とか、若い人間がそんな道具に頼るような必要性あるの?
 
僕も94年頃からアルミディープリムの『カンパニョーロ・シャマル』ってホイールに憧れていました。
 
シャマルは今でもラインナップに残っていますが、全く別物になっています。
 
当時のシャマルはジロやツールのチャンピオンがはいてこそカッコイイホイールで・・・
 
完組みホイールが当然の時代で、しかもヤフオクやメルカリなんかで安く中古が手に入る現在においては、誰でも高級で剛性のあるホイールを買えてしまうのが、妙に物悲しいというか・・・。
 
 
 
98年の秋になって、ずっと手組みホイールにこだわっていた僕は、初めて完組みホイールに手を出す事になる。
 
シャマルを買うほどのお金が無い僕に、当時お世話してくれたショップの店長が、『ジピエンメ・テクノ416』を、僅か5万円で売ってくれたんです。
 
                       (写真はテクノ420)
 
前後で2kg近い鉄下駄(クソ重たいホイールの通称)でしたが、シャマルのような外観と、しびれるくらいの剛性!
 
「東君の脚だったら使いこなせるはずだよ!」って言われて、その年のツール・ド・おきなわの市民ロード200kmでいきなり採用する事にした。
 
「時速40kmを超えてからその恩恵が判るんだ!」
 
その言葉を信じて使った感想ですが・・・
 
重量があるので初速はもたつく感じ。
 
しかし一度回ってからの伸びは尋常じゃない!
 
慣性がついて加速が増していく感じ。
 
時速50km以上のペースで走っても持続できる素晴らしさ。
 
スタートして80km地点を過ぎた普久川ダムの上りは大会側が用意してくれる高低図では、8kmの距離で標高差400mを上る、平均5%の傾斜だったので・・・
 
「一気に上って・・・せめて1本目の山岳賞だけでも貰って帰らなきゃ!」って思った僕は、今までの人生で最大の出力を出し切って走ったんですね。
 
上り始めで2人の選手がアタックを仕掛けたのに便乗して、僕も飛び出したんですけど・・・
 
その2人があまりにも遅かったので、一気に抜き去って単独のアタックになってしまったんです。
 
平均斜度5%という情報を信じていた僕は、53T×15Tのギアを120回転以上回して必死に逃げ、山岳賞ポイントまで残り3kmの付近まで時速50~56kmのスピードを持続していました。
 
あれだけの集中力で120%以上の力を出し切ったのは、後にも先にもそのレースの時だけでしたが・・・
 
残り3km地点を越えてから、いよいよ何かがおかしいと感じた僕は、道路脇に登坂10%の看板を目にして「やっぱり!」と現実に戻される。
 
高低図を信じ込み過ぎた分、現実を叩きつけられたダメージは大きい。
 
途端に慌ててインナーへシフトダウンするも、惰力が速過ぎて、ギアと回転数と実際のスピードがシンクロしなくなって余計なロスになる。
 
さっきまで時速50km超だったスピードは一気に32km程度にまで失速し、慌てて36kmまで加速するも後ろを振り返ったら、さっきまで見えなくなっていた集団が、縦一列になって追い上げてくる。
 
僕なんかに山岳賞を取らせない!って思っている選手も当然いる訳で、154名いた参加者のうち30~40名程の先頭集団が時速40km以上のスピードで、一気に僕を抜き去っていった。
 
山岳賞ポイントまで残り1kmの看板を目前にした時の事だった。
 
「リタイアしても構わない!それでも山岳賞だけは勝ち取って帰るんだ!」そう思っていた僕が、10%の看板を見た際に、せっかくツール・ド・おきなわの大舞台で走っているのに、完走しないでどうするんだ?っていう迷いを生じた事が集中力を切らせた敗因。
 
あのまま身体がぶっ壊れても良かった。
 
1つ目の山岳賞だけでも勝ち取れりゃ、それだけで名誉だった。
 
ゴールまで120kmを残してのアタックは早過ぎたのか?
 
山岳賞ポイント通過時に関門のスタッフに、先頭とのタイム差を聞いたら1分と返され、「くそっ!たった1kmで1分かよ!」って焦って下り区間に突入するも、脚が攣りそうになって下りで踏めない!
 
下りでは時速65km前後で走りつつ、ストレッチをしながら・・・必要以上にタイム差をつけられない事だけを考えた。
 
ツール・ド・おきなわでは、先頭から15分以上遅れたらタイムアウトになる。
 
200kmっていう長丁場で考えたらかなりシビア。
 
沖縄本島の辺戸岬を通る海岸線は、山岳で脚を使い切った人間には過酷過ぎるアップダウンの連続区間。
 
僕のせいで先頭集団から分断された第2集団や第3集団の選手たちは、それでも僕に対して罵声を浴びせるどころか・・・
 
「まだ走れるか?しばらく引いてあげるから、頑張ってついて来いよ!」って声をかけてくれて・・・
 
しかし僕はもう時速40kmですら出せないくらい消耗し切っていて、「ありがとうございます!でももう足手まといになるので気にせず行って下さい!」って答えるしかできなかった。
 
