2019年10月19日土曜日

6月中旬~下旬の思い出・・・ビクシズ × 試乗会 × 職人と伝統(こだわり)


6月16日(日)・・・ビクシズ&コーダーブルームの合同試乗会開催!

日程の変更や天候の懸念とか色々ありましたが・・・


この日も風が強かったので不安がいっぱい。


ミワさんも試乗会に便乗して新作を発表がてら作品の販売!


コーダーブルームの藤谷さんは相変わらず自分のお休みを犠牲にしてまで試乗会に協力してくれています。

西日本をほぼお一人で担当されているので、とっても忙しい中お時間を作って頂いております。


ビクシズ・ジャパンの静観代表も試乗車の準備を始めました。

試乗会は10時30分~となっていますが、試乗会の準備って結構大変で、一台一台の空気圧の管理と、変速の精度が狂っていないかのチェック、ペダルの取り付け・・・

そのうえ風が強いので倒されないようにする為に、展示のレイアウトも考えながら並べなくてはいけない。

試乗会参加者にご記入頂く誓約書の準備や、パンフレット、看板、幟(今回は出さなかったけど)、参加者に貸し出すヘルメットなど・・・準備するものは多い。

試乗会参加者が気軽に参加することができるのは、メーカーさんの努力があってこそなんです。

そんな訳で10時前から慌ただしく準備をしている訳なんですよ。

ビクシズオーナー夫妻の清水婦人も早くからお越し頂いて、試乗会の様子を応援しに来て下さいました。


ビクシズの展示は凝っています!


そもそもがデ・ローザの後継者であるドリアーノ・デ・ローザ氏の手掛ける自転車ですので、単なる高級車ってだけではなく、レースも走れる高級伝統工芸品の扱いになります。

商業バイクに成り下がった他のブランドとは根本的に次元が違うのです。


この立体的なロゴは静観代表の手作りだそうですが、展示の質感を上げる効果抜群です!


従来のデ・ローザファン(オーナー)が、今のデ・ローザに違和感を感じてビクシズを支持している事は周知の事実ですが、自転車業界全体で見てみると、まだまだ無名のブランド扱いなんですよね。

90年代までの工業製品として各メーカーが鎬を削り合っていた頃の、真の意味で『良かった時代』の自転車を知っている人であれば、迷わず乗って欲しい逸品がこのビクシズです。


逆にコーダーブルームは商業製品が主力ではあるけど、開発に手抜きをしていないというか、ライダーの感じた乗り味などをしっかり落とし込んで開発してくれているので、「こんな価格で本当に採算が取れるのか?」って心配になるくらい、価格が安くて高性能な自転車を作っているメーカーです。

アッセンブルする部品も、他のメーカーならコストダウンの為に削るところもケチらないスタンスなので、初心者に勧める自転車としては安全性、走行性能、重量の軽さ・・・ほとんど死角のない完成度で、安心して販売できるのがありがたいです。


コーダーブルームがアルミとカーボンのラインナップなのに対して、ビクシズはスチールとチタンのラインナップ。

この日の試乗会は自転車のフレーム素材を一通り乗り比べることができるという、非常に稀で且つ、非常に贅沢な試乗会だったことを述べておきたい。

コーダーブルームはアルミフレームのロードバイクにかけては、驚くほどの完成度ですが、カーボンフレームに関してはやや硬い印象がある。

静かに走る分には乗り心地も悪くないのだけど、踏むと硬さを覿面に感じてしまう。

東レのTー1000とかTー1100とかを採用しているならともかく、T-700とかT-800クラスのカーボンであれば、硬さよりもしなやかさを活かした作りの方が加速が伸びて気持ちの良い自転車になる傾向が強い。

そのカーボンバイクの後にビクシズのプリマ(スチールバイク)を乗ったら、乗り出しはさすがに生粋のレーサーって感じで、スチールとは思えない硬さを感じる(カーボン製フロントフォークの剛性がしっかりしているから余計にそう感じる?)のですが、乗り始めて時速25kmくらいまで達してからの伸びは「さすがだなぁ~!」って思えるほど気持ち良い!

