2020年5月26日火曜日

2020年2月の思い出・・・その➀・・・自転車の交通犯罪者へ告ぐ


2月はHAT神戸灘の浜も引越しのラッシュが始まるシーズン。

他所へ引っ越されるご家族もいれば、新たに入居されるご家族もおられます。

黒いクロスバイクのお姉さんは新たに引っ越して来られた人らしく、初めて見かける方でした。

店の前の軒下の通路を結構なスピードで走り去ったのですが、そこから更に・・・


堂々と信号無視して走り去ってしまいました。

HAT神戸は交通マナーがカオスです。

敷地内は車もバイクも走って構わない事になっていますが、住民にしろ、郵便や出前の配達なども、バイクが平気で横断歩道から、神戸市の歩道をエンジンをかけて乗ったまま敷地内まで侵入してきます。

HAT神戸灘の浜は、所々歩道をバイクが横断しても良いとされるスロープがあり、当店の南側にもその歩道横断可能なスロープがありますが、車道に出る際は東向きに走らないといけないので、西側や北側へ行きたいバイクは横断せずに歩道を走り、写真の横断歩道帯をエンジンをかけて乗ったまま横断して右折・・・

西に行く場合は南北の信号が青の時に、この横断歩道から侵入していきなり右折。

なかなか横暴なバイクばかりです。

前にそれをやった弁当屋のバイクが白バイに捕まっていましたが、毎日この界隈を張っていたら、相当な数の違反者をしょっ引けると思う訳です。

最近ではピザの配達バイクが目の前の市の歩道を、北から南に普通にエンジンをかけたまま乗って走っていましたからビックリです。

いつから日本は原付やバイクが歩道を走れるようになったのだろう?

渚中学校前のT字路交差点と、1番館前の交差点は特にマナーもモラルもカオスです。

自転車も信号無視に限らず、二人乗りにスマホながら、タバコながら、並走、無灯火、車道の逆走・・・と、色々酷いですよね。

最近グリーンのママチャリでよく二人乗りしているカップルが、どうも当店に挑発しているように思う事が多々あります。

アキラ君も飛び蹴りしたい気持ちを必死に堪えて、毎回注意しているみたいなのですが・・・





『二人乗り』=2万円以下の罰金

そもそも自転車は車種に関わらず、基本的な体重制限が80kgの一人専用の乗り物です。

例えば100kg以上の人が乗っても構いません・・・しかし自転車そのものの耐久性が著しく損なわれるので、5年間は大きなトラブルもなく乗れる自転車であっても2年持つかどうか・・・って言われるくらい極端に寿命が短くなるので、いつ壊れても文句は言えません。

それだけに大人の2人乗りとか何を考えているのか?って話なんです。

因みに2人乗り又は3人乗り可能の自転車であっても、専用の子乗せシートをつけなければ2人乗りや3人乗りは認められません。

たまに抱っこ紐で抱っこしながら自転車・・・なんていうチャレンジャーも見かけますが、あれもギリギリグレーな状況で、恐らく事故をしても自己責任を指摘される内容だと思われます。

また子乗せに明らかな中学生だったり大人を座らせて走っている家族も見かけますが、あれも人としてかなり神経を疑います。

乗せる人も面の皮が厚いけど、乗せてもらう人もいい根性しているというか・・・

仮に障害者の家族を病院に連れて行く為・・・という特殊な事情があった場合でも、自転車の2人乗りは原則認められません。

子乗せを取り付けられるのは耐荷重27gまたは25kgのリアキャリア(荷台)のみで、これが国産の(っていうかママチャリ文化は日本固有)自転車に許された最強のキャリアです。

つまり子乗せに搭乗してもいいお子さんの体重は25kg程度まで。(安全上の限度)

年齢に関しては最近まで6歳未満とされていましたが、これについては小学生未満というように条件を緩和されています。

そしてママチャリで2人乗りをするような連中に多く見られる愛車は、ホームセンターやドン・キホーテで購入したような安い自転車。

安い自転車は当然ながら徹底的にコストを削っていますので、キャリアの耐荷重は18kgの物が当たり前で、下手をすれば耐荷重10kgですら怪しい粗悪品も見かけます。

そんな自転車で二人乗り?

自殺行為というか、自転車を使い捨てか何かと勘違いしていますよね?

更にタイヤの空気圧をマメに管理しない人は即パンクコース。(信号のスロープでリム打ちパンクが多い)


因みに写真の自転車は2人乗りして転倒した自転車。

2人分の大人の体重が後輪に集中して、転んだだけでもこれだけの応力が掛かってしまいます。

修理はお父さんが持って来られて、「息子とその先輩が二人乗りして壊してしもうたみたいなんやけど・・・ホンマあいつらしばいたろか思いましたわ。」って。

お父さんの苦労に免じて今回は修理しましたが、当たり前のように2人乗りしている人が、「すんませ~ん!なんか自転車が動かなくなってもうてんけど、これって直せる?」って持って来ていたら全力で追い返します。

当然2人乗りした自転車が交通事故を起こしても保険金は下りません!