こんなスポーツマンシップに満ち溢れた人たちと一緒に走れた事の喜びと、自分の不甲斐なさに対する怒りと悔しさ、全身がバラバラになりそうなくらいの強烈な痛みで・・・
 
スタートから120km地点を越えた付近から、僕は涙を流しながら走っていて、2回目の普久川ダムへの上りではとうとう、腰の激痛に耐える為、大声で泣き叫びながら走って・・・気を失ったままコースを歩いている所を、タイムアウト選手を収容するバスに拾われたという屈辱。
 
そんな痛い思い出が詰まったディープリムホイール。
 
それ以来、実力も無い人がエアロホイールをつけているのを見たら、「使いこなせるもんやったら、走りで見せてみろや!」って、やたら噛みつきたい衝動が湧いてくるようになったっていう・・・
 
 
 
それだけに個人的にはせめて全盛期の頃の脚が戻るまで、エアロホイールには頼らないようにしよう。
 
そう思っていたんですね。
 
ところがトミーさんのBORA-ONEを借りて絶好調で走るマサやんに対して、ぶち抜いてやりたい衝動に駆られた事と、久々にディープリムで走る感覚を味わいたくなったので・・・
 
密かに準備をしていたのです。
 
僕のテクノ416は下り坂で時速80km近いスピードで走っている時に、轍にはまってリム打ちし・・・
 
フロントリムだけ無残な姿になってしまったので、たまたま状態の良い中古を見つけて購入しました。
 
なぜテクノ416にこだわるのか?
 
まず僕は、ネコも杓子もカーボンっていうこの時代に苛立ちすら感じるところがあって、あえて逆らってみました。
 
重くても走るって解れば、軽量にこだわる意味が無い事を証明できる訳ですし・・・
 
最近はアルミのディープリムがなくなったので、復活の兆しを作れたら・・・って簡単にはいかないけどね(苦笑)
 
まあそんな訳で今回は、意地っ張りにもアルミディープリムホイールにこだわってホイールを組み直してみたのです。
 


テクノ416のリムにTNIの『エボリューションライトハブ』とサピムの『CX-RAYブラックスポーク』と組み合わせて組み直し。

まあホイール作りに長けている人なら、写真を見ただけで判ると思いますが・・・

これがまた残念な仕上がりに・・・(笑)

まずエボリューションライトハブのリヤ用に16Hモデルが無くて32Hのハブを使用。

そもそも前後ともに16HのホイールにサピムのCX-RAYじゃ、剛性不足過ぎるって話。


後輪フリー側は4本組で普通にタンジェント。


しかし32Hのハブで16H組するって事は、フリーの反対側でそれなりの工夫が必要になる訳で。

2穴毎にスポークを通すパターンで2本組み。

そうでもしないとバランスが取れないので、ラジアル組みなんてまず出来ない!


何とかそれなりに形にはなって、十分な張力で組む事はできたのですが・・・


一応見た目は悪くないけど・・・

ちなみにホイールの前後重量は1640gと、見た目より軽く仕上げ・・・

タイヤはTUFOの幅18mmの物を採用したので1本165gと超軽量!

これで前後セット1400g台のクリンチャーホイールに幅23mmのタイヤとチューブを装着するくらいの重量にはなっているはずです。


この日はヒデさん、トミーさん、N様2号、H川様、トミーさん2号と6名で出走。

前回の件でマサやんからしつこいくらいルールを解りやすく説明してから走ってくださいと頼まれていましたので、この日は本人は来ていませんでしたが、約束通りきっちりルールを説明の上スタート。

空港島では全員が先頭交代して、いつものコースを7周しました。

そして悪い予感が的中!

僕のホイールはラジアル組みしたフロントはそれほど違和感がないのですが、リアホイールは完全に剛性不足!

僕のトルクにきしみ音はするし、コーナーリングではホイールが寄れてブレーキに擦れて失速をするし・・・要するにコーナーで粘れないし、立ち上がりでダンシングでもしようものならホイールが曲がってしまいそうになる。

やはり重量は重くてもいいから強度の高いスポークで組まないと駄目ですね。

結局コーナーの立ち上がりでジワジワとしか速度を上げれない僕は、またしても6周目から遅れを見せてしまい、先頭から40秒遅れでゴール。

それでも今回は全員でのローテーションが少し上手くできたので、手応えは感じました。

そして前回『金魚の糞』って怒った件で、N様2号に謝罪をしたら・・・

「先週は久々の走行会だったのでサボらせてもらったのは確かなので、そんな事は気にしていませんよ!それに僕も伊達にプレミアの走行会を走ってたりしないので、少々のスピードなら頑張りますよ!」って・・・

むしろN様2号的には、早くみんなが協力し合って走れるようになってもらいたかったみたいで・・・

これからまた頑張りましょうよ!って話に落ち着きました。

僕もちょっと頭を冷やして、この9月からは色々切り替えていこうと思います。

とりあえずホイールは再び組み直して・・・

でも今の自分には普通のホイールでもいいから、そんな事よりは基礎から身体を作り直したいものです。

I藤様~!一緒に朝錬か夜錬しましょうよ~!(笑)

2015年9月26日土曜日

8月後半の余暇・・・

8月24日(月)

疲労の蓄積半端なく・・・

3度寝して起きたら12時だった。

慌てて出かける準備をして・・・

「腹減った~っ!」


家から近くてホッとできるお店といえば、K川様が料理長している『たつや』っすわ。

これを食べたら当分空腹感には襲われない!