恐らく時速40km巡行レベルだったら難なくこなせるくらい、安定した速度維持性能も兼ね備えています。

パトス(チタンバイク)は逆にフロントフォークとの剛性バランス(相性)がものすごく合っていて、乗り出しからスッと加速してくれて、完全に僕好みのテイストである。

思わず「これって実は6-4チタンなんじゃないか?」と感じるくらいの硬さは感じますが、元々の技術のルーツがツールやジロを支えた生粋のレーサーだと思えば、200km以上の長距離で争うレースでも脚を残せるしなやかさは十分に備わっています。

フレームの仕事(しなり)が実感できる自転車って、本当に楽しい乗り物だと思います。





実は今、僕もビクシズのパトスを注文しています。




それと同時にエヴァディオのヴィーナスRSも注文しています。

いずれもリアエンドのしなりを実感できて、その反発で速度が伸びてくれる自転車なので完成させるのが楽しみです。

まあ出費が半端ないので、すぐに組み立てるかはまだ判りませんが・・・(笑)

特に悩むのは・・・ビクシズは基本設計が『良かった頃のデ・ローザ』のままですから、それは言い換えればカンパニョーロと共にある自転車メーカーとも言えるので・・・

スーパーレコードで組み上げるのか・・・そこを敢えて逆らいデュラエースで組み上げるのか・・・

デュラで組んだら多くのビクシズオーナーから総スカンを食らいそうな気もするし・・・

悩ましいですね。

スーパーレコードの12速も使ってみたい気はするので。


コーダーブルームオーナーのF谷様が、試乗会に参加ついでにミワさんの新作のモデルとして協力して下さいました。


自転車柄やネコ柄など、当店のお客様のニーズを考えて作品を作っているミワさんですが、使う生地もこだわっていて、ハリスツィードや倉敷帆布、リバティ等の生地をチョイスして製作しています。

時には生地の仕入れの為、ヨーロッパまで旅行がてら行く事もあるそうなので、そう考えると個人レベルでここまでやっていて、その価格はかなり安過ぎないか?と思えるものであります。


風向きが急に変わりビクシズの試乗車が1台倒れたので、これからレイアウトを変更するところです。


コーダーブルームの試乗車は花壇のお陰で影響がなかったのですが、この日は時々強い突風が吹くので気が抜けない一日でした。


しばらくは風向きがどうなるか判らない状況だったので、静観代表と僕とでビクシズの自転車が倒されないようにピッタリついていました。


僕が注文したパトスもこのカラーリングです。

たまには赤系の自転車も乗りたいなぁ~って思ったもので。

本当は1994年のジロ・デ・イタリアで総合優勝した『ゲヴィス・バランチーム』のレプリカカラーにしてもらいたかったのですが、実は既にそのカラーリングで仕上げた完成車があるんですね。しかしその件で元祖デ・ローザと一悶着あったとかで、そのカラーリングにしちゃうとネットに写真をアップできないとか、色々と制約やリスクが生じるので僕としては断念するしかなかったのです。

それに今のパトスは元祖チタニオと違って、今のカーボンフォークに合わせて設計しているので、当時のスタンダード径のヘッドとチタン(或いはスチール)のユニクラウンフォークの組み合わせで作ることも、完全に別物の自転車を作ることになってしまうので、そこまでのカスタマイズには対応できないという風に伺いました。


フレームのオーダーはこのようにスカイプを通して、僕とドリアーノ氏とマルティナ嬢の会話を静観代表が通訳する形でなされます。

日本とイタリアをつなぎ、世界的フレームビルダーと直接対話ができるだけでも夢のようなひと時です。


ドリアーノ氏とはお互いが納得のいくまで何度でも話し合うことができます。

そうやって最高の素材で最高のフレームビルダーが手掛けた、自分の為の1台を手に入れる喜びを多くの方に知って頂けると嬉しいです。

ドリアーノ氏は選手と隣り合わせで、最高の作品を手掛けていた頃の伝統をこの世から失くしたくないという想いで、ウーゴ・デ・ローザ氏の情熱をビクシズとして、今後も継承していきたい思想を持ってらっしゃいます。

僕もその思想を支持したいので、今後も徐々にドリアーノ氏の活動を応援する同志を増やしていく事ができれば幸いだと思っています。


そしてこれまた静観代表の手作りのコルクコースター!

ただいまビクシズのフレームをご注文頂いたお客様にはもれなくプレゼント致します!


そしてこちらは静観代表の営業車両です。

アルファロメオのミトです!しかも希少な6MTです!