例え相手に過失があっての事故であっても、2人乗りの自転車に同情の余地はないので、自己責任で通院するなり入院するなりして下さい!

死んだら家族と事故の相手が迷惑するだけです。

誰も2人乗りしている人なんて擁護しません!あなた方は立派な犯罪者です!





『信号無視』=5万円以下の罰金

当然の事だけど自転車だから何をしても許されると思わないで欲しいです。

歩行者は今のところ信号無視しても明確なお咎めはない状況ですが、自転車は軽車輌に当たりますから、完全に道路交通法違反で立派な犯罪です!

つまり過失割合が発生すると、相手が自動車であっても自転車側が100%悪いか、良くても過失割合90%で信号無視した自転車の負けです。





『ながら運転』=3か月以下の懲役または5万円以下の罰金

ただし現状はスマホ及び携帯電話の場合のみが罰せられています。

タバコの場合はながら運転として現状罰せられることはございませんが、貴方がタバコを吸いたいからって、周辺に副流煙を撒き散らしながら走る事の身勝手さと迷惑を、よくよく考え直して欲しい案件です。

副流煙を他人事だと思っている方が多いので。

スマホのながらについては歩行者であっても大問題だと思っています。

周りの交通状況を判断しないで、あくまで自分の歩いている道しか確認できていない視界状況で歩いているので、スピードの速いものが接近してきても瞬時に判断できませんよね?

遅かれ早かれ、スマホのながらに関しては歩行者にも明確な過失が発生するようになると思いますので、歩行者の方も今のうちに依存症を直すカウンセリングでも受けて下さい。

ながらスマホは立派な病気ですから、ちゃんと治療を受けましょう!

そして『ながらスマホ自転車』は殺人マシーンと呼ばれても過言ではないという事を認識して下さい。

実際にながらスマホの自転車が人とぶつかったり、接触して転倒させ怪我や死亡に至った事故は、テレビでうるさく報道しないだけで、全国でも数多く発生しております。

https://diamond.jp/articles/-/178779

これは有名な死亡事故の記事です。

テレビでうるさく言わないという事は、警察も世論も『自転車だから』という甘く見た感覚が未だに根付いているのかも知れません。

僕らは自転車を売ったり修理するだけが仕事ではありません。

自転車は生活必需品として安全であるように啓発したり、スポーツとしての自転車は普段の街乗りですら周りの交通状況を把握して、自転車が自動車や歩行者の邪魔にならないように、細心の気遣いができるようライダー達に協力をお願いしています。

尚、傘さし運転も同様の懲役または罰金に値しますので、傘をさしての片手運転はしないようにして下さい!

傘の固定ができる器具もありますが、あれも行政によっては禁止されています。

兵庫県では基本、器具を使っての傘さしは罰則対象にはなりませんが、風の強い日は禁止されているので捕まります。

またヘッドホンをつけての運転も違反です!

例え片耳だけであっても今は罰せられますが、音楽を聴きながらの自転車は最近よく見かけます。

ながら運転の自転車を検挙するだけでも、神戸市内で1日に数千人は違反者が捕まると思うので、一気に億単位で国の収入が作れますね!

それで消費税を無くす政策とかできないものだろうか?ってつい考えちゃいます!(笑)





『自転車の並走』=2万円以下の罰金

そもそもしゃべりながら走る行為が違反らしい。

そういうとロードバイクで走っているグループ等はほぼ抵触してしまう訳ですが、ロードバイクの場合は追い抜きなどをする前に後方確認をして安全を確保してからでないと、一般車道で追い越しをかけないのは常識ですし、前方に障害物や路駐車がある場合、右左折や停止の際の合図を手信号ないし大声で伝令するのが鉄則です。

見通しが良くて他に車も走っていないような状況であれば、ちょっとくらい並走して景色の美しさを共有したり、この先で休憩をどうするか?等の相談だってしても良いと思います。

そこはグレーゾーンとしてギリギリ許されているだけなので、基本的に街中の車道では多用できる事ではありません。

まして歩道を走る自転車が2台も3台も並走するなんて言語道断です。

歩行者にとって威圧感でしかない・・・要するに邪魔です!





『夜間の無灯火』=5万円以下の罰金

これについては道路交通法が改正する前から反則金として6000円程取られていたそうですが、現在は罰金扱いで5万円です。

最近でこそライトについては認識度が高くなってきて、当店を利用されるお客様でもママチャリを購入するならオートライトの物が良い!って言って下さる方が増えてきました。

当店も極力オートライト付きの自転車を薦めるようにしたので、周辺の自転車事情としては随分と無灯火の自転車も減ったように感じます。

逆に今のご時世で頑固に無灯火で走っているような自転車は、ながらスマホに信号無視&逆走など、確実に犯罪の3冠王か4冠王を日常的にやらかしているような人が大半だと思われます。

勿論・・・無灯火の自転車が事故に巻き込まれても保険は下りませんし、仮に自分が被害者だと訴えても棄却されます。

ライトが故障したり、ライトを取付忘れたような人は、くれぐれも事故に巻き込まれたり、起こさないように細心の注意を払って、次回夜間走行をするまでに必ず対処して下さい!