ここには是非トミーさんを連れて行きたい(笑)

あと・・・K川料理長が、このブログを読んでくれているであろう事を想定して・・・

僕からの提案なんですが・・・

カレーの出汁を少し薄味にして・・・

代わりに八丁味噌を隠し味に採用してもらえないでしょうか?

材料の原価が合わないようなら全然いいのですが、元々和風テイストのカレーって考えたら、八丁味噌を混ぜる事で更に美味しくなるという確信があるもので・・・

実際に愛知県の三河地方では、庶民の隠し味としてウェイパーではなく、八丁味噌が使われています。

是非機会があれば試して頂きたいものです。



とりあえず満腹感が満たされた僕は銀行巡りの後、車でふらっと氷上の方まで行っちゃいました。


まさかの花火大会が行われるっていうので、ローカル花火大会の醍醐味を味わって帰る事に・・・

空から燃えカスが降ってくるくらい、近くで打ち上げる花火は大迫力で・・・

いや~っ!写真を撮りたかったのですが、充電をし忘れていた為・・・撮影不能(涙)

来年も観たいと思える花火でした。




8月31日(月)

この日はお休みでしたが、1組だけ来客があるので、お店で待機していました。

忙しい方で、ようやく神戸へ出て来れるっていう日が、たまたまこの日だったんですね。

わざわざ加古川からお越しになるって考えたら、僕も定休日ですから・・・なんて断れないでしょ?

ご夫婦でKUOTAのロードに乗っているのですが、その2台を調整の為預かり・・・

せっかくなんで一緒にランチに行きましょう!と誘われ、元町の『レッドロック』へ連れて行ってもらいました!


僕はステーキ丼の大盛を・・・

ここ・・・前から行ってみたかったんですよ!


お店のオススメはローストビーフ丼らしいです。

 まるでI藤様が2人いるみたいに、超元気なご夫婦とのランチは楽しかったです。

そして美味しく頂きました!

ご馳走様でした(笑)

8月は色々精神的に辛い事もありましたが、こういったところで救われたのも事実です。

応援して下さっているお客様方には本当に感謝しています!

8月後半ポタリング・・・まとめ

8月23日(日)
 
久々のシンズバーガー。
 
たまに行かないと、伸さんが寂しがっているという噂がN様2号辺りから流れてくる。
 

この日は参加者も9名だったので丁度良かった!


E藤さんが久々の参加!
 
留美さんとミワさんは、トミーさんの瞬間移動(早食い)を目の当たりにする事になる。
 
 
こちらは御三家とS藤様。
 
この日は伸さんが、留美さんのハンバーガーをうっかり作り忘れてえらい事に・・・
 
腹が減ると暴れだすので気をつけて頂きたい(笑)
 
 
 
 
8月30日(日)
 
この日は参加者6名とこじんまりだったので新規の店舗を・・・
 
春日野道の大安亭市場近くにある、『喫茶瀬里奈』へ行きました。
 
外の古臭さと間口の狭さからは想像できない程、中は落ち着いており、空間も奥行きがある!
 
個人的には好きな雰囲気。
 
 
アイスコーヒー美味しかった!
 
人数が多い時は難しいが、やはり純喫茶でのモーニングは落ち着きます!
 
そういえば新開地のエデンが閉店って噂を聞いたのですが・・・
 
ホンマなんかな?
 
地元の事なのに、最近新開地界隈を歩いていないから確かめようが無いという・・・
 
無くなったらかなりショックなお店なんですけど(汗)
 

2015年9月25日金曜日

メリダ展示会に行ってきました!

8月20日・・・タケやんとユル原君を連れて、中百舌鳥にある堺の地場産センターまで行きました。

アルバイトの2人にはやってもらう事もたくさんあるし、留美さん一人留守番って言うのも無駄やリスクが多いのですが・・・

まあ夏休みくらいしか学生の2人を連れて出歩けないので、展示会の雰囲気や、仕入れの縛りの厳しさ、それに対して取り扱いをするメリットがあるか、どうか・・・といった判断を、一個人経営のショップがどのようにするのか・・・

そういった勉強も兼ねて同伴!

今回は2016年モデルの『メリダ』です。

現在はミヤタサイクルさんが卸元になっています。

メリダも台湾ブランドではジャイアントに匹敵するくらい頑張っているブランドです。

メリダ製のMTBでシングルトラックを走っていたら、ヘッド周りの溶接が割れて自転車が真っ二つになった・・・なんてネタにされていたのは20年ほど前。

随分と完成度の高い製品をラインナップするようになったのですが・・・



単刀直入にいうと、今の当店には取り扱うのはリスキーかな?