この車に自転車を載せて、全国各地へ試乗会などで移動されているそうです。

車はとってもオシャレですけど、現実問題かなりタフな移動だと思います。

ただ静観代表のドリアーノ・デ・ローザ氏に対するリスペクトや、これまでの一連のビクシズ発足のエピソードなどをお聞かせ頂けて光栄でした。


話は変わりますが、これは若狭路センチュリーライドで採用されている公式スポーツドリンクです。

クエン酸とハチミツで疲労回復を早める魔法のドリンクです。

実は若狭ソーシャルビジネスカレッジの際に頂いたものなんですが、非常に飲みやすくて気に入りました。

サイクリングや登山の際にはうってつけのドリンクだと思います。

この日試乗会を終えて、このドリンクを飲んだ僕は疲れを癒す間もなく、再び若狭へ旅立ちました。

深夜0時近い時間の到着だったにも関わらず、湖上館パムコ代表にして若狭路センチュリーライド実行委員の田辺氏が出迎えて下さり、2時間近くミーティングにお付き合い頂きました。

田辺氏は若狭を活性化させたくて、あらゆるイベントや仕掛けを手掛けて来られています。

その中で地元民の変化だったり、それでも変わらない部分だったり・・・

地元民なりに思うようにいかない要素もたくさんご存知な方なので、県外の僕があれこれアイデアを出して投げかけることを「刺激になって楽しい!」と言って意見を出し合ってくれるのです。

僕は元々営業企画の出身なので、こっちの仕事の方が性に合っているというか・・・。


そして翌日・・・

初めてパムコさんで宿泊しました。(ソーシャル・・・では別棟のセミナーハウスで宿泊だったので)

しばらくは外装工事が終わらなさそうです。


千鳥苑さんも地ビールやへしこを作っていますが、パムコさんでも地ビールやへしこを作っています。

一度パムコさんのビールも飲んでみたいですね。

この日は午前中に千鳥苑にて会議。

地域活性化を推進する事業で政府とバイパスを持っている大先生と直接お話ができる機会を、後日6月26日に作ってもらう事になりました。

午後からは進捗状況を伝えに何軒か立ち寄る予定なので・・・

その前に前回定休日だった『カフェ・ミロク』でランチ(ジビエカレー)を頂きに新庄地区へ向かいました。


野菜たっぷりでヘルシーなカレーライスです!

ジビエは美容にも効果があると知られつつあるので、この日もママさん友達のグループなどが3組ほど食べに来ていて、店内は非常に賑わっていました。


セットのカフェラテも美味しかったです!


唯一悩みは僕が神戸で商売をしている事。

だから僕一人があれこれ考えて計画を立てても、なかなか現地の方々と足並みが揃わないというか・・・僕一人の思考が突っ走ってしまう感じ。

僕も店をスタッフに任せて毎月2~3回ほど若狭に通っているので、話が前に進まないと焦りも大きくなってしまうんですね。

こんな事だったらもっと早い段階でクラウドファンディングでも仕掛けておくべきだったかなぁ?

最近はそう強く思えています。

もう1年もの期間を、新しいプロジェクトの為に費やしているので、体力的にも疲れが蓄積されていますし、利益度外視で活動した分のダメージも地味に蓄積されて、現在はかなりの持久戦に陥っています。

理想としている目標があって、それを実現させる為に色々と足掻いている訳ですけど、「そんなの理想論じゃない?」って一言で切り捨てられる事に苛立ちを覚える事もあります。

何もチャレンジしない人に言われると尚更。

無理かどうかはやってみないと判らないし、意味のある失敗も生まれないと思うので、突き進むしかないというのが僕のスタンスです。

どこかに僕の新規事業の先にある真の目的に共感してくれるパトロンとかいないものだろうか?

今までできるだけ他人に頼らないように、弱音を吐かないように我慢してきましたが、最近は真面目にそんな事を思うようになってきました。

本当に一人じゃ何もできないし色々限界・・・。


6月22日(土)走行会・・・

この日は長田からひよどりまでのアップダウンで程よく汗をかいた後、鵯越から烏原水源地を抜けて帰ってきました。


この後平家の切通(きりとおし)を走ったのですが、アキラ君は「切通って何ですか?」って顔をしていました。

どうやら日本史は本人が思っているほど得意って訳ではなさそうです。(笑)

神戸市は単純に観光地って訳ではなく、過去の歴史において様々な要所になった場所なので、深く掘り下げて知れば知るほど面白いし愛着のある街なんです。

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