『車道の逆走』=3か月以下の懲役または5万円以下の罰金

これについては「自転車(軽車輌)を除く」という看板があれば、自転車(軽車輌)のみ逆走を許されるのですが、基本的に車と同じルールに慣れておきましょう。

また逆走に限らず車道の右側を走る事も違反です。

当店の前のT字路では突き当りを右折する自転車が、稀に右側車線(更にはその右端)を走って右折する瞬間を時々目撃します。

左側車線は当然左折専用レーンになりますが、自転車は左車線を直進して2段階右折のラインで走れば大丈夫です。

右側車線を走るのは違反ですので、心当たりのある方は以後気を付けましょう。

そしてそうなると気になるのはJR灘駅の東側にあるこのY字交差点の南向き。


ここは左の歩道は狭いので、歩行者がいる時は乗って走れません。(右側の歩道はやや広いので徐行であれば可能)

根本的には余程の理由が無い限り、自転車は歩道を走らずに車道を走れ!っていうのが原則です。

ただその余程の理由っていうのが曖昧なので、現状はグレーだと考えて下さい。

そうなると当然車道を走るのですが、この交差点の場合・・・右折する自転車は右の車線に並びます。(車の後ろに順序を守って並びます!よく原付やバイクで車の脇をすり抜けて、しれっと先頭に割込みする行儀の悪い奴がいますが、自転車も同様でそういう行儀の悪い事をやってはいけません!あれはバイク専用停止線なんて無駄なものから派生した、一部のバイク乗りの都合の良い解釈から生まれた違反行為です。)

何故なら左折専用レーンの方が先に青になるので、2段階右折待ちだと左折車輌の邪魔になってしまうからです。

灘区を走るサイクリストにとって、ここの交差点程悩ましいものはございません。





『一時停止違反』=3か月以下の懲役または5万円以下の罰金

これもよく見かける違反ですよね?

細い路地とか走っていたら、頻繁に一時停止ラインと出くわしているはずです。

厳密には一度地面に足がついてないと、停止したと認めてもらえないはずなので、ビンディングペダルのサイクリストには悩ましい話です。

ただ今のところグレーな要素もあって、しっかり減速して(いつでも足を着いて停まれる速度)周囲の交通状況を判断できたなら、足を着かなくても検挙はされていません。(あくまで現状)

ただ歩行者や交通量の多い所では、そのくらいゆとりあるスピードで走らなくてはいけないという意識は絶対に必要です。





『飲酒運転』=5年以下の懲役または100万円以下の罰金

これは同情の余地なしです。

未だに「車じゃないんだから別にいいやん!」って自転車の飲酒運転をする人は少なくありません。

当店でも確認できた人には「乗ったらだめですよ!押して帰って下さいね!」と声掛けはさせて頂いてます。

罰金の大きさとかではなく、それで事故を起こして相手が亡くなった時を想像して下さい。

仮に保険に入っていても飲酒や明らかかつ悪質な違反による事故は保険が支払いされないケースがほとんどです。

自腹で賠償できますか?

もしも裁判で1億円以上の賠償責任が言い渡された場合、貴方は責任を取って支払いできますか?

支払い命令を下されても支払えない苦しみもあれば、大切な家族を失ったのに、賠償責任を果たしてもらえない・・・即ち罪を償ってもらえない苦しみもあるんですよ。

それをじっくり考えた事ありますか?

所詮他人事!俺には・・・私には関係ない!

世の中そんな人がどれほどいる事だろうか?





いいですか?懲役とか罰金の問題じゃないのです。

お互いが不幸にならない為に守るべきモラルとルールなのです!


当店でしつこいくらい軒下の通り抜けをしないようにお願いしているのも・・・


不幸な事故を増やさない為の布石なんです。

「ここは敷地内やねんからどこを走ろうがワシの勝手やろうが!」と凄む親父とか、「なんでここを通っただけで怒られないといけないの?」って逆切れする奥様・・・

冷静になってよく考えて下さい。

この先、或いは店内から誰が飛び出すかも判らないのに、この元々広くも無い通路を走り抜けるリスクを軽く見ているご自身を冷静に見直して下さい。

事故が起きてからでは手遅れなんですよ?

相手が怪我をしたり、お亡くなりになったら・・・もう取り返しがつかないんですよ?

という訳で皆さん、くれぐれも走っているのは自分だけじゃない!っていう意識で安全運転且つ違反の無いようにお願い申し上げます。

そして違反者は誰にでも現行犯逮捕ができるので、それも頭に入れて周りを見て頂けると違反者が減ってくれるような期待があります。

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