一緒にしまなみ街道へ行ったM山様が乗っているのもメリダでしたが、やはりまだ世間一般の素人目線から言うとジャイアントには及ばないんですね。

自転車は全然いいのですが、知名度が・・・

さすがにジャイアントやTREKとまで行くと、車で言うトヨタやレクサスに乗っているようなもので・・・

どこにでも走っている人がいる。

それが安心感や信頼感になっていて、「とりあえず初めて乗るんだったら・・・。」みたいな、都市伝説を作り出してしまっています。

対する当店のスタンスは有名ブランドにはこだわらない。

ブランドではなく、クオリティにこだわった自転車選びというのがモットー。

どちらかというとニッチな路線で勝負をしている感じです。

そういう意味ではメリダは悪くないのですが・・・

当店はまだ出来て3年の新規ですし、当店自体の知名度がまだ『あやふや』・・・

しかも当店は立地の関係もあって、あまりプロショップらしい店構えにしないで、一般の主婦や老人も利用しやすい雰囲気を守っています。

そんな当店で扱うにはメリダはやはり『あやふや』。

いいメーカーなんですけど、極端なんですよね~。


イタリアのプロチーム『ランプレ』で採用されているっていうのは大きな武器なんですけど・・・


そのうえ、確かに完成車20万円弱~30万円台クラスのラインナップは売りやすいのですが・・・

僕は同じ名前の自転車で、やたらとグレード分けする売り方って、あんまり好きじゃないんですよね。

TREKのマドンがそうであったように、元々フラッグシップバイクにしか冠されない名前が、いつしか廉価モデルにまで蔓延してしまったら、マドンがマドンである理由はどうなるの?って・・・

僕も一時、ランス・アームストロングの強さの秘密に迫りたくて、マドンを所有していた時がございましたが・・・

後にそうなってしまった事で見るのも嫌になってしまった事があります。

僕は憧れの自転車を安く購入したいと願う人の気持ちは、決して解らなくはないのですが・・・

結局それは似ているだけの別物なんだよ!って思うと何だかなぁ~。

それだったら、そのテクノロジーを踏襲した別物として、名前を変えて売って欲しいんですよ。

その方が愛着が湧くでしょ?

ピナレロだって見た目が同じような自転車ばかりなのに、素材のグレードによって名前を変えてますよね?

まだそっちの方がいい!

自分の自転車に誇りや愛着を持てないで、メンテナンスなんて覚えるどころか、する訳がないし・・・

まあドンドン新しい自転車を買い換えて欲しいメーカーとしては、ある意味正解なんでしょうけど。

僕はブランド名の安売りが好きではないので、やはり合点がいきません。


こんないい自転車が作れるんだったら、名前も特別なものにしてよ!

『SCULTURA9000』

完成車重量5.8kgの超軽量ロードバイクですよ?

スラム・レッドを使えば軽くなるのは当然だけど、フレーム重量720gって・・・

エヴァディオが次のヴィーナスに代わるフレームに・・・って考えてたのと、重量と価格が被るのがやや気になるところだが、これ・・・乗ってみたいなぁ~(汗)

スペックを考えたら120万円(税別)って価格も、決して高くはない!

しかし当店の客層では、まず来ない価格帯でもある(苦笑)


結構100万円クラスのオンパレードでびっくりしました。


TTバイクはアッセンブルしているパーツを見ると、SCULTURA程の本気度は感じられないのですが、それでもかなりよさげ・・・というか、十分速く走れそうな自転車に仕上がっています!


黄色もカッコイイ!

これはフレーム売りで・・・って思ったら、 WARP TRI 7000-Eのフレーム価格は、SCULTURA9000よりも高いじゃないか!

意外とフレームは本気で作ったのかも知れません。




一転して税抜き10万円以下クラスの自転車・・・

ここまで来ると・・・カラーリングを含めて手抜き感を感じてならないのですよ。

確かにパーツアッセンブルとかを考えても、限りなくメリダが努力しているのは判るのですが・・・


クラリス装備とはいえ、現在83,900円(税抜)の価格は、ロードバイクとしては最安値クラスだ!

2016年モデルではコーダーブルームも値上げが決定していますからねぇ~。

しかし・・・価格帯別で見れば、買う人間のレベルも上手く使い分けている感じがして、この合理的過ぎる感じがちょっと寂しくもあるなぁ~。

MASIとか別会社に売り飛ばされた老舗メーカーでさえ、フレームのカラーリングなど、ブランドイメージを壊さないよう質感にこだわって安物感を出さず、そのうえ廉価モデルであっても走りは上質。

それを考えると・・・これはちょっと手を出し辛い。

価格には惹かれますが・・・(笑)


こちらは逆にありがたいかな・・・


ディスクブレーキモデルのロードバイクに限っては、時代背景を踏まえた程よい価格設定かと。

ロードバイク&ディスクブレーキの組み合わせについては、既に機は熟したと言う人もいれば、まだまだ時期尚早と考える人も多いので、お試し価格くらいがありがたい!


クロスバイクに至っては・・・メリダが決して悪い訳ではなく・・・

当分の間はコーダーブルームの一人勝ちが続く・・・そんな感じでしょうね。

メリダの自転車を取り扱うメリットは無くはない。

ミヤタサイクルさんとの取引きはしていてもいいと思う。

しかし・・・今の当店のコンセプトでは売りにくいかなぁ~。

仕入れの条件もかなり厳しめだったので、そうなると台数を買ったはいいが捌けない・・・

そのうち翌年の契約更新日が近づく・・・

悪循環ですな(涙)

当店の客単価が上がるまでは・・・我慢かな・・・(苦笑)

さあ頑張ろう!

2015年9月21日月曜日

8月15日(土)~8月29日(土)までの走行会まとめ・・・

これまた、まとめにさせて頂きます。

今年の春くらいからずっと「ローテーションしましょう!」って、事ある毎に言ってました。

ブログでも書いた事あります。

集団走行に慣れる為には、まず集団においての秩序を守らなければなりません。

①先頭交代!

②落下物発見時や交差点及び分岐点における注意喚起!

③肩やひじ、自転車の車輪や車体同士が接触しても、慌てず対処できてケンカしない為の技術や心得!

それに加えて集団の後方を走る事で、速度変化が著しくなった場合のテクニック。



そういったものを覚えて身につけないと、レースで走っても他の選手から相手にされません。



しかし以前、垂水の方まで国道2号線をローテーションしながら・・・って時に、協調するって意味を理解していなかったあるメンバーが、調子がいいからって、後ろのペースも考えないで一気に加速してしまい・・・全体がバラバラになってしまった痛い経験があります。

そして普段から僕ばかりが先頭を引いていたのでは、誰も成長しません!と訴えているのに、誰も先頭を代わってくれません。

理由は、『ルートが判らないから』『道を間違えるかも知れない』『いつ代わればいいか判らない』といったものでしたが、言い訳としてはかなりお粗末。

ルートは目的地を決めればそこまで道は判るものでしょ?

道を間違えたっていいじゃない?次は同じミスをしなきゃいいんだから。

代わるタイミング?サイクルコンピューターを見たら一目瞭然だし、先頭が疲れていたら脚が止まって休む頻度が高くなるから、判断付きますよね?

人がずっと先頭を引いているのに、後方で脚を休めている人がいたら、ホイールのラチェット音ですぐに判るから、それはそれで結構頭にくるものなんですよ。

「人に散々体力を消耗させておきながら、美味しいところでアタックをし、「俺最強!俺最速!」とか思っているんだとしたら、もう一人で勝手に走ってくれ!ここはチームの走行会なんだ!」というふうに、ずっと言いたい気持ちを我慢して様子を見ていた訳なんですけど・・・


まあとりあえず草津ナイトレース出場が決まってから、ず~っと空港島ばかり行っています。

草津の後も9月6日に『けいはんなロードレース』で、気持ちを切り替えて頑張るってマサやんとユル原君が言うので、そのまま空港島でのトレーニングを続行したんですね。

「集団で走る心得を身につけようね!」って話で・・・



8月15日・・・M上君とその友人で初参加のY本君が加わったのですが、草津ナイトレースの時に全員周回遅れにされて失格した件で、落ち着いて走っていれば、周回遅れにならなかったであろう事を証明する為に、初参加者への洗礼の意味も込めて容赦なく走る。




草津のリザルトでは1周1.3kmのコースを毎周1分50秒で走り、18周走り切ったトップのタイムは33分02秒!

それに対して空港島で1周3.35kmのルートを7周すれば、草津より50m長いだけのほぼ同じ距離。

しかも草津は綺麗な周回コースで、アップダウンがあるのに対して、空港島は2箇所のヘアピンカーブに6箇所の直角カーブ、そして緩やかなアップダウンと強烈な海風が吹き荒れる。

条件としては同じか・・・むしろ速度の落差を考えると、空港島の方がかなりヘビーかも知れない。

この日はユル原君にそれを実感してもらう為に、最初の5周を僕一人で目一杯頑張って引き続けました。

6周目にユル原君とヒデさんが仕掛けてからは、さすがに競り合う余力が無かったので、出来るだけ離されないようについて行くのが限界でしたが・・・

それで僕の7周のタイムは34分35秒でした。

少なくともユル原くんとヒデさんは約30秒は先にゴールしていたので、そう考えたら僕までの3人は誰も草津で周回遅れになっていないって計算になるでしょ?

僕で1分33秒遅れな訳ですから。

まあこの日は思いの他風の影響が酷くなかったっていうのもあって、空港島のショートコースを1周5分足らずで走れたのですが・・・


H川様が4~5分遅れくらいでゴールしたのが驚きでした。

一切アシスト無しで走ったはずですから。

M上君とY本君は周回遅れになったものの、まだ中学生ですから・・・気にしなくても大丈夫!


結論として草津のレースでは、集団の後ろで速度の変化に振り回され、脚を使い過ぎたっていうのが一番の反省点であり、集団と上手く付き合う事ができなかったのが原因。


これを持って次回からはローテーションをしながら全体の平均速度を上げましょう!って方向性を伝えた・・・はずなんです。



8月22日・・・O様親子やK田様、S井君も参加し、9名という大所帯で空港島入り。



この時点ではいつもどおり、「いける人は先頭に出てね!」って声をかけた程度。

でもそれは毎回「いつでもアタックして!」ではなく、「空気を読んで先頭を代わってね!」って意味で言っているつもりなんです。

この日も7周のつもりでしたが、あえて周回を決めずにスタート。

いけそうなら10周以上走るつもりで・・・

とりあえず前回もそうでしたが、最初に1周だけカウントを入れないオープニングラップを走り、初めて走る人にコースのルートを覚えてもらう。

しかしこの日はいきなりヒデさんがパンク!

そしてそんなヒデさんを置いて走り続けた本番1周目・・・

最初の直角カーブでいきなりS井君がアタックを仕掛ける!

相変わらず勝負師のS井君ですが、この時の僕には危険走行に映ってしまったのです。

本能的な何かが「これはまずい!」って感じてしまった直後、すぐにユル原君が反応すると思ったので、後ろに「追うな!泳がせて!」って制止したのです。

すると案の定、S井君は必死に加速する事に夢中になり過ぎて、次の直角カーブの進入ラインを上手く作れなくて、急に車体をバンクさせ切れ込ませた瞬間、内側のペダルが地面に接触してバランスを失い、曲がりきれなくなってガードレールへ突っ込み落車。

もしもユル原君が追っていたなら、マサやんも反応するはずなので、みんな巻き添いを食らっていた事でしょう。

これで1周目も実質オープニングラップの延長になる。

とりあえずS井君は運よく、目立った怪我やメカトラブルもなく、無事に再スタートを切る!

3周目を終えるまで僕がずっと先頭を引き続け、まずはH川様、次にK大君が脱落、更にO様1号が遅れ初めて、K田様だけが射程距離を保ったまま僕について来ている状態。

その間マサやんはユル原君と上手く協調して追い上げてきて・・・

この日の風は強烈でした。

1周あたり5分40秒近くかかる感じで、ちょうど僕が消耗しきったまま4周目に入った瞬間・・・

マサやんとユル原君にアタックを決められてしまったのです。

ただ、相変わらずマサやんの強烈なアタックに、ユル原君は反応するのがやっと・・・って感じに映ったので、僕はK田様を制止して・・・ユル原君がバテて下がって来てから動こうと考えるのでした。

しかし・・・ユル原君も回復力が早いので、意外にも追いつきそうで追いつかない。

追いついたら3人でローテーションをするつもりでいたのに・・・

結局マサやんに逃げ切られたまま、5周で終える事にしました。



マサやん的には僕にピッタリとマークされると面倒くさいから、一気に畳み掛けたそうだ。

まあ瞬間のスプリント力で考えれば、僕とかI藤様はまだマサやんにとって脅威になるのでしょう。

しかしなぁ~。

「負けず嫌いで走るのはいいねんけど、これじゃ今後のレースに向けての練習にはならんよ!もう少し集団で走る意識をして練習をしないと・・・。」って伝えたが、どうやら彼には上手く伝わらなかったらしい・・・

そう、この日もローテーションの練習ができないまま終える事になってしまったのです。


まあ平地の練習も強度を上げればいいトレーニングになる事を、O様親子に知ってもらえた事は良かったのですが、僕がチームの在り方として求めるものは、決してこんなものじゃない!

S井君の無鉄砲さも大好きだが、まずは集団走行できっちり仕事をこなした上で、ここ一番のタイミングで仕掛けてもらうようになって欲しい!

『けいはんな』に向けて・・・このままじゃスタンドプレイしかできない状態で、マサやんとユル原君をレースに送り出す羽目になってしまう。

草津での教訓を忘れていないか?

先頭を引く辛さと、ヘアピンカーブを曲がってから最後尾が先頭に追いつくのがどれだけ大変なのか・・・

その両方を味わいつつ、集団で調和を保つ難しさと大切さを学んで欲しい・・・

それが課題なんだけど(汗)

少ない人数でもしっかりと、力量差に関わらずローテーションを回して、全員が最後まで千切れずに走り切れたらどれほど素晴らしいだろうか・・・




8月29日・・・とうとう僕のフラストレーションが爆発する。


この日はN様2号やトミーさんが参加し、まともなローテーション(僕はトレインという表現を気安く使いたくないので使わない)が組めると期待。

このメンバーで上手く走れば余裕で平均時速40kmをキープできるだろう。

ただ問題は僕がX-LIGHTではなくGITANEに乗っていて、しかもあえてトレーニング用ホイールにヴィットリアのザフィーロを装着しているので、どこまで攻めた走りができるか・・・

そんな不安を多少抱きながら、また空港島まで行きました。

今回はオープニングラップ1週プラス7周!

僕はオープニングラップを引きながら・・・「行ける人は行って下さい!ちゃんと先頭交代お願いします!」って後ろのメンバーへ大声で言ったはずなんです。

1周目はヒデさんが先頭に出てくれました。

ユル原君はセッティングミスで、既に半周遅れと出遅れる。

ヒデさん、K田様、僕・・・の順番でしばらく走ります。

この日も風が巻いてそこそこ走りにくい感じでした。

1周目後半でヒデさんがかなり消耗したであろう事は、2周目に入って間も無く、走行スピードのばらつきを確認すれば一目瞭然でした。

僕は何度も後ろを振り返って、「次は誰が行くの?交代してよ!」って言っていますが、皆さん目線を合わせてくれない・・・

ヒデさんのペースがかなり落ちてきました。

K田様に引いてもらってもよかったのですが、個人的にはマサやんに協力してもらいたかったので、ずっと後ろを気にしながら走っていたんです。

結局3周目に入った瞬間、痺れを切らせたかのようにトミーさんが、「じゃあ次は僕が引きます!」って声を上げて前へ出てくれました。

ところがこの日のトミーさんは絶好調なのか・・・

少し引きが速いというか・・・

疲れていたヒデさんが時速35km前後だったのに対して、いきなり42kmまで加速してしまったので、まずヒデさんをそのまま拾う事も出来ずに置き去りにして進む。

もちろんヒデさんも只者ではないので、そこは根性で立て直して追いかけてきましたが、それで完全に余力を使い切ってしまった模様。

そしてその急な速度の変化に反応したのがマサやん!

3周目の後半、ラヴィマーナのロータリーを曲がり切ってからの直角コーナーの立ち上がりで一気にアタック。

その時グループの後方にいた僕が、滑るタイヤを気にしながらやっと直角コーナーに侵入する頃には、50m近くも先行されてしまい、追いつくのに向かい風の中、時速52kmまで加速する。

やっと追いついたと思ったら、既に先頭は時速34kmくらいまで失速していたので慌ててブレーキをしたけど、さすがにせっかく加速した惰力を失うのは勿体無くて・・・

結局流れで僕が先頭を引くことになる。

「これじゃあいつものパターンになってしまうやん!」

そう思った僕は速度をわざと抑える。

そもそもアタックに反応して、向かい風を単独で52kmまで加速したせいで、もう息が上がってしまい、回復させてもらいたいくらいだ。

それを向かい風の東向きを後半4割がた引いて、余計に疲労が蓄積されてしまう。

5周目の西向きで僕が速度を抑えていたら、そこで痺れをきらせたマサやんがようやく先頭に出るが・・・

相変わらずアタック。

こっちはゼエゼエ言いながら36kmで走るのがやっとなのに、また45kmくらいで抜き去って行ったのだ。

絶好調のトミーさんと、ずっと後ろを走っていたN様2号は、まだ余力があるみたいでついて行ったが、僕は呼吸を立て直すのに時間がかかって・・・

一度は追いつくが、ラヴィマーナのロータリーでタイヤが滑って攻め込めない!

徐々に離される。

後ろを振り向いても、今回ばかりはヒデさんも消耗しきって、K田様もついて来れない状態・・・

また単独で頑張るしかない。

6周目のラヴィマーナ前で、とうとうマサやんの度重なるアタックに、N様2号も遅れ始める!

「これは吸収して一緒に走れば・・・」と思い、N様2号に追いつこうとダンシングの為に腰を上げたら・・・

その瞬間こちらとの距離を測ったマサやんが、珍しく速度を落として・・・

先にN様2号を回収し、改めてローテーションをしながら速度を上げていく。

せっかく追いつきそうだったのだが、先ほどの無駄な加速での疲れが残る中、結局単独で走っている僕には、もうこれ以上加速なんてしたくもない状態で・・・

そして向かい風のある東向きは、グループと単独の違いは大きくて、その差は200m近く開いてしまう。

更に先頭グループは周回遅れになったユル原君を吸収して、更に加速する・・・

7周目に入る頃、僕は丁度風見鶏のチームの前に入る。

他のチームの練習の妨げにはなりたくないので、西向きで可能な限り残った力を振り絞るが、先行する3人とユル原君にはなかなか追いつけない。

そしてロータリーを回って東向きになった瞬間・・・

なんと風見鶏チームの先頭6名のグループに吸収される。

その瞬間「うわぁ~。メッチャ楽~!」って実感。

やはり上手い人ばかりのグループは、少人数であっても統制が取れているので、空気の流れが違う!

僕は「失礼します!」って混ぜて頂いたのですが・・・

東向きなのに時速43km前後!

それでもちっとも苦じゃない!それまで必死に37km前後でもがいていた向かい風が、こんなにも楽なのか・・・

さすがベテランチームは違います。安心感すら感じます!

お陰様で、300m以上開いていた先行グループに150m差まで追いついてゴール!

これが集団の力!

これをみんなで練習したいのに、この日も出来なかった。

僕らがラルプデュエズのチームだって事は、風見鶏のメンバーだって認知している。

そういう意味では毎週空港島で走って、一体いつになったら学ぶの?いつになったらまともなローテーションが組めるの?ってバカにされていてもおかしくない訳で・・・

ものすごく悔しい気持ちでいるところに、N様2号からトドメの一言が・・・

「ところで店長!このチームはいつになったらローテーションを練習するんですか?」

その一言で僕の怒りはレッドゾーンまでボルテージが上がり・・・

必死に堪えるも・・・

「そんな事春先から何度もやろうって言ってますよ!それをいつになっても後ろでのうのうと走り続けて、人が疲れた途端、美味しいところだけアタックを決めて喜んでいる、金魚の糞みたいな奴が協力しないからできないんでしょう?」

思わず腹が立って、それまで溜め込んでいたフラストレーションをぶちまけてしまいました。

するとマサやんは、それを自分の事だと自覚していたからなんでしょうが・・・

「そんな事言われたって、交代するタイミングなんて判らないですよ!だったら指示して下さいよ!」って言うが・・・

だったらサイクルコンピューターは何の為につけているんだ?

先頭の疲れは見たら判るし、みんなでレベルを底上げしようとしている、チームとしての趣旨を理解していないの?

指示?何度も振り返ってしたし、これまでのブログでも今後目指す趣旨を書いているじゃないか!

一体何の言い訳やねん?

いつまでショップ主催の走行会に、スポット参戦しているつもりでおるねん!

いい加減自分もチームの一員なんやって自覚持てよ!

そう思うとまたイライラしてきたので、「とりあえず移動します!」って、いつもの休憩場所まで移動。

休憩中も僕とマサやんは、一言も言葉を交す事なく店へ帰還。

店をOPENしてから・・・

マサやんは奥のテーブルのところで腰掛け、N様2号やトミーさんたちと会話をしている。

普通気に入らなかったら自宅へ直帰するだろう。

それを店まで来て、開店準備まで手伝ってくれたんだから・・・

そう思うとマサやんは納得がいかないなりにも、僕とちゃんと話がしたかったのかも知れません。

ただ僕はかなりマサやんにドギツイ嫌味を言った反面、そんなマサやんを走りでねじ伏せられない自分の不甲斐なさで心がいっぱいだったので・・・

逆に店内にマサやんがいる状態で、業務に集中する事ができない気がして・・・

「K田さん!今からまだ走れますか?」

「えっ?はい!大丈夫ですよ。」

「できたら・・・西脇くらいまで走りませんか?」

「西脇?結構行きますね。」

「いや・・・しんどくなったら、途中で折り返せばいいって思っていますので・・・。」

「解りました。それじゃあ行きましょう!」

とりあえずこの時の気持ちは、自分をもっと追い込まないとダメだって感じでした。

15~20年前の自分だったら、言葉じゃなくても走りだけで、マサやんを黙らせる事は簡単だったでしょう。

今その力が無い事がどれだけ悔しいか!

単純に40歳って年齢だけで、10代や20代に負けている訳じゃない!

ブランクもさながら、自分の努力が足りていない事は自覚している。

だからもっと追い込まないといけないのだ。

若僧なんかに好き勝手させないくらいの力を戻さないと・・・

言って解らない人には実力で示してやらないと・・・

悔しくて・・・悔しくて・・・K田様に付き合ってもらいました。

K田様も前日に淡路島1周を走って満身創痍です。

走行会は丁度50km走りましたが・・・

これから西脇まで行けばトータル200kmを超えます。

ただでさえ脚を使い切っているので・・・死ぬかも知れない・・・(汗)

それなのに自分に鞭を打って、有馬街道を上って・・・更に岩谷峠を超え・・・

本当は吉川~東条湖~と抜けて、西脇まで行くつもりが、岩谷峠で脚を攣りそうになって・・・

「これはかなりヤバイかも・・・K田さん、ルート変えますか?」って三木~小野方面へ進む。

もうこれ以上峠を上れそうもなかった。


ようやく神鉄の小野駅前で休憩。

学校帰りの女生徒が挨拶をしてくれました。

さすが田舎は皆さん礼儀正しくて、感動しちゃいました。


時計を見て、さすがに西脇までは厳しいなぁ~って思った僕は、目的地を改め、先日O様親子が行った小野町のそば屋さんへ食べに行こうって話になりました。


その途中で見つけたお店。

2人いるトミーさんへの土産話だ。


そして加古川を渡って、JR加古川線の小野町駅に到着!

そう!駅の構内のそば屋さんが、美味しいって評判のお店なんです!!

駅なのに『手打ちそば』の幟(のぼり)ばかりが目立って、全然駅っぽくないという・・・。


店内は満席で、名前を書いて順番待ち!

写真のオッチャンは僕らの次にサイン。

するとお客様が出てきたタイミングで、3人組の親子が入って行った。

「はあ?今のって順番抜かし?」

するとオッチャンが真っ先に入って・・・

奥の席に座ったではないか!

「ちょっと!名前書いているのに順番ってどうなっているの?」って抗議!

するとオッチャン。

「そうやねん!そうやねん!僕もサインしていたのにこちらの3人連れの方がサインも無しに入って行ったからね・・・。」

それで3人組の家族は晒されて、しばらく注文も出来ない状況に・・・

そして僕らも空いた席に案内されるが・・・

ちゃっかりオッチャンは僕らよりも先に注文して、僕らの注文したそばが出て来るよりも、先に食べ終わって「ごちそうさま~!」って帰って行ったのだ!

「くっそ~っ!結局あのおっさんが一番チャカリ者やんけ!」って結果になった(笑)


僕は冷やし山かけそばを頂きました!


K田様はざるそば大盛りで・・・

うん!確かに田舎の駅のそば屋とは思えないレベルのおそばでした!

これは是非皆さんとも食べに来たい感じです。



そして帰りは加古川沿いに神野まで下り、そこから稲美町を抜けて西神中央~布施畑~白川~離宮公園と抜けて、若宮から海岸線を経由してHAT神戸まで帰ってきました。

距離は106km。トータルで156kmでしたが・・・かなり追い込んだので・・・

帰りに白川を越えてから、両脚が攣って悶絶してしまいました。



僕のわがままに付き合ってくれたK田様、ありがとうございます!

そしてお店で作業してくれていたタケやんとユル原君、留美さんもありがとう!



マサやんとはその後話し合ったけど・・・まだ納得いってないのかも知れませんね。

せっかく素質があるのに勿体無いです。

もうちょっと気持ちを抑えて、彼に歩み寄った方が良かったのかな~。

僕もせっかちなもので・・・



まあ色々大変だった8月の走行会でした・